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75.目覚めた現実とバディールの呼び出し
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目を覚ましたら目の前にはメアリーさんが居た。
「嘘・・・和澄くん、なんともない?」
「はい、メアリーさんが治療してくれたんですか?」
とは言ってもバディールから聞いてるからわかってるけど。
「えぇ。心臓に穴が空いていたのよ。穴は神属性で塞いだけれど、後遺症が残ってるかも知れないわ。余り動いちゃ駄目よ」
やっぱり後遺症が残るかも知れなかったのか。
バディールに感謝だな。
「あぁそのことですけど、おそらくだ・・・」
――――ベチーン。
アンデル師匠が俺の頬を思い切り引っぱたかれた。
「バカ!心配させてもう!」
アンデル師匠に抱きしめられる。
痛い痛い。結構全力で抱きしめられた。
あと意外と胸あるんだな、師匠って。
「本当に死ぬとこだったのよ?ワタシより死ぬなんて許さないんだから!」
てか本当に師匠か?いつも一人称は儂で、語尾は〇〇じゃとか言うのに。
「失礼ですけど、アンデル師匠ですか?」
――――ゴチン!
痛い。頭に思い切りげんこつを喰らった。
「何を馬鹿なことを言ってるんじゃ。儂はアンデル師匠じゃよ!」
顔が真っ赤だ。
多分さっきの口調は素なんだろうな。
「ところでルナトと兄さんは?」
「あっちで横になってるわよ。二人とも重症だったけど、和澄くんほどじゃなかったからね」
そうメアリーさんは指を差した方を向くと、ルナトと兄さんが眠っていた。
近くには帝国軍と思われる人達がいる。
ぶっちゃけ遅いよって言いたくなるな。
兄さんは包帯を巻かれている。
よく見れば俺もか。
「てか俺、意識を失ってからどのくらい経ったんですか?この前暴走させたときは二日くらい寝てたと思いましたけど。そういえばエイダムはどこへ?」
「お前が眠ってたのは数十分くらいだ。全くブレードを暴走させた上に、重症を追ってなんでそんな早く起きれるんだか」
「あ、祐樹いたのか」
「お前・・・起きて早々喧嘩をうって!まぁ生きててくれてよかった」
祐樹が安堵の声をあげる。
こいつも数日で結構変わったよな。
「結局エイダムはどうなったわけ?」
「どこかへ飛んで行った。俺達は、お前達三人を称えて見逃してやるとかなんとか」
「なんだそれ。まぁ何はともあれ全員無事でよかったよ。よっこらせ」
「あ、だから和澄くん。まだ立っちゃダメだって」
メアリーさんが立ち上がろうとする俺を止めようとして、上から師匠が肩を掴んで立つのを阻止された。
「大丈夫ですって。師匠も離してくださいよ」
「ダメじゃ。お主は心臓を貫かれた自覚をせい」
メアリーさんがいなきゃ俺は死んでたんだ。
ここは言うことを聞こう。
「そうだ。みんなに紹介したい奴がいるんです。来いバディール!」
俺が手を掲げると、ナックルグローブと指輪のブレードが手に嵌める。
『主。いくらなんでも呼ぶの早過ぎないかな?』
「ん?女の声?今の和澄が出したのか?」
「アホか!紹介するよ。俺のブレードのバディール」
『主に名前をいただいたバディールって言います。よろしく』
ブレードの指輪型の方が点滅して、音を出すバディール。
「へぇ。ブレードに神格が宿ったことで喋れるようになったってとこかな?」
モルフェさんが考察してる・・・ん?てかまてよ。
「なんでメアリーさんとモルフェさんがここにいるんですか!?」
「今更だね。君が出会ったモスマン。モスゲイルに頼んでここまで来たんだ」
俺は周りを見渡した。
あ、ほんとだ。モスゲイルさんがいる。
モスゲイルさんもこっちに気づいてお辞儀してくれた。
「モスゲイルさんがここまで転移してくれたんですね。ありがとうモスゲイルさん」
「礼には及びませんよ。あなた達はワタクシ達の仲間をパートナーにしてらっしゃる。助けるのは当然でございます」
なるほど。仲間思いの良い人だな。
それに俺達もそのおかげで助かったぽいし。
実際メアリーさんが心臓の穴を塞いでくれなきゃ、バディールでも無理だったらしいし。
『ところで夢の世界の管理者さん。事情は把握してるかい?』
「ある程度はね。まぁ後々イヴとアンデルからは話は聞くけどね」
あれ?そういえばイヴさんはどこ?
イヴさんも胸を貫かれたと思ってたけど、大丈夫なのだろうか?
「キョロキョロ辺りを見回してどうしたの和澄?」
「あ、イヴさんを探してました。胸の傷は大丈夫ですか?」
きょとんとした顔をするイヴさん。
「わたしの心配より自分の心配をしなさい!」
「いや俺はメアリーさんに傷を塞いでもらって、バディールに後遺症が残らないように治療してもらいましたし」
すると今度は周りにいたみんなが驚いている。
「ブレード自らが宿主を救うなんて聞いたこと無いぞ。レ・・・陛下も自動で発動はしないと言っていたからの」
「そうなんですか?神格を手に入れるとできるって本人は言ってましたけど、もしかして喋れたり、自我を保っているブレードって他にはいないです?」
「少なくとも今の帝国の、というより歴代を含めて、和澄のブレード以外は自我を持っていると言うのは聞いたことが無いのぉ」
どうやらバディールが特別らしい。
一人くらいは例があると思ったけど一人もいないとは。
「神格を得たからって後遺症の治療まで行うとはすごいね、君」
『夢の世界の管理者さんに言われると照れるよ』
「モルフェでいいよ。同じ神族なんだ」
『じゃあモルフェよろしくな』
頷くモルフェさん。
バディールを受け入れてもらえたようでよかった。
イヴさんは未だに口をパクパクさせたまんまだった。
「まぁ俺はともかく二人は重症なんです。とりあえず二人を医療棟へ運びましょうか」
俺は忌纏を発動して二人を運ぼうとする。
「うっ・・・気持ち惡・・・」
もの凄い倦怠感に襲われた。
なんだこれ・・・今までこんなことなかったぞ。
「大丈夫和澄?」
「平気ですイヴさん。ちょっと忌纏を使ったら吐き気が起きただけです」
「なんと!和澄もか。儂もさっき忌纏を使ったが、もの凄い吐き気で使えんかったよ」
一体理由はなんだろうか?
考えられるのは忌纏を砕かれたことだけど。
でおも俺は忌纏は砕かれていない。
「理由は忌纏を砕かれたことだと思っておったが、和澄もとなると、何がここら一帯になにか原因があるかも知れんな。ミナを連れてきて解析してもらうか」
ミナの<解析>でそこまでわかるかな?
でもダメ元でもいいだろう。
『主。俺が電磁浮遊で運んでやるよ。そっちのが安全だしな』
待て。俺は人を浮かせるようなことはできなかったぞ?
まさか神格を得てそこまでできるのか?
『演算は俺が行う。エネルギー供給は主からだけどな』
なるほど。俺が雷属性を操るのは頭が悪かったからと言いたいんだな。
よし!あとで説教だ。
まぁ今は二人が心配だからしないけど
「そういうことなら頼もうか。頼もしい相棒を持って幸せだよバディール」
『主にそう言われるのが一番嬉しいねぇ』
そうして二人は浮き出す。
やべぇなー。俺は自分しか浮かせられなかったか分ただただすごいとしか言えない。
「じゃあまぁ医療棟に行こ・・・」
「和澄。わたしの家のが良いと思うわ。安全面は保証する。それに話もあるの。そっちへ転移しましょう」
イヴさんがそういうなら。
話ってなんだろう?
とりあえずメアリーさんと祐樹、俺はイヴさんの元に寄る。
「アンデルちゃん。悪いけど貴女達も来て」
「儂はこの惨状をどうにかせんといけん。全員命の別状が無いし話ならあとででも・・・」
『俺からも頼むよ、主の師匠。というかここにいるブレード持ち全員来てほしいな。そこのお嬢ちゃん二人も』
お嬢ちゃんって、女性警備兵二人だよな。
他に女性はいないし。
あの女性警備兵達ってブレード持ちだったんだ。
「二人もか・・・それは緊急か?」
『緊急じゃないけどできれば人が居ないところで話したいね』
アンデル師匠は考え込む。
「うむわかった。イヴもそれでよいか?」
「えぇ構わないわ。貴女の部下なんでしょ?」
「うむ。信頼できる二人じゃ」
「なら大丈夫よ。じゃあ来て」
「うむわかった。お前達ー。ここの事態の収拾は任せるからのぉ。頼むぞ」
「「はい!」」
残っている男性の軍人達は全員敬礼してる。
そうして俺達は光に包まれていく。
一つだけ気になったのだが、あの髭の生えたいかにもリーダーな感じの人の股間部分が濡れているんだが・・・。
いや見なかったことにしよう。
彼の尊厳のためだ。忘れよう・・・
「嘘・・・和澄くん、なんともない?」
「はい、メアリーさんが治療してくれたんですか?」
とは言ってもバディールから聞いてるからわかってるけど。
「えぇ。心臓に穴が空いていたのよ。穴は神属性で塞いだけれど、後遺症が残ってるかも知れないわ。余り動いちゃ駄目よ」
やっぱり後遺症が残るかも知れなかったのか。
バディールに感謝だな。
「あぁそのことですけど、おそらくだ・・・」
――――ベチーン。
アンデル師匠が俺の頬を思い切り引っぱたかれた。
「バカ!心配させてもう!」
アンデル師匠に抱きしめられる。
痛い痛い。結構全力で抱きしめられた。
あと意外と胸あるんだな、師匠って。
「本当に死ぬとこだったのよ?ワタシより死ぬなんて許さないんだから!」
てか本当に師匠か?いつも一人称は儂で、語尾は〇〇じゃとか言うのに。
「失礼ですけど、アンデル師匠ですか?」
――――ゴチン!
痛い。頭に思い切りげんこつを喰らった。
「何を馬鹿なことを言ってるんじゃ。儂はアンデル師匠じゃよ!」
顔が真っ赤だ。
多分さっきの口調は素なんだろうな。
「ところでルナトと兄さんは?」
「あっちで横になってるわよ。二人とも重症だったけど、和澄くんほどじゃなかったからね」
そうメアリーさんは指を差した方を向くと、ルナトと兄さんが眠っていた。
近くには帝国軍と思われる人達がいる。
ぶっちゃけ遅いよって言いたくなるな。
兄さんは包帯を巻かれている。
よく見れば俺もか。
「てか俺、意識を失ってからどのくらい経ったんですか?この前暴走させたときは二日くらい寝てたと思いましたけど。そういえばエイダムはどこへ?」
「お前が眠ってたのは数十分くらいだ。全くブレードを暴走させた上に、重症を追ってなんでそんな早く起きれるんだか」
「あ、祐樹いたのか」
「お前・・・起きて早々喧嘩をうって!まぁ生きててくれてよかった」
祐樹が安堵の声をあげる。
こいつも数日で結構変わったよな。
「結局エイダムはどうなったわけ?」
「どこかへ飛んで行った。俺達は、お前達三人を称えて見逃してやるとかなんとか」
「なんだそれ。まぁ何はともあれ全員無事でよかったよ。よっこらせ」
「あ、だから和澄くん。まだ立っちゃダメだって」
メアリーさんが立ち上がろうとする俺を止めようとして、上から師匠が肩を掴んで立つのを阻止された。
「大丈夫ですって。師匠も離してくださいよ」
「ダメじゃ。お主は心臓を貫かれた自覚をせい」
メアリーさんがいなきゃ俺は死んでたんだ。
ここは言うことを聞こう。
「そうだ。みんなに紹介したい奴がいるんです。来いバディール!」
俺が手を掲げると、ナックルグローブと指輪のブレードが手に嵌める。
『主。いくらなんでも呼ぶの早過ぎないかな?』
「ん?女の声?今の和澄が出したのか?」
「アホか!紹介するよ。俺のブレードのバディール」
『主に名前をいただいたバディールって言います。よろしく』
ブレードの指輪型の方が点滅して、音を出すバディール。
「へぇ。ブレードに神格が宿ったことで喋れるようになったってとこかな?」
モルフェさんが考察してる・・・ん?てかまてよ。
「なんでメアリーさんとモルフェさんがここにいるんですか!?」
「今更だね。君が出会ったモスマン。モスゲイルに頼んでここまで来たんだ」
俺は周りを見渡した。
あ、ほんとだ。モスゲイルさんがいる。
モスゲイルさんもこっちに気づいてお辞儀してくれた。
「モスゲイルさんがここまで転移してくれたんですね。ありがとうモスゲイルさん」
「礼には及びませんよ。あなた達はワタクシ達の仲間をパートナーにしてらっしゃる。助けるのは当然でございます」
なるほど。仲間思いの良い人だな。
それに俺達もそのおかげで助かったぽいし。
実際メアリーさんが心臓の穴を塞いでくれなきゃ、バディールでも無理だったらしいし。
『ところで夢の世界の管理者さん。事情は把握してるかい?』
「ある程度はね。まぁ後々イヴとアンデルからは話は聞くけどね」
あれ?そういえばイヴさんはどこ?
イヴさんも胸を貫かれたと思ってたけど、大丈夫なのだろうか?
「キョロキョロ辺りを見回してどうしたの和澄?」
「あ、イヴさんを探してました。胸の傷は大丈夫ですか?」
きょとんとした顔をするイヴさん。
「わたしの心配より自分の心配をしなさい!」
「いや俺はメアリーさんに傷を塞いでもらって、バディールに後遺症が残らないように治療してもらいましたし」
すると今度は周りにいたみんなが驚いている。
「ブレード自らが宿主を救うなんて聞いたこと無いぞ。レ・・・陛下も自動で発動はしないと言っていたからの」
「そうなんですか?神格を手に入れるとできるって本人は言ってましたけど、もしかして喋れたり、自我を保っているブレードって他にはいないです?」
「少なくとも今の帝国の、というより歴代を含めて、和澄のブレード以外は自我を持っていると言うのは聞いたことが無いのぉ」
どうやらバディールが特別らしい。
一人くらいは例があると思ったけど一人もいないとは。
「神格を得たからって後遺症の治療まで行うとはすごいね、君」
『夢の世界の管理者さんに言われると照れるよ』
「モルフェでいいよ。同じ神族なんだ」
『じゃあモルフェよろしくな』
頷くモルフェさん。
バディールを受け入れてもらえたようでよかった。
イヴさんは未だに口をパクパクさせたまんまだった。
「まぁ俺はともかく二人は重症なんです。とりあえず二人を医療棟へ運びましょうか」
俺は忌纏を発動して二人を運ぼうとする。
「うっ・・・気持ち惡・・・」
もの凄い倦怠感に襲われた。
なんだこれ・・・今までこんなことなかったぞ。
「大丈夫和澄?」
「平気ですイヴさん。ちょっと忌纏を使ったら吐き気が起きただけです」
「なんと!和澄もか。儂もさっき忌纏を使ったが、もの凄い吐き気で使えんかったよ」
一体理由はなんだろうか?
考えられるのは忌纏を砕かれたことだけど。
でおも俺は忌纏は砕かれていない。
「理由は忌纏を砕かれたことだと思っておったが、和澄もとなると、何がここら一帯になにか原因があるかも知れんな。ミナを連れてきて解析してもらうか」
ミナの<解析>でそこまでわかるかな?
でもダメ元でもいいだろう。
『主。俺が電磁浮遊で運んでやるよ。そっちのが安全だしな』
待て。俺は人を浮かせるようなことはできなかったぞ?
まさか神格を得てそこまでできるのか?
『演算は俺が行う。エネルギー供給は主からだけどな』
なるほど。俺が雷属性を操るのは頭が悪かったからと言いたいんだな。
よし!あとで説教だ。
まぁ今は二人が心配だからしないけど
「そういうことなら頼もうか。頼もしい相棒を持って幸せだよバディール」
『主にそう言われるのが一番嬉しいねぇ』
そうして二人は浮き出す。
やべぇなー。俺は自分しか浮かせられなかったか分ただただすごいとしか言えない。
「じゃあまぁ医療棟に行こ・・・」
「和澄。わたしの家のが良いと思うわ。安全面は保証する。それに話もあるの。そっちへ転移しましょう」
イヴさんがそういうなら。
話ってなんだろう?
とりあえずメアリーさんと祐樹、俺はイヴさんの元に寄る。
「アンデルちゃん。悪いけど貴女達も来て」
「儂はこの惨状をどうにかせんといけん。全員命の別状が無いし話ならあとででも・・・」
『俺からも頼むよ、主の師匠。というかここにいるブレード持ち全員来てほしいな。そこのお嬢ちゃん二人も』
お嬢ちゃんって、女性警備兵二人だよな。
他に女性はいないし。
あの女性警備兵達ってブレード持ちだったんだ。
「二人もか・・・それは緊急か?」
『緊急じゃないけどできれば人が居ないところで話したいね』
アンデル師匠は考え込む。
「うむわかった。イヴもそれでよいか?」
「えぇ構わないわ。貴女の部下なんでしょ?」
「うむ。信頼できる二人じゃ」
「なら大丈夫よ。じゃあ来て」
「うむわかった。お前達ー。ここの事態の収拾は任せるからのぉ。頼むぞ」
「「はい!」」
残っている男性の軍人達は全員敬礼してる。
そうして俺達は光に包まれていく。
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