[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第六章 新しい同居人はJK⁉︎

第107話: 【純潔の価値】焚き火越しの告白と、乙女の覚悟

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 健太郎が源泉へと向かってから、数時間が経過した。
 アイリス工房の夜は静かだが、時折遠くで響く魔物の遠吠えが、ここがかつての平穏な世界ではないことを思い出させる。

 結衣とモモは、健太郎が不在の工房を守りながら、リビングの焚き火を囲んでいた。

「……結衣さん、おじさん、大丈夫かな」

 モモが、膝を抱えながら火を見つめて呟く。その表情には、これまでの打算的な誘惑ではなく、純粋に一人の男の身を案じる「恋心」が滲んでいた。

「大丈夫だよ、モモちゃん。健太郎さんは……あの人の指先は、どんなに硬い素材でも、一番いい形に打ち直せる人だから」

 結衣は穏やかに微笑む。その言葉には、誰よりも長く彼を見てきた者だけが持つ、揺るぎない確信があった。

「結衣さん……いいなぁ。おじさんの『一番』で。ねぇ、結衣さんは、現実(リアル)でもおじさんと一緒にいるの?」

「……うん。私と健太郎さんは、現実でも一緒に暮らしているよ」

「ええっ!? 同棲!? ……やっぱり、そうなんだ……」

 ショックを受けつつも、納得したように肩を落とすモモ。
結衣は火影に目を細め、懐かしむように語り始めた。

「私がまだ『リサ』として、この世界で自分を偽っていた頃の話。……現実の健太郎さんも、やっぱりあのままの職人さんだった。私が勤めていた素材屋さんに、いつも気難しそうな顔をして注文しに来ていたの」

「素材屋さんの店員さんと、職人さん……。なんか、ドラマみたい」

「ふふ、そんなに格好いいものじゃないよ。でもね、このゲームで健太郎さんを見つけた時、すぐに分かったの。だって、あの人は全然変わらないから。現実でも、この世界でも、不器用で、まっすぐで……一途に素材と向き合う、あの人の背中が好きだった」

 結衣の手が、無意識に左手の薬指をなぞる。そこにはまだ、何も嵌まってはいない。
「私ね、いつかこの騒動が終わったら……健太郎さんと、本当の家族になりたいの。結婚して、ずっとあの人の側で、あの人の作る革の音を聞いていたい……それが、私のたった一つの願いなんだ」

 結衣の瞳に宿る、静かだが燃えるような決意。それは、この灰色の世界で健太郎という光を掴み取った女の、重く、深い愛だった。

「結婚……。そっか、結衣さんは本気なんだ」

 モモは、結衣の圧倒的な「正妻」としての覚悟を前に、背筋が伸びる思いだった。

「……結衣さん。私、やっぱり諦めない。おじさんの『二番目』でもいい。結衣さんが奥さんになっても、私、この工房で、二人の側で笑ってたいの。……迷惑、かな?」

「……いいよ。モモちゃんのその正直なところ、嫌いじゃないから。……さあ、健太郎さんが帰ってきたら、三人で温かいスープを飲もうね」

 二人の乙女の想いが、焚き火の爆ぜる音と共に夜の空気へ溶けていく。
 健太郎が命懸けで持ち帰ろうとしている「湯船」が、家族という絆をさらに強く結びつけることを信じて、二人は夜明けを待つのだった。

 焚き火の爆ぜる音が、しんとした夜の工房に響く。
 結衣の口から語られた「現実での同棲」という事実に、モモはしばらく呆然としていたが、やがて自嘲気味に口を開いた。

「……そっか。やっぱり、現実(リアル)で繋がってる人には勝てないのかなぁ。私、どこかで『これ、ゲームだし』って思ってたところ、あったかも」

 モモは、自分の細い指先を火にかざす。

「データなんだから、減るもんじゃないし。おじさんに気に入ってもらえるなら、身体くらい、いくらでも使ってもらえばいいやって……。そうすれば、ここにいられるもん」

 その言葉を聞いた瞬間、結衣の表情がスッと引き締まった。
 結衣はゆっくりと首を振り、真っ直ぐにモモの瞳を見つめる。

「……モモちゃん。あのね、私も……この世界で、健太郎さんに初めてを捧げたんだよ」

「えっ……? ゲームで、ですか?」

「そう。……現実と、何も変わらないよ。感覚も、心の震えも。……最初は、すごく痛かった。でも、それ以上に、健太郎さんの温かさが身体の中に伝わってきて、幸せで涙が出たの」

 結衣の頬が、火の照り返しとは別の熱で赤らむ。

「ゲームだから減らない、なんて嘘だよ。心は確実に削れるし、あるいは満たされる。……モモちゃん。ゲームであっても、初めては本当に好きな人じゃないと、絶対に後悔するよ? 投げ出すための道具にしちゃダメ」

 結衣の言葉は、実体験に基づいた重みを持ってモモの胸に突き刺さった。
 ただの「生存戦略」として自分を売ろうとしていたモモの浅はかな覚悟を、結衣の純粋な愛が優しく、しかし厳しく打ち砕いていく。

「痛かった……ですか?」

「うん。でも、その痛みが愛おしいって思えるのが、本当の恋なんだと思う」

 モモは、しばらく黙って火を見つめていた。
 自分を守るために嘘の笑顔を作り、誘惑を武器にしていた自分が、急に恥ずかしくなった。

「……結衣さん。私、おじさんに『便利だから』って理由で抱かれたくない。……結衣さんみたいに、心から、おじさんと一つになりたい」

「……ふふ。今のモモちゃん、すごく綺麗な顔してるよ」

 二人の乙女の間に、確かな友情と、一人の男を愛するライバルとしての絆が芽生えた瞬間だった。
 その時、遠くから重い足音が聞こえてきた。

「……帰ってきた。健太郎さんだ!」

 結衣が弾かれたように立ち上がる。
扉の向こうには、ボロボロになりながらも、巨大な甲羅を背負い、不敵に笑う「自分たちの男」が立っているはずだった。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
【キャラクターレベル:7】
 ■ 特殊生産系(レベル上限なし)
 • 慈愛の加工 Lv.8:(75/100) → (95/100) UP
 • 愛撫 Lv.10:(120/100) → Lv.11 (30/100) LEVEL UP!!
 • 導きの声 Lv.8:(60/100) → (90/100) UP

【結衣 スキル熟練度】
 ■ 身体強化・支援系(レベル上限なし)
 • 奉仕マスタリー Lv.9:(60/100) → Lv.10 (20/100) LEVEL UP!! ※深い告白と精神的成長により。

【モモ スキル熟練度】
 ■ 身体強化・支援系(レベル上限なし)
 • 純潔の目覚め Lv.1:(0/100) → (50/100) UP ※新規取得。自身の価値を再定義したことで発現。
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