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『闇の世界』脱出編 ーオンブル国ー
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死ぬほどの痛みと苦しみが襲うが死ぬことができないという地獄のような時間が過ぎていくテヒニク。
しかし、ある瞬間スッと痛みが引き、不思議な感覚に襲われた。
”これが、さっきあいつの言ってた痛みが無くなる最期ってやつ…?“
テヒニクは辛うじて動く目で、自分の右手を見ると、指先からスーッと透明になり始めていることに気が付いた。
”…私の身体ごと消えるってことか…“
テヒニクは、徐々に消えていく右手を見ながら一筋の涙を流した。
諦め掛けていたその時、後方から誰かが走り寄ってくる気配を感じた。
「テヒニクさん!!」
振り向けないテヒニクは、顔を見ることは出来なかったが、声でフルールだと気が付いた。
「…どうなってるんだ?」
”ロイもいる。二人とも無事だったのね…“
「何かの魔力でテヒニクさんを消し去ろうとしてるわ。大丈夫、ロイ下がってて。」
フルールはロイを遠ざけると、腰を下ろし、テヒニクの消え続けている右腕に掌を翳した。
「ルタンサレタ!」
すると、消え続けていた腕の進行がピタリと止まった。
「ソワン!」
フルールは続けてテヒニクの身体に向かって回復魔法を唱えた。
「…しばらく時間がかかるわ。」
その時、もの凄い速さでフルールに迫ってくる殺気を感じたロイが、フルールの前に立ち、腰に携えていた剣を構えた。
カキンッ!! ロイは剣で受け止めた。
風のようなスピードで姿を現したのはシュドだった。
「…お前はさっきの…。」
「どうしてお前らが生きている。」
「ボクたちにはまだやらなきゃいけないことがあるからさ。」
「ふん。理由になってないな。…少年、ティアーズストーンを持ってるんじゃないか?」
ロイは何も答えなかった。
「ふん。」
シュドは、剣を振り上げてロイをはね飛ばした。
「さっさとティアーズストーンを私に渡しなさい。」
シュドはテヒニクとフルールに近付き、回復魔法により身動きが出来ないフルールの喉元に剣の切っ先を突き付けた。
「早くしろ、王は時間にうるさいのだ。」
ロイは立ち上がり、剣を構えながら考えた。すると、ロイの視界にあるものが映り込んだ。
「…放心状態か…。なら、取り合えず仲間二人には死んでもらおう。」
シュドが剣を振り上げた。
「フルール!目を塞げ!!」
突然のロイの叫びに、フルールは回復魔法を続けながら、目を塞いだ。
「呼び込め、ソレイユダガー!!」
すると、辺りはとてつもない光に包まれた。
「ぐわぁぁぁあっ!目…目が…。」
それは、鎧を着ているシュドにも同様に襲い掛かり、シュドは余りの眩しさに視界を奪われた。
「うおおおおおおおっ!」
グサッ!!
ロイは、シュドか苦しみもがいている間に、鎧の身体と頭にある僅かな隙間に剣を突き刺した。
「ぐふっ…。くそ…。」
ロイが剣を引き抜くと、大量の血液が隙間から吹き出し、シュドはその場に倒れ込み、同時に頭の鎧が外れ素顔がさらけ出された。
「…はぁ…はぁ、や、やった。」
「良くやった、ロイ!」
シュドの元にゆっくり近付いてきたのは、グルトだった。ロイはグルトの姿を見つけ、アイコンタクトを取り、今の作戦を実行したのだ。
グルトはしゃがむと、シュドの素顔を見つめた。
「…まさかとは思ったが…嘘だろ…。」
グルトは驚きの表情を隠せなかった。
しかし、ある瞬間スッと痛みが引き、不思議な感覚に襲われた。
”これが、さっきあいつの言ってた痛みが無くなる最期ってやつ…?“
テヒニクは辛うじて動く目で、自分の右手を見ると、指先からスーッと透明になり始めていることに気が付いた。
”…私の身体ごと消えるってことか…“
テヒニクは、徐々に消えていく右手を見ながら一筋の涙を流した。
諦め掛けていたその時、後方から誰かが走り寄ってくる気配を感じた。
「テヒニクさん!!」
振り向けないテヒニクは、顔を見ることは出来なかったが、声でフルールだと気が付いた。
「…どうなってるんだ?」
”ロイもいる。二人とも無事だったのね…“
「何かの魔力でテヒニクさんを消し去ろうとしてるわ。大丈夫、ロイ下がってて。」
フルールはロイを遠ざけると、腰を下ろし、テヒニクの消え続けている右腕に掌を翳した。
「ルタンサレタ!」
すると、消え続けていた腕の進行がピタリと止まった。
「ソワン!」
フルールは続けてテヒニクの身体に向かって回復魔法を唱えた。
「…しばらく時間がかかるわ。」
その時、もの凄い速さでフルールに迫ってくる殺気を感じたロイが、フルールの前に立ち、腰に携えていた剣を構えた。
カキンッ!! ロイは剣で受け止めた。
風のようなスピードで姿を現したのはシュドだった。
「…お前はさっきの…。」
「どうしてお前らが生きている。」
「ボクたちにはまだやらなきゃいけないことがあるからさ。」
「ふん。理由になってないな。…少年、ティアーズストーンを持ってるんじゃないか?」
ロイは何も答えなかった。
「ふん。」
シュドは、剣を振り上げてロイをはね飛ばした。
「さっさとティアーズストーンを私に渡しなさい。」
シュドはテヒニクとフルールに近付き、回復魔法により身動きが出来ないフルールの喉元に剣の切っ先を突き付けた。
「早くしろ、王は時間にうるさいのだ。」
ロイは立ち上がり、剣を構えながら考えた。すると、ロイの視界にあるものが映り込んだ。
「…放心状態か…。なら、取り合えず仲間二人には死んでもらおう。」
シュドが剣を振り上げた。
「フルール!目を塞げ!!」
突然のロイの叫びに、フルールは回復魔法を続けながら、目を塞いだ。
「呼び込め、ソレイユダガー!!」
すると、辺りはとてつもない光に包まれた。
「ぐわぁぁぁあっ!目…目が…。」
それは、鎧を着ているシュドにも同様に襲い掛かり、シュドは余りの眩しさに視界を奪われた。
「うおおおおおおおっ!」
グサッ!!
ロイは、シュドか苦しみもがいている間に、鎧の身体と頭にある僅かな隙間に剣を突き刺した。
「ぐふっ…。くそ…。」
ロイが剣を引き抜くと、大量の血液が隙間から吹き出し、シュドはその場に倒れ込み、同時に頭の鎧が外れ素顔がさらけ出された。
「…はぁ…はぁ、や、やった。」
「良くやった、ロイ!」
シュドの元にゆっくり近付いてきたのは、グルトだった。ロイはグルトの姿を見つけ、アイコンタクトを取り、今の作戦を実行したのだ。
グルトはしゃがむと、シュドの素顔を見つめた。
「…まさかとは思ったが…嘘だろ…。」
グルトは驚きの表情を隠せなかった。
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