辺境伯令嬢に転生しました。

３歳

３歳になりました。

大人はアレコレあったようだけど、
私はのびのびと毎日を過ごして３歳になりました。
オトナノジジョウは教えてもらっていないので、シラナイ。

一応、周囲の大人たちからは私は子ども扱いされている。
いや、肉体年齢は確かに子ども、というか、まだ幼児になるのか・・・？
だけど・・・ねぇ・・・。
まぁ、いいかなぁ～？

メルリィもお母様も無事に男の子が生まれた。
生まれてからしばらく経つけど、
元気にスクスクと育って行ってる。
私も毎日とはいかないものの、
時間を見つけてイシュトと二人で見に行っている。

ちなみに、メルリィの方は夏の盛りに、
お母様は秋の初めに出産を終えた。
私は冬の初めが誕生日。
暦や四季は日本と割と似ているため、すぐに馴染んだ。

弟はお母様そっくりの顔で、髪と目の色もそのままお母様の色を受け継いだ。
将来はきっと美人になるよね～
・・・・男の子だけど。

お父様は、ちょっと複雑そうだった。
私は、どちらに似てる、とは言い難い顔だからね。
よく言えばどちらとも似てる、といった顔。
男の子だし、まんまお母様のようだから、嬉しそうではあるけど・・・。
たまにじーっと覗き込んで、
自分の遺伝子はどこにあるのかを探しているようにも見える時がある。

メルリィの子はメルリィと旦那さんどちらにも似ている、
というものの、
パーツごとにどちらかに似ている感じだった。
目の色はメルリィ、眼の形は旦那さん、髪の色は旦那さん、髪質はメルリィ、
といったような似方。

まぁ、両方まだまだ赤ちゃんだから、顔が変わってくることもあるだろうけど。

弟はスフェン、メルリィの子はディオと名付けられた。

お母様もメルリィも産後の肥立ちは悪くもないが、よくもなく・・・、といったところ。


２人は今一番手がかかる、というか、
一番大変な時期になるからか、
なんだか軽く放置されている感がある。
仕方ないんだろうけど、
ちょっぴりさみしいなぁ。
イシュトがいてくれるからいいけど。

最近はディオの方が落ち着き、スフェンの方も落ち着きつつあるらしく、
２人の母親は少し睡眠時間が確保されだしているようだ。

乳母って、自分の子どもを放っておいて、
仕えている人の子どもを育てるのかと思いきや、
お母様とメルリィは二人で二人の子どもを見ている。
夜は交代でみているらしい。

２人に会いに行く以外は特に今までとかわりなく過ごしている。