私は彼の迷い猫

吉ひなた

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第5章 迷い猫

第42話 愛し合う※

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※18禁

***


ギシッと二人分の体重をかけたベッドの軋む音が寝室に響く。陽太さんは私をベッドに押し倒すと、すぐに自分の着ていたロングシャツを脱いだ。
 割れた腹筋や、筋がある逞しい腕を見て私は体が熱くなる。自分はすでに裸体であり、私は尻尾を股に挟んで秘部を隠した。陽太さんのベッドにあった枕を抱きしめて胸も塞ぐ。

「おい、何隠してんだよ」
「あ!」

 しかし、すぐに陽太さんに枕を奪われた。部屋の隅っこへ枕を投げられ、私は覆うものが無くなる。陽太さんが私に覆いかぶさり、私の両頬を手で挟んだ。

「陽太さん、あの。私お風呂に入ってなくて……」
「いいよ。明日一緒に入ろうぜ」
「うえ!? い……一緒!?」
「もうお前に拒否権ないから」

 陽太さんはチュッと私の額のキスを落とした。

「あんな可愛いことを言われたら、もう我慢できねえよ」

 陽太さんはフッと口元を緩めると、今度は頬に唇を寄せた。吸い付くように甘い刺激を与えてくる彼に、私はくすぐったくて身じろぐ。陽太さんは滑るように首筋へキスを移動した。

「ふあ……」
「ん。ここ弱いんだったっけ」

 カプッと陽太さんが私の首を甘噛みしてきた。私はピクリと肩が跳ねる。

「あうぁ。そこ……触られると何かおかしくて」
「ふーん。猫だからか?」
「え? あ……ちょ……んやっ!」

 強く喉元を吸い上げ、陽太さんはキスマークを残した。ゾワゾワと神経が反応し、私は思わずシーツを掴んだ。

「く……擽った……!」

 陽太さんは胸元へと顔を下げた。そのまま私の露わになっている二つの膨らみに顔を埋める。陽太さんの息がかかり、私は顔に熱が集まった。

「あ……う……」

 ドクドクと心臓が加速した。私の鼓動はたぶん陽太さんに直に伝わってると思う。知らない男性に触られた時は鳥肌が立つような不快が込み上げたというのに、陽太さんは全然違う。
 確かに心拍は上がるも、全然嫌な感じがしないのだ。

「陽太さ……」
「温かいな。お前の体、触るだけで気持ちいい」
「ふえっ」

 陽太さんが私の胸に口付けをした。そのままパクッと片方の乳頭を口に含むと舌で器用に弄り出した。

「んやぁっ……んん」

 甘美な痺れが走り、私は高い声が漏れた。吸ったり噛んだり。口だけでなく、陽太さんは空いている胸を手で揉み始める。痛みではなく、優しい愛撫を受けた私は悶えた。

「はんっ……や……ん」

 陽太さんは一度胸から口を離すと、私の唇を奪った。しかし両手は私の胸から離れない。硬さを増したピンク色の先端を指先でクリクリ捏ねている。舌が侵入し、口腔内を犯されながらも胸に刺激が走り、私は脳が痺れてきた。

(ふえ……気持ちいい)

 私は薄っすらと瞳を開けた。すると、目を閉じている陽太さんの顔が映る。近距離で彼を感じ、私は胸が締め付けられた。
 もっと彼とくっつきたくて、私は陽太さんの首に腕を回す。体の距離が近づき、陽太さんが胸から私の頬に再び手を滑らせた。

「んん……ちゅむ……ん」
「ん……ん……」

 舌と舌が絡み合い、激しい口付けへと深くなる。すると、陽太さんが私の腰に腕を差し込み、横に倒れた。私もそのまま釣られるように横になり、互いで側臥位のまま向かい合ってキスを交わす姿勢になる。陽太さんが私に足を絡ませてきた。私は陽太さんの首に腕を回し、陽太さんは私の腰に腕を巻き付ける。足と足は交差して、さらに密着した私達。
 顔の角度を変えながらキスに夢中になっていると、陽太さんが私の尻尾の付け根をカリカリと指先で刺激した。

 その瞬間、ビクッと私の体が跳ね上がる。強い快楽が走り、私は目を見張った。

「ふにゃあっ!」

 唇と唇が離れると、互いの唾液が引けた。透明の糸がすぐに切れると、陽太さんは悪戯っぽく口元を緩めた。

「ここが気持ちいいんだ?」
「あ……や! 待って、そこあんまり刺激ちゃダメで……ああんっ!」
「そんなにイイんだここ?」

 陽太さんが絶妙な力加減で尾骨を撫で回す。強くなったり弱くなったり。何だか新しい性感帯が増えた気分だ。私は堪らない気持ちになり、陽太さんの胸に縋る。

「あ……う。ああ! ん……やっ!」

 しつこく弄り倒してくる陽太さん。私は無意識に腰が揺れた。

「ま……待って。そこ本当にダメぇ……」
「はは。腰揺れてんぞ。もっと……って言ってるようにしか聞こえねえ」
「ふやあ! ……ん!?」

 顔を上げると、待ってましたと言わんばかりに陽太さんが唇を塞いだ。陽太さんが付け根への愛撫を激しくする。五本の指でカリカリと甘く引っ掻かれ、私は快楽が込み上げてきた。
 頭は腕で拘束。腰もガッチリ固定されて逃げられない。ゾクゾクと神経への刺激が駆け上り、私は体が固くなった。

「ふや……んん! ん! あ……や……んん!」

 ゾワリと全身に鳥肌が立つような感覚が立ち、私は背中が反りかえる。声は陽太さんの口の中に吸い込まれた。ビクビクと足が痙攣し、私が達したことを感じた陽太さんはやっと唇を解放してくれた。

「はあ……はあ……はあ……ん」
「もうイッタのか?」
「ふえ……」

 陽太さんが私のお尻の割れ目を撫でた。秘部に指が触れ、私は顔に熱が集まる。抱きかかえるように、陽太さんは私のお尻に両手を伸ばすと厭らしい手つきで撫で回す。

「あ……う……」
「やわけー。気持ちいい。相変わらず餅みたいな尻だな」
「ん……もう、エッチ」

 臀部を撫でる手つきは何かオジサン臭い。ムニムニと撫でられた私は顔を背ける。陽太さんは私の秘部まで指を伸ばした。

「う……ん……」
「濡れてるな」

 溢れた愛液が陽太さんの指に絡んだのを感じ、私はカアッと顔が熱くなった。陽太さんはしばらく入り口を撫でると、上体を起こして私に腕を引いた。

「え……何?」
「今日はたっぷり時間かけて愛撫してやるから。膝を曲げてうつ伏せになって」
「うつ伏せ?」

 私はあれよあれよという間に、腹部を下にして寝かせられた。何をするのか、困惑していると陽太さんがおもむろに私の背後に回り、お尻を高く持ち上げてきた。

「え!?」

 状況を把握するにはすでに遅かった。ベロッと臀部に生ぬるい感触が伝わり、私は驚愕の声を上げた。

「ふやあ! やだ、待って! どこ舐めて……」

 慌てて腰を引こうとするも、ガッシリと抑えられているせいで逃亡は困難。陽太さんは私の臀部に舌を這わしていた。

「やだ! そこダメぇ! うう!」
「逃げんなっつの」

 陽太さんの顔の前に自分の臀部が晒し出されている。私は羞恥のあまり頭がパニックになっていた。尻の穴が丸見えなのだ。こんなみっともない体勢に我慢ができるわけがない。

「や……やだやだやだ! 汚いから! 陽太さん、お願いこの体勢やぁ!」

 私の視界が涙で滲んだ。掠れた声を出すと、陽太さんが落ち着きある声で返してきた。

「汚くねえよ。お前の体だ。……全部見せろ」
「あ……」

 チュッと臀部にキスを落とされた私は言葉を飲み込んだ。陽太さんは臀部の割れ目をなぞるように舐め、味わったことのない刺激が私の脳裏を貫く。
 恥ずかしすぎる恰好に、私は顔を覆いたくなった。シーツをギュッと掴み、私は必死で愛撫に耐える。

「ふ……ん……」

 これじゃあまるで動物だ。念入りに舐められながら、だんだん私はぼーっと頭が痺れてくる。すると、陽太さんの舌がある場所に辿り着いた。
 まさか……と私は冷や汗が伝う。背後を振り返る前に、私の予感は的中した。陽太さんが、私の肛門を集中的に舐め始めたのだ。

「んやあ! そこ……待って! ダメダメダメ! やめ……ああ! んん! やぁ……陽太さ……」

 必死で逃げようと腰を動かすも、陽太さんの力が強すぎて逃げられない。自分でも触ったことがない場所を舐められている。見られている。
 その現状に私の体は震えた。尻尾が勝手に私の足に絡み、卑猥な場所を陽太さんに晒しているのだ。私の瞳からボロボロと涙が零れた。

 すると、陽太さんはやっと肛門から舌を離してくれる。
 やっと自由になったかと思えば、今度は息付く暇もなく秘部へと指が触れた。

「ふみゃあ!?」

 突然の新たな刺激を受けた私は、また体が跳ねた。次は慣れた快楽が体を襲ってくる。十分に潤ったそこは、簡単に陽太さんの指の挿入を許した。
 ズブズブと固くて長い指が侵入してくる感覚が駆け巡り、私は高い声を上げる。

「ンやあ! あんっ! あ……あ……ん!」

 陽太さん私のお腹に片手を回し、片手で私の女の園を刺激していた。私は無意識にお尻が高く上がり、シーツをギュッと掴む手しか見えない。
 下半身に強い快楽を受けたせいで感情が昂り始める。

(気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい)

 私は顔をベッドに埋めた。

「ふわぁ! んん! あ! や……ダメそこばっか……あん! ……陽太さん! 陽太さ……!」

 私は必死で陽太さんの名前を呼んだ。もう声は我慢できない。秘部は陽太さんの指をキュウキュウ締め付けていた。愛液がぐちゃぐちゃと厭らしい水音を放っている。
 陽太さんはどんどん抜き差しするスピードを速めて私を追い詰めた。

「陽菜子……イケよ。見ててやるから」
「あ……も……ダメ! んん! やああ!」

 陽太さんの声と共に、指が奥へと攻め込まれる。その瞬間、ビリッと雷に打たれたような衝撃が駆け巡り、私は絶頂に達した。
 キュ―ッと一層陽太さんの指を締め付け、力が抜けた私はクタリとベッドに体を沈めた。

「はあ……はあ……んん」

 全力疾走したように息が乱れた。必死で呼吸を整えていると、陽太さんが私の肩を掴んでクルッと仰向けにした。
 全身の力が抜け、トロリと瞼が下がる。口が半開きのまま陽太さんを見上げると、ゴクリと陽太さんが喉を鳴らした。ジッと欲が染まった瞳を私に向ける陽太さん。

「お前……エロすぎ」

 頬を染めた陽太さんに、私は頭をクシャリと撫でられた。

「ふみ……」
「少し休憩な。次、本番だから」

 陽太さんはフッと微笑み、ポケットから避妊具を取り出した。
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