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皇宮での邂逅
抱き枕状態で眠るのに三日かかりました。
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耳元で小鳥の鳴き声がする。
私はパッチリと目を開けた。
うん、爽快。スッキリとした目覚めだ。なんだか久しぶりで、とても嬉しい。
あれ、私、寝付きと目覚めはとっても良かったと思うんだけど?
枕に頭を付けたまま首を傾げると、耳元で気怠い声がした。
「ディー、起きたの?君は本当に環境に慣れるのが早いね・・・」
ギョッとして横を向くと、、、鼻が触れ合うほど近くに、眠気のかけらもない父さまの顔があった。
気付けば身体もガッチリ掴まれている。抱き枕だ。そうだ、私、父さまの抱き枕になってるんだ。
「と、父さま・・・お、早う?」
でも、この体勢も三日目ともなると耐性が出来てきたみたい。
抱きつかれても、人って眠れるんだね。
「また眠らなかったの?父さまは・・・?」
念のため聞くと。
「眠れる訳がない。エレオノーレは夜間訓練で、天幕に兵士を入れるし、終了後は疲れて熟睡してるし。寝過ごしそうになり、さっきは私が使い魔を飛ばさなければ、危うく見張りに寝顔を見られてしまうところだった。」
今朝もたいそうお怒りだ。
「また、ご覧になっていたの・・・一晩中?」
「当たり前だ。エレオノーレの寝顔を他の男に見られるくらいなら、夜営地ごと消してやる・・・!!」
父さま、怒りを抑えるためとは言え、私をギューギューするのはやめて欲しいな。結構苦しいんだけど。それに、夜営地には母さまの他に、ルー兄さまやライもいるんじゃないの!?
「父さま、大丈夫だから落ち着いて。」
仕方なく私は父さまの方にゴソゴソ向き直り、空いてる左手で頭をよしよししてあげた。この三日で、父さまは甘やかさないとすねたまま起きないとわかったから。
、、、本当に、父さまってこんな人だったんだ、て日々驚いている。
「しかも。話して気を紛らわそうにも、君は直ぐに寝付いて起きないし。」
昨日や一昨日は、ディーが寝付けないから話しが出来たのに。
不満そうに言う父さま。
いや、違うでしょう?昨日も一昨日も私は眠くてたまらなかったの。
それなのに。
初日、ベッドで、父さまお休みなさい、とキスして直ぐに眠ろうとした私に、父さまったら、やれ、母さまが天幕に部下を入れただの、街道の外れまで見回りに行ってしまっただの、帰ってきて横になっただの、聞いても仕方のないことを、抱き枕がわりにギューギューしながら話しかけてくるから、眠れなかっただけなの。
二日目の昼間は、私はただの役立たずだった。侍従の仕事として、書類の受け渡しに魔導師団内を回ったんだけど、気付くと立ちながら歩きながら眠っていて、あちこちで物や人にぶつかり、ぺこぺこ頭を下げてばかり。
休憩時間はひたすら父さまの執務室のソファで眠って、終わり。
二日目の夜は流石に寝かせてくれるかなと思いきや。前夜と同じ苦行が待っていて。
「父さま。ディーは眠いの。父さまも眠いでしょう?」と言えば。
「私は元々睡眠を取らなくても大丈夫だから。ディーもちょっと魔力封印解く?ディーの魔力許容量なら、父さまが調節したら、眠気なんて直ぐ無くなるよ。」
と言い出した。
この帝都旅行が終わったら、確かに魔力封印を解いて、魔術訓練を始めようと約束していたけれど。
そもそもの話。
父さま、寝なくても生きていられるの?
驚いた私に、父さまは平然と頷いて。
「エレオノーレに付き合って、眠って見ることはあるけれど。必要かどうかと言われれば、必要ない。」
とんでもないことを言い出した。
眠らなくても生きていけるなんて、もう人外だ。
魔力解放は断って。
この晩も、ウトウトしては父さまに起こされて終わってしまった。
三日目、魔導師団内で書類のやり取りを終えた私は、やっぱり午後を父さまの執務室のソファで過ごす羽目になった。
父さまは自分で言うだけあって全く問題なさそう。ほんと、びっくりだよね。
でも、こうなるともう、外に遊びに行けないよう、妨害されてるとしか思えない。
私は眠気をこらえて、ちょっとその辺を散歩すると言って廊下に出た。肩に乗ってついてきたローちゃんを手のひらに乗せ、目を見つめてそっと心の中で呼びかけてみる。
『ローちゃん、夜、ベッドに入った後、父さまの声を聞こえなくすること、出来る?』
ローちゃんは小首を傾げると、同じく心話で答えた。
『多分出来る。』
『それなら、私がベッドで父さまにキスしたら、もう父さまの声は聞こえないようにして欲しいの。朝は・・・そうだ、朝日が差したら、ローちゃんが鳴いて、それで聞こえるようになるって言うのはどう?』
『出来る。』
『ありがとう、ローちゃん!』
私が感謝の思いを込めてキスすると、ローちゃんもまた、飛び上がって私の額にチョン、と嘴を付けてくれた。だんだん絆が深まるみたいで、嬉しいわ。
そして昨晩。私は眠いと訴え、夕食も早々に父さまのベッドに入ると、お休みのキスをした。
その途端。
耳の周りに膜が張ったようになり、何も聞こえなくなる。
静かだ。あー眠い、、、。私は眠りに落ちて、朝までぐっすりだったの。
父さまは私が眠るのがご不満だけど。
魔力で眠らなくて済むなんて、そんなのイヤよ。
ぐっすり眠って、元気になったし。今日はまた、騎士団に行ってみるんだ。
もし今日もいたら、あの子と、ジキスムント君と試合がしてみたいし。
それが無理でも、他の人の訓練も見てみたいじゃない?
私はまだぐずぐず言ってる父さまに朝の挨拶のキスをすると、腕を引っ張って起こした。
朝が来たのにいつまでも寝てるなんて勿体ないじゃない?
眠る方法も確保したし、今日はどんな楽しいことが待ってるのかな!!
私はパッチリと目を開けた。
うん、爽快。スッキリとした目覚めだ。なんだか久しぶりで、とても嬉しい。
あれ、私、寝付きと目覚めはとっても良かったと思うんだけど?
枕に頭を付けたまま首を傾げると、耳元で気怠い声がした。
「ディー、起きたの?君は本当に環境に慣れるのが早いね・・・」
ギョッとして横を向くと、、、鼻が触れ合うほど近くに、眠気のかけらもない父さまの顔があった。
気付けば身体もガッチリ掴まれている。抱き枕だ。そうだ、私、父さまの抱き枕になってるんだ。
「と、父さま・・・お、早う?」
でも、この体勢も三日目ともなると耐性が出来てきたみたい。
抱きつかれても、人って眠れるんだね。
「また眠らなかったの?父さまは・・・?」
念のため聞くと。
「眠れる訳がない。エレオノーレは夜間訓練で、天幕に兵士を入れるし、終了後は疲れて熟睡してるし。寝過ごしそうになり、さっきは私が使い魔を飛ばさなければ、危うく見張りに寝顔を見られてしまうところだった。」
今朝もたいそうお怒りだ。
「また、ご覧になっていたの・・・一晩中?」
「当たり前だ。エレオノーレの寝顔を他の男に見られるくらいなら、夜営地ごと消してやる・・・!!」
父さま、怒りを抑えるためとは言え、私をギューギューするのはやめて欲しいな。結構苦しいんだけど。それに、夜営地には母さまの他に、ルー兄さまやライもいるんじゃないの!?
「父さま、大丈夫だから落ち着いて。」
仕方なく私は父さまの方にゴソゴソ向き直り、空いてる左手で頭をよしよししてあげた。この三日で、父さまは甘やかさないとすねたまま起きないとわかったから。
、、、本当に、父さまってこんな人だったんだ、て日々驚いている。
「しかも。話して気を紛らわそうにも、君は直ぐに寝付いて起きないし。」
昨日や一昨日は、ディーが寝付けないから話しが出来たのに。
不満そうに言う父さま。
いや、違うでしょう?昨日も一昨日も私は眠くてたまらなかったの。
それなのに。
初日、ベッドで、父さまお休みなさい、とキスして直ぐに眠ろうとした私に、父さまったら、やれ、母さまが天幕に部下を入れただの、街道の外れまで見回りに行ってしまっただの、帰ってきて横になっただの、聞いても仕方のないことを、抱き枕がわりにギューギューしながら話しかけてくるから、眠れなかっただけなの。
二日目の昼間は、私はただの役立たずだった。侍従の仕事として、書類の受け渡しに魔導師団内を回ったんだけど、気付くと立ちながら歩きながら眠っていて、あちこちで物や人にぶつかり、ぺこぺこ頭を下げてばかり。
休憩時間はひたすら父さまの執務室のソファで眠って、終わり。
二日目の夜は流石に寝かせてくれるかなと思いきや。前夜と同じ苦行が待っていて。
「父さま。ディーは眠いの。父さまも眠いでしょう?」と言えば。
「私は元々睡眠を取らなくても大丈夫だから。ディーもちょっと魔力封印解く?ディーの魔力許容量なら、父さまが調節したら、眠気なんて直ぐ無くなるよ。」
と言い出した。
この帝都旅行が終わったら、確かに魔力封印を解いて、魔術訓練を始めようと約束していたけれど。
そもそもの話。
父さま、寝なくても生きていられるの?
驚いた私に、父さまは平然と頷いて。
「エレオノーレに付き合って、眠って見ることはあるけれど。必要かどうかと言われれば、必要ない。」
とんでもないことを言い出した。
眠らなくても生きていけるなんて、もう人外だ。
魔力解放は断って。
この晩も、ウトウトしては父さまに起こされて終わってしまった。
三日目、魔導師団内で書類のやり取りを終えた私は、やっぱり午後を父さまの執務室のソファで過ごす羽目になった。
父さまは自分で言うだけあって全く問題なさそう。ほんと、びっくりだよね。
でも、こうなるともう、外に遊びに行けないよう、妨害されてるとしか思えない。
私は眠気をこらえて、ちょっとその辺を散歩すると言って廊下に出た。肩に乗ってついてきたローちゃんを手のひらに乗せ、目を見つめてそっと心の中で呼びかけてみる。
『ローちゃん、夜、ベッドに入った後、父さまの声を聞こえなくすること、出来る?』
ローちゃんは小首を傾げると、同じく心話で答えた。
『多分出来る。』
『それなら、私がベッドで父さまにキスしたら、もう父さまの声は聞こえないようにして欲しいの。朝は・・・そうだ、朝日が差したら、ローちゃんが鳴いて、それで聞こえるようになるって言うのはどう?』
『出来る。』
『ありがとう、ローちゃん!』
私が感謝の思いを込めてキスすると、ローちゃんもまた、飛び上がって私の額にチョン、と嘴を付けてくれた。だんだん絆が深まるみたいで、嬉しいわ。
そして昨晩。私は眠いと訴え、夕食も早々に父さまのベッドに入ると、お休みのキスをした。
その途端。
耳の周りに膜が張ったようになり、何も聞こえなくなる。
静かだ。あー眠い、、、。私は眠りに落ちて、朝までぐっすりだったの。
父さまは私が眠るのがご不満だけど。
魔力で眠らなくて済むなんて、そんなのイヤよ。
ぐっすり眠って、元気になったし。今日はまた、騎士団に行ってみるんだ。
もし今日もいたら、あの子と、ジキスムント君と試合がしてみたいし。
それが無理でも、他の人の訓練も見てみたいじゃない?
私はまだぐずぐず言ってる父さまに朝の挨拶のキスをすると、腕を引っ張って起こした。
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