帝国最強(最凶)の(ヤンデレ)魔導師は私の父さまです

波月玲音

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皇宮での邂逅

ディアナVSアルフレート 攻防中なのです(終)

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私はローちゃんに協力のお礼を言うと、手のひらに降りてきてもらって聞いてみた。
『父さまって今、何してると思う?』
ローちゃんはちょっと首をかしげると思わぬことを言った。
『主を見てる。』
「えっ!?」
まさか、ローちゃん?
『我の目は使ってない。』
そ、そーなんだ、、、え?
『ねえ、父さま、どうやって私を見てるの?ローちゃんの結界が有るなら、私やジキスムント君は見えないんじゃないの?』
ローちゃんは、またちょっと首をかしげる。
『結界は、主の客が転移した時点で消えた。』
そう言えば、元々少しならって言ってたもんね。
『我は役に立った?』
ローちゃん。私って怖い主人なのかな、、、。
『もちろん!何度でも言うよ。有難う。』
ローちゃんの頰にキスする。
使い魔って本当に愛情が大事なんだね。

ところで。
父さまは一体、どこで、いつから、私を監視しているのかな。
『父さま、どこにいるか分かる?呼んだら来てくれるかな?』
ローちゃんに聞くと、またちょっと首を傾げた。
『そこに居る。主が望むなら、姿を現すと言っている。』
ローちゃんとは会話してるのね。
私は思わずキョロキョロしてしまう。

誰も、居ないんだけど。また、隠れてうじうじしてるのかな?

『望むか?主?』
うーん、結界張ってるの分かっててジキスムント君を入れちゃったし、かなり気まずいけど。
でも、それはきっと、父さまも同じだろうし・・・会わなくちゃと思ってたんだから。
『うん、会いたい。父さま、ディーはもう怒ってないから出てきてよ。』

私がそう言った途端。
「ディー、ごめんね。父さまも会いたかった!!」
「グフッ!」
いきなり後ろからものすごい力で抱き着かれて、私は思いっきりむせてしまったの。


慌てた父さまが、魔導師像の脇にあった長椅子に私を座らせて、コップの水を出してくれたので、一息つく。
父さまは、私の前に片膝をついてのぞき込んできた。
「大丈夫?ディー。」
「うん。ちょっとびっくりしたのと、苦しかっただけ。もう何ともない。お水有難う、父さま。」
お礼を言いながら父さまと正面から向き合った。
久しぶりに見た黄金の瞳が柔らかい眼差しを返す。
よし、このまま話しちゃおう。
でも、その前にきちんと仲直りしなくちゃね。

「父さま、この間は伯父さまと父さまの考えたことをきちんと聞かずに反対して、怒ってごめんなさい。」
「ジキスムント君と話して、お二人にはきっと何か理由があるんだと思ったの。」
「父さまと仲直りして、出来ればお手伝いして、ジキスムント君の・・・まだ続いているなら殿下の夢も、早く無くしてあげたいんだけど。」
眠れないって、辛いのよ?

そう言って父さまを見上げると、、、少しの沈黙の後。「全てを話すことは出来ないけど。」
小さく頷いてくれた。
「父さまも、ディーに協力してもらった方がいい。色々黙っていて、ごめんね。」
何より、ディーに嫌われてると思うと、胸の辺りに冷たく凝ったものがあって。

「昨夜は、いっそ帝都の夜を業火で包んだらこの冷たいものも取れるかと思ったよ、、、さっき、怒ってない、父さまに会いたいって言われた瞬間、溶けて消えたけどね。」

真顔の、まあ、父さまはいつもこんな顔なんだけど、父さまに言われると、ぎょっとするよね。

私は父さまのこめかみに両手を添えると、コツンと額を合わせた。
「強い強い父さまが、冗談でもそんなこと言ってはいけないと、ディーは思うな。」
「・・・気をつけるよ。」
父さまはせっかく合わせた目を逸らして呟いた。


あれ?、、、結構本気発言だった?
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