4 / 51
スポーツトレーナー異世界へ逝く
フジカル、ギルド職員になる
しおりを挟む
冒険者ギルドに到着したフジカルと女性冒険者4人は、入り口に入って正面にある受付に行った。
「こんにちは」
ギルド受付にいる受付嬢は、少し大人しそうな雰囲気があるものの、何かしっかりと芯がありそうな雰囲気を感じる。
おしゃれで小さな帽子を被っており、スカート姿だ。おそらく、ギルド職員の制服だろうと推測される。
ギルド受付嬢の名札には"エリカ"と書いてある。
「迷い人保護プログラムって、どうすればいいんだっけ?」
森で会った背が高く恵まれた体格の女冒険者がエリカに聞く。
「迷い人ですか!珍しいですね。この支部では初だと思います。」
「まずはステータスを確認させてください。この水晶に手をかざすとステータスが表示されます。」
手をかざすと、何やら四角い画面っぽいものが水晶の上に登場するが、その内容を見てエリカがギョッとする。
「え?なんかあり得ない量のスキルなのですが。。。」
何やら色々と神と名乗る幼女の姿をした存在がくれると言っていたが、この世界では、それを確認できる仕組みがあるらしい。なんとも謎テクノロジーだ。
「よくわからないけど、さっき、神と名乗る金ピカな存在からスキルを渡されたっぽいんだよねー」
それを聞いた受付嬢は、少し何かを考えてから、場所を移して話をした方が良いのではないかと考えたようだ。
「別室で相談させてください。。。」
そして、受付奥にある個室に連れて行かれた。中央に膝の高さよりも低いテーブルがあり、両側にソファのような少しゆったりとした椅子がある。受付嬢と向かい合わせに座る。
「ある日、突然、他の世界からこの世界にやってくる人の記録は多く残っています。」
「そういう人々は、迷い人と呼ばれています。」
「そういった人々は何らかの高度な能力を持っていて、社会に大きな変革をもたらすこともあります。」
「過去に魔王を倒した勇者のうちの何人かは迷い人だったそうです。」
少し話がおおごとになってきているような気がしなくもない。ただ、面白そうな話ではある。
「迷い人は影響力大きい可能性もあり、国による迷い人の保護プログラムがあります。」
今のところ、この新しい世界でどこにどうやって生活していくのか、全く不明な状態なので、正直、保護プログラムみたいなものがあるのであれば、すごく助かる。
「この街のギルドでは初ですが、迷い人としてあなたを保護することができます。」
「住む場所としては、このギルドの部屋があります。」
至れり尽くせりではないか。何か裏があるのか?それともないのか?
ただ、どちらにせよ、いまの自分には選択肢があまりないので、黙って流れに身をまかせるのが良さそうではある。
「仕事ですが、この冒険者ギルドの職員として働いてください。何か希望する職種などはありますか?」
藤軽は、転生前に、それまでどのような活動を行なってきたかを説明した。
この世界においても、人々の身体を改善する手助けを続けられるのであれば嬉しいことも伝える。
「それでしたら、この冒険者ギルドでも、あなたの知識や技能を必要としている冒険者が多数います。」
「最近は、あまり使われていませんが、地下に訓練場があるので、そこを好きに使ってください。」
トレーニング指導を行うとき、そのための場所や施設をどうするのかは、ときとして大きな課題である。
場所が確保されるのであれば、それも非常に助かる。
「ところで、藤軽さんは元の世界で貴族でしたか?」
いわゆる普通の家庭であった。元の世界では貴族なんてそんな凄いものではなかった。なぜ、そう思ったのだろうか?
「いや、うちはそんな大層な家柄じゃないぞ」
とりあえず、否定する。
「この世界では苗字と名前があると貴族のように思われてしまうので、どう名乗るのかを考えた方が良いかも知れません」
めんどくさいなぁと思わなくもなかったが、郷に入っては郷に従えなので、提案通りにすることにした。
「では、とりあえず"フジカル"と名乗ろうと思う」
「承知致しました。では、フジカルさん、同じギルド職員として、これからよろしくお願いします!」
フジカルのギルド職員生活が開始した!
――――――――――
フジカルが異世界でギルド職員になってからしばらく経った。フジカルも新生活に慣れてきた。
ある日、フジカルがギルド内を歩いていると、受付前で先ほどの女性冒険者グループが何やら言い争いをしている。
赤髪で剣を持った女冒険者が他のメンバーに責められている。
全体的に白っぽい服を着ており、防具なども軽装な姿の女性が文句を言っている。
「あなた、もう、何回も勝手に転んで膝を怪我して、毎回、回復魔法をかける私の身にもなって欲しいですわ。」
大柄な盾を持った女性も続けた。
「サリーの自損事故がなければ討伐できてた。この前、別の討伐のときも自損事故を起こしていたし、自損事故多すぎじゃない?助けに行くのも大変なんだけど。」
多少小柄で、三角帽子を被った防具が軽装な女性も、続けて批判している。
「ん。あのときも左膝だった。毎回助けるの大変。困る。」
魔物による攻撃ではなく、自分自身の動きで勝手に怪我をしてしまうことを"自損事故"と冒険者たちは表現しているようだ。その表現は、フジカルが元いた世界でもたまに耳にする表現だった。スポーツの試合において、他の選手の接触プレーではなく、急激に方向転換を行おうとした瞬間に一人で勝手に怪我をしてしまうような状況を"自損事故"と表現することが多かった。
3人に責められている赤髪の女性は、少し落ち込みながら反論している。
「私だって怪我したくて怪我してるわけじゃない。。。いいところで、急に足に力が入らなくなって、痛みが走るけど、何でそうなるのか自分でわからないよ」
どういう状況だろう?もしかしたら元いた世界でも良く扱っていた怪我に似ているのかも知れないと思い、そこへフジカルが割り込んだ。
「どういう状況で怪我をしたのか、教えてくれないか?もしかしたら力になれるかも知れない」
女性冒険者グループは、少し驚いた表情で、こちらを見ている。
よく見ると、冒険者ギルドまで案内してきた迷い人のフジカルだ。
迷い人保護プログラムの対象者だし、何か特別な能力があるのだろうか?
近くにいた受付嬢のエリカも、フジカルのトレーニングをサリーに勧めた。
「フジカルさんは、見た目は少し風変わりかも知れませんが、腕は確かですよ。同じ怪我を繰り返してしまっているのであれば、相談されてみてはいかがでしょうか?」
少し考えてから、赤髪の冒険者が起きたことを話し始めた。
「さっきの話だけど、、、」
「こんにちは」
ギルド受付にいる受付嬢は、少し大人しそうな雰囲気があるものの、何かしっかりと芯がありそうな雰囲気を感じる。
おしゃれで小さな帽子を被っており、スカート姿だ。おそらく、ギルド職員の制服だろうと推測される。
ギルド受付嬢の名札には"エリカ"と書いてある。
「迷い人保護プログラムって、どうすればいいんだっけ?」
森で会った背が高く恵まれた体格の女冒険者がエリカに聞く。
「迷い人ですか!珍しいですね。この支部では初だと思います。」
「まずはステータスを確認させてください。この水晶に手をかざすとステータスが表示されます。」
手をかざすと、何やら四角い画面っぽいものが水晶の上に登場するが、その内容を見てエリカがギョッとする。
「え?なんかあり得ない量のスキルなのですが。。。」
何やら色々と神と名乗る幼女の姿をした存在がくれると言っていたが、この世界では、それを確認できる仕組みがあるらしい。なんとも謎テクノロジーだ。
「よくわからないけど、さっき、神と名乗る金ピカな存在からスキルを渡されたっぽいんだよねー」
それを聞いた受付嬢は、少し何かを考えてから、場所を移して話をした方が良いのではないかと考えたようだ。
「別室で相談させてください。。。」
そして、受付奥にある個室に連れて行かれた。中央に膝の高さよりも低いテーブルがあり、両側にソファのような少しゆったりとした椅子がある。受付嬢と向かい合わせに座る。
「ある日、突然、他の世界からこの世界にやってくる人の記録は多く残っています。」
「そういう人々は、迷い人と呼ばれています。」
「そういった人々は何らかの高度な能力を持っていて、社会に大きな変革をもたらすこともあります。」
「過去に魔王を倒した勇者のうちの何人かは迷い人だったそうです。」
少し話がおおごとになってきているような気がしなくもない。ただ、面白そうな話ではある。
「迷い人は影響力大きい可能性もあり、国による迷い人の保護プログラムがあります。」
今のところ、この新しい世界でどこにどうやって生活していくのか、全く不明な状態なので、正直、保護プログラムみたいなものがあるのであれば、すごく助かる。
「この街のギルドでは初ですが、迷い人としてあなたを保護することができます。」
「住む場所としては、このギルドの部屋があります。」
至れり尽くせりではないか。何か裏があるのか?それともないのか?
ただ、どちらにせよ、いまの自分には選択肢があまりないので、黙って流れに身をまかせるのが良さそうではある。
「仕事ですが、この冒険者ギルドの職員として働いてください。何か希望する職種などはありますか?」
藤軽は、転生前に、それまでどのような活動を行なってきたかを説明した。
この世界においても、人々の身体を改善する手助けを続けられるのであれば嬉しいことも伝える。
「それでしたら、この冒険者ギルドでも、あなたの知識や技能を必要としている冒険者が多数います。」
「最近は、あまり使われていませんが、地下に訓練場があるので、そこを好きに使ってください。」
トレーニング指導を行うとき、そのための場所や施設をどうするのかは、ときとして大きな課題である。
場所が確保されるのであれば、それも非常に助かる。
「ところで、藤軽さんは元の世界で貴族でしたか?」
いわゆる普通の家庭であった。元の世界では貴族なんてそんな凄いものではなかった。なぜ、そう思ったのだろうか?
「いや、うちはそんな大層な家柄じゃないぞ」
とりあえず、否定する。
「この世界では苗字と名前があると貴族のように思われてしまうので、どう名乗るのかを考えた方が良いかも知れません」
めんどくさいなぁと思わなくもなかったが、郷に入っては郷に従えなので、提案通りにすることにした。
「では、とりあえず"フジカル"と名乗ろうと思う」
「承知致しました。では、フジカルさん、同じギルド職員として、これからよろしくお願いします!」
フジカルのギルド職員生活が開始した!
――――――――――
フジカルが異世界でギルド職員になってからしばらく経った。フジカルも新生活に慣れてきた。
ある日、フジカルがギルド内を歩いていると、受付前で先ほどの女性冒険者グループが何やら言い争いをしている。
赤髪で剣を持った女冒険者が他のメンバーに責められている。
全体的に白っぽい服を着ており、防具なども軽装な姿の女性が文句を言っている。
「あなた、もう、何回も勝手に転んで膝を怪我して、毎回、回復魔法をかける私の身にもなって欲しいですわ。」
大柄な盾を持った女性も続けた。
「サリーの自損事故がなければ討伐できてた。この前、別の討伐のときも自損事故を起こしていたし、自損事故多すぎじゃない?助けに行くのも大変なんだけど。」
多少小柄で、三角帽子を被った防具が軽装な女性も、続けて批判している。
「ん。あのときも左膝だった。毎回助けるの大変。困る。」
魔物による攻撃ではなく、自分自身の動きで勝手に怪我をしてしまうことを"自損事故"と冒険者たちは表現しているようだ。その表現は、フジカルが元いた世界でもたまに耳にする表現だった。スポーツの試合において、他の選手の接触プレーではなく、急激に方向転換を行おうとした瞬間に一人で勝手に怪我をしてしまうような状況を"自損事故"と表現することが多かった。
3人に責められている赤髪の女性は、少し落ち込みながら反論している。
「私だって怪我したくて怪我してるわけじゃない。。。いいところで、急に足に力が入らなくなって、痛みが走るけど、何でそうなるのか自分でわからないよ」
どういう状況だろう?もしかしたら元いた世界でも良く扱っていた怪我に似ているのかも知れないと思い、そこへフジカルが割り込んだ。
「どういう状況で怪我をしたのか、教えてくれないか?もしかしたら力になれるかも知れない」
女性冒険者グループは、少し驚いた表情で、こちらを見ている。
よく見ると、冒険者ギルドまで案内してきた迷い人のフジカルだ。
迷い人保護プログラムの対象者だし、何か特別な能力があるのだろうか?
近くにいた受付嬢のエリカも、フジカルのトレーニングをサリーに勧めた。
「フジカルさんは、見た目は少し風変わりかも知れませんが、腕は確かですよ。同じ怪我を繰り返してしまっているのであれば、相談されてみてはいかがでしょうか?」
少し考えてから、赤髪の冒険者が起きたことを話し始めた。
「さっきの話だけど、、、」
0
あなたにおすすめの小説
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。
黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた!
「この力があれば、家族を、この村を救える!」
俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。
「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」
孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。
二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。
優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる