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始まり?
2歳になりました。③
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お父様に連れられ、サロンへ行くと
すでにお母様が待っていた。
「ネージュ、いらっしゃい」
お茶の用意をしている侍女がいたため、
並んで座っている二人の間に座る。
・・・もしかしたら、もう、こうやっては座れないかもしれない。
お茶の用意が済んだら、お父様が人払いしたため、
椅子から降りると向かい側にある一人掛けの椅子によじ登る。
とりあえず、キチンと向かい合って話をしよう。
「おとうさま、おかあさま、
いそがしいなかおじかんをいただきありがとうございます」
頭を下げようとすると、バランスを崩して落ちそうになった。
お父様に体を押さえられ、落ちるのを免れる。
とりあえず、深く座りなおす。
お父様がお母様の隣に座ったのを見てから、話しだす。
「わたしにはぜんせのきおくがあります
わたしのぜんせは、
こことはちがう、ちきゅうというせかいのにほんというくににうまれました
そこでうまれそだち、けっこんをして、こどもができて、
まごがうまれるまえに、じこにあってしにました」
2人の方を見ていたはずが、
気付くと床を見つめていた。
覚悟を決めて2人の顔をみると、何とも言えない顔をしている。
2人の顔をみながら、話を続ける。
「ふたりのこどもとしてうまれてくるまえに
ルエルとなのるかみさまにあいました。
ルエルさまいわく、じぶんのきにいったたましいのもちぬしが、
はくがいされているので、しあわせにしてあげてほしいとのことでした」
「ルエル神、知の神だな」
「そうなのですか?
わたしにはこのせかいのかんりしゃとおっしゃいました。
きにいったたましいのもちぬしのことをいとしご、とかりになずけてですが、
ルエルさまのいとしごのしあわせなんてわからないので、
とりあえず、そのてだすけをできるだけするやくそくをして、
わたしはここにうまれてきました」
話の途中から二人の顔が見れなくなって、
うつむいているからか、
自分の手が震えているのがわかる。
ここに生まれてからまだ2年。
日本の両親ほど、べったりというわけではない。
どうやらこの家ではそれが当たり前であろうことはわかっている。
乳母もついているしね。
けど、毎日少しでも顔を合わせ、
短い時間でも抱き上げたり、一緒に散歩したりと触れ合う時間をわざわざ作っている。
自分たちの子として愛してくれているのがはっきりわかる。
その子が、いきなり前世がどうの、神がどうこう、言い出したら、どう思うか・・・
「・・・そうだったのね。
今まで見てきた弟妹たちと何か違うと思ってたけど、
そういうことだったのね」
なんか、あーすっきりした、とでも変換できそうな言い方ですな、お母様。
思わず顔を上げる。
笑顔のお母様と、驚いてるお父様。
「え?そうなのか?ラティ」
「・・・あぁ、アルは昔から周りに小さい子どもがいなかったからわからないかも。
比較対象がないとわかりにくいもの。
はっきり言うと、子どもらしくない、
ウチは弟妹8人いたし、赤ちゃんから世話した子もいたけど、
こんなに手のかからない子は初めてだもの」
ひょい、と体が持ち上げられる。
お母様に抱っこされて、3人掛けのソファへ。
「おかあさま、あかちゃん!」
「大丈夫。あなたのおばあ様は妊娠中でもずっと子どもを抱っこしていたわ。
このくらい、平気よ?」
知ってるでしょう?
といいたげな顔で、なぜか二人の膝の上に乗せられる・・・。
ちょっとまって、なんで膝の上???
「心配しないで大丈夫。
前世の記憶とやらがあるだけで、
私たちの娘であることには変わりないでしょう。
ねぇ、アル?」
二人の膝の上に載った状態で、
とても自然に二人から抱っこされている。
「・・・オブライエン家には時々異能をもって生まれてくる子が出てくる。
何もせずとも身体能力が高かったり、魔力を豊富に持っていたり。
特に黒髪の子はその傾向が強かったりするんだが、
ネージュは前世の記憶か」
「え?そうなの??」
「そういえば、そういう話もお義母様から聞いたわね。
アルも黒に近いからか、人より体が頑丈だったとか。
あぁ、それよりも、ネージュ」
え?ちょ、結構覚悟して話した話がそれよりって、お母様。
それより大事な事ってなんなの??
いったい何を聞かれるの???
「あなた、朝来た時に私の妊娠に気づいたみたいだけど、
どうして気が付いたの?
私はそちらも気になるわ」
え??
えーっとぉ・・
そっち???
「えっと・・・
おかあさまをみたときにね、
かおのよこにおかあさまのなまえと、
じょうたいがみえたの。
いままでみえたことなかったんだけど・・・」
「今は見えるのか?」
「ちょっとまってね」
お母様の顔を探るようにじっと見てみる。
あ、顔の横に出てきた。
ん?文字が増えてる。
「ラティファ・ヴァン・オブライエン。
オブライエンへんきょうはくふじん。
じょうたい、にんしんしょき。
たいじ、せいべつおとこ。
じょうたい、いじょうなし」
両親が顔を見合わせる。
「あかちゃん、おとこのこだってかいてある
あととりだねー」
ついでに、お父様もじっと見てみる。
「アルディン・ヴァン・オブライエン
オブライエンへんきょうはくとうしゅ
じょうたい、けんこう
とくしゅのうりょく、ぶのかみナラエルのかご」
「鑑定眼か」
「前世の記憶と鑑定眼、どちらか一つでも十分だけど、
両方なのね」
え?お父様の加護はスルーですか???
「ところでネージュ、たいじって??
お腹の赤ちゃんのこと??」
「そう。
ここではそんないいかたしないの?」
「・・・少なくとも私は聞いたことがないわ。
ネージュ、確認なんだけど、
このことを誰かに話したことはある?」
激しく首を振る。
「ばけものあつかいされそうなきがして、
こわくて、いままでだれにもいえなかったの。
あ、でも、かんていがん??
みえたのは、きょうがはじめて」
「このことはひとまず誰にも言わないように。
前世の記憶は内容次第で変わってくるから、置いておくとして、
鑑定眼は悪用目的で誘拐される恐れが出てくる」
え?誘拐デスカ。
「なんとなくりゆうはわかるきがするけど・・・めずらしいの?」
「力が強ければ強いほど、な。
物の鑑定くらいなら、そこまででもない。
今は鑑定魔法もあるしな。
人に対しては見えることはほとんどないと聞いているが
・・・まぁ、どこまでわかるのかは、
やってみないとわからないか」
そういうものなのかぁ。
うーん・・・
頭がぼーっとしてきた。
「あら、ネージュ。
疲れたのね、お昼寝しましょうか。
まぁ、まだ朝だから朝寝??」
安心したから気が抜けたのかなぁ?
「俺が運ぼう。
いくら大丈夫とはいえ、気になるからな。
無理はするな」
筋肉質の硬い腕に抱き上げられる。
ユラユラが気持ちいい。
お父様も、大分抱っこに慣れてくれたなぁ。
パタン、と扉の閉まる音がする。
「おとうさま?」
「どうした?」
「おとうさま、って、おかあさまって、よんでていいんだよね?」
くしゃくしゃと頭を撫でられる。
イカツイ顔に優しい笑顔が現れる。
「あぁ。お前は俺たちの子どもだよ」
自分の部屋のふわふわのベットに降ろされると、
目が勝手に閉じようとする。
「おやすみ、ネージュ」
おやすみなさい、お父様、お母様。
すでにお母様が待っていた。
「ネージュ、いらっしゃい」
お茶の用意をしている侍女がいたため、
並んで座っている二人の間に座る。
・・・もしかしたら、もう、こうやっては座れないかもしれない。
お茶の用意が済んだら、お父様が人払いしたため、
椅子から降りると向かい側にある一人掛けの椅子によじ登る。
とりあえず、キチンと向かい合って話をしよう。
「おとうさま、おかあさま、
いそがしいなかおじかんをいただきありがとうございます」
頭を下げようとすると、バランスを崩して落ちそうになった。
お父様に体を押さえられ、落ちるのを免れる。
とりあえず、深く座りなおす。
お父様がお母様の隣に座ったのを見てから、話しだす。
「わたしにはぜんせのきおくがあります
わたしのぜんせは、
こことはちがう、ちきゅうというせかいのにほんというくににうまれました
そこでうまれそだち、けっこんをして、こどもができて、
まごがうまれるまえに、じこにあってしにました」
2人の方を見ていたはずが、
気付くと床を見つめていた。
覚悟を決めて2人の顔をみると、何とも言えない顔をしている。
2人の顔をみながら、話を続ける。
「ふたりのこどもとしてうまれてくるまえに
ルエルとなのるかみさまにあいました。
ルエルさまいわく、じぶんのきにいったたましいのもちぬしが、
はくがいされているので、しあわせにしてあげてほしいとのことでした」
「ルエル神、知の神だな」
「そうなのですか?
わたしにはこのせかいのかんりしゃとおっしゃいました。
きにいったたましいのもちぬしのことをいとしご、とかりになずけてですが、
ルエルさまのいとしごのしあわせなんてわからないので、
とりあえず、そのてだすけをできるだけするやくそくをして、
わたしはここにうまれてきました」
話の途中から二人の顔が見れなくなって、
うつむいているからか、
自分の手が震えているのがわかる。
ここに生まれてからまだ2年。
日本の両親ほど、べったりというわけではない。
どうやらこの家ではそれが当たり前であろうことはわかっている。
乳母もついているしね。
けど、毎日少しでも顔を合わせ、
短い時間でも抱き上げたり、一緒に散歩したりと触れ合う時間をわざわざ作っている。
自分たちの子として愛してくれているのがはっきりわかる。
その子が、いきなり前世がどうの、神がどうこう、言い出したら、どう思うか・・・
「・・・そうだったのね。
今まで見てきた弟妹たちと何か違うと思ってたけど、
そういうことだったのね」
なんか、あーすっきりした、とでも変換できそうな言い方ですな、お母様。
思わず顔を上げる。
笑顔のお母様と、驚いてるお父様。
「え?そうなのか?ラティ」
「・・・あぁ、アルは昔から周りに小さい子どもがいなかったからわからないかも。
比較対象がないとわかりにくいもの。
はっきり言うと、子どもらしくない、
ウチは弟妹8人いたし、赤ちゃんから世話した子もいたけど、
こんなに手のかからない子は初めてだもの」
ひょい、と体が持ち上げられる。
お母様に抱っこされて、3人掛けのソファへ。
「おかあさま、あかちゃん!」
「大丈夫。あなたのおばあ様は妊娠中でもずっと子どもを抱っこしていたわ。
このくらい、平気よ?」
知ってるでしょう?
といいたげな顔で、なぜか二人の膝の上に乗せられる・・・。
ちょっとまって、なんで膝の上???
「心配しないで大丈夫。
前世の記憶とやらがあるだけで、
私たちの娘であることには変わりないでしょう。
ねぇ、アル?」
二人の膝の上に載った状態で、
とても自然に二人から抱っこされている。
「・・・オブライエン家には時々異能をもって生まれてくる子が出てくる。
何もせずとも身体能力が高かったり、魔力を豊富に持っていたり。
特に黒髪の子はその傾向が強かったりするんだが、
ネージュは前世の記憶か」
「え?そうなの??」
「そういえば、そういう話もお義母様から聞いたわね。
アルも黒に近いからか、人より体が頑丈だったとか。
あぁ、それよりも、ネージュ」
え?ちょ、結構覚悟して話した話がそれよりって、お母様。
それより大事な事ってなんなの??
いったい何を聞かれるの???
「あなた、朝来た時に私の妊娠に気づいたみたいだけど、
どうして気が付いたの?
私はそちらも気になるわ」
え??
えーっとぉ・・
そっち???
「えっと・・・
おかあさまをみたときにね、
かおのよこにおかあさまのなまえと、
じょうたいがみえたの。
いままでみえたことなかったんだけど・・・」
「今は見えるのか?」
「ちょっとまってね」
お母様の顔を探るようにじっと見てみる。
あ、顔の横に出てきた。
ん?文字が増えてる。
「ラティファ・ヴァン・オブライエン。
オブライエンへんきょうはくふじん。
じょうたい、にんしんしょき。
たいじ、せいべつおとこ。
じょうたい、いじょうなし」
両親が顔を見合わせる。
「あかちゃん、おとこのこだってかいてある
あととりだねー」
ついでに、お父様もじっと見てみる。
「アルディン・ヴァン・オブライエン
オブライエンへんきょうはくとうしゅ
じょうたい、けんこう
とくしゅのうりょく、ぶのかみナラエルのかご」
「鑑定眼か」
「前世の記憶と鑑定眼、どちらか一つでも十分だけど、
両方なのね」
え?お父様の加護はスルーですか???
「ところでネージュ、たいじって??
お腹の赤ちゃんのこと??」
「そう。
ここではそんないいかたしないの?」
「・・・少なくとも私は聞いたことがないわ。
ネージュ、確認なんだけど、
このことを誰かに話したことはある?」
激しく首を振る。
「ばけものあつかいされそうなきがして、
こわくて、いままでだれにもいえなかったの。
あ、でも、かんていがん??
みえたのは、きょうがはじめて」
「このことはひとまず誰にも言わないように。
前世の記憶は内容次第で変わってくるから、置いておくとして、
鑑定眼は悪用目的で誘拐される恐れが出てくる」
え?誘拐デスカ。
「なんとなくりゆうはわかるきがするけど・・・めずらしいの?」
「力が強ければ強いほど、な。
物の鑑定くらいなら、そこまででもない。
今は鑑定魔法もあるしな。
人に対しては見えることはほとんどないと聞いているが
・・・まぁ、どこまでわかるのかは、
やってみないとわからないか」
そういうものなのかぁ。
うーん・・・
頭がぼーっとしてきた。
「あら、ネージュ。
疲れたのね、お昼寝しましょうか。
まぁ、まだ朝だから朝寝??」
安心したから気が抜けたのかなぁ?
「俺が運ぼう。
いくら大丈夫とはいえ、気になるからな。
無理はするな」
筋肉質の硬い腕に抱き上げられる。
ユラユラが気持ちいい。
お父様も、大分抱っこに慣れてくれたなぁ。
パタン、と扉の閉まる音がする。
「おとうさま?」
「どうした?」
「おとうさま、って、おかあさまって、よんでていいんだよね?」
くしゃくしゃと頭を撫でられる。
イカツイ顔に優しい笑顔が現れる。
「あぁ。お前は俺たちの子どもだよ」
自分の部屋のふわふわのベットに降ろされると、
目が勝手に閉じようとする。
「おやすみ、ネージュ」
おやすみなさい、お父様、お母様。
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