猫の独り言

ドラス

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また会ったね

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久しぶりだね
元気にしてたかい?
そうかそうか

うんうん

生きていればそんな事もあるだろうさ
仕方ない

そうだ
また僕の独り言を聞いておくれよ

とある友猫がね
恋をしたんだ
相手は一般的な人間家庭の家に住んでいる白い毛と少し小さめの体が特徴の可愛らしい子らしくてね
それに比べて友は茶色い毛の少し痩せた頼りのないオス猫だと自分を評価していてね
他猫にも自分にも優しい彼は色んなことを恐れてなかなか踏み出せないでいたみたいなんだ
僕は彼にダメじゃないかと叱ったんだ
キミの優しい心は素晴らしいものだと思っているよ
だけどね、キミに今必要な優しさは
自分に嘘をつかない自分への優しさ
そして
相手に気持ちを隠さずに接する優しさだよ
って伝えたんだ
だってそれは、自分にも相手にも嘘をついていることになるだろう?
僕にはそれがいい事には思えなくてね
これから彼と彼女がどうなるかは分からないけど、見守っていくつもりだよ

今日も聞いてくれてありがとうね
ではまた…








                                                     ~next time~
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