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10 未知の妄想世界と黄昏列車
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※AI校正
10 未知の妄想世界と黄昏列車
今、俺は古本屋にいる。と言っても老人が1人で経営している個人店の様な所では無く。デパートのワンフロア(3F)を全て借りて営業しているグループ的企業が経営している大型店である。なので何か店内は味気が無い……俺は老人が1人でやってる様なこぢんまりしあらゆる所に古本が詰められ、積まれ置かれている様な店の感じが好きだ、その光景に非現実的な哀愁を感じ、騒がしい日常から心が一時ではあるが離れられる感じがし何やら安心する。そんな俺がなんで近代的な古本屋に居るのか? それは彼女の買い物に付き合っているから、正直に言うと人の買い物には余り付き合わない性格の俺だか今日は訳があって彼女に付いてきた……
それは……最近、何か彼女の態度が俺に対して冷たいので浮気を疑っての事だ。このまま事態を放置すれば俺は食べ終わったポテチの袋の様にクシャッとされ捨てられるかもしれない、心配性の俺は彼女を1人にしておけない、機嫌もたまには取らないといけない……まぁ今回はそんな情けない感じだ……
そんなわけで久しぶりに本屋に来たのはいいが、最近の俺は気持ち的に小説を読む事が面倒くさくなり読んで見ても読み始めで面白いと感じる前に投げ出してしまいがちである、集中力が持たないのである……だから漫画や写真集などをばかり眺めている、彼女は相変わらず飽きずに時間ある時は小説ばかり読んでいる。活字妄想中毒だと思う……その証拠に一回、アレの途中に俺が一生懸命に腰を振ってるのに見上げたら彼女は何と! 枕元に置いてあった文庫本を読んでいた!しかも演技のような喘ぐ声も適当にあげながら!(『ムッ』ちょっと違和感があった、AVみたいだった)
俺は流石に注意した。
「ちょっと! 真面目にやって!」
「ゴメン急に続きが気になってさ、君は夢中にオッパイに吸ってるから気づかないかなと~」
「当たり前の事だよ吸うのは! そういう行為やってる最中なんだから相手の顔もチラチラ見るもんだよ、気づくにきまってる……」
「ゴメンゴメンこれ」
彼女が見せてきた本は官能小説だった。
「一回読みながらやってみたくて、小説と現実の融合みたいな」
「一言、言っといてくれるかな! ビックリするよ」
「へへへ、実は言うと君の反応も少し見たかったんだよね~なかなか面白かった」(……狂っている)
「俺のやり方、気持ち良くないの?」
「えっ! 気持ちいいよ、もっとやって」
「その、『えっ!』って何?気持ちいいなら本なんか読んでる暇なんかないでしょうよ!」
「うーん、私、下半身と上半身の感覚を意識的に分けられるかも、合体ロボみたいに」
「何それ?」
「よくさ、エッチなDVDで女の子がバックで突かれながらアレを咥えさせられてるけど気持ち良くて上手くしゃぶれ無く成ってるじゃん、演技かも知れないけど、私し同じ事されたら下半身から来る快感を棚上げにして普通に平然としゃぶれる気がするんだよね、そんな小慣れた女、見てる方はツマンナイカかも知れないけど」
「DVDに出たいの?」
「……実はさ」
と彼女は机からは一枚のDVDを出してきた俺の事を見つめながら一言…
「私の観る?」
《バッキューン》と俺は心臓を撃たれた感じがした!
「え!出たの!」
彼女は軽く頷いた……
(あーそんな~)
彼女は俺の返答を待たずしてテレビをつけDVDを再生機に入れ再生した……俺は冷や汗と動悸がして……
「内容は結構ハードエグいよ」
「!!」
……そして……出演している女性は彼女じゃなかった。俺は横にいる彼女の方を振り向いた、彼女は俺の顔を見て笑いを堪えている顔をしていた、
「うそっぴょーん、すぐに真に受けるのね、チミはさ、だからオモロイ、ほら、鼻水垂れてるわよ」と枕元のテッシュを抜き取り渡して来た、
(狂ってる、仮に彼女が出てるそんなDVD見せられたら俺は……壊れる)
「本当にそういうの辞めてくれる?心臓に悪いから」俺は鼻をかんだ……
「ゴメン私、彰ちゃんイジるの好きかも」
俺はその後、仕返しを兼ねて彼女のオッパイをいつもより強めに揉んだ……が効かなかった……反対にアソコを強めに絞られた(乙俺)
そんな感じで少し前の苦い体験を思い出していたら、
「もう行こう~」と会計を済ませた彼女の声が聞こえて来て俺は回想モードから我に帰った……俺は本は買わなかった。
ちょうど昼時なのでデパート上層階(8F)の馴染みの喫茶店に入り食事をする事にした。壁が赤レンガ調の店内には美味しそうなクリームソース系の匂いが漂っており食欲を誘う♪ 席に着き、注文を済ましたら、直ぐに彼女は買った本を袋から取り出し読もうとしたので、
「今は本、やめて少し話ししない?」
彼女は開いた本を閉じテーブル端に置き、
「うん、いいよ、何話す?」
「たまには話題振ってよ、考えてよ」
「うーん、なんで今日付いて来たの?いつもは買い物は面倒臭がるのに?」
「たまたまかな」
「玉玉か……何か私の事、疑ってる?」
(うっ!)「べっ、別に!」
「そう、取り敢えず言っとくけど浮気はしてないよ、たぶん」
「え! たぶんって何なの?」
「いーやー私に今日付いて来た、君の努力と妄想に少しは報い様と思って完全否定しないで含みを持たせてみた」と舌を出してきた
(ムっ!)
「……持たせなくていいよ! そんな事を言って本当はしてるのに上手くかわしてるの!?」
「本気(マジ)してないよ、それとも君はMだから寝取られ体験したいの?」
「……あーもういいよ!」(遊ばれている、狂っている)
そのうち頼んだ食事がテーブルに運ばれてきた(関係ない事だけどここのウェイトレスはメイド風の制服のせいなのか? どの子もバイト高校生なのに少女に見える。マスターの趣味で子を選んで小柄な子をあえて採用してるのかな? だとしたらここはマスターの作り出した妄想的な仮想現実な様な感じがした……)
俺は普通のドリア、彼女はエビグラタンを頼んだ(いつも中毒みたいにカレー系なのに……何か気になる)
食べながら俺は話題を切り替える事にした。
「今日はカレーじゃないんだ?」
「少し飽きたかな、カレーにも私の彼でもある君にも」
「! 飽きたって!!」(俺は奇声を上げてしまった一瞬、昼時の店内がシーンとなった・恥)
彼女はニヤリとし、
「声大きいわよ、嘘よ、好きよ、どっちもさ、今日はたまたまよ、カレーに少し飽きたのは本当だけど」
「……」(カレー? 彼? どっちの事なの?……言いたい事はまだあるけど、これ以上は相手するのはヤメタ、面白がって徹底的に落とされる気がしたから……今日の彼女は意地悪モードだ、ただ彼女のやや多重的な人格はトップにいる強い性格により全体的に乱れずに統制は稀なケースで取れている様に思われる……アレをやる前の彼女が癒しモードだったら今日は当たりと言う事に俺はしている、その反対は……悪くはない……疲れてる時は少し怠いけど……)
そんな彼女は食べ始めるといつもの様に食べるのに集中し無口になってしまった。それに何か救われた気がした(少し休める)
グラタン皿の残りのソースをフランスパンのカケラで拭き取り、それを口に入れ食事を終え、コーヒーをすすり一息ついた彼女から今度は会話を振ってきた、
「君は最近、小説は書いてないけど辞めちゃったの? 飽きた?」
「なんか最近面倒臭くてね、話しを考える事自体に疲れてるかも」
「わかるーそう言う時もあるよねー」
俺はお決まり事を聞いた、
「ところでどんな本、買ったの?」
見せてもらった……
(裏社会の事情とか都市伝説とかセクシー女優体験談とか、狼少年[絵本]……相変わらず怖い)
俺は前から思ってる事を聞いた。
「そう言えばファンタジー系は読まないし小説も書かないよね、なんでなの?」
「あー結局さ~ゴブリンとかオークとかって当たり前なんだけど現実世界には居ないでしょ」
「うん、居るわけない」
彼女は大正時代の文士の様な話し方を真似して話しだした。
「最初は自分の心を慰める為に書いた僕の書く小説はね~基本的に現実世界を土台にしてるんだよ、それはなぜかって?それはね~僕の小説を読み終えた読者を寂しいから本当は現実世界に返したくないんだよ、まぁそれは現実的にお願いできる事じゃないからせめてお土産を持って帰って貰おうと思ってね、それはね小説を読み終えた後も僕の書いた小説の世界を心の何処かに持ってもらいたいという事なんだよ。そのお土産を読者が持って行きやすいような心持ちにする為に物語の土台を現実世界に似せつつ現実世界に100%居ないと断言できる生き物(宇宙人類は除外)は物語にはあまり出さない事にしてるんだよ。何故かって?小説の中の生き物が読書後の現実世界には居ない事とのギャップを強く感じる精神的作用はいわゆる夢うつつから完全に目が覚める原因の鍵になっちゃうかな~と思ってゴブリン君が」
「でも王道のファンタジーを読みたい人はいるよね、そんな読者は切り捨てなの」
「そう、それが僕の頭を悩ませるところさ、だからゴブリンは出て来ないけど現実世界を少し歪んだ世界に描いて現代世界風ファンタジーを作ろうとしてるんだよ、そうすれば読者の方も現実世界の中にファンタジーを感じる事ができると思ってさ。本を読んでる間だだけの現実逃避より本を読んで無い時でもお土産として心の中に残っている僕の小説を生活の節々で感じて思い出してファンタジーを感じ、現実世界から受けるストレスを少しでもちょこちょこ軽減できれば幸せな事だろ、みんなに妄想という名のオート癒しモードを身につけてもらいたいんだよ」
現実世界でもファンタジーを感じられる事。
それに僕の小説が鍵としての役割を担いたいのさ~」
「なんか話が難しいな、心と精神の癒しなら妄想より瞑想の方が良く無い?」
「文士系の話し方やめるね、よく分からないし疲れた」
(そのキャラは見切り発車だったのね)
「瞑想は否定しないけど何か難しい物として心に定着してしまった物だから私はお勧めしないかな、チャクラとか呼吸法とか心を無にするって私にはできない。それなら楽しい妄想の方が即効で私の心の癒しにはなるかな簡単だし」
「まぁ、たしかに瞑想より妄想の方が敷居は低そうだよね、簡単と言うのにも惹かれる」
「そう思うでしょ、妄想する力を鍛えれば上手く言えないけど、見方や感じ方によっては現実世界からもファンタジーの雰囲気を感じ取れる様になるかな~と。また妄想は小説を書く上での良い道具にもなってくれるよ」
彼女はコップの水を飲んだ。
「まだよくわからないな」
「うーん、なら……そうそう君の好きなSM、アレなんか現実世界でやってる事だけど普通はありえない事だよね、妄想エロファンタジーを上手く現実化した物になるかな、それに癒されてるでしょ?」
俺は会話のエロ内容が他の客の人達に聞こえてないかが気になり周囲をキョロキョロと見渡してしまった。
「声が大きいよ、それに何~好きって、いつも仕掛けてくるの貴方の方でしょ、俺は付き合ってるんだよ」
「そうなん?じゃ今後は止める? 玉だけ搾られてイクの好きでしよ? アレも玉責めて言うSMの技だよ、後、足だけでとか……」
「……」(もうヤメテ~)
「アソコの舐め合いだって現実は個人的意見だけどやる事じゃないと思うよ私は。君はいつもやりたがるでしょ」
「……」
「ほらーやっぱり好きなんじゃ」
「……」
(確かにもう俺はエロファンタ妄想中毒かも……
普通の刺激じゃもう足りない・恥)
その後は行き当たりばったりで色々な所に寄り少し寒くなってきたので彼女の要望もあり駅前の立ち食い蕎麦で蕎麦を啜り(どれだけ食べるねん)帰宅する事にした……
帰りのすいた電車の中は窓から差した夕陽の色で赤く染まりファンタジーを感じた……対面のシートに座って窓の縁に肩肘を着き足組みしながら片手で掴んだ文庫本を読みながら夕焼けの幻想的な色に染まる彼女の横顔を見てると彼女の言ってる事が少し解った様な気がした……
例えは悪いが(本当に悪いと思う)仮に古本屋の主人である老人を森で集めたガラクタや拾った魔導書などを売っているゴブリンに例え、心の目である、妄想的視点で感じ見ると現実世界も面白く見える気がし同時にホッとできる様な気もした……だけど基本はゴブリンやらオークやらのファンタジー世界を何かしらの書物で事前に知り得ないと彼女の現代ファンタジー世界を心中に構築する事も、またそれらから癒しを得る理論も成り立たない矛盾点に気づいた、彼女もそれは気づいていると思う……たぶん……説明し忘れたのかな?でも彼女の存在自体がファンタジーなんで俺には妄想しなくても間に合ってると感じた……と同時に夢から覚める様にある日、彼女が俺の前から居なく成ってしまう事を恐れ予知夢の様に感じた。それは俺が彼女より先に逝かないと避ける事がけしてできない必ず訪れる現実世界……その時初めて俺に彼女が教えてくれた妄想の力が必要になると思う……
だとしてもその彼女が去ってしまった現実世界に1人残された俺は彼女の置き土産である妄想技で対応できるのだろうか?できたとしたらその時、俺は狂人になってる事だろう……
……列車窓の流れる景色の様に今も時間は刻一刻と彼女との未知の別れの時に向けて時を刻んでいる……その窓から見える景色はもう夕方から点繋ぎの町の灯りが星に見える宇宙の様な夜景に変わっていた、その宇宙を背に夢の入り口である本を閉じ膝に置いた彼女は俺のそんな思いも知らずにうつらうつらとしていた……
[完結]
10 未知の妄想世界と黄昏列車
今、俺は古本屋にいる。と言っても老人が1人で経営している個人店の様な所では無く。デパートのワンフロア(3F)を全て借りて営業しているグループ的企業が経営している大型店である。なので何か店内は味気が無い……俺は老人が1人でやってる様なこぢんまりしあらゆる所に古本が詰められ、積まれ置かれている様な店の感じが好きだ、その光景に非現実的な哀愁を感じ、騒がしい日常から心が一時ではあるが離れられる感じがし何やら安心する。そんな俺がなんで近代的な古本屋に居るのか? それは彼女の買い物に付き合っているから、正直に言うと人の買い物には余り付き合わない性格の俺だか今日は訳があって彼女に付いてきた……
それは……最近、何か彼女の態度が俺に対して冷たいので浮気を疑っての事だ。このまま事態を放置すれば俺は食べ終わったポテチの袋の様にクシャッとされ捨てられるかもしれない、心配性の俺は彼女を1人にしておけない、機嫌もたまには取らないといけない……まぁ今回はそんな情けない感じだ……
そんなわけで久しぶりに本屋に来たのはいいが、最近の俺は気持ち的に小説を読む事が面倒くさくなり読んで見ても読み始めで面白いと感じる前に投げ出してしまいがちである、集中力が持たないのである……だから漫画や写真集などをばかり眺めている、彼女は相変わらず飽きずに時間ある時は小説ばかり読んでいる。活字妄想中毒だと思う……その証拠に一回、アレの途中に俺が一生懸命に腰を振ってるのに見上げたら彼女は何と! 枕元に置いてあった文庫本を読んでいた!しかも演技のような喘ぐ声も適当にあげながら!(『ムッ』ちょっと違和感があった、AVみたいだった)
俺は流石に注意した。
「ちょっと! 真面目にやって!」
「ゴメン急に続きが気になってさ、君は夢中にオッパイに吸ってるから気づかないかなと~」
「当たり前の事だよ吸うのは! そういう行為やってる最中なんだから相手の顔もチラチラ見るもんだよ、気づくにきまってる……」
「ゴメンゴメンこれ」
彼女が見せてきた本は官能小説だった。
「一回読みながらやってみたくて、小説と現実の融合みたいな」
「一言、言っといてくれるかな! ビックリするよ」
「へへへ、実は言うと君の反応も少し見たかったんだよね~なかなか面白かった」(……狂っている)
「俺のやり方、気持ち良くないの?」
「えっ! 気持ちいいよ、もっとやって」
「その、『えっ!』って何?気持ちいいなら本なんか読んでる暇なんかないでしょうよ!」
「うーん、私、下半身と上半身の感覚を意識的に分けられるかも、合体ロボみたいに」
「何それ?」
「よくさ、エッチなDVDで女の子がバックで突かれながらアレを咥えさせられてるけど気持ち良くて上手くしゃぶれ無く成ってるじゃん、演技かも知れないけど、私し同じ事されたら下半身から来る快感を棚上げにして普通に平然としゃぶれる気がするんだよね、そんな小慣れた女、見てる方はツマンナイカかも知れないけど」
「DVDに出たいの?」
「……実はさ」
と彼女は机からは一枚のDVDを出してきた俺の事を見つめながら一言…
「私の観る?」
《バッキューン》と俺は心臓を撃たれた感じがした!
「え!出たの!」
彼女は軽く頷いた……
(あーそんな~)
彼女は俺の返答を待たずしてテレビをつけDVDを再生機に入れ再生した……俺は冷や汗と動悸がして……
「内容は結構ハードエグいよ」
「!!」
……そして……出演している女性は彼女じゃなかった。俺は横にいる彼女の方を振り向いた、彼女は俺の顔を見て笑いを堪えている顔をしていた、
「うそっぴょーん、すぐに真に受けるのね、チミはさ、だからオモロイ、ほら、鼻水垂れてるわよ」と枕元のテッシュを抜き取り渡して来た、
(狂ってる、仮に彼女が出てるそんなDVD見せられたら俺は……壊れる)
「本当にそういうの辞めてくれる?心臓に悪いから」俺は鼻をかんだ……
「ゴメン私、彰ちゃんイジるの好きかも」
俺はその後、仕返しを兼ねて彼女のオッパイをいつもより強めに揉んだ……が効かなかった……反対にアソコを強めに絞られた(乙俺)
そんな感じで少し前の苦い体験を思い出していたら、
「もう行こう~」と会計を済ませた彼女の声が聞こえて来て俺は回想モードから我に帰った……俺は本は買わなかった。
ちょうど昼時なのでデパート上層階(8F)の馴染みの喫茶店に入り食事をする事にした。壁が赤レンガ調の店内には美味しそうなクリームソース系の匂いが漂っており食欲を誘う♪ 席に着き、注文を済ましたら、直ぐに彼女は買った本を袋から取り出し読もうとしたので、
「今は本、やめて少し話ししない?」
彼女は開いた本を閉じテーブル端に置き、
「うん、いいよ、何話す?」
「たまには話題振ってよ、考えてよ」
「うーん、なんで今日付いて来たの?いつもは買い物は面倒臭がるのに?」
「たまたまかな」
「玉玉か……何か私の事、疑ってる?」
(うっ!)「べっ、別に!」
「そう、取り敢えず言っとくけど浮気はしてないよ、たぶん」
「え! たぶんって何なの?」
「いーやー私に今日付いて来た、君の努力と妄想に少しは報い様と思って完全否定しないで含みを持たせてみた」と舌を出してきた
(ムっ!)
「……持たせなくていいよ! そんな事を言って本当はしてるのに上手くかわしてるの!?」
「本気(マジ)してないよ、それとも君はMだから寝取られ体験したいの?」
「……あーもういいよ!」(遊ばれている、狂っている)
そのうち頼んだ食事がテーブルに運ばれてきた(関係ない事だけどここのウェイトレスはメイド風の制服のせいなのか? どの子もバイト高校生なのに少女に見える。マスターの趣味で子を選んで小柄な子をあえて採用してるのかな? だとしたらここはマスターの作り出した妄想的な仮想現実な様な感じがした……)
俺は普通のドリア、彼女はエビグラタンを頼んだ(いつも中毒みたいにカレー系なのに……何か気になる)
食べながら俺は話題を切り替える事にした。
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「少し飽きたかな、カレーにも私の彼でもある君にも」
「! 飽きたって!!」(俺は奇声を上げてしまった一瞬、昼時の店内がシーンとなった・恥)
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「声大きいわよ、嘘よ、好きよ、どっちもさ、今日はたまたまよ、カレーに少し飽きたのは本当だけど」
「……」(カレー? 彼? どっちの事なの?……言いたい事はまだあるけど、これ以上は相手するのはヤメタ、面白がって徹底的に落とされる気がしたから……今日の彼女は意地悪モードだ、ただ彼女のやや多重的な人格はトップにいる強い性格により全体的に乱れずに統制は稀なケースで取れている様に思われる……アレをやる前の彼女が癒しモードだったら今日は当たりと言う事に俺はしている、その反対は……悪くはない……疲れてる時は少し怠いけど……)
そんな彼女は食べ始めるといつもの様に食べるのに集中し無口になってしまった。それに何か救われた気がした(少し休める)
グラタン皿の残りのソースをフランスパンのカケラで拭き取り、それを口に入れ食事を終え、コーヒーをすすり一息ついた彼女から今度は会話を振ってきた、
「君は最近、小説は書いてないけど辞めちゃったの? 飽きた?」
「なんか最近面倒臭くてね、話しを考える事自体に疲れてるかも」
「わかるーそう言う時もあるよねー」
俺はお決まり事を聞いた、
「ところでどんな本、買ったの?」
見せてもらった……
(裏社会の事情とか都市伝説とかセクシー女優体験談とか、狼少年[絵本]……相変わらず怖い)
俺は前から思ってる事を聞いた。
「そう言えばファンタジー系は読まないし小説も書かないよね、なんでなの?」
「あー結局さ~ゴブリンとかオークとかって当たり前なんだけど現実世界には居ないでしょ」
「うん、居るわけない」
彼女は大正時代の文士の様な話し方を真似して話しだした。
「最初は自分の心を慰める為に書いた僕の書く小説はね~基本的に現実世界を土台にしてるんだよ、それはなぜかって?それはね~僕の小説を読み終えた読者を寂しいから本当は現実世界に返したくないんだよ、まぁそれは現実的にお願いできる事じゃないからせめてお土産を持って帰って貰おうと思ってね、それはね小説を読み終えた後も僕の書いた小説の世界を心の何処かに持ってもらいたいという事なんだよ。そのお土産を読者が持って行きやすいような心持ちにする為に物語の土台を現実世界に似せつつ現実世界に100%居ないと断言できる生き物(宇宙人類は除外)は物語にはあまり出さない事にしてるんだよ。何故かって?小説の中の生き物が読書後の現実世界には居ない事とのギャップを強く感じる精神的作用はいわゆる夢うつつから完全に目が覚める原因の鍵になっちゃうかな~と思ってゴブリン君が」
「でも王道のファンタジーを読みたい人はいるよね、そんな読者は切り捨てなの」
「そう、それが僕の頭を悩ませるところさ、だからゴブリンは出て来ないけど現実世界を少し歪んだ世界に描いて現代世界風ファンタジーを作ろうとしてるんだよ、そうすれば読者の方も現実世界の中にファンタジーを感じる事ができると思ってさ。本を読んでる間だだけの現実逃避より本を読んで無い時でもお土産として心の中に残っている僕の小説を生活の節々で感じて思い出してファンタジーを感じ、現実世界から受けるストレスを少しでもちょこちょこ軽減できれば幸せな事だろ、みんなに妄想という名のオート癒しモードを身につけてもらいたいんだよ」
現実世界でもファンタジーを感じられる事。
それに僕の小説が鍵としての役割を担いたいのさ~」
「なんか話が難しいな、心と精神の癒しなら妄想より瞑想の方が良く無い?」
「文士系の話し方やめるね、よく分からないし疲れた」
(そのキャラは見切り発車だったのね)
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「まぁ、たしかに瞑想より妄想の方が敷居は低そうだよね、簡単と言うのにも惹かれる」
「そう思うでしょ、妄想する力を鍛えれば上手く言えないけど、見方や感じ方によっては現実世界からもファンタジーの雰囲気を感じ取れる様になるかな~と。また妄想は小説を書く上での良い道具にもなってくれるよ」
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「まだよくわからないな」
「うーん、なら……そうそう君の好きなSM、アレなんか現実世界でやってる事だけど普通はありえない事だよね、妄想エロファンタジーを上手く現実化した物になるかな、それに癒されてるでしょ?」
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「声が大きいよ、それに何~好きって、いつも仕掛けてくるの貴方の方でしょ、俺は付き合ってるんだよ」
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「……」(もうヤメテ~)
「アソコの舐め合いだって現実は個人的意見だけどやる事じゃないと思うよ私は。君はいつもやりたがるでしょ」
「……」
「ほらーやっぱり好きなんじゃ」
「……」
(確かにもう俺はエロファンタ妄想中毒かも……
普通の刺激じゃもう足りない・恥)
その後は行き当たりばったりで色々な所に寄り少し寒くなってきたので彼女の要望もあり駅前の立ち食い蕎麦で蕎麦を啜り(どれだけ食べるねん)帰宅する事にした……
帰りのすいた電車の中は窓から差した夕陽の色で赤く染まりファンタジーを感じた……対面のシートに座って窓の縁に肩肘を着き足組みしながら片手で掴んだ文庫本を読みながら夕焼けの幻想的な色に染まる彼女の横顔を見てると彼女の言ってる事が少し解った様な気がした……
例えは悪いが(本当に悪いと思う)仮に古本屋の主人である老人を森で集めたガラクタや拾った魔導書などを売っているゴブリンに例え、心の目である、妄想的視点で感じ見ると現実世界も面白く見える気がし同時にホッとできる様な気もした……だけど基本はゴブリンやらオークやらのファンタジー世界を何かしらの書物で事前に知り得ないと彼女の現代ファンタジー世界を心中に構築する事も、またそれらから癒しを得る理論も成り立たない矛盾点に気づいた、彼女もそれは気づいていると思う……たぶん……説明し忘れたのかな?でも彼女の存在自体がファンタジーなんで俺には妄想しなくても間に合ってると感じた……と同時に夢から覚める様にある日、彼女が俺の前から居なく成ってしまう事を恐れ予知夢の様に感じた。それは俺が彼女より先に逝かないと避ける事がけしてできない必ず訪れる現実世界……その時初めて俺に彼女が教えてくれた妄想の力が必要になると思う……
だとしてもその彼女が去ってしまった現実世界に1人残された俺は彼女の置き土産である妄想技で対応できるのだろうか?できたとしたらその時、俺は狂人になってる事だろう……
……列車窓の流れる景色の様に今も時間は刻一刻と彼女との未知の別れの時に向けて時を刻んでいる……その窓から見える景色はもう夕方から点繋ぎの町の灯りが星に見える宇宙の様な夜景に変わっていた、その宇宙を背に夢の入り口である本を閉じ膝に置いた彼女は俺のそんな思いも知らずにうつらうつらとしていた……
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