狼少年シークエル 

仙 岳美

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03 予兆の巻 ※エロカット

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 恐怖を感じるまでになった猛暑も過ぎ、涼しくなった夕に僕はコオロギの鳴き声を聞きながら縁側に座り涼んでいた。
横には食べ終えたスイカの皮を置いたガラス皿と蚊取り線香を入れた豚さん形の香炉。
それと団扇立て。
そして僕の膝の上は浴衣を着た先生の枕になっていた。
僕は耳かきをしてもらったのでお返しにと、でもその必要は無かった。
僕は先生の耳たぶをさすりながらその垢一つ無い綺麗な穴を見つめボーとしていると、やがて周りは暗くなる、でも先生はスヤスヤと寝ねてしまっている。
起こそうかと思うと、辺りが急に明るくなり、何かと思い夜空を見上げると大きな月が出ていた、急な明かりは月のせいかと思い安心しうつむくと先生の目は開いていた。
顔だけを僕の方に向け、目を細め口を◇に変える。
「先生おきましたか」
先生は起き上がり無言でそのまま僕の口に口を合わせる。
薄くスイカの味がする、雑味はほとんど無かった。
先生が手の中に戻ってから、先生はなにも変わってないと思ったけど、だんだん少し変わっている所に気づく様になった、その一つは匂いだった、先生の匂いは良い意味で変わった。
少しし、珍しいその先生の行動が気になり、尋ねる。
「どうしました」
先生はうつむき呟く。
「とても怖いの」
「先生でも怖い事あるんですか?」
「ええ、とても」
僕は先刻の急な光りを思い出し尋ねる。
「先生さっき明るくなった時、何か見ました?」
先生は首を横に振り、また僕の口に口を合わせる。
僕はその時、三度目の危機が迫っている気がした、そしてその今度の危機は、先生も頼りに出来ない予感を感じた、でも鼓動は安定していた。

 その夜は、初めて先生を一方的に自由に抱く事ができた、最中の先生の匂いは、とても高揚が増していく言葉で表現出来ない良い匂いだった、そしてエロいと言うには遠い神秘的な感じをズーと感じながらも僕は快を重ねていた。
 
…………
……


僕は性欲を発散し切ると、空腹感を感じる。

「ご飯まだでしたよね、お茶漬け作りますね、先生は梅で良いですか」
先生うつ伏せのまま僕に顔だけ向けて片手を横に振る。
その目は虚だった事に僕は少しやり過ぎたかなと反省し、先生に今日はもう何もさせないと決め、まずは、枕元に散らかったいつも先行後攻を決めるの使っている散らばった花札をまとめて箱にしまう、次にこれも枕元に重なった用済スキンまとめ、未開封のスキンは、いつもその行為を焦り速る僕の心をひとまず落ち着く様にと先生が用意してくれた寄木の小さいカラクリ箱を僕は巧みに仕掛けをズラしで開ける、余談になるがカラクリ箱は、その開け方を知っていても、その日の湿度や気温で微妙に癖が現れ手先の微調整が必要になる、そのやり取りがまた毎回に面白い、そして開けたらスキンを仕舞う。
 花札とそのカラクリ箱を寝室用の小さいテレビの台の下に戻したさいにドロップの缶が僕の目に入る、僕が何気無くその缶の蓋を開け振ると、手の中に一つ粒の薄荷(ハッカ)が落ちる。
すると「そ、それ頂戴」と先生が呟く、僕は「薄荷ですよ」とややハズレ物を引いた口調で言う。
「いいの、先生、その薄荷が欲しいの」
「先生、声え少し枯れてますね……なんかすみません」と僕は先生の口にその薄荷を入れてあげ、宝水の水をガラスコップに注ぎ置き、蛍光行燈の光りを最弱に絞り、僕は僕が疲れさせた先生を床に残し、台所で即席のお茶漬けを作り、すすりながら何気無く窓から夜空を見上げる、すると、あれだけ大きかった満月は、それは造り物を退かした様に消え失せていた、僕はあの月が月と思い込んでいた気がし記憶の映像を辿ると一瞬鋭い頭痛と軽い目眩を覚えた……。


[終]


予告


 それは生命の危機である、ただその身が未熟なうちは、誰かが中心となり対峙してくれるものである、しかしいつかは、自分が中心になり対処しなければいけない時が来るものなのかも知れない。
そして負ければ終わりである。
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