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異世界ライフは甘くない
嘘は禍のもと(前編)※
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粗相バレして涙を流し尻を突き出す精神年齢23歳の男。
これ以上に情けない姿を探す方が難しいこのシチュエーションの原因が攻略対象の暴走によるものだったらどれほどよかったか。
実際は己の雑魚下半身のせいである。
尻を高く上げたまま嗚咽を洩らす俺の下着の中を見たであろうジェイドの「え……」という戸惑いの声が一層羞恥を煽ってくる。
「ごめ、ごめ゛んなさ――」
「もしかして薬垂れてた!?」
俺の謝罪に被せるように叫んだジェイドの言葉に、俺はぐちゃぐちゃな顔のまま振り返る。
焦りを顔に浮かべたまま眉を下げるジェイドと目が合い、ついつい口をあんぐりと開けた間抜けな顔を晒してしまったが、すぐに引き締めて、ゆっくり首を縦に振った。
「ごめん! 気を付けてたつもりだったんだけど……。本当にごめんね」
実際は全くの事実無根で、丁寧なジェイドの処置にミスなどなかったわけだが、己の愚行を擦り付けるチャンスを逃す訳がない。ありがたく利用させてもらうことにする。
すると、再び謝罪を口にしたジェイドにひっくり返されてしまったわけだが、さすれば自ずと落ち着きを取り戻した息子が晒されてしまう。俺の大事な大事な半身を白日の下に晒すなど言語道断なので、シャツで隠そうと手を伸ばした。が。
「ストップ!」
ずっと穏やかな声色だったジェイドの鋭い大きな声に俺の目からほろりと涙が零れる。
「あぁ、ごめんね。驚かせるつもりはなかったんだ。今のモーヴ君のおちんちんはとても敏感になっているから、刺激を与えてはいけないと思って……」
「あ、もう治ったから大丈夫……」
「だめ。この薬の恐ろしさはモーヴ君が一番分かっているはずだよ。これ以上辛い思いをしたくないでしょ?」
「あー……、ハィ」
まさか今更、嘘でしたあれもこれも全部素面の俺がしでかしたことですなんて言えるはずもなく、真剣な顔で俺の涙を拭うジェイドの言葉に従い、泣く泣く性器を見せびらかすことになってしまった。
射精をしてすっきりした絶賛賢者タイム中の俺にとって、これはこれで死にそうなほど恥ずかしい。かといってシャツで隠そうとして、ジェイドにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないので、真っ赤になっているであろう顔を両手で隠したまま、姿勢よくソファに寝っ転がる。
「すぐに処理するから大人しく待ってて」
「ハィ……」
パタパタと足音を立てとどこかへ行ったジェイドはすぐに戻ってきて、放り出されていた俺の脚を持ち上げた。
一体何が始まるのだろうかと、少しだけ開けた指の間から様子を窺えば、布を片手に持ちソファの座面に乗り上げたジェイドが俺の脚を持ち上げて……って、待て待て待て待て! M字開脚じゃねぇか!
「ジェイド!」
「恥ずかしいと思うけど我慢して。モーヴ君のためなんだ。すぐに拭き取ってあげるからね」
「先っちょ! 先っちょだけだから! 広げなくていい!」
「そんなはずはないよ。お尻に塗った軟膏がおちんちんに流れたということは、君のこの可愛いたまたまにも付いてしまっていないとおかしいし、先っちょについていたということは竿を伝っているに決まっているだろう?」
開かれた脚の間、体を滑り込ませたジェイドの手が睾丸を包み込みするりと撫で、根本から先端まで指先を滑らせれば、俺の顔から一気に血の気が引いた。
そうだけどそうじゃない!
ジェイドの言っていることは至極真っ当だが、なんせ俺のチンコも玉も別に汚れていない。汚れているように見えたとすれば、それは俺の分泌したあれやこれやなので無問題だ。
しかし、今は劇物により射精に至ってしまった哀れな生徒になりきらなければならない。
……だけれども、あぁそうですね我慢しましょう、とすんなり受け入れられるようなことでもない。
こんな格好おしめを変えてもらった以来だぞたぶん。今世と前世両方を合わせても記憶に残っていないので、実質初めてである。
いや、仮に経験があったとしても誰だって恥ずかしいだろこんなもの。
「でも、これは!」
「すぐに終わらせるから、ちょっとだけ我慢して、ね?」
起き上がろうとする俺の肩を押し戻し、眉を下げるジェイドに首を傾げられれば、なんだか自分が悪いことをしている気分になる。いや、悪かどうかはさておき、自分のしでかしが全ての元凶ではあるわけだが。
見つめ合うこと数秒。生徒想いなジェイドが折れることはないと察した俺は、全身の力を抜き、再び両手で顔を覆い隠した。
「すぐに、早急に、先生の持ちうるすべての能力を駆使してスピーディーな処理をお願いします」
「ありがとう。すぐに、早急に、俺の持ちうるすべての能力を駆使してスピーディーな処理をすると誓うよ」
これ以上に情けない姿を探す方が難しいこのシチュエーションの原因が攻略対象の暴走によるものだったらどれほどよかったか。
実際は己の雑魚下半身のせいである。
尻を高く上げたまま嗚咽を洩らす俺の下着の中を見たであろうジェイドの「え……」という戸惑いの声が一層羞恥を煽ってくる。
「ごめ、ごめ゛んなさ――」
「もしかして薬垂れてた!?」
俺の謝罪に被せるように叫んだジェイドの言葉に、俺はぐちゃぐちゃな顔のまま振り返る。
焦りを顔に浮かべたまま眉を下げるジェイドと目が合い、ついつい口をあんぐりと開けた間抜けな顔を晒してしまったが、すぐに引き締めて、ゆっくり首を縦に振った。
「ごめん! 気を付けてたつもりだったんだけど……。本当にごめんね」
実際は全くの事実無根で、丁寧なジェイドの処置にミスなどなかったわけだが、己の愚行を擦り付けるチャンスを逃す訳がない。ありがたく利用させてもらうことにする。
すると、再び謝罪を口にしたジェイドにひっくり返されてしまったわけだが、さすれば自ずと落ち着きを取り戻した息子が晒されてしまう。俺の大事な大事な半身を白日の下に晒すなど言語道断なので、シャツで隠そうと手を伸ばした。が。
「ストップ!」
ずっと穏やかな声色だったジェイドの鋭い大きな声に俺の目からほろりと涙が零れる。
「あぁ、ごめんね。驚かせるつもりはなかったんだ。今のモーヴ君のおちんちんはとても敏感になっているから、刺激を与えてはいけないと思って……」
「あ、もう治ったから大丈夫……」
「だめ。この薬の恐ろしさはモーヴ君が一番分かっているはずだよ。これ以上辛い思いをしたくないでしょ?」
「あー……、ハィ」
まさか今更、嘘でしたあれもこれも全部素面の俺がしでかしたことですなんて言えるはずもなく、真剣な顔で俺の涙を拭うジェイドの言葉に従い、泣く泣く性器を見せびらかすことになってしまった。
射精をしてすっきりした絶賛賢者タイム中の俺にとって、これはこれで死にそうなほど恥ずかしい。かといってシャツで隠そうとして、ジェイドにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないので、真っ赤になっているであろう顔を両手で隠したまま、姿勢よくソファに寝っ転がる。
「すぐに処理するから大人しく待ってて」
「ハィ……」
パタパタと足音を立てとどこかへ行ったジェイドはすぐに戻ってきて、放り出されていた俺の脚を持ち上げた。
一体何が始まるのだろうかと、少しだけ開けた指の間から様子を窺えば、布を片手に持ちソファの座面に乗り上げたジェイドが俺の脚を持ち上げて……って、待て待て待て待て! M字開脚じゃねぇか!
「ジェイド!」
「恥ずかしいと思うけど我慢して。モーヴ君のためなんだ。すぐに拭き取ってあげるからね」
「先っちょ! 先っちょだけだから! 広げなくていい!」
「そんなはずはないよ。お尻に塗った軟膏がおちんちんに流れたということは、君のこの可愛いたまたまにも付いてしまっていないとおかしいし、先っちょについていたということは竿を伝っているに決まっているだろう?」
開かれた脚の間、体を滑り込ませたジェイドの手が睾丸を包み込みするりと撫で、根本から先端まで指先を滑らせれば、俺の顔から一気に血の気が引いた。
そうだけどそうじゃない!
ジェイドの言っていることは至極真っ当だが、なんせ俺のチンコも玉も別に汚れていない。汚れているように見えたとすれば、それは俺の分泌したあれやこれやなので無問題だ。
しかし、今は劇物により射精に至ってしまった哀れな生徒になりきらなければならない。
……だけれども、あぁそうですね我慢しましょう、とすんなり受け入れられるようなことでもない。
こんな格好おしめを変えてもらった以来だぞたぶん。今世と前世両方を合わせても記憶に残っていないので、実質初めてである。
いや、仮に経験があったとしても誰だって恥ずかしいだろこんなもの。
「でも、これは!」
「すぐに終わらせるから、ちょっとだけ我慢して、ね?」
起き上がろうとする俺の肩を押し戻し、眉を下げるジェイドに首を傾げられれば、なんだか自分が悪いことをしている気分になる。いや、悪かどうかはさておき、自分のしでかしが全ての元凶ではあるわけだが。
見つめ合うこと数秒。生徒想いなジェイドが折れることはないと察した俺は、全身の力を抜き、再び両手で顔を覆い隠した。
「すぐに、早急に、先生の持ちうるすべての能力を駆使してスピーディーな処理をお願いします」
「ありがとう。すぐに、早急に、俺の持ちうるすべての能力を駆使してスピーディーな処理をすると誓うよ」
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