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始まり?
2歳になりました。⑤
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「ネージュ様、どうぞこちらへ」
側近の人が中へ入れてくれる。
少し前にお父様の側で見て、紹介された人だった。
うーん、深紅、というより、ワインレッドという方がしっくりくる瞳と蜂蜜のような金髪のイケメン。
正統派王子様かしら?
メルリィは、外で待機。
「おとうさま、ネージュです。およびとおききしました」
お母様直伝のカテーシーを披露する。
「ネージュ、こちらへおいで」
執務机の向こうからコイコイと手招き。
それとともにお父様がこっちに向かってやってくる。
うん。頑張ってみたのに意味ねぇなぁ。
チリッ
いきなり、うなじの辺りに静電気が来たような感覚に、思わず身構える。
お父様の方へ行きかけていた足も思わず止まった。
「ネージュ、どうした?」
脇に手を入れられ、ひょいと抱っこされる。
私と机を挟んでいるのは側近の人ともう一人、
側近に似た少女・・・じゃない、少年が一人。
蜂蜜のような金髪、瞳の色は同じワインレッド、色味はそっくり。
でも色だけで顔はあんまり似ていない。
まだ成長途中のためか、体つきが細く、
中性的で着ている服では少女にも見える。
今は男性物の服を着ており、
胸の辺りはぺったんなので性別判断基準はソコ。
かれ、と少年に目を向ける。
じーっと見てると、少し焦ったかのような表情。
・・・んー?
イシュト・ヴァン・フォアード、13歳
性別:男
オブライエン辺境伯側近レスト・ヴァン・フォアード子爵の第一子
鑑定眼は母方からの遺伝。
鑑定眼の力が強いため、
視えすぎて日常生活が困難になることもしばしば。
ほう。
側近さんはレストというのか・・・
覚えてなかった。
「おとうさま、かれがわたしのめ、のせんせい?」
「視えたか。レストの息子、イシュトだ」
お父様に抱っこされたままだと、ちょうど私とイシュトの目線は同じになる。
「失礼しました、ネージュ様。
息子のイシュトでございます」
「ネージュです。
イシュト、みえすぎていたい?」
手を伸ばしてみるも、届かない。
結構距離があるから当然なんだけど・・・
お父様に動いてもらおう。
「おとうさま、イシュトのほうへうごいてー」
イシュトの顔が手に届く範囲までやってきた。
「みたくないときは、ここをこーやってとじるとみえなくなるよー」
額の真ん中の生え際から眉間にかけて、
スーッと指でなぞる。
なぞった後、額の皮を真ん中に寄せる。
「え?」
「ここ、ここにね、みえるめがついてるの」
いきなり額を触られたからか、かなり驚いていて、動かない。
もう一度、額の真ん中をなぞる。
「ここにね、みっつめのめがあるんだよー。
そこをとじるの。
ふたつのめとおなじように、みっつめのめもとじるの。
やってみてー
ふたつのめをとじるのといっしょにとじてみるといいよ」
イシュトは、半信半疑の表情で目を閉じたり開いたりしてみている。
傍から見ればただ単に目を開けたり閉じたりしているだけのように見える。
「・・・・あ、見えなくなった・・・?
・・・ほんとうだ・・・」
「せいこうした?よかったね。
みえすぎるとしんどいもんね。
こーやってすこーしだけめをあけたじょうたいでもみえるとたぶんもっとらくだよー。
わたしはね、こうするとらくなの~」
自分の目を薄目にして見せてみる。
感覚的なものだから説明がしにくいけど、
鑑定眼、というからには目を意識することで比較的コントロールしやすくなる。ようだ。
見えるようになってから、色々と試行錯誤してみた。
あまりに見えすぎても情報量が多すぎて疲れてしまう。
あくまでも実験したうえでの自分感覚だから、人のことはよくわからない。
私的にはカメラのような感覚だけど。
メルリィに聞いたところこの世界にはカメラのようなのものは存在していないらしい。
私の場合はじーっと対象を見るとピントがあったようになって詳しく鑑定ができる様子。
ただ、見えなくなったって呟いたところを見ると、きっと彼は私と一緒なんだろうなぁ。
「アルディン様、この様子では息子は逆に教わる立場になりそうなのですが・・・」
目をぱちくりやっている自分の息子にちょっと危機感を覚えたのだろうか?
レストが困ったようにしている。
「ふむ。レストとしては、
息子をネージュのそばへやるのは反対か?」
「そうですね・・・
妻からはなかなか制御できるものではないと聞いているのですが、
ネージュ様に関してはそうでもないご様子です。
教育も次期当主としてしてはいますが、
年相応のものでもありますし、
剣の腕も年にしては突出しているとは思いますものの、
あくまでも年にしては、というところですので、
護衛としてつけるにはそこまでではないと考えております故、
いかがなものかと・・・」
「そうか・・・
イシュトはどうだ?」
話が振られると思ってなかったらしい。
かわいそうなほどびくっとなったよ・・・
「・・・正直に申し上げてよろしいのですか?」
「率直なそなたの意見を聞きたい。
子どものお守など嫌だ、というならそれもひとつの意見であろう。
傍に就くというなら相性などもあるだろうから、
こういったことは本人に聞くのが手っ取り早い」
「そういったわけではないですが・・・
どうやら私の眼よりもネージュ様の眼の方が数段上のようです。
私にはネージュ様の事は視えない、
・・・というより
無意識に視てしまって、
ネージュ様が警戒されたようです。
それ以降は何も視えなくなったので」
少しオドオドしているものの、はっきりと言葉にする。
「さっきね、このあたりがチリっとしたの。
それのこと??」
首の後ろを指差す。
ほうほう。見られるとああいった反応があるのかぁ。
「それかもしれません。
不愉快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
ですが、ネージュ様は私を視たときは視られていることがわからなかった。
基本的には眼を持っていれば自分が視られてることも感覚としてわかることが多いです。
なので、父の危惧が当てはまります。
教えることより、教わることの方が多いかと。
それに、ネージュ様は普通の子どもとは違うのではありませんか?」
とたんにお父様の目付きが鋭くなる。
お父様の威圧に少しうろたえるイシュト。
うーん。これ、下手に根性なしだとへたり込むレベルだけど・・・
すごいな、普通に受け止めてる。
抱っこされてるから平気だけど、
立ってたら座り込むよねーきっとー。
お父様、コワイヨー
「ほぅ。なぜそう思う?」
「視えたわけではないのですが、
私にも下に弟と妹がおります。
妹のひとりはちょうどネージュ様と同い年になりますが、
こんなに落ち着いている子ではありません。
と、いうよりも、この年頃のこどもでは見たことがない」
いやまぁ、そうなんだよね。
時々体に思考が引っ張られる感じはあるんだけど、
一応頭の中の思考としてはひとりのおばさん的感覚が抜けなくて。
それが言動に出てるっぽいよね、お母様も言ってたけど。
うーん、嫌な感じもしないし、大丈夫かなぁ?
じゃあ、ちょっと実験。
「ねー、イシュトー」
「なんでしょう?ネージュ様」
「・・・ネージュのこと、みえる?
ぱったーん」
なんとなく扉が開くような感覚で、
情報公開。
「・・・!!!」
どうやら視えたらしい。
「みせることもできるみたいだねー
おとうさまー、レストー
わたしのせんせい、イシュトでおねがいしまーす
で、イシュト、なにがみえた??」
めっちゃ気になるー。
何度か試したけど、自分のことは自分ではなぜか見えないんだよね・・・。
ちらり、とイシュトはお父様とレストを見る。
お父様がうなずくと、
「異世界からの転生者、
前世の記憶持ち、
ルエル神の願いを叶えるもの、
魔力は人並のようですが・・・」
イシュト、なぜそこで深呼吸?
「全属性持ち、です」
お父様とレストが息をのむ。
私だけ、訳が分からず、きょとーん。
え?この世界、魔法でも使えるの?
いや、説明聞いてないけど、それっぽいことは聞いたような気がするけど。
全属性って、どゆこと???
「・・・・イシュト、それは間違いないのか?」
「父上、僕も信じられない気持ちがあるけど、
間違いない、何度見ても書いてあることは同じだよ」
「・・・それってすごいことなの???」
一人、会話についていけましぇーん。
そして、軽く放置された感がある・・・。
「・・・そちらも、どうするか考えなければいけないのか」
少し途方に暮れた感じのあるお父様の口調。
私って、そんなに問題児???
「伯爵様、すぐに教える側か教えられる側かわからなくなる可能性もありますが、
兼お世話役として、
お話受けさせてください」
「いいのか?」
「正直、私がネージュ様についていて得る物の方が多いかもしれません。
ただ、ここまで知ってしまった以上は・・・
無理なので帰ります、
などと言えないと思いますし、
言いたくもありません。
未熟な点が多々あると思いますが、
よろしくお願いいたします」
深々と頭を下げるイシュト。
えっと、13歳だよね。
しっかりしてるねー。
「イシュトー」
声をかけると頭を上げて私の方を向く。
未だお父様に抱っこされたままなので、
イシュトに向けて両手を伸ばしてみる。
ちらり、とお父様を見てから私に手を伸ばして、
抱きとってくれる。
「これからよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします、ネージュ様」
わーい、イケメンが近くになったー
ワインレッドの目がキレー
「あ、ネージュ様の属性は特殊ですが、
魔力自体は現段階では人並程度のようですので、
魔力が多すぎて大変、ということにはならないかと思われます。
ただ、まぁ・・・その・・・
それ以外にも色々とありますので・・・」
お父様よりも細いものの、安定感のある抱っこに眠気が・・・
ちびっこだとすぐ眠くなるなぁ
早く大きくなりたい・・・
肩のあたりにスリスリすると、
お父様よりやわらかーい。
側近の人が中へ入れてくれる。
少し前にお父様の側で見て、紹介された人だった。
うーん、深紅、というより、ワインレッドという方がしっくりくる瞳と蜂蜜のような金髪のイケメン。
正統派王子様かしら?
メルリィは、外で待機。
「おとうさま、ネージュです。およびとおききしました」
お母様直伝のカテーシーを披露する。
「ネージュ、こちらへおいで」
執務机の向こうからコイコイと手招き。
それとともにお父様がこっちに向かってやってくる。
うん。頑張ってみたのに意味ねぇなぁ。
チリッ
いきなり、うなじの辺りに静電気が来たような感覚に、思わず身構える。
お父様の方へ行きかけていた足も思わず止まった。
「ネージュ、どうした?」
脇に手を入れられ、ひょいと抱っこされる。
私と机を挟んでいるのは側近の人ともう一人、
側近に似た少女・・・じゃない、少年が一人。
蜂蜜のような金髪、瞳の色は同じワインレッド、色味はそっくり。
でも色だけで顔はあんまり似ていない。
まだ成長途中のためか、体つきが細く、
中性的で着ている服では少女にも見える。
今は男性物の服を着ており、
胸の辺りはぺったんなので性別判断基準はソコ。
かれ、と少年に目を向ける。
じーっと見てると、少し焦ったかのような表情。
・・・んー?
イシュト・ヴァン・フォアード、13歳
性別:男
オブライエン辺境伯側近レスト・ヴァン・フォアード子爵の第一子
鑑定眼は母方からの遺伝。
鑑定眼の力が強いため、
視えすぎて日常生活が困難になることもしばしば。
ほう。
側近さんはレストというのか・・・
覚えてなかった。
「おとうさま、かれがわたしのめ、のせんせい?」
「視えたか。レストの息子、イシュトだ」
お父様に抱っこされたままだと、ちょうど私とイシュトの目線は同じになる。
「失礼しました、ネージュ様。
息子のイシュトでございます」
「ネージュです。
イシュト、みえすぎていたい?」
手を伸ばしてみるも、届かない。
結構距離があるから当然なんだけど・・・
お父様に動いてもらおう。
「おとうさま、イシュトのほうへうごいてー」
イシュトの顔が手に届く範囲までやってきた。
「みたくないときは、ここをこーやってとじるとみえなくなるよー」
額の真ん中の生え際から眉間にかけて、
スーッと指でなぞる。
なぞった後、額の皮を真ん中に寄せる。
「え?」
「ここ、ここにね、みえるめがついてるの」
いきなり額を触られたからか、かなり驚いていて、動かない。
もう一度、額の真ん中をなぞる。
「ここにね、みっつめのめがあるんだよー。
そこをとじるの。
ふたつのめとおなじように、みっつめのめもとじるの。
やってみてー
ふたつのめをとじるのといっしょにとじてみるといいよ」
イシュトは、半信半疑の表情で目を閉じたり開いたりしてみている。
傍から見ればただ単に目を開けたり閉じたりしているだけのように見える。
「・・・・あ、見えなくなった・・・?
・・・ほんとうだ・・・」
「せいこうした?よかったね。
みえすぎるとしんどいもんね。
こーやってすこーしだけめをあけたじょうたいでもみえるとたぶんもっとらくだよー。
わたしはね、こうするとらくなの~」
自分の目を薄目にして見せてみる。
感覚的なものだから説明がしにくいけど、
鑑定眼、というからには目を意識することで比較的コントロールしやすくなる。ようだ。
見えるようになってから、色々と試行錯誤してみた。
あまりに見えすぎても情報量が多すぎて疲れてしまう。
あくまでも実験したうえでの自分感覚だから、人のことはよくわからない。
私的にはカメラのような感覚だけど。
メルリィに聞いたところこの世界にはカメラのようなのものは存在していないらしい。
私の場合はじーっと対象を見るとピントがあったようになって詳しく鑑定ができる様子。
ただ、見えなくなったって呟いたところを見ると、きっと彼は私と一緒なんだろうなぁ。
「アルディン様、この様子では息子は逆に教わる立場になりそうなのですが・・・」
目をぱちくりやっている自分の息子にちょっと危機感を覚えたのだろうか?
レストが困ったようにしている。
「ふむ。レストとしては、
息子をネージュのそばへやるのは反対か?」
「そうですね・・・
妻からはなかなか制御できるものではないと聞いているのですが、
ネージュ様に関してはそうでもないご様子です。
教育も次期当主としてしてはいますが、
年相応のものでもありますし、
剣の腕も年にしては突出しているとは思いますものの、
あくまでも年にしては、というところですので、
護衛としてつけるにはそこまでではないと考えております故、
いかがなものかと・・・」
「そうか・・・
イシュトはどうだ?」
話が振られると思ってなかったらしい。
かわいそうなほどびくっとなったよ・・・
「・・・正直に申し上げてよろしいのですか?」
「率直なそなたの意見を聞きたい。
子どものお守など嫌だ、というならそれもひとつの意見であろう。
傍に就くというなら相性などもあるだろうから、
こういったことは本人に聞くのが手っ取り早い」
「そういったわけではないですが・・・
どうやら私の眼よりもネージュ様の眼の方が数段上のようです。
私にはネージュ様の事は視えない、
・・・というより
無意識に視てしまって、
ネージュ様が警戒されたようです。
それ以降は何も視えなくなったので」
少しオドオドしているものの、はっきりと言葉にする。
「さっきね、このあたりがチリっとしたの。
それのこと??」
首の後ろを指差す。
ほうほう。見られるとああいった反応があるのかぁ。
「それかもしれません。
不愉快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
ですが、ネージュ様は私を視たときは視られていることがわからなかった。
基本的には眼を持っていれば自分が視られてることも感覚としてわかることが多いです。
なので、父の危惧が当てはまります。
教えることより、教わることの方が多いかと。
それに、ネージュ様は普通の子どもとは違うのではありませんか?」
とたんにお父様の目付きが鋭くなる。
お父様の威圧に少しうろたえるイシュト。
うーん。これ、下手に根性なしだとへたり込むレベルだけど・・・
すごいな、普通に受け止めてる。
抱っこされてるから平気だけど、
立ってたら座り込むよねーきっとー。
お父様、コワイヨー
「ほぅ。なぜそう思う?」
「視えたわけではないのですが、
私にも下に弟と妹がおります。
妹のひとりはちょうどネージュ様と同い年になりますが、
こんなに落ち着いている子ではありません。
と、いうよりも、この年頃のこどもでは見たことがない」
いやまぁ、そうなんだよね。
時々体に思考が引っ張られる感じはあるんだけど、
一応頭の中の思考としてはひとりのおばさん的感覚が抜けなくて。
それが言動に出てるっぽいよね、お母様も言ってたけど。
うーん、嫌な感じもしないし、大丈夫かなぁ?
じゃあ、ちょっと実験。
「ねー、イシュトー」
「なんでしょう?ネージュ様」
「・・・ネージュのこと、みえる?
ぱったーん」
なんとなく扉が開くような感覚で、
情報公開。
「・・・!!!」
どうやら視えたらしい。
「みせることもできるみたいだねー
おとうさまー、レストー
わたしのせんせい、イシュトでおねがいしまーす
で、イシュト、なにがみえた??」
めっちゃ気になるー。
何度か試したけど、自分のことは自分ではなぜか見えないんだよね・・・。
ちらり、とイシュトはお父様とレストを見る。
お父様がうなずくと、
「異世界からの転生者、
前世の記憶持ち、
ルエル神の願いを叶えるもの、
魔力は人並のようですが・・・」
イシュト、なぜそこで深呼吸?
「全属性持ち、です」
お父様とレストが息をのむ。
私だけ、訳が分からず、きょとーん。
え?この世界、魔法でも使えるの?
いや、説明聞いてないけど、それっぽいことは聞いたような気がするけど。
全属性って、どゆこと???
「・・・・イシュト、それは間違いないのか?」
「父上、僕も信じられない気持ちがあるけど、
間違いない、何度見ても書いてあることは同じだよ」
「・・・それってすごいことなの???」
一人、会話についていけましぇーん。
そして、軽く放置された感がある・・・。
「・・・そちらも、どうするか考えなければいけないのか」
少し途方に暮れた感じのあるお父様の口調。
私って、そんなに問題児???
「伯爵様、すぐに教える側か教えられる側かわからなくなる可能性もありますが、
兼お世話役として、
お話受けさせてください」
「いいのか?」
「正直、私がネージュ様についていて得る物の方が多いかもしれません。
ただ、ここまで知ってしまった以上は・・・
無理なので帰ります、
などと言えないと思いますし、
言いたくもありません。
未熟な点が多々あると思いますが、
よろしくお願いいたします」
深々と頭を下げるイシュト。
えっと、13歳だよね。
しっかりしてるねー。
「イシュトー」
声をかけると頭を上げて私の方を向く。
未だお父様に抱っこされたままなので、
イシュトに向けて両手を伸ばしてみる。
ちらり、とお父様を見てから私に手を伸ばして、
抱きとってくれる。
「これからよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします、ネージュ様」
わーい、イケメンが近くになったー
ワインレッドの目がキレー
「あ、ネージュ様の属性は特殊ですが、
魔力自体は現段階では人並程度のようですので、
魔力が多すぎて大変、ということにはならないかと思われます。
ただ、まぁ・・・その・・・
それ以外にも色々とありますので・・・」
お父様よりも細いものの、安定感のある抱っこに眠気が・・・
ちびっこだとすぐ眠くなるなぁ
早く大きくなりたい・・・
肩のあたりにスリスリすると、
お父様よりやわらかーい。
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