106 / 161
ミニ番外編
ツッコミ降臨の医務室
しおりを挟む
「えろりぃたん!」
「キャー♡ノエルたんてばお久しブリーフ♡でもエロリィじゃねぇ゛って何度言えばわかるのかちら~?」
「うん!ごめんね!えろりぃたん!」
「モーー!」
「キャッキャッ びーふ!」
「モーー!喘き声じゃないワヨ!普通は“牛さん!”と言って喜ぶんじゃないのかちら?まったく相変わらずの食いしん坊さんねノエルたんは♡」
魔術学園の学園祭。
別行動のフェリックスの用事が終わるまで、ハノンは末娘のノエルを連れて医務室を訪れた。
もちろん、今や責任者である医師よりも医務室のヌシと化しているメロディに会いにきたのだ。
ルシアンもポレットもメロディのことを“めろりぃたん”と呼んでいたのだが、何故かノエルは彼女のことを“えろりぃたん”と呼ぶ。
「……何故かということはないわね。いつもシモネタを言ってくるメロディをわたしがエロディと呼ぶからよね」
ハノンがそうひとり言ちる。
ノエルは三人の子供たちの中で一番、母親である自分と似ているという理由もあるかもしれないが。
「えろりぃたん、りずむたんは?」
ノエルがメロディにしがみ付きながら訊ねた。
「リズムはね、後からパパンと来るコトになってんのヨ。リズムが来たら一緒に遊んであげてネ♡」
「うん!のえる、りずむたんとぶるしゅとたべるの」
「ブルスト?まぁ~ブルストの屋台まであんのネ……ねぇハノン、ブルストのカタチってさ「ストップ。エロディ、あなた学園でもシモネタをかましているの?」
ハノンが容赦なくメロディの言葉を遮ってジト目で睨めつけた。
「ナニよぅ、ちょっとエッチィわネ♡と言おうとしただけじゃナーイ!」
「学園祭で言うことじゃないわよ」
「ハノンたらカタイこと言わないでヨ~~!モーー!」
「えろりぃたんびーふ!」
そんな会話をしている時、医務室にカメリアがやって来た。
どうやらこの時間はひとりになるらしく、生徒会執行部の書類仕事を持って医務室に避難してきたようだ。
そのカメリアをメロディが手招きする。
「あ、カメちゃん!紹介するワ、アタシの親友のハノン様ヨ♡」
メロディの紹介の仕方に「どうして様付けなのよ」とツッコミを入れてから、ハノンはカメリアに挨拶をした。
「はじめましてカメリア・ランバートさん、ハノン・ワイズです。貴女のお話はメロディや息子から窺っているの。だから初対面という気はしないわね」
「ハノン……ワイズ……ワイズ夫人……あ、もしかしてルシアンのお母様ですかっ?」
名を聞き、カメリアはすぐにハノンがルシアンの母であるとわかったようだ。
ぱっと明るい表情になって嬉しそうにそう言った。
「ええそうよ。いつも息子がお世話になっております」
「こちらこそはじめまして。カメリア・ランバートです!お世話になっているのはこちらの方です。ルシアンには本当によくして貰って……感謝してもしきれません」
「ふふ。ルシアン、妹が二人いるものだから面倒見が良くて、お世話するのが習い性になってるのね。これからもよろしくね」
「ハイ!こちらこそよろしくお願いします!」
ハノンとカメリアの会話を聞いて、ふいにメロディがカメリアに指導を入れてきた。
「チョット、カメちゃん?また話し方が硬くなってるワヨ?硬くなるのはダーリンの股間だけでいいノ♡こーいう時はナンて言うんだっけ?」
「で、でも初対面の方にそんな……」
「確かに言う相手は選ばなくちゃイケナイけど、ハノンなら大丈夫ヨ!さぁぶちかましておやりなさい!」
「ハイ!ルシアンのお母様!ヨロチクビ!」
「上出来ヨ!さすがはアタシの愛弟子!!」
「嬉チクビ!」
「カンペキ!」
二人のやり取りを見て、ハノンはコメカミを押さえながら言う。
「……メロディ……あなた、前途洋洋たる若者に何を教えているの……」
「オネェの極意ヨ!!」
「もっと真面なものを教えなさいよ!」
「カメちゃんがそれを学びた言ってンだからいいジャナイ♡」
「ハイ!いいのです!」
「エ?陰n…「お黙りエロディ。ノエルの前よ。エンジン全開にならないで」
「アラヤダ♡でもアタシが言いたいシモトークを即座に予測してぶった斬るあたりがさすがヨネ♡ホントはハノンも才能あるのよね♡」
「なんの才能よ、要らないわよそんな才能」
「ンモーー!マタマタぁ!あ、マタマタってなんかエッチィわよね♡」
「本来はエッチくないわよっ」
「ハイ!エッチィです。タマタマ言った言葉がエッチくなるなんてさすがは師匠!」
「ヤダ、カメちゃんたらさり気にタマタマだなんてエッティワードを挟んでくるなんて腕を上げたわネ!」
「恐縮です!」
「………カメリアさんがいいならいいのだけれどね……いや、やっぱりよくないでしょう。こんなエロ魔人、ひとりで充分よっ。量産しないで!」
「ハノンたら!ンモーー!」
「キャッキャッ えろりぃたんびーふ!」
普段はツッコミ不在の医務室がハノンの訪問で余計に賑やかになったのであった。
その後、メロディのパートナーであるダンノが娘のリズムを連れて医務室に来るまで、散々メロディ師弟とハノンのボケツッコミの会話が繰り広げられたのだそうな。
「キャー♡ノエルたんてばお久しブリーフ♡でもエロリィじゃねぇ゛って何度言えばわかるのかちら~?」
「うん!ごめんね!えろりぃたん!」
「モーー!」
「キャッキャッ びーふ!」
「モーー!喘き声じゃないワヨ!普通は“牛さん!”と言って喜ぶんじゃないのかちら?まったく相変わらずの食いしん坊さんねノエルたんは♡」
魔術学園の学園祭。
別行動のフェリックスの用事が終わるまで、ハノンは末娘のノエルを連れて医務室を訪れた。
もちろん、今や責任者である医師よりも医務室のヌシと化しているメロディに会いにきたのだ。
ルシアンもポレットもメロディのことを“めろりぃたん”と呼んでいたのだが、何故かノエルは彼女のことを“えろりぃたん”と呼ぶ。
「……何故かということはないわね。いつもシモネタを言ってくるメロディをわたしがエロディと呼ぶからよね」
ハノンがそうひとり言ちる。
ノエルは三人の子供たちの中で一番、母親である自分と似ているという理由もあるかもしれないが。
「えろりぃたん、りずむたんは?」
ノエルがメロディにしがみ付きながら訊ねた。
「リズムはね、後からパパンと来るコトになってんのヨ。リズムが来たら一緒に遊んであげてネ♡」
「うん!のえる、りずむたんとぶるしゅとたべるの」
「ブルスト?まぁ~ブルストの屋台まであんのネ……ねぇハノン、ブルストのカタチってさ「ストップ。エロディ、あなた学園でもシモネタをかましているの?」
ハノンが容赦なくメロディの言葉を遮ってジト目で睨めつけた。
「ナニよぅ、ちょっとエッチィわネ♡と言おうとしただけじゃナーイ!」
「学園祭で言うことじゃないわよ」
「ハノンたらカタイこと言わないでヨ~~!モーー!」
「えろりぃたんびーふ!」
そんな会話をしている時、医務室にカメリアがやって来た。
どうやらこの時間はひとりになるらしく、生徒会執行部の書類仕事を持って医務室に避難してきたようだ。
そのカメリアをメロディが手招きする。
「あ、カメちゃん!紹介するワ、アタシの親友のハノン様ヨ♡」
メロディの紹介の仕方に「どうして様付けなのよ」とツッコミを入れてから、ハノンはカメリアに挨拶をした。
「はじめましてカメリア・ランバートさん、ハノン・ワイズです。貴女のお話はメロディや息子から窺っているの。だから初対面という気はしないわね」
「ハノン……ワイズ……ワイズ夫人……あ、もしかしてルシアンのお母様ですかっ?」
名を聞き、カメリアはすぐにハノンがルシアンの母であるとわかったようだ。
ぱっと明るい表情になって嬉しそうにそう言った。
「ええそうよ。いつも息子がお世話になっております」
「こちらこそはじめまして。カメリア・ランバートです!お世話になっているのはこちらの方です。ルシアンには本当によくして貰って……感謝してもしきれません」
「ふふ。ルシアン、妹が二人いるものだから面倒見が良くて、お世話するのが習い性になってるのね。これからもよろしくね」
「ハイ!こちらこそよろしくお願いします!」
ハノンとカメリアの会話を聞いて、ふいにメロディがカメリアに指導を入れてきた。
「チョット、カメちゃん?また話し方が硬くなってるワヨ?硬くなるのはダーリンの股間だけでいいノ♡こーいう時はナンて言うんだっけ?」
「で、でも初対面の方にそんな……」
「確かに言う相手は選ばなくちゃイケナイけど、ハノンなら大丈夫ヨ!さぁぶちかましておやりなさい!」
「ハイ!ルシアンのお母様!ヨロチクビ!」
「上出来ヨ!さすがはアタシの愛弟子!!」
「嬉チクビ!」
「カンペキ!」
二人のやり取りを見て、ハノンはコメカミを押さえながら言う。
「……メロディ……あなた、前途洋洋たる若者に何を教えているの……」
「オネェの極意ヨ!!」
「もっと真面なものを教えなさいよ!」
「カメちゃんがそれを学びた言ってンだからいいジャナイ♡」
「ハイ!いいのです!」
「エ?陰n…「お黙りエロディ。ノエルの前よ。エンジン全開にならないで」
「アラヤダ♡でもアタシが言いたいシモトークを即座に予測してぶった斬るあたりがさすがヨネ♡ホントはハノンも才能あるのよね♡」
「なんの才能よ、要らないわよそんな才能」
「ンモーー!マタマタぁ!あ、マタマタってなんかエッチィわよね♡」
「本来はエッチくないわよっ」
「ハイ!エッチィです。タマタマ言った言葉がエッチくなるなんてさすがは師匠!」
「ヤダ、カメちゃんたらさり気にタマタマだなんてエッティワードを挟んでくるなんて腕を上げたわネ!」
「恐縮です!」
「………カメリアさんがいいならいいのだけれどね……いや、やっぱりよくないでしょう。こんなエロ魔人、ひとりで充分よっ。量産しないで!」
「ハノンたら!ンモーー!」
「キャッキャッ えろりぃたんびーふ!」
普段はツッコミ不在の医務室がハノンの訪問で余計に賑やかになったのであった。
その後、メロディのパートナーであるダンノが娘のリズムを連れて医務室に来るまで、散々メロディ師弟とハノンのボケツッコミの会話が繰り広げられたのだそうな。
407
あなたにおすすめの小説
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
私の婚約者でも無いのに、婚約破棄とか何事ですか?
狼狼3
恋愛
「お前のような冷たくて愛想の無い女などと結婚出来るものか。もうお前とは絶交……そして、婚約破棄だ。じゃあな、グラッセマロン。」
「いやいや。私もう結婚してますし、貴方誰ですか?」
「俺を知らないだと………?冗談はよしてくれ。お前の愛するカーナトリエだぞ?」
「知らないですよ。……もしかして、夫の友達ですか?夫が帰ってくるまで家使いますか?……」
「だから、お前の夫が俺だって──」
少しずつ日差しが強くなっている頃。
昼食を作ろうと材料を買いに行こうとしたら、婚約者と名乗る人が居ました。
……誰コイツ。
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
(完結)あなたの愛は諦めました (全5話)
青空一夏
恋愛
私はライラ・エト伯爵夫人と呼ばれるようになって3年経つ。子供は女の子が一人いる。子育てをナニーに任せっきりにする貴族も多いけれど、私は違う。はじめての子育ては夫と協力してしたかった。けれど、夫のエト伯爵は私の相談には全く乗ってくれない。彼は他人の相談に乗るので忙しいからよ。
これは自分の家庭を顧みず、他人にいい顔だけをしようとする男の末路を描いた作品です。
ショートショートの予定。
ゆるふわ設定。ご都合主義です。タグが増えるかもしれません。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。
婚約者に妹を紹介したら、美人な妹の方と婚約したかったと言われたので、譲ってあげることにいたしました
奏音 美都
恋愛
「こちら、妹のマリアンヌですわ」
妹を紹介した途端、私のご婚約者であるジェイコブ様の顔つきが変わったのを感じました。
「マリアンヌですわ。どうぞよろしくお願いいたします、お義兄様」
「ど、どうも……」
ジェイコブ様が瞳を大きくし、マリアンヌに見惚れています。ジェイコブ様が私をチラッと見て、おっしゃいました。
「リリーにこんな美しい妹がいたなんて、知らなかったよ。婚約するなら妹君の方としたかったなぁ、なんて……」
「分かりましたわ」
こうして私のご婚約者は、妹のご婚約者となったのでした。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。