[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第四章 やりたい事……。

第82話: 聖灰の禊、三位一体の極致

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三日目の朝
 健太郎が「灰被りの宿り」の重い石扉を開くと、そこには昨日までとは一線を画す、圧倒的なまでの「影」の気配が渦巻いていた。
 空は赤黒く染まり、火山の噴煙が太陽を完全に遮っている。
だが、健太郎たち三人の周囲だけは、昨夜の『禊』によって得た純白の光の粒子が、まるで星屑のように舞い、寄り付こうとする闇をじゅっという音と共に弾き飛ばしていた。

「……主。ついに来たな。この先が『日没の神殿』の領域じゃ」

 アイリスは凛々しい姿で、壁に立てかけていた【聖弓アイリス】を手に取る。
弓そのものが、昨夜の儀式を経てより透明感を増し、内部で月光銀と聖灰の魔力がとろとろと流動しているのが見える。

「健太郎さん……。空気の重さが、昨日までと全然違います。……消息不明になったクランの人たちの反応、かすかに残っていますが……絶望的な冷たさを感じます」

 結衣が『索敵・分析』を走らせ、顔を強張らせる。
 健太郎は無言で、腰に携えた愛用の革製ポーチから、最終調整を終えた数本の特製魔矢を取り出し、その感触を確かめた。

「ああ、いよいよだ。……職人として、そしてお前たちの主として、この神殿に眠る『理(ことわり)』を全て解き明かしてやる」

 三人は、溶岩が川のように流れる断崖を越え、ついに巨大な影に沈んだ黒い石造りの大門の前に立った。
 門の表面には、無数の「影」が蠢き、侵入者を拒むようにしてうねうねと絶え間なく波打っている。

「……アイリス、結衣。俺の背中から離れるな」

 健太郎が聖弓を手に取り、弦を引き絞る。
 【家長としての威厳】と【聖灰の禊】が共鳴し、健太郎の全身から目も眩むような黄金のオーラが吹き出した。

「開け。……俺たちの道を、邪魔させるな」

 放たれた一矢が、門に蠢く影の防壁をぐちゅりっと内側から食い破るように貫いた。
 轟音と共に、数百年閉ざされていた神殿の門がゆっくりと開き、中から溢れ出した冷気が、周囲の溶岩の熱を一瞬で凍りつかせる。
 暗転する視界の先に、かつて英雄と呼ばれた者たちの、変わり果てた姿が待ち構えていた。

【亡霊の残滓、職人の憐憫】

 神殿の門を潜り抜けた先、そこは外界の熱気が嘘のような、底冷えのする静寂に包まれた大広間だった。
 天井の見えない闇から、細かな塵のような影の粒子がととろとろと降り注ぎ、三人の放つ聖灰の光に触れてはじゅっと音を立てて消滅していく。
 その広間の中央、青白い炎が灯る燭台の周りに、数人の人影が力なく立ち尽くしていた。
 いや、人影と呼ぶにはあまりに希薄だ。身体は半透明で、ところどころが欠損しており、その断面からは血の代わりにどろりとした影の粘液が溢れ出し、床にぐちょりと滴っている。

「……健太郎さん、見てください。あの装備……一昨日ヴォルガの掲示板で見た、トップクラン『紅蓮の翼』の制服です。でも、中身が……」

 結衣が震える声で告げる。
彼女の『索敵・分析』が捉えたのは、生命反応ではなく、この神殿のシステムに無理やり繋ぎ止められた「データの残滓」だった。

「……これは、プレイヤーの亡霊か? 健太郎、奴らの瞳を見てみるのじゃ。理性など、一欠片も残っておらぬぞ」

 アイリスが聖弓を構え、鋭く目を細める。
 健太郎は、亡霊の一人が持っていた、ひどく折れ曲がった剣を見つめた。職人の眼が、その武器に刻まれた「絶望」を読み取る。

「……ここで死ぬと、こうなるのか。本体は今頃、現実(リアル)でデスペナの再ログイン制限を受けている最中だろう。だが、死ぬ瞬間に切り離された『恐怖』や『魔力』が、この神殿の養分としてここに固定されている……」

 それは、神域(ゲーム)における最悪の「素材」の再利用だった。
 亡霊の一人が、カチカチと歯を鳴らし、ぬちゃっという湿った音を立てて一歩踏み出してきた。

「ア……あ……ガ……ッ!!」

 言葉にならない呻き声と共に、亡霊たちが一斉に襲いかかってくる。
その動きは生前よりも速く、うねうねと影を伸ばしながら、健太郎たちの聖なる光を食い破ろうと殺到する。

「……可哀想にな。まともな『手入れ』も受けられず、こんな場所で朽ち果てることも許されないとは」

 健太郎の胸の中に、激しい怒りと、職人としての深い憐憫が湧き上がる。
 彼は聖弓アイリスの弦を、今までで最も深く、魂を削り出すように引き絞った。

「アイリス、結衣。……こいつらを、この呪縛から解き放ってやるぞ。一撃で、魂の芯まで焼き切ってやれ」

「うむ……! 主の怒り、妾がその矢となって貫こうぞ!」

「はい……! 彼らを、お家に帰してあげましょう!」

 健太郎の指から放たれた光の矢が、暗黒の広間にびゅるるっと白銀の閃光を走らせた。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■生産系カテゴリー
• レザークラフトマスタリー Lv.56:(85/100)
• 神具メンテナンス Lv.42:(40/100) (+30)
• 慈愛の加工 Lv.40:(10/100) (+75/Level Up!)
• 木工マスタリー Lv.11:(60/100)
• 料理マスタリー Lv.8:(20/100)
■身体強化系
• 性技(手入れ) Lv.42:(20/100) (+70/Level Up!)
• 絶倫 Lv.34:(10/100) (+50/Level Up!)
• 全生命力の解放 Lv.5:(10/100) (+45/Level Up!)
■特殊スキル
• 家長としての威厳 Lv.44:(10/100) (+Level Up!)
• 【聖霊の伴侶(真誓)】 Lv.23:(30/100) (+45/Level Up!)
• 【三位一体の福音】 Lv.30:(20/100) (+Level Up!)
• 【聖灰の禊(防壁)】 Lv.1:(50/100) (+新規)
【結衣(早川結衣) スキル熟練度】
• 感度上昇 Lv.55:(10/100) (+Level Up!)
• 【奉仕マスタリー】 Lv.32:(10/100) (+Level Up!)
• 【正妻の余裕】 Lv.42:(10/100) (+Level Up!)
• 【情愛の先導】 Lv.11:(10/100) (+Level Up!)
• 聖灰の調律 Lv.5:(20/100) (+Level Up!)

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