無関係だった私があなたの子どもを生んだ訳

キムラましゅろう

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ミニ番外編

リズムたん中間反抗期

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これから時間がサクサク進みます。


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「もーママ!ピンクはいやっていったでしょ!」

今年六歳になったメロディの養女愛娘リズムが用意されたワンピースを見て言った。

リズムの服は当然、全てメロディの手作りである。

「ナニ言ってンのヨ、女の子がピンクを着ないでどーすンの!」

「だってバッカスがリズムにはピンクはにあわないっていうんだもん!」

バッカスというのは近所に住む悪ガキの名である。

「馬っ鹿スの言うコトなんか真に受けてんじゃないわヨ、あのカスは父親に似て馬鹿なんだからっ。ホントに名は体を表すを地で行ってる親子よネ!」

ちなみにそのバッカスの父親の名前は真の滓と書いてマーカスと呼ぶ…とかつてメロディが明言した事がある。

「でもリズム……ノエルちゃんみたいに可愛くないもん……」

「それこそナニ言ってンのヨ!アソコん家の遺伝子はちょっと異常なの!リズムは充っっ分可愛いンだからっっ!!」

「ちょっ、ママ、つばをとばさないで」

「モ~今さら~。アンタはアタシが舐めまわして育てたんだからネ♡」

「そういうの、“くろれきし”っていうんでしょ?」

「黒歴史だなンて、またそンなのどこで覚えて来たのヨ?」

「きんじょのおばちゃんたちがいってた」

「なるほど、井戸端会議が出所か」

「とにかく、リズムはもうピンクはきないから。ピンクはノエルちゃんみたいなおんなのこににあうの」

「モ~、リズムぅぅ」


リズムが自我が芽生えてからはこうやって母娘で意見が分かれて言い合う事も増えた。

メロディのダーリンであるダンノは、
「リズムは聡明な子だから他の子よりも自我や自尊心の成長が早いんだな。さすがはリズムだ」
と言って甘々に嬉しそうな顔をしている。

確かにリズムは同い年の子ども達と比べてもかなり早熟で聡明であるとメロディも思っている。
六歳のくせに理詰めで攻めてくる事も多々あるのだ。

そしてそんなリズムは只今中間反抗期の真っ只中である。
ワイズ家のルシアンとポレットも一次反抗期はそれはそれは見事なものであった。
ポレットに至っては暫く「や!」しか言わなかったくらいだ。
だが中間反抗期も二次反抗期もそんなに強く見られなかった様に思う。
まぁ親の前ではそれなりに反抗していたのかもしれないが。

反抗期も個性、とメロディは思っているのだが……。


「だいたいママってけっこう“こていかんねん”のかたまりよね。ピンクがおんなのこのいろなんて、そんなのきまってないのに」

こうやって六歳のガキんちょに正論をぶつけられると、腹いせにぶちゅぶちゅの刑にしてやりたくなる。

「こンの生意気なっ!こうしてやるワ!」
(この時メロディは心の中でナマイキってエッチぃわよネ♡と思ったが、当然口には出さなかった)

「キャーっ!ぶちゅぶちゅするのやめてー!きゃはははっくすぐったいよママ!」

「アンタがナマイキな事を言うからデショー!」

「きゃはははっ!」

近頃メロディの家ではこんな賑やかな調子だ。

そんな二人の様子を見てダンノは思う。
リズムの口が達者なのは間違いなく育ての親であるメロディに似たのだと。

そしてリズムが外で心無いくそガキに
「おまえのかーちゃん男女~!バケモノ~!」
と揶揄われた時にリズムは、
「うるさい!ママはほかのだれともちがうすごいママなんだからね!ママのわるぐちいったらゆるさないんだからっ!!」

と言って、仲良しのバッカスがリズムの代わりにそのくそガキ共をボコボコにしたという事を知っている。

縁あって母娘になったメロディとリズム。

いずれ二次反抗期を迎えたとしても、
きっとこれからも言いたい事を言い合って深い絆で結ばれてゆくのだろう。




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リズムたんはそれから数年後、十歳の時にはもう魔法薬学に興味を示し出し、母のメロディのように魔法薬剤師になりたいという志しを持つのでした。

ごめんなさい、次の更新は来週となります。

いよいよルシアンとポレットの恋模様を描いてゆきます。









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