[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

文字の大きさ
133 / 246
第六章 新しい同居人はJK⁉︎

第123話: 【市場の動向】職人の休息と、次なる一手

しおりを挟む

 新調されたばかりのキッチンに、香ばしい肉の焼ける音と、焼きたてのパンの甘い香りが立ち込める。

 健太郎は『料理マスタリー Lv.12』を存分に振るい、四人のための朝食を仕上げていた。

「よし、出来たぞ。みんな、冷めないうちに食べてくれ」

 食卓に並んだのは、厚切りにしたアビスボアのベーコンソテー、銀樹の蜜を隠し味に練り込んだ特製パン、そしてアビスラビットの骨から出汁を取った濃厚なスープだ。

「わあぁ……おじさん、これ本当にゲーム【職人の鉄槌】招かれざる訪問者と、森の洗礼

 銀樹の結界が、外部からの魔力干渉を受けて細かく振動している。
 健太郎が静かに庭の門を開けると、そこにはこの深い森には似つかわしくない、黄金に輝く装飾を施したフルプレートの騎士と、背の高い魔術師、そして軽装の盗賊の三人組が立っていた。

「……やっと出てきたか。ここを隠していた結界の主はあんたか?」

 中央に立つ騎士――ギルド『黄金の鬣(たてがみ)』の調査隊長、レオンが傲岸不遜な笑みを浮かべて健太郎を見下ろした。その背後には、最新鋭の装備を揃えた精鋭としてのプライドが透けて見える。

「俺たちが誰かは知っているだろう? トップギルドの誘いを無視して、こんなところでコソコソと何を作っている。銀樹の革を流したのはあんたの仕業だな」

「トップギルドがどうとかあんたが何物なのかは知らんが?」

 健太郎は冷徹な瞳で彼らを『鑑定眼』にかけた。

【プレイヤー:レオン】
 レベル:20 /職業:重騎士
 状態:慢心(自分たちがこの世界の中心だと思っている)

「……で?用件はなんだ。今、朝食の片付けをしているところなんだ。手短にしろ」

 健太郎の淡々とした言葉に、魔術師の女が眉をひそめる。

「不躾ね。私たちはあんたを『保護』しに来てあげたのよ。その技術、独り占めにするには勿体ないわ。私たちのギルドに入れば、最高の素材と安全を保証してあげる」

「断る。俺は家族との時間を売るつもりはない」

 健太郎が背を向けようとしたその時、レオンが剣の柄を叩いて声を荒らげた。

「待ちたまえ。これは勧誘ではなく、決定事項だ。このエリアの希少素材は、トップギルドが管理することになっている。拒否するなら、ここを『違法拠点』として強制排除させてもらうが?」

 その言葉が、健太郎の逆鱗に触れた。
 平和な食卓、腰を痛めながらも笑っていた桃子、そして結衣が守り抜いてきたこの場所。それを「排除」するという。

「……違法だと?」

 健太郎から、凄まじい密度の『威圧』が放たれた。空気が物理的に重くなり、レオンたちの足元が泥沼に嵌ったように沈み込む。

「カカカッ! 主よ、こやつらには言葉よりも、この森の厳しさを教えてやるのが一番じゃな」

 いつの間にか健太郎の肩に現れたアイリスが、黄金の瞳を細めて嘲笑う。

「ここには、あんたたちの知る法なんて存在しない。……あるのは、俺の『手入れ』だけだ」

 健太郎は、手近にあった黒鋼樺の端材を手に取った。
ただの木片が、健太郎の魔力と怒りによって、どんな名剣よりも恐ろしい凶器へと変貌する。

【解体作業】無礼者への仕置きと、圧倒的な力の差

「……そんなトップギルドなんて知らんし、興味もない。俺の生活を脅かすのであれば排除するが?」

 健太郎が静かに、しかし地を這うような低音で告げると、現場の空気が凍りついた。
 目の前の三人は、トップギルド『黄金の鬣』の調査隊。
リーダーの重騎士レオンはレベル20。健太郎のレベル9に対して倍以上の数値だが、健太郎が放つ「職人の覇気」が、その差を感じさせない威圧感を生んでいた。

「……は? 知らないだと? 俺たちはサーバーでも名の知れた『黄金の鬣』だぞ!」

 レオンが気圧されながらも一歩踏み出し、大剣を抜こうとする。だが、健太郎の動きはそれよりも僅かに速かった。
 健太郎は『絶倫』による溢れる生命力を全身に巡らせた。
以前のような爆発的な出力は抑えているが、一歩の踏み込み、腰の捻りといった基礎動作が、ダイブギアによる極限の同期によって寸分の狂いなく遂行される。

「――遅い」

「がはっ!?」

 健太郎は手にした黒鋼樺の端材を、レオンの籠手の継ぎ目――動きを封じる急所へと的確に叩き込んだ。
レベル差ゆえに一撃で倒すことはできないが、技術と効率的な力の伝達が、レオンの体勢を無残に崩す。

「隊長!? ……な、何よあの動き、ただの生産職じゃないわ!」

「野郎、スキルじゃねえ……素の動きがキレすぎてやがる!」

 魔術師と盗賊が慌てて距離を取る。健太郎は深追いはせず、ただ静かに端材を構え直した。

「『鑑定眼』で見たが、あんたたちの装備は素材の良さを殺している。……そんなゴミのような道具で、俺の家族を守るこの結界を傷つけられると思うな」

 健太郎から放たれる『威圧』は、相手を畏怖させるには十分だった。
絶倫の効果を自らの意思で制御することで、むしろその「凄み」は鋭利に研ぎ澄まされていた。

「カカカッ! 主よ、こやつらの装備、剥ぎ取って素材にしてしまえば良いのではないか? 慢心の染み付いた金ピカの鎧など、溶かして肥溜めの蓋にでもしてやるがよい!」

 アイリスが追い打ちをかけるように高笑いする。

「や、やめろ……っ、来るな!」

 レベル20の重騎士が、レベル9の職人の一歩に怯え、後ずさる。

「……一度だけ警告したはずだ。ここは俺がルールだ。消えろ。さもなければ、あんたたち自身を『素材』として解体してやる」
 その瞳に宿る、職人特有の「冷徹なまでの観察眼」に、トップギルドの三人はついに恐怖に屈し、逃げるように森の奥へと去っていった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...