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第5節 決断の瞬間(とき)
(7)
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ー 群馬県前橋市 ー
11時20分
池畑は千代田に電話を掛けたが、コール音は鳴るが一向に出る気配が無く、電話を切った。
「電話繋がらなかったのか?」
その様子をタバコを吹かしながら見ていた犬童が聞いた。
「えぇ、電源が入ってないみたいで。また時間置いてから連絡してみます。」
そう言うと池畑はスマホをポケットに仕舞った。
「池畑、お前の今日の目的は達成できたのか?」
犬童が、ポケットから吸い殻入れを取り出しながら聞いた。
「えぇ、犬童さんにも会えましたし。ただ、もうひとつお伺いしたいんですが、桐生朱美と長尾智美の父親が行方不明という情報を今朝同僚から聞きまして。詳細ご存知ですか?」
池畑の質問に犬童はしばらく黙り込み、アパートの目と鼻の先にある公園を指差した。
「ちょっと座って話すか。あ、松蔭、悪いけどコーヒー3本買ってきてくれ。」
犬童は松蔭に千円札を渡した。松蔭は公園とは反対方向の道路沿いに見えるコンビニに向かって歩き出した。
公園に着くなり、犬童と池畑はベンチに腰掛けた。
「…桐生朱美の父親はまだ行方不明のままだ。桐生朱美が菅野茜を殺す二ヶ月程前からな。勿論捜索は現在も続けているが。」
「桐生朱美から捜索願いがあったんですか?」
「いや、近所の人から警察に相談があったみたいだ。父親は毎朝のランニングが日課だったようで、一週間以上その姿を見ていない近所の人が何かあったのかと桐生朱美を尋ねたようなんだが、正常とは思えない雰囲気だったらしく、近くの交番に話をしに行ったらしい。」
犬童は再びタバコを吸おうとしたが、目の前の砂場に親子連れが遊びに来たのを見て、取り出したタバコをポケットに締まった。池畑は、無意識にその親子を眺めながら質問した。
「…桐生朱美が殺した可能性は?」
「勿論捨てきれていないさ。動機もあるしな。ただ、父親殺しでは立件できるような証拠は何一つ出てきていない。…まぁ、もうすぐ死刑が執行されるわけだから、余り関係ないかもしれないがな。」
「その…動機って?」
「…桐生朱美は、両親が離婚してから経済的理由で父親に引き取られたわけだが、その後ずっと父親から………性的虐待を受けていた可能性がある。」
池畑はその事を聞いて理解した。千代田が言っていた手紙の中身はその事を母親に伝えたものだったんじゃないかと。
「朱美自身が耐えきれなくなり、大学生の頃、一度友人に打ち明けたことがあったようだ。その友人が警察に相談したらしいが、朱美は父親からの報復を恐れて何も語らず、証拠不十分で特にお咎めなしだったそうだ。」
この時点で池畑は、桐生朱美に対して、とても可哀想な女性なんじゃないかという感情を抱いていた。
「…父親を…人を恨むような歪んだ性格になってしまったことも理解できますね。…桐生朱美は被害者でもある…か。」
「警察は、桐生朱美を冷酷な頭のおかしい殺人鬼としてすぐに始末したい。今、世の中は呪いに対しては恐怖しかない、異例の短さでの死刑執行は国民も望んでいるわけだ。
だが、今のようなエピソードが広がってみろ。桐生朱美に同情の声が広がり、国を動かす騒動にでもなったら死刑執行は出来なくなるかもしれん。
桐生朱美がどんな手札を隠し持ってるか解らんし、呪いが更に拡散したら日本は、いや、世界は終わりだよ。SF世界のような現実がすぐ側まできてる…警察は真実を隠してでも、桐生朱美を処分し、呪いを終わらせたいんだ。」
池畑は、正解が解らずに何も答えなかった。すると、公園の入口から池畑たちに向かって松蔭が話ながら小走りで駆け寄ってきた。
「お待たせしましたぁ!先輩すみません、どうしても飲みたくてちょっと高めのスムージー買っちゃいましたぁ。」
その姿を見て、池畑は思わず微笑んだ。
ー 神奈川県警 署内 ー
14時40分
「すみません。」
執務室の入口から聞こえたその声に刑事たちの視線が一斉に入口に向けられた。秋吉がたまたま入口の側にいたため、その男性に話し掛けると、由比裁判長のことで聞いてほしいことがあるとのことで、秋吉と溝口で話を聞くことにし、会議室に案内した。
会議室に向かう道中、溝口は秋吉に小声で語りかけた。
「由比裁判長の話は公に?」
「いや、まだなはずだ。自殺としては発表するだろうが、まだメディアには漏れていないはずだが。」
「…何者なんですかね、この人。」
「とにかく、由比の件も含めて桐生朱美に関することは上は隠したいはずだ。さっきは幸い課長が不在だったから良かったが…この件は課長には口止めしとけよ。さっき部屋にいた連中にも課長には口止めさせとくから。」
「…わかりました。」
会議室に着き、椅子に座ると秋吉がすぐに切り出した。
「それで、由比裁判長の件でお話ということですが…まずは、失礼ですがあなたの情報を教えていただけますか?」
「はい、私は曽我(そが)と言います。私は、桐生朱美の裁判の時に由比裁判長と一緒に裁判官をしていました。」
「え!?あの裁判の!?」
思いもよらない自己紹介に溝口は驚きを隠せなかった。
「はい。…由比裁判長が亡くなったと聞いて、やっと決心できたことがありまして。最寄りの警察署に来てしまいました。」
「なぜ由比裁判長が亡くなったことをご存知なんですか?まだメディアでは発表されてないでしょ?」
「裁判長の奥様から連絡が…。自殺、と聞いていますが…。」
「そうですか、なるほど。で、ご決心したこととは?」
秋吉は一切のリアクションを取ることなく淡々と事を進めていた。さっき執務室に残っていた連中に杉崎への口止めをする前に、杉崎が戻ってきてしまうことを危惧していたのだ。
「…あの裁判の判決、………嘘なんです。」
曽我が少し間を置いてゆっくりと告げた。
「………は?」
さすがの秋吉も冷静を装えなかった。
ー 新幹線内 ー
15時20分
池畑は、新幹線に乗っていた。犬童たちと別れた後、折角旅行という名目で来たので、少し観光目的で街中をブラついてから、帰路に着いていた。
その間、千代田に複数回連絡したが、変わらず電話に出ることがなかったのに加え、新幹線に乗る前に溝口にも電話をしたが、やはり出なかったのが少し気掛かりだった。
池畑は嫌な予感がし、ロッジに移動し、再び溝口に電話を掛けた。すると、今度は2コール目で繋がり、池畑は安堵した。
「もしもし、やっと出…。」
「池畑さん!!大変です!千代田さんが!千代田が!池畑さん!」
電話の向こうの溝口はかなり混乱しているように大声で話してはいたが文章にはなっておらず、池畑は何が何だかわからなかった。ただ、とんでもないことが起きていることだけは理解した。
「溝口?一回深呼吸して落ちつけ。」
池畑は、とりあえず溝口を落ち着かせようとした。
「貸せ。」
電話の向こうで誰かが溝口のスマホを奪い取ったようだ。
「もしもし、秋吉だ。」
「秋吉、一体何が…。」
「…今から10分くらい前に千代田が警察署の上階から飛び降りた。俺と溝口は来客の相手を会議室でしててな。溝口が見たんだ、窓の外の空に上から下に落ちていく物体を。…慌てて窓から下を見たら…無惨な千代田の死体だった。その場で死亡が確認されたよ。」
池畑は頭が真っ白になった。
「………嘘だよな?」
あまりに予想だにしない出来事で、混乱した池畑から出た最大限の言葉だった。
11時20分
池畑は千代田に電話を掛けたが、コール音は鳴るが一向に出る気配が無く、電話を切った。
「電話繋がらなかったのか?」
その様子をタバコを吹かしながら見ていた犬童が聞いた。
「えぇ、電源が入ってないみたいで。また時間置いてから連絡してみます。」
そう言うと池畑はスマホをポケットに仕舞った。
「池畑、お前の今日の目的は達成できたのか?」
犬童が、ポケットから吸い殻入れを取り出しながら聞いた。
「えぇ、犬童さんにも会えましたし。ただ、もうひとつお伺いしたいんですが、桐生朱美と長尾智美の父親が行方不明という情報を今朝同僚から聞きまして。詳細ご存知ですか?」
池畑の質問に犬童はしばらく黙り込み、アパートの目と鼻の先にある公園を指差した。
「ちょっと座って話すか。あ、松蔭、悪いけどコーヒー3本買ってきてくれ。」
犬童は松蔭に千円札を渡した。松蔭は公園とは反対方向の道路沿いに見えるコンビニに向かって歩き出した。
公園に着くなり、犬童と池畑はベンチに腰掛けた。
「…桐生朱美の父親はまだ行方不明のままだ。桐生朱美が菅野茜を殺す二ヶ月程前からな。勿論捜索は現在も続けているが。」
「桐生朱美から捜索願いがあったんですか?」
「いや、近所の人から警察に相談があったみたいだ。父親は毎朝のランニングが日課だったようで、一週間以上その姿を見ていない近所の人が何かあったのかと桐生朱美を尋ねたようなんだが、正常とは思えない雰囲気だったらしく、近くの交番に話をしに行ったらしい。」
犬童は再びタバコを吸おうとしたが、目の前の砂場に親子連れが遊びに来たのを見て、取り出したタバコをポケットに締まった。池畑は、無意識にその親子を眺めながら質問した。
「…桐生朱美が殺した可能性は?」
「勿論捨てきれていないさ。動機もあるしな。ただ、父親殺しでは立件できるような証拠は何一つ出てきていない。…まぁ、もうすぐ死刑が執行されるわけだから、余り関係ないかもしれないがな。」
「その…動機って?」
「…桐生朱美は、両親が離婚してから経済的理由で父親に引き取られたわけだが、その後ずっと父親から………性的虐待を受けていた可能性がある。」
池畑はその事を聞いて理解した。千代田が言っていた手紙の中身はその事を母親に伝えたものだったんじゃないかと。
「朱美自身が耐えきれなくなり、大学生の頃、一度友人に打ち明けたことがあったようだ。その友人が警察に相談したらしいが、朱美は父親からの報復を恐れて何も語らず、証拠不十分で特にお咎めなしだったそうだ。」
この時点で池畑は、桐生朱美に対して、とても可哀想な女性なんじゃないかという感情を抱いていた。
「…父親を…人を恨むような歪んだ性格になってしまったことも理解できますね。…桐生朱美は被害者でもある…か。」
「警察は、桐生朱美を冷酷な頭のおかしい殺人鬼としてすぐに始末したい。今、世の中は呪いに対しては恐怖しかない、異例の短さでの死刑執行は国民も望んでいるわけだ。
だが、今のようなエピソードが広がってみろ。桐生朱美に同情の声が広がり、国を動かす騒動にでもなったら死刑執行は出来なくなるかもしれん。
桐生朱美がどんな手札を隠し持ってるか解らんし、呪いが更に拡散したら日本は、いや、世界は終わりだよ。SF世界のような現実がすぐ側まできてる…警察は真実を隠してでも、桐生朱美を処分し、呪いを終わらせたいんだ。」
池畑は、正解が解らずに何も答えなかった。すると、公園の入口から池畑たちに向かって松蔭が話ながら小走りで駆け寄ってきた。
「お待たせしましたぁ!先輩すみません、どうしても飲みたくてちょっと高めのスムージー買っちゃいましたぁ。」
その姿を見て、池畑は思わず微笑んだ。
ー 神奈川県警 署内 ー
14時40分
「すみません。」
執務室の入口から聞こえたその声に刑事たちの視線が一斉に入口に向けられた。秋吉がたまたま入口の側にいたため、その男性に話し掛けると、由比裁判長のことで聞いてほしいことがあるとのことで、秋吉と溝口で話を聞くことにし、会議室に案内した。
会議室に向かう道中、溝口は秋吉に小声で語りかけた。
「由比裁判長の話は公に?」
「いや、まだなはずだ。自殺としては発表するだろうが、まだメディアには漏れていないはずだが。」
「…何者なんですかね、この人。」
「とにかく、由比の件も含めて桐生朱美に関することは上は隠したいはずだ。さっきは幸い課長が不在だったから良かったが…この件は課長には口止めしとけよ。さっき部屋にいた連中にも課長には口止めさせとくから。」
「…わかりました。」
会議室に着き、椅子に座ると秋吉がすぐに切り出した。
「それで、由比裁判長の件でお話ということですが…まずは、失礼ですがあなたの情報を教えていただけますか?」
「はい、私は曽我(そが)と言います。私は、桐生朱美の裁判の時に由比裁判長と一緒に裁判官をしていました。」
「え!?あの裁判の!?」
思いもよらない自己紹介に溝口は驚きを隠せなかった。
「はい。…由比裁判長が亡くなったと聞いて、やっと決心できたことがありまして。最寄りの警察署に来てしまいました。」
「なぜ由比裁判長が亡くなったことをご存知なんですか?まだメディアでは発表されてないでしょ?」
「裁判長の奥様から連絡が…。自殺、と聞いていますが…。」
「そうですか、なるほど。で、ご決心したこととは?」
秋吉は一切のリアクションを取ることなく淡々と事を進めていた。さっき執務室に残っていた連中に杉崎への口止めをする前に、杉崎が戻ってきてしまうことを危惧していたのだ。
「…あの裁判の判決、………嘘なんです。」
曽我が少し間を置いてゆっくりと告げた。
「………は?」
さすがの秋吉も冷静を装えなかった。
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その間、千代田に複数回連絡したが、変わらず電話に出ることがなかったのに加え、新幹線に乗る前に溝口にも電話をしたが、やはり出なかったのが少し気掛かりだった。
池畑は嫌な予感がし、ロッジに移動し、再び溝口に電話を掛けた。すると、今度は2コール目で繋がり、池畑は安堵した。
「もしもし、やっと出…。」
「池畑さん!!大変です!千代田さんが!千代田が!池畑さん!」
電話の向こうの溝口はかなり混乱しているように大声で話してはいたが文章にはなっておらず、池畑は何が何だかわからなかった。ただ、とんでもないことが起きていることだけは理解した。
「溝口?一回深呼吸して落ちつけ。」
池畑は、とりあえず溝口を落ち着かせようとした。
「貸せ。」
電話の向こうで誰かが溝口のスマホを奪い取ったようだ。
「もしもし、秋吉だ。」
「秋吉、一体何が…。」
「…今から10分くらい前に千代田が警察署の上階から飛び降りた。俺と溝口は来客の相手を会議室でしててな。溝口が見たんだ、窓の外の空に上から下に落ちていく物体を。…慌てて窓から下を見たら…無惨な千代田の死体だった。その場で死亡が確認されたよ。」
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