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帝都のひと夏
レベルの違いでした
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「なんでって言われても・・・呼んだ、だろう?」
父さまは小首をかしげながらも律儀に近づかず、魔力で私のドレスについていた葉っぱや土埃をサッと取ってくれた。んもう、気が利くけど、私はちょっと怒ってるんだから。
「なんで、って、私、声に出して言ってません。心で思っただけなのに、なんで、あ、今は言ってるけど、なんで分かったの?」
控室を出る前に、私についてた保護は全部外してもらったはず。また付けてたの?いつの間に?
私はちょっと厳しい顔をしていたみたい。父さまはちょっと早口になって訴えてきた。
「この茶会は、普段皇宮に出入り出来ない者も参加しているだろう?だから、客が入る予定の場所は全て私の結界内なんだ。」
これはディーを監視するためでは無くて、父さまの仕事なんだ。そして、自分の結界内で魔術が使われれば全部分かるのは当然だろう?
父さまは一生懸命訴えてくるけど。
ほんとかな?怪しくない?
私の懐疑的な視線を受けて、父さまはグッと詰まった。
「それは、その・・・ディーはまだ分からないと思うけど。父さまくらいのレベルになると、自分の結界内で魔力が使われたら、何処で誰が誰に何を使ったか、分かってしまうんだ。」
私は結界をそんなに広く作ったことが無いから、良く分からない。
首を傾げると、父さまは、例えば、、、と言ってきた。
「さっきディーはロンヌのステファン王子の魔力と接触しただろう?でも、父さまはディーに何も防御を付けてないから、術式は弾かれずに展開したね?」
確かに。
私が頷くのを見て、父さまは言葉を続けた。
「それで、ディーがここにいるのが分かったんだ。ちょっと注意して気持ちを向けて居たから、父さまのこと考えたのがはっきり聞こえてね・・・年頃の娘はこう言うのも嫌なの?」
それは、心の声を聞かれるのは、年齢性別問わず、嫌だと思うけど。
でも。
父さまに来て欲しいと思ったのは事実だし。
父さまは今も、でも、心の声は細かくは聞かないことにしてるから、そこは分かってるから!と言い募ってるし。
「うん、もういいわ。父さまに来て欲しかったのはほんとだもの。」
私はにっこり笑顔で父さまの手を握る。
ちゃんと、イヤ、て言ったら気持ちを尊重してくれた父さまに、いつまでも怒ってるのはいけないよね。
「私、あの席を逃げ出しちゃったでしょう。どうやって戻ればいいのか不安だったの。大丈夫かな?」
今の気持ちを言葉で正直に伝えると、父さまは、大丈夫、と頷いた。
「ディーは緊張して疲れたので少し控室で休んでることになってる。疲れている姿を見せたくないから転移させたと言えば、誰も疑わなかった。全く問題無い。」
流石父さま。なんでもアリなのね。
「じゃあ、これから控室に行けばいい?」
「それでもいいし、元気なら、兄上やエレオノーレが居る処へ連れて行ってもいい。ディーはどうしたい?」
ほら、行き過ぎた過保護もあるけど、ちゃんと私の気持ちを聞いてくれる。
私はほっこりしつつ考えた。
うーん、ほんとはちょっと休みたいけど、まだ全然挨拶出来てないのも気になってるんだよね。
「伯父さまのところに行きます。」
思い切ってそう言えば、父さまは分かった、と軽く頷いて。
「おっと、アルフにディーちゃん、具合はどう?無理してないかい?」
次の瞬間、私たちは室内で歓談する伯父さまの隣にいた。
流石伯父さま、全く動じてらっしゃらないけど、母さまとオリヴィエ兄さまは溜め息を吐いてる。
向かいのご歓談中のお相手なんて目を剝いてるじゃない。
でも、父さまは相変わらずの涼しい顔で、当然のように母さまの腕を取っていて。
連れて来てもらったんだから、文句は言えないけど。
ほんと、父さまはなんでもアリなのね。
父さまは小首をかしげながらも律儀に近づかず、魔力で私のドレスについていた葉っぱや土埃をサッと取ってくれた。んもう、気が利くけど、私はちょっと怒ってるんだから。
「なんで、って、私、声に出して言ってません。心で思っただけなのに、なんで、あ、今は言ってるけど、なんで分かったの?」
控室を出る前に、私についてた保護は全部外してもらったはず。また付けてたの?いつの間に?
私はちょっと厳しい顔をしていたみたい。父さまはちょっと早口になって訴えてきた。
「この茶会は、普段皇宮に出入り出来ない者も参加しているだろう?だから、客が入る予定の場所は全て私の結界内なんだ。」
これはディーを監視するためでは無くて、父さまの仕事なんだ。そして、自分の結界内で魔術が使われれば全部分かるのは当然だろう?
父さまは一生懸命訴えてくるけど。
ほんとかな?怪しくない?
私の懐疑的な視線を受けて、父さまはグッと詰まった。
「それは、その・・・ディーはまだ分からないと思うけど。父さまくらいのレベルになると、自分の結界内で魔力が使われたら、何処で誰が誰に何を使ったか、分かってしまうんだ。」
私は結界をそんなに広く作ったことが無いから、良く分からない。
首を傾げると、父さまは、例えば、、、と言ってきた。
「さっきディーはロンヌのステファン王子の魔力と接触しただろう?でも、父さまはディーに何も防御を付けてないから、術式は弾かれずに展開したね?」
確かに。
私が頷くのを見て、父さまは言葉を続けた。
「それで、ディーがここにいるのが分かったんだ。ちょっと注意して気持ちを向けて居たから、父さまのこと考えたのがはっきり聞こえてね・・・年頃の娘はこう言うのも嫌なの?」
それは、心の声を聞かれるのは、年齢性別問わず、嫌だと思うけど。
でも。
父さまに来て欲しいと思ったのは事実だし。
父さまは今も、でも、心の声は細かくは聞かないことにしてるから、そこは分かってるから!と言い募ってるし。
「うん、もういいわ。父さまに来て欲しかったのはほんとだもの。」
私はにっこり笑顔で父さまの手を握る。
ちゃんと、イヤ、て言ったら気持ちを尊重してくれた父さまに、いつまでも怒ってるのはいけないよね。
「私、あの席を逃げ出しちゃったでしょう。どうやって戻ればいいのか不安だったの。大丈夫かな?」
今の気持ちを言葉で正直に伝えると、父さまは、大丈夫、と頷いた。
「ディーは緊張して疲れたので少し控室で休んでることになってる。疲れている姿を見せたくないから転移させたと言えば、誰も疑わなかった。全く問題無い。」
流石父さま。なんでもアリなのね。
「じゃあ、これから控室に行けばいい?」
「それでもいいし、元気なら、兄上やエレオノーレが居る処へ連れて行ってもいい。ディーはどうしたい?」
ほら、行き過ぎた過保護もあるけど、ちゃんと私の気持ちを聞いてくれる。
私はほっこりしつつ考えた。
うーん、ほんとはちょっと休みたいけど、まだ全然挨拶出来てないのも気になってるんだよね。
「伯父さまのところに行きます。」
思い切ってそう言えば、父さまは分かった、と軽く頷いて。
「おっと、アルフにディーちゃん、具合はどう?無理してないかい?」
次の瞬間、私たちは室内で歓談する伯父さまの隣にいた。
流石伯父さま、全く動じてらっしゃらないけど、母さまとオリヴィエ兄さまは溜め息を吐いてる。
向かいのご歓談中のお相手なんて目を剝いてるじゃない。
でも、父さまは相変わらずの涼しい顔で、当然のように母さまの腕を取っていて。
連れて来てもらったんだから、文句は言えないけど。
ほんと、父さまはなんでもアリなのね。
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