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皇宮での邂逅
報連相はさり気なく(前)
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友人になって欲しい。
その言葉とともに差し伸べられた手を、取るわけには行かない。
父さまにバレると厄介だし、大体私がライなのはあと十日ちょっと。
その後は多分、本来の姿でタウンハウスに移るから、こんな身軽な格好でこの辺をウロウロする事は出来ないと思うんだよね、、、。
大体この子も、自己紹介してないし。忘れてるだけかも知れないけど。
ローちゃんの攻撃で時間を稼いでもらい、何とか立ち直った私は、汗まみれだからまた今度!と訳の分からない理由を叫ぶと、ダッと駆け出した。
煉瓦の出っ張りを使って壁をササっとよじ登ると、振り返って手を振った。
「また来るから!今度は話をしよう!?」
「・・・分かった。またな。」
片手を上げたジキスムント君に笑顔で答えると、私は急いで茂みをもぐった。
だから、門に隠れるように立っていたキラキラ金髪君のことは、全っ然気づかなかったの。
結構時間が経ったから、走って父さまの執務室に戻る。
扉をバンって開けて、ただいまっ!て叫んだら、ちょうどお昼の鐘が鳴るのが聞こえた。
はー。間に合った!
膝に手をついてはぁはぁ言ってると、のんびりした声が聞こえる。
「やあ、ディーちゃん、探検の収穫はあった?」
この声は!
バッと顔を上げると、オリヴィエ兄さまがソファで寛いでいた。
奥の執務机を見ると。
綺麗に片付けられた書類の向こうに、不機嫌オーラをこれでもかと醸し出し、火花をチカチカ飛ばしている父さまと、お手上げ状態のエルンストさんが居た。
「今日は来て四日目でしょう。父上が、いえ、宰相閣下がディーちゃんをお待ちなんですって。」
オリヴィエ兄さまがニコニコと言えば、
「ディーは私と外でお昼なんだ。兄上には我慢してもらう。」
父さまが低い声で苛立たしげに言う。
「じゃあ、それ叔父さんが言ってください。僕はまだ死にたくないから言えません。」
「実の父だろう?」
「実の兄ですよね?」
「半分しか血は繋がってない。」
「あ、それ言っちゃいます。父上が泣くな。あんなに可愛がったのにって。叔父さん、あの繰り言をまた聞く気あるんですね!」
「・・・」
父さまとオリヴィエ兄さまが仲良く話してる。
私はその間に寝室に下がってササっと身支度を整えると、二人に声を掛けた。
「父さま、オリヴィエ兄さま。では、家族みんなでピクニックしましょう」
流石に草ぼうぼうの裏庭に宰相閣下をお連れする訳には行かない。
どこで食べようか困っていると。
こんな時とってもお役立ちのオリヴィエ兄さまが、ちょっと奥だけど、宰相権限で入れるから、良いところに案内するよ。
と言い出した。
「移動時間が勿体無いから、転移してもいい?叔父さん?」
「構わない。」
「なら、場所は此処。」
オリヴィエ兄さまの前にスーッと画像が展開し、一部が広がって木陰と噴水のある小ぢんまりとした庭が現れた。
「グッ、お前、此処は!」
「可愛い噴水!綺麗な場所!なんて素敵なの。」
父さまは何か叫んだけど、私が手を打ってはしゃぐと、オリヴィエ兄さまを睨んだまま沈黙した。
ふふっと、なぜか黒い笑顔のオリヴィエ兄さま。
「元々此処へ行くつもりで、お昼は外用に準備してあるんです。私は荷物と父上を運びますから、どうぞお先に行って下さいね。」
その言葉に、父さまは、
「なんの嫌がらせだっ!」
と小さく毒づいた。
その言葉とともに差し伸べられた手を、取るわけには行かない。
父さまにバレると厄介だし、大体私がライなのはあと十日ちょっと。
その後は多分、本来の姿でタウンハウスに移るから、こんな身軽な格好でこの辺をウロウロする事は出来ないと思うんだよね、、、。
大体この子も、自己紹介してないし。忘れてるだけかも知れないけど。
ローちゃんの攻撃で時間を稼いでもらい、何とか立ち直った私は、汗まみれだからまた今度!と訳の分からない理由を叫ぶと、ダッと駆け出した。
煉瓦の出っ張りを使って壁をササっとよじ登ると、振り返って手を振った。
「また来るから!今度は話をしよう!?」
「・・・分かった。またな。」
片手を上げたジキスムント君に笑顔で答えると、私は急いで茂みをもぐった。
だから、門に隠れるように立っていたキラキラ金髪君のことは、全っ然気づかなかったの。
結構時間が経ったから、走って父さまの執務室に戻る。
扉をバンって開けて、ただいまっ!て叫んだら、ちょうどお昼の鐘が鳴るのが聞こえた。
はー。間に合った!
膝に手をついてはぁはぁ言ってると、のんびりした声が聞こえる。
「やあ、ディーちゃん、探検の収穫はあった?」
この声は!
バッと顔を上げると、オリヴィエ兄さまがソファで寛いでいた。
奥の執務机を見ると。
綺麗に片付けられた書類の向こうに、不機嫌オーラをこれでもかと醸し出し、火花をチカチカ飛ばしている父さまと、お手上げ状態のエルンストさんが居た。
「今日は来て四日目でしょう。父上が、いえ、宰相閣下がディーちゃんをお待ちなんですって。」
オリヴィエ兄さまがニコニコと言えば、
「ディーは私と外でお昼なんだ。兄上には我慢してもらう。」
父さまが低い声で苛立たしげに言う。
「じゃあ、それ叔父さんが言ってください。僕はまだ死にたくないから言えません。」
「実の父だろう?」
「実の兄ですよね?」
「半分しか血は繋がってない。」
「あ、それ言っちゃいます。父上が泣くな。あんなに可愛がったのにって。叔父さん、あの繰り言をまた聞く気あるんですね!」
「・・・」
父さまとオリヴィエ兄さまが仲良く話してる。
私はその間に寝室に下がってササっと身支度を整えると、二人に声を掛けた。
「父さま、オリヴィエ兄さま。では、家族みんなでピクニックしましょう」
流石に草ぼうぼうの裏庭に宰相閣下をお連れする訳には行かない。
どこで食べようか困っていると。
こんな時とってもお役立ちのオリヴィエ兄さまが、ちょっと奥だけど、宰相権限で入れるから、良いところに案内するよ。
と言い出した。
「移動時間が勿体無いから、転移してもいい?叔父さん?」
「構わない。」
「なら、場所は此処。」
オリヴィエ兄さまの前にスーッと画像が展開し、一部が広がって木陰と噴水のある小ぢんまりとした庭が現れた。
「グッ、お前、此処は!」
「可愛い噴水!綺麗な場所!なんて素敵なの。」
父さまは何か叫んだけど、私が手を打ってはしゃぐと、オリヴィエ兄さまを睨んだまま沈黙した。
ふふっと、なぜか黒い笑顔のオリヴィエ兄さま。
「元々此処へ行くつもりで、お昼は外用に準備してあるんです。私は荷物と父上を運びますから、どうぞお先に行って下さいね。」
その言葉に、父さまは、
「なんの嫌がらせだっ!」
と小さく毒づいた。
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