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日常11 雪の日
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「ミィ!起きて起きて起きて!!」
プヨが朝から大声で叫んでいると、ソファの横に置かれた猫用ベッドで丸まって寝ていたミィが不機嫌そうに目を覚ました。
「ふにゃあ…んぁ、もう朝からどしたの?」
ミィはまだ目を完全に開くことができず、前足で顔をクシクシ撫でていた。
「ミィ!ほら外見て!外!」
「外って…寒いなぁ…ん?うわあぁぁぁぁっ!」
ミィは大興奮で、目を丸くして窓の側に駆け寄った。
「すっごぉぉぉい!外が真っ白だぁ!」
今日は、ニュースでは何十年に一度と言われるほどの大雪の日。予報通り、夜中から降り始めた雪は、街中を白く染め、今もシンシンと降り続いていた。
「ねぇ、プヨ。いったい何なの!?よくわかんないけど、すっごいワクワクする気持ちだよ!」
プヨに振り向いたミィの目は、キラキラ輝いていた。
「凄いよね!ボクも起きたらこんなんだからビックリしちゃったよ!雨でもないし…何だろうね。」
「でも、空から降ってくるから雨の仲間なのかな?」
ミィが空を見上げながら言った。
「きっとそうだよ!でもボクは雨よりこっちの方がいいなぁ。ミィが言ってたみたいに、ワクワクするね!」
すると、飼い主が頭を掻きながら奥の部屋から起きてきた。ミィが窓の外に夢中になっているのに気が付いて、外に目を向けた飼い主はビックリした表情で、慌ててテレビを付けた。
”…大雪の影響で多くの鉄道が運休となっています。そして…“
テレビのニュースを見た飼い主は、慌てて自分の部屋へと戻りガタガタと何かをし始めた。
二匹はポカンと、そんな飼い主の様子を見ていた。
「ね、ねぇプヨ。彼は何をあんなに慌ててるんだい?この景色を見てワクワクしないのかな?」
「さぁ。きっと彼にとっては、この白い物はあんまり良くない物なんじゃないかな?」
「…え?…じゃああの白いのは、またプヨお得意の悪い奴なの?」
「ちょっと!その言い方ぁ!」
プヨはプクッとほっぺたを膨らませて怒った。
ガタガタ!バタン!
飼い主がまた部屋から出てくるとスーツ姿になっており、二匹に手を振りそそくさと家を出ていってしまった。
また二匹はポカンと、そんな飼い主を見ていた。
「…え?…あれ、もう会社?…ご飯…ご飯はぁぁぁ!?」
お腹が空いていることに気が付いたミィ。
「ちょっとミィ、落ち着いて!彼が何でボクたちのご飯を忘れるくらい慌てていたかは分かんないけど、あの白いのをよく見て!」
ミィは、プヨに言われるがまま窓に近付いて雪をじっと見つめた。
「…わたあめ…みたい。」
「でしょ!!その白いのはわたあめなんだよ!」
二匹は昨日テレビでわたあめを初めて知り、特にミィは、美味しそうに食べる人を見て、食べてみたくてしょうがなかった。
ミィは食べたくてしょうがなかったが、どんなに前足で窓を叩いても開けることが出来なかった。
すると、玄関がバタンと開き、ドタドタと飼い主が慌てて帰ってきて、そのまま奥の部屋へと直行した。
飼い主の服や鞄には雪が付いており、二匹はそれを見逃さなかった。
飼い主はガサゴソと部屋で何かをすると、また慌てて部屋から出てきて玄関に直行した。
「ミィ、今だぁ!」
「二ャーーー!」
ミィは走る飼い主に後ろから飛びかかり、お尻に付いていた雪をペロッと舐めた。
飼い主は慌ててたため、ミィに気が付かずそのまま玄関から出ていった。
「どうだった、ミィ。わたあめの味は?」
「………何も。」
その日、昼過ぎまで降り続いた雪。
二匹は気持ちも真っ白にして、何故だかわからないけどワクワクする気持ちで、ずっと外を眺めていた。
プヨが朝から大声で叫んでいると、ソファの横に置かれた猫用ベッドで丸まって寝ていたミィが不機嫌そうに目を覚ました。
「ふにゃあ…んぁ、もう朝からどしたの?」
ミィはまだ目を完全に開くことができず、前足で顔をクシクシ撫でていた。
「ミィ!ほら外見て!外!」
「外って…寒いなぁ…ん?うわあぁぁぁぁっ!」
ミィは大興奮で、目を丸くして窓の側に駆け寄った。
「すっごぉぉぉい!外が真っ白だぁ!」
今日は、ニュースでは何十年に一度と言われるほどの大雪の日。予報通り、夜中から降り始めた雪は、街中を白く染め、今もシンシンと降り続いていた。
「ねぇ、プヨ。いったい何なの!?よくわかんないけど、すっごいワクワクする気持ちだよ!」
プヨに振り向いたミィの目は、キラキラ輝いていた。
「凄いよね!ボクも起きたらこんなんだからビックリしちゃったよ!雨でもないし…何だろうね。」
「でも、空から降ってくるから雨の仲間なのかな?」
ミィが空を見上げながら言った。
「きっとそうだよ!でもボクは雨よりこっちの方がいいなぁ。ミィが言ってたみたいに、ワクワクするね!」
すると、飼い主が頭を掻きながら奥の部屋から起きてきた。ミィが窓の外に夢中になっているのに気が付いて、外に目を向けた飼い主はビックリした表情で、慌ててテレビを付けた。
”…大雪の影響で多くの鉄道が運休となっています。そして…“
テレビのニュースを見た飼い主は、慌てて自分の部屋へと戻りガタガタと何かをし始めた。
二匹はポカンと、そんな飼い主の様子を見ていた。
「ね、ねぇプヨ。彼は何をあんなに慌ててるんだい?この景色を見てワクワクしないのかな?」
「さぁ。きっと彼にとっては、この白い物はあんまり良くない物なんじゃないかな?」
「…え?…じゃああの白いのは、またプヨお得意の悪い奴なの?」
「ちょっと!その言い方ぁ!」
プヨはプクッとほっぺたを膨らませて怒った。
ガタガタ!バタン!
飼い主がまた部屋から出てくるとスーツ姿になっており、二匹に手を振りそそくさと家を出ていってしまった。
また二匹はポカンと、そんな飼い主を見ていた。
「…え?…あれ、もう会社?…ご飯…ご飯はぁぁぁ!?」
お腹が空いていることに気が付いたミィ。
「ちょっとミィ、落ち着いて!彼が何でボクたちのご飯を忘れるくらい慌てていたかは分かんないけど、あの白いのをよく見て!」
ミィは、プヨに言われるがまま窓に近付いて雪をじっと見つめた。
「…わたあめ…みたい。」
「でしょ!!その白いのはわたあめなんだよ!」
二匹は昨日テレビでわたあめを初めて知り、特にミィは、美味しそうに食べる人を見て、食べてみたくてしょうがなかった。
ミィは食べたくてしょうがなかったが、どんなに前足で窓を叩いても開けることが出来なかった。
すると、玄関がバタンと開き、ドタドタと飼い主が慌てて帰ってきて、そのまま奥の部屋へと直行した。
飼い主の服や鞄には雪が付いており、二匹はそれを見逃さなかった。
飼い主はガサゴソと部屋で何かをすると、また慌てて部屋から出てきて玄関に直行した。
「ミィ、今だぁ!」
「二ャーーー!」
ミィは走る飼い主に後ろから飛びかかり、お尻に付いていた雪をペロッと舐めた。
飼い主は慌ててたため、ミィに気が付かずそのまま玄関から出ていった。
「どうだった、ミィ。わたあめの味は?」
「………何も。」
その日、昼過ぎまで降り続いた雪。
二匹は気持ちも真っ白にして、何故だかわからないけどワクワクする気持ちで、ずっと外を眺めていた。
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