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『闇の世界』脱出編 ーオンブル国ー
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「ロイ!しっかり踏ん張れやぁ!」
ゼロが叫ぶと同時に、ロイに物凄い衝撃が走った。周りにいたグルトら三人は衝撃に耐えられずにテヒニクの剣から吹き飛ばされて落下してしまった。
「くっ…。みんな…。」
「ガキィィィィィ。もう皆殺しだから覚悟しろよぉ。」
「…お前…さっきまでのゴーンか?」
目の前のゴーンの姿は、さっきまでの姿かたちとはまるで違っていた。
失ったはずの手足は復活しており、体格は二倍となり、木の幹のように太い腕、背びれは枝分かれした大樹のように複雑な形状をし、鋭い眼光は殺気に満ちていた。
「…ロイ、しっかり踏ん張れや!」
ゴーンの剣を受け止めたロイとゼロだが、圧倒的な力に押し負けそうになっていた。
「ガキごときが、エヴォルシオンした私に敵うと思うなよぉ!」
ゴーンはもう一度剣を振り上げ、思いっきりロイに向かって振り下ろした。
「くっ…覚醒せよ!ロンテュモン!」
その瞬間、ロイの頭上スレスレにまで振り下ろされたゴーンの剣がピタリと止まった。実際にはゆっくりと振り下ろされているのだが、ロイはさらりと剣を躱した。
「はぁはぁはぁ…危なかったな。」
「ロイ…一旦逃げるんや。今のロイの力ではこやつには勝てへんで!」
ゼロの言葉にロイは頷き、テヒニクの剣から飛び降りた。
「…くっ、ゼロ…この後どうすんの?」
「…何の話や?」
「いや、だから、飛び降りたはいいけどさ…。」
「…知らんがな。」
「………………。えぇぇぇぇぇぇぇ!」
ロイは、慌てて壁に向かってゼロを突き刺し止まろうとしたが、ゼロの切れ味が良すぎて壁の肉をひたすら切り続け落下が止まることがなかった。
「ダメだぁぁぁぁ!」
「ロイ!!下を見ろぉ!」
すると、下からグルトの声が聞こえ、ロイが視線を真下に向けると、巨大な蜘蛛の巣のような網の上に三人がいるのが見えた。
「この網が受け止める!受け身の体勢をとれ!」
グルトの言葉に、ロイは背中を下にし、衝撃に備えた。
身体が網に触れた瞬間、網はロイの身体をボヨーンと宙に飛ばし、何回かそれを繰り返し、漸く網の上に着地した。
「た、助かった…。」
「良かった、ロイが無事で。」
フルールが大の字で寝そべっているロイに、微笑みながらそっと手を伸ばした。ロイはフルールの手を掴み、ゆっくり起き上がった。
「ありがとう。この網みたいなのはどうしたの?」
「魔導師としては、基礎的なものよ。」
フルールが杖を髪留めの形に戻しながら言った。
「それよりロイ。やつはどうなったの?」
テヒニクが真上を見ながら聞いた。
「よくわかんないけど、姿が変わってた。」
「ポワッソン族は、仲間を食べてパワーアップするんや。中でもルカン族のそれは、ポワッソン族の中で随一や!…正直に言うけどなぁ、今のお前の力やと、全く歯が立たんわ。」
グルトはゼロを睨んだ。
「ゼロ、お前がいるだろ?お前まだ相当力を隠してるはずだ。」
「…グルト、お前はわいを買いかぶり過ぎやわ。」
「かつてラマジ王国を破滅させたんだろ?」
「…ヒャハハハハハ。…まぁ、歴史上の話や。所謂、逸話ってやつやろ…。」
「どういう意味…。」
ドーーーーン!!
突然、物凄い音と衝撃が襲い、ロイたちは立っていられずに、その場に倒れた。
ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!
「いてててっ、一体何が起こってるんだ?」
テヒニクは壁に手をつきながら立ち上がり、ぐるりと見回した。
「どうやら、待ち伏せ毛玉が外部から攻撃を受けてるみたいね。」
「あぁ、ポワッソン族か?」
ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!
「ギャィィィィィィィィ!!!!」
待ち伏せ毛玉の悲鳴が体内を響き渡った。
「うるせぇ。」
ロイたちは耳を塞ぎながら、衝撃が止むのを待つしかなかった。
「…ロイ。この子は殺されそうになってんのかな?」
耳を塞ぎながらも、フルールがロイに近づき耳元で問い掛けた。
「攻撃を受けて苦しがってるんだ。多分そうだよ。」
ロイの言葉に、フルールは悲しそうな表情を浮かべた。
ドーーーーン!!ドーーーーン!!
ボコッ!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
衝撃が続く中、突然壁が飛び散り、肉片がロイたちを襲った。
「さいっあく!何なのよ!」
テヒニクが顔に付いた肉片を払いながら、壁に目を向けた。
「…何よ、これ。」
そこには、直径三メートル程の大きな穴が空いていた。
「誰かが攻撃で空けたのか?」
グルトは、鞘から剣を抜いて警戒した。
すると、穴の向こうから何人かの気配を感じた。
「…ロイ!」
「あぁ。」
ロイもゼロを構えた。
ゼロが叫ぶと同時に、ロイに物凄い衝撃が走った。周りにいたグルトら三人は衝撃に耐えられずにテヒニクの剣から吹き飛ばされて落下してしまった。
「くっ…。みんな…。」
「ガキィィィィィ。もう皆殺しだから覚悟しろよぉ。」
「…お前…さっきまでのゴーンか?」
目の前のゴーンの姿は、さっきまでの姿かたちとはまるで違っていた。
失ったはずの手足は復活しており、体格は二倍となり、木の幹のように太い腕、背びれは枝分かれした大樹のように複雑な形状をし、鋭い眼光は殺気に満ちていた。
「…ロイ、しっかり踏ん張れや!」
ゴーンの剣を受け止めたロイとゼロだが、圧倒的な力に押し負けそうになっていた。
「ガキごときが、エヴォルシオンした私に敵うと思うなよぉ!」
ゴーンはもう一度剣を振り上げ、思いっきりロイに向かって振り下ろした。
「くっ…覚醒せよ!ロンテュモン!」
その瞬間、ロイの頭上スレスレにまで振り下ろされたゴーンの剣がピタリと止まった。実際にはゆっくりと振り下ろされているのだが、ロイはさらりと剣を躱した。
「はぁはぁはぁ…危なかったな。」
「ロイ…一旦逃げるんや。今のロイの力ではこやつには勝てへんで!」
ゼロの言葉にロイは頷き、テヒニクの剣から飛び降りた。
「…くっ、ゼロ…この後どうすんの?」
「…何の話や?」
「いや、だから、飛び降りたはいいけどさ…。」
「…知らんがな。」
「………………。えぇぇぇぇぇぇぇ!」
ロイは、慌てて壁に向かってゼロを突き刺し止まろうとしたが、ゼロの切れ味が良すぎて壁の肉をひたすら切り続け落下が止まることがなかった。
「ダメだぁぁぁぁ!」
「ロイ!!下を見ろぉ!」
すると、下からグルトの声が聞こえ、ロイが視線を真下に向けると、巨大な蜘蛛の巣のような網の上に三人がいるのが見えた。
「この網が受け止める!受け身の体勢をとれ!」
グルトの言葉に、ロイは背中を下にし、衝撃に備えた。
身体が網に触れた瞬間、網はロイの身体をボヨーンと宙に飛ばし、何回かそれを繰り返し、漸く網の上に着地した。
「た、助かった…。」
「良かった、ロイが無事で。」
フルールが大の字で寝そべっているロイに、微笑みながらそっと手を伸ばした。ロイはフルールの手を掴み、ゆっくり起き上がった。
「ありがとう。この網みたいなのはどうしたの?」
「魔導師としては、基礎的なものよ。」
フルールが杖を髪留めの形に戻しながら言った。
「それよりロイ。やつはどうなったの?」
テヒニクが真上を見ながら聞いた。
「よくわかんないけど、姿が変わってた。」
「ポワッソン族は、仲間を食べてパワーアップするんや。中でもルカン族のそれは、ポワッソン族の中で随一や!…正直に言うけどなぁ、今のお前の力やと、全く歯が立たんわ。」
グルトはゼロを睨んだ。
「ゼロ、お前がいるだろ?お前まだ相当力を隠してるはずだ。」
「…グルト、お前はわいを買いかぶり過ぎやわ。」
「かつてラマジ王国を破滅させたんだろ?」
「…ヒャハハハハハ。…まぁ、歴史上の話や。所謂、逸話ってやつやろ…。」
「どういう意味…。」
ドーーーーン!!
突然、物凄い音と衝撃が襲い、ロイたちは立っていられずに、その場に倒れた。
ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!
「いてててっ、一体何が起こってるんだ?」
テヒニクは壁に手をつきながら立ち上がり、ぐるりと見回した。
「どうやら、待ち伏せ毛玉が外部から攻撃を受けてるみたいね。」
「あぁ、ポワッソン族か?」
ドーーーーン!!ドーーーーン!!ドーーーーン!!
「ギャィィィィィィィィ!!!!」
待ち伏せ毛玉の悲鳴が体内を響き渡った。
「うるせぇ。」
ロイたちは耳を塞ぎながら、衝撃が止むのを待つしかなかった。
「…ロイ。この子は殺されそうになってんのかな?」
耳を塞ぎながらも、フルールがロイに近づき耳元で問い掛けた。
「攻撃を受けて苦しがってるんだ。多分そうだよ。」
ロイの言葉に、フルールは悲しそうな表情を浮かべた。
ドーーーーン!!ドーーーーン!!
ボコッ!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
衝撃が続く中、突然壁が飛び散り、肉片がロイたちを襲った。
「さいっあく!何なのよ!」
テヒニクが顔に付いた肉片を払いながら、壁に目を向けた。
「…何よ、これ。」
そこには、直径三メートル程の大きな穴が空いていた。
「誰かが攻撃で空けたのか?」
グルトは、鞘から剣を抜いて警戒した。
すると、穴の向こうから何人かの気配を感じた。
「…ロイ!」
「あぁ。」
ロイもゼロを構えた。
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