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杉崎 瑞枝・圭司 4
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直樹は近くのコンビニで買ってきた弁当で、圭司と簡単に夕飯を済ませた。圭司はデイサービスで風呂に入ってくるため、漸くテレビを見ると、隣の和室の直樹が敷いた布団に潜り込んだ。
直樹は自分のいる和室との間の襖を開けたまま、眠りにつく圭司を見つめていた。
直樹は、結局、圭司が眠るまでの間に、瑞枝の事を話すことが出来なかったと後悔しながらお茶を啜っていた。
「直樹ぃ!」
眠りについたと思っていた圭司が寝たまま直樹を呼び、直樹は驚いて圭司の元に向かった。
「…親父、どうしたんだ?」
圭司は目をパチリと開いて、じっと天井を見つめていた。直樹には、圭司の瞳に涙が浮かんでいるように見えた。
「母さん。明日には戻るのか?」
圭司は、涙が溢れないようにしているのか、直樹の方には向かずに、じっと天井に焦点を合わせたまま聞いた。
「…いや、もうちょい…かな。」
「もうちょいっていつまでだ?」
「…明日、医者に確認してくるよ。」
「母さん…寂しいんじゃないか?今まで一人で寝たことなんて無いんだろうからよ。」
「……………。」
「母さん、夜中に一回はトイレで起きるんだよ。病院てのは、そのへんちゃんと介抱してくれるんだよな?」
「…あ、あぁ、そりゃ大丈夫だと思う。…親父?」
圭司は涙を拭った。
「母さん帰ってきたら…今朝の喧嘩、たまには俺から謝るか…。」
「…親父…。あのさ母さんのことなんだけど…実は…検査入院なんかじゃなくて…その…。」
「……………。」
無反応な圭司の表情を覗き込むと、圭司は知らぬ間に眠りについていた。圭司に話すタイミングを失った直樹は、心の中で願った。
『母さん、今晩は持ってくれ』と。
直樹は、圭司の寝室から出ると襖を閉めて、親戚や会社の上司に現状を電話することにした。
23時。
後は眠るだけとなった直樹は、いつもは2階の自室で寝るのだが、今日は居間の机を端に寄せ、来客用の布団を敷き、圭司の隣の部屋で寝ることにした。
無音で赤い豆電球の光だけの薄暗い部屋の真ん中で寝そべり、天井を見つめた。
目を閉じると、自然と瑞枝との思い出が頭の中で蘇り始めた。記憶の中で何度も思い出されるのは、毎日のように行われていた瑞枝と圭司の口喧嘩、それを止めるためいつも瑞枝に怒鳴っていた自分、いつものパターンではあったが、最近の出来事といえばその様子が一番に思い出される事に、直樹は悔しかった。
「…母さん。もっと親孝行してやりたかったな。」
直樹は、今日は眠れる気分ではないと思っていたが、やはり気付かない所で疲れていたのか、そのまま深い眠りに就いた。
翌日朝方4時5分。
直樹が枕元に置いていたスマホがけたたましい音で鳴った。電話の着信を知らせる音だった。
直樹はその音に飛び起き、直ぐに部屋の掛け時計を確認した。
「…電話来ちゃったか…。」
直樹は震える手で電話の通話ボタンを押した。
「…もしもし、杉崎です。」
「神奈川総合病院の日比野です。瑞枝さんの容態が急変しました、今すぐ病院に来れますか?」
「…わかりました。直ぐに準備して向かいます。」
直樹は通話を切ると、電話を置き、部屋の隅に用意しておいた洋服に急いで着替えた。
着替えをしながら、直樹は圭司にどう告げるかを考えていた。すると、徐に襖が開いて、圭司が顔を出した。
「…お、親父。」
「どっからの電話だ?」
「…病院…。」
「…そうか。来ちまったか。」
圭司はそう言うと、立ち上がって箪笥の引き出しを開けて、洋服を探し始めた。直樹は、圭司の言葉が理解出来ないまま、慌てて圭司の元に駆け寄った。
「この引き出しは母さんの服だよ。親父のはこっちだ。」
直樹はそう言いながら違う引き出しを開けて、圭司の洋服を適当に選び始めた。
「…親父。さっきの言葉、どういう意味なんだ?来ちまったかって。」
直樹は洋服を選びながら聞いた。
「あの母さんが検査入院なんてするわけないだろ。…軽い認知症と診断を受けててもな、母さんのことは俺が一番理解してるんだ。何十年一緒にいると思ってやがる。…それに、お前は嘘が下手くそだ。ばればれの演技しおって…。」
直樹は見繕った洋服を圭司の顔を見ずに手渡した。直樹は泣いている自分の顔を見せたくなかったのだ。
「…ごめん、親父。…山ちゃんとこに電話してくるから、着替えたら玄関に居てくれ。」
直樹は近くに住んでいる親戚に連絡してくると言って、その場から2階へと逃げた。
直樹は、電話を終えると、急いで玄関へと下りてきた。玄関には靴を履いて、早くしろと言わんばかりの表情の圭司が直樹を睨んでいた。
直樹は無言で靴を履き、玄関を開けると圭司に肩を貸して外に出た。
「…病院何だって?」
「…いや、詳しくは。容態が急変したから早く来て欲しいってだけ…。」
「そうか。もう謝れないか…。」
直樹は圭司を後部座席に座らせると、直ぐに運転席に駆け込み、車を発射させた。
車中。直樹は運転しながら、ルームミラーで後部座席に座る圭司の表情を伺っていた。
圭司は泣くこともなく、凛とした表情で外を見つめていた。
「親父、ごめんな。俺がちゃんと母さんのこと伝えられてたら、謝るチャンスがあったかもしれない。」
直樹は、耳の遠い圭司に向かって、わざと小さな声で呟くように言った。当然、圭司には声が届くことはなく、圭司は、変わり続ける外の景色を眺めていた。
数分後。
病院に着くなり、夜間救急口から病院に入ると、看護師が到着を待っていた。歩くのが苦痛な圭司用に車椅子を用意してくれて、4階の病室へと案内された。
病室の扉を開くと、日比野医師や看護師に囲まれている瑞枝の姿があった。管を通され、複数の機械により生かされている、直樹はそう感じた。
「…瑞枝。」
圭司は、弱々しい声で呟いた。日比野医師たちはベッドから離れ、圭司の車椅子用にスペースを開けた。直樹は車椅子を瑞枝の顔のすぐ横にまで移動させた。
「…瑞枝。」
圭司は、震える手を伸ばし、瑞枝の頬を優しく撫でた。直樹は、そっと車椅子を離し、日比野医師の元に歩み寄り、小さな声で聞いた。
「先生。母はどうなんですか?」
「先ほど心肺停止となりました。直樹さんたちが来られるまではと思い、勝手に蘇生措置を取らせていただきました、すみません。…これ以上、延命措置はしないでよろしいですか?」
直樹は、圭司の方に振り向いた。ずっと、瑞枝の頬を撫でている圭司を見ると、延命措置という言葉が直樹の胸を締め付けた。
「…先生や。」
突然、圭司が日比野医師を呼んだ。日比野医師は慌てて圭司の元に駆け寄った。
「母さんな、死ぬ時はさっぱり死にたいって言ってたんや。俺や直樹にさえ死に目に立ち会ってくれたら、それで幸せだって言ってたんや。…だからな、このまま心臓が止まったらそれで終いにしてやってくれ。医者としちゃあ困るかもしれんが、母さんの最後の願いだと思って、頼みます。」
「…わかりました。ご意志は尊重させてもらいます。」
日比野医師は、直樹に何かあったら直ぐにナースコールを呼ぶように言って、一度看護師を連れて部屋を出ていった。
直樹は自分のいる和室との間の襖を開けたまま、眠りにつく圭司を見つめていた。
直樹は、結局、圭司が眠るまでの間に、瑞枝の事を話すことが出来なかったと後悔しながらお茶を啜っていた。
「直樹ぃ!」
眠りについたと思っていた圭司が寝たまま直樹を呼び、直樹は驚いて圭司の元に向かった。
「…親父、どうしたんだ?」
圭司は目をパチリと開いて、じっと天井を見つめていた。直樹には、圭司の瞳に涙が浮かんでいるように見えた。
「母さん。明日には戻るのか?」
圭司は、涙が溢れないようにしているのか、直樹の方には向かずに、じっと天井に焦点を合わせたまま聞いた。
「…いや、もうちょい…かな。」
「もうちょいっていつまでだ?」
「…明日、医者に確認してくるよ。」
「母さん…寂しいんじゃないか?今まで一人で寝たことなんて無いんだろうからよ。」
「……………。」
「母さん、夜中に一回はトイレで起きるんだよ。病院てのは、そのへんちゃんと介抱してくれるんだよな?」
「…あ、あぁ、そりゃ大丈夫だと思う。…親父?」
圭司は涙を拭った。
「母さん帰ってきたら…今朝の喧嘩、たまには俺から謝るか…。」
「…親父…。あのさ母さんのことなんだけど…実は…検査入院なんかじゃなくて…その…。」
「……………。」
無反応な圭司の表情を覗き込むと、圭司は知らぬ間に眠りについていた。圭司に話すタイミングを失った直樹は、心の中で願った。
『母さん、今晩は持ってくれ』と。
直樹は、圭司の寝室から出ると襖を閉めて、親戚や会社の上司に現状を電話することにした。
23時。
後は眠るだけとなった直樹は、いつもは2階の自室で寝るのだが、今日は居間の机を端に寄せ、来客用の布団を敷き、圭司の隣の部屋で寝ることにした。
無音で赤い豆電球の光だけの薄暗い部屋の真ん中で寝そべり、天井を見つめた。
目を閉じると、自然と瑞枝との思い出が頭の中で蘇り始めた。記憶の中で何度も思い出されるのは、毎日のように行われていた瑞枝と圭司の口喧嘩、それを止めるためいつも瑞枝に怒鳴っていた自分、いつものパターンではあったが、最近の出来事といえばその様子が一番に思い出される事に、直樹は悔しかった。
「…母さん。もっと親孝行してやりたかったな。」
直樹は、今日は眠れる気分ではないと思っていたが、やはり気付かない所で疲れていたのか、そのまま深い眠りに就いた。
翌日朝方4時5分。
直樹が枕元に置いていたスマホがけたたましい音で鳴った。電話の着信を知らせる音だった。
直樹はその音に飛び起き、直ぐに部屋の掛け時計を確認した。
「…電話来ちゃったか…。」
直樹は震える手で電話の通話ボタンを押した。
「…もしもし、杉崎です。」
「神奈川総合病院の日比野です。瑞枝さんの容態が急変しました、今すぐ病院に来れますか?」
「…わかりました。直ぐに準備して向かいます。」
直樹は通話を切ると、電話を置き、部屋の隅に用意しておいた洋服に急いで着替えた。
着替えをしながら、直樹は圭司にどう告げるかを考えていた。すると、徐に襖が開いて、圭司が顔を出した。
「…お、親父。」
「どっからの電話だ?」
「…病院…。」
「…そうか。来ちまったか。」
圭司はそう言うと、立ち上がって箪笥の引き出しを開けて、洋服を探し始めた。直樹は、圭司の言葉が理解出来ないまま、慌てて圭司の元に駆け寄った。
「この引き出しは母さんの服だよ。親父のはこっちだ。」
直樹はそう言いながら違う引き出しを開けて、圭司の洋服を適当に選び始めた。
「…親父。さっきの言葉、どういう意味なんだ?来ちまったかって。」
直樹は洋服を選びながら聞いた。
「あの母さんが検査入院なんてするわけないだろ。…軽い認知症と診断を受けててもな、母さんのことは俺が一番理解してるんだ。何十年一緒にいると思ってやがる。…それに、お前は嘘が下手くそだ。ばればれの演技しおって…。」
直樹は見繕った洋服を圭司の顔を見ずに手渡した。直樹は泣いている自分の顔を見せたくなかったのだ。
「…ごめん、親父。…山ちゃんとこに電話してくるから、着替えたら玄関に居てくれ。」
直樹は近くに住んでいる親戚に連絡してくると言って、その場から2階へと逃げた。
直樹は、電話を終えると、急いで玄関へと下りてきた。玄関には靴を履いて、早くしろと言わんばかりの表情の圭司が直樹を睨んでいた。
直樹は無言で靴を履き、玄関を開けると圭司に肩を貸して外に出た。
「…病院何だって?」
「…いや、詳しくは。容態が急変したから早く来て欲しいってだけ…。」
「そうか。もう謝れないか…。」
直樹は圭司を後部座席に座らせると、直ぐに運転席に駆け込み、車を発射させた。
車中。直樹は運転しながら、ルームミラーで後部座席に座る圭司の表情を伺っていた。
圭司は泣くこともなく、凛とした表情で外を見つめていた。
「親父、ごめんな。俺がちゃんと母さんのこと伝えられてたら、謝るチャンスがあったかもしれない。」
直樹は、耳の遠い圭司に向かって、わざと小さな声で呟くように言った。当然、圭司には声が届くことはなく、圭司は、変わり続ける外の景色を眺めていた。
数分後。
病院に着くなり、夜間救急口から病院に入ると、看護師が到着を待っていた。歩くのが苦痛な圭司用に車椅子を用意してくれて、4階の病室へと案内された。
病室の扉を開くと、日比野医師や看護師に囲まれている瑞枝の姿があった。管を通され、複数の機械により生かされている、直樹はそう感じた。
「…瑞枝。」
圭司は、弱々しい声で呟いた。日比野医師たちはベッドから離れ、圭司の車椅子用にスペースを開けた。直樹は車椅子を瑞枝の顔のすぐ横にまで移動させた。
「…瑞枝。」
圭司は、震える手を伸ばし、瑞枝の頬を優しく撫でた。直樹は、そっと車椅子を離し、日比野医師の元に歩み寄り、小さな声で聞いた。
「先生。母はどうなんですか?」
「先ほど心肺停止となりました。直樹さんたちが来られるまではと思い、勝手に蘇生措置を取らせていただきました、すみません。…これ以上、延命措置はしないでよろしいですか?」
直樹は、圭司の方に振り向いた。ずっと、瑞枝の頬を撫でている圭司を見ると、延命措置という言葉が直樹の胸を締め付けた。
「…先生や。」
突然、圭司が日比野医師を呼んだ。日比野医師は慌てて圭司の元に駆け寄った。
「母さんな、死ぬ時はさっぱり死にたいって言ってたんや。俺や直樹にさえ死に目に立ち会ってくれたら、それで幸せだって言ってたんや。…だからな、このまま心臓が止まったらそれで終いにしてやってくれ。医者としちゃあ困るかもしれんが、母さんの最後の願いだと思って、頼みます。」
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