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『勇者の剣』奪還編
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デストリュは、ティグルから“ある物”を受け取ると、テヒニクとセルヴォーを連れ、王室を出ていった。
「…ティグル王殿。よろしいんですか、あれを渡してしまって。」
ヨシミツが、気に食わない表情をしながら聞いた。
「実験台には調度良いだろ。失敗しても、お前がいる。」
「…ティグル王殿もお人が悪い。初めからあやつらなどには使いこなせないと分かっていながら。」
ヨシミツは、ティグルに一礼すると王室から出て、扉を閉めた。
その瞬間、テヒニクとセルヴォーが左右、デストリュが背後からヨシミツに剣を突き付け、拘束した。
「ふっ、何の真似ですかな。デストリュ殿、後輩虐めは感心しませんな。」
ヨシミツは焦ることなく、ニコリとした表情で言った。
「ヨシミツ、俺はお前が嫌いだ。何の前触れもなく現れ、ティグル王の心を掴んだお前が…。」
デストリュの言葉に、ヨシミツは振り向きニヤリと笑みを浮かべた。
「…それは気が合うな。」
ヨシミツは、次の瞬間、両腰に差している剣を抜き、右のセルヴォーの右肩にひと突き、続けて流れるように向きを変え、テヒニクの左股にひと突きしたが、テヒニクは剣で防御した。テヒニクは、そのまま左脚でヨシミツの右側頭部に回し蹴りを喰らわせ、ヨシミツはその勢いのまま吹っ飛び、壁にめり込むように衝突し、砂煙が舞った。
「はぁ、はぁ、はぁ。…油断ならねぇジジィね。………グハッ。」
テヒニクの異様な声に、デストリュと負傷したセルヴォーは、ヨシミツが衝突した壁に向けていた視線をテヒニクに向けた。
するとそこには、首を貫通させられ息絶えたテヒニクが刺さった剣を、まるで旗を立てるかのように垂直に立て、デストリュらを見つめるヨシミツがいた。
「…馬鹿な。お前は一体…。」
ブンッ。ズサァァァァ。
ヨシミツは、剣を勢いよく横に振り、遠心力でテヒニクの遺体を剣から外し、地面を滑らせるようにデストリュの前に投げ飛ばした。
「ヨシミツゥゥゥ!!」
怒り狂ったデストリュは、ヨシミツに剣を振り上げながら飛び掛かり、間合いを見て思い切り振り下ろした。
ドンッ!という音とともに、凄まじい風が長い廊下内を通過していった。デストリュは、間合いの感覚的にヨシミツの頂点を一撃したと考え、ニヤリと微笑んだ。
「ふんっ。ナンバーワンを怒らせるとこうなる。呆気なかっ……馬鹿…な。」
デストリュは右手に違和感を感じ、視線を向けると、あるはずの右腕から先が無くなっていた。そのまま、剣を振り下ろした場所に視線を向けると、地面に突き刺さり自立する剣と、その剣の柄を握ったままの右腕が残されていた。
「気が合いますな、儂も嫌いですよ。…弱いやつはね。」
デストリュの剣の陰からヨシミツが姿を現した。
「ヨシミツゥゥゥ!!ハァ、ハァ、ハァ…。」
デストリュは、痛みによる荒い呼吸と脂汗をかきながら、ヨシミツを睨み付けた。
ヨシミツは冷静なまま、ゆっくりとデストリュに近付いた。
「…力の違い、分かっていただけましたかな?」
またニヤリと厭らしい笑みを浮かべたヨシミツは、二本の剣を鞘に戻すと、右手を掲げ、パチンッ!と指を鳴らした。
すると、デストリュたちの視界が歪みだし、身体中を何とも言えない違和感が駆け巡った。
「…ティグル王殿。よろしいんですか、あれを渡してしまって。」
ヨシミツが、気に食わない表情をしながら聞いた。
「実験台には調度良いだろ。失敗しても、お前がいる。」
「…ティグル王殿もお人が悪い。初めからあやつらなどには使いこなせないと分かっていながら。」
ヨシミツは、ティグルに一礼すると王室から出て、扉を閉めた。
その瞬間、テヒニクとセルヴォーが左右、デストリュが背後からヨシミツに剣を突き付け、拘束した。
「ふっ、何の真似ですかな。デストリュ殿、後輩虐めは感心しませんな。」
ヨシミツは焦ることなく、ニコリとした表情で言った。
「ヨシミツ、俺はお前が嫌いだ。何の前触れもなく現れ、ティグル王の心を掴んだお前が…。」
デストリュの言葉に、ヨシミツは振り向きニヤリと笑みを浮かべた。
「…それは気が合うな。」
ヨシミツは、次の瞬間、両腰に差している剣を抜き、右のセルヴォーの右肩にひと突き、続けて流れるように向きを変え、テヒニクの左股にひと突きしたが、テヒニクは剣で防御した。テヒニクは、そのまま左脚でヨシミツの右側頭部に回し蹴りを喰らわせ、ヨシミツはその勢いのまま吹っ飛び、壁にめり込むように衝突し、砂煙が舞った。
「はぁ、はぁ、はぁ。…油断ならねぇジジィね。………グハッ。」
テヒニクの異様な声に、デストリュと負傷したセルヴォーは、ヨシミツが衝突した壁に向けていた視線をテヒニクに向けた。
するとそこには、首を貫通させられ息絶えたテヒニクが刺さった剣を、まるで旗を立てるかのように垂直に立て、デストリュらを見つめるヨシミツがいた。
「…馬鹿な。お前は一体…。」
ブンッ。ズサァァァァ。
ヨシミツは、剣を勢いよく横に振り、遠心力でテヒニクの遺体を剣から外し、地面を滑らせるようにデストリュの前に投げ飛ばした。
「ヨシミツゥゥゥ!!」
怒り狂ったデストリュは、ヨシミツに剣を振り上げながら飛び掛かり、間合いを見て思い切り振り下ろした。
ドンッ!という音とともに、凄まじい風が長い廊下内を通過していった。デストリュは、間合いの感覚的にヨシミツの頂点を一撃したと考え、ニヤリと微笑んだ。
「ふんっ。ナンバーワンを怒らせるとこうなる。呆気なかっ……馬鹿…な。」
デストリュは右手に違和感を感じ、視線を向けると、あるはずの右腕から先が無くなっていた。そのまま、剣を振り下ろした場所に視線を向けると、地面に突き刺さり自立する剣と、その剣の柄を握ったままの右腕が残されていた。
「気が合いますな、儂も嫌いですよ。…弱いやつはね。」
デストリュの剣の陰からヨシミツが姿を現した。
「ヨシミツゥゥゥ!!ハァ、ハァ、ハァ…。」
デストリュは、痛みによる荒い呼吸と脂汗をかきながら、ヨシミツを睨み付けた。
ヨシミツは冷静なまま、ゆっくりとデストリュに近付いた。
「…力の違い、分かっていただけましたかな?」
またニヤリと厭らしい笑みを浮かべたヨシミツは、二本の剣を鞘に戻すと、右手を掲げ、パチンッ!と指を鳴らした。
すると、デストリュたちの視界が歪みだし、身体中を何とも言えない違和感が駆け巡った。
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