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イベントは阻止するもの
甘い蜜は吸わせない
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エリオットとの約束から1週間が経過した。
相変わらず、ミリたそは授業中にダリウスからちょっかいをかけられているし、誰彼に襲われているのか授業に参加していない時もある。頻度は落ちているけれど学園の性的なアイドルとして見られていることは確かだ。ゲームの進行的に主要イベントはないはずだが、ここは現実世界。ゲームでは描かれていなかった部分でもミリたそは色んな人に手を出されているのかもしれない。うらやまけしからん。
しかし、俺はその痴態を覗きに行く、何てことはしていない。
あの出来事のおかげでミリたその影響力の大きさと恐ろしさを身をもって体験したので。
ミリたその精子一つでサーブはおかしくなったし、ゲームのイベントがミリたそではなく俺に来たし。おまけに、あと一歩でケツを犯されるところだった。あぁ、恐ろしい。
ミリたそのあんなことやこんなことが俺の知らない場所で繰り広げられている事は大変悔しいが、己の体も大事なので、俺の推し活は無理ない範囲――例えばミリたそとダリウスの絡みを盗み見たりだとか、偶然遭遇したモブミリを覗いたりとか――で我慢している。
そういうわけで、エリオットとの約束を果たすべく、モブの手本として遜色ない目立たぬ生活を送ってきたわけだが。そんな俺にも譲れないものはある。
人気のない廊下の中腹、そこに聳えるやたら豪華で立派な柱の陰に身を貸した俺は、誰にも見つからないよう影を薄くして廊下を覗き込んだ。
譲れないこと。そう、つまり、イベントである。
ジェイドとの治療イベの次は、モブ姦イベだ。複数プレイが嫌いなわけではないが、このスチルのミリたそはかなり嫌そうな顔をしていたのでどうにかして助けてあげたい。可哀そうなミリたそを助けたいだけで合って、決して俺と同じモブでありながらミリたそとまぐわうヤツらが恨めしいわけではない。本当に。
エリオットとの約束を破ってしまうことになるのだが、3日坊主どころか3時間坊主と名高い俺が1週間も約束を守ったのだから大目に見てほしい。
ちなみに、モブ姦イベ阻止のため、こうして毎日見張っていることはここだけの秘密である。
該当ストーリーでは、ミリエルの甲高い嬌声がマイクに乗って部屋中に響いた、とあったし、スチルの背景的にも舞台が視聴覚室であることは間違いない。人気のない廊下で絡まれるところから始まるこのイベントのスタートは、今俺がいる視聴覚室前の廊下だと思ったのだが読みが外れたのだろうか。
「――、――!」
腕を組んで頭を捻っていると、どこかから話し声が聞こえてきた。
「今日もはずれかぁ」
こうしてミリたその到着を待っているうちに、生徒が来てしまうのだ。人気のいない廊下と言う条件が外れてしまうため、今日もモブ姦イベは始まりそうにない。
でも、一応見ておくかと、声の方へ足を延ばした。
長く続く廊下を進んだ突き当り、そこを左に曲がったところから聞こえる声に、何となく身を隠して様子を窺った。
「やめて! 放してください」
「ケチくせぇこと言うなよな。どうせさっきまで違う男のチンポ咥えてたんだろ?」
「そろそろ、ここ疼いてくる頃じゃない?」
「なっ……! そんなわけない!」
廊下の突き当りを曲がった先。そこで目にしたのは、天使の輪が光るピンク色の髪に庇護欲をそそられる華奢な体。と、その両脇を固める2人の生徒。
「はいはい、俺らがハメてあげまちゅからねぇ」
「あんまり抵抗しないでよ。ひどいことしたいわけじゃないからさ」
「いやだ! ふざけるのも大概にしてください! 放して、先生を呼びますよ!」
「呼びたきゃ勝手にしろって。どうせ誰も気づかねぇよ、こんなとこ――」
「イベントが始まってる!!!!」
ついうっかり出してしまった大声。それは、少し離れたところで言い争っている3人にもしっかり届いていたようで。こちらを睨みつける一般生徒その1その2に、背筋に冷たい汗が流れた。
相変わらず、ミリたそは授業中にダリウスからちょっかいをかけられているし、誰彼に襲われているのか授業に参加していない時もある。頻度は落ちているけれど学園の性的なアイドルとして見られていることは確かだ。ゲームの進行的に主要イベントはないはずだが、ここは現実世界。ゲームでは描かれていなかった部分でもミリたそは色んな人に手を出されているのかもしれない。うらやまけしからん。
しかし、俺はその痴態を覗きに行く、何てことはしていない。
あの出来事のおかげでミリたその影響力の大きさと恐ろしさを身をもって体験したので。
ミリたその精子一つでサーブはおかしくなったし、ゲームのイベントがミリたそではなく俺に来たし。おまけに、あと一歩でケツを犯されるところだった。あぁ、恐ろしい。
ミリたそのあんなことやこんなことが俺の知らない場所で繰り広げられている事は大変悔しいが、己の体も大事なので、俺の推し活は無理ない範囲――例えばミリたそとダリウスの絡みを盗み見たりだとか、偶然遭遇したモブミリを覗いたりとか――で我慢している。
そういうわけで、エリオットとの約束を果たすべく、モブの手本として遜色ない目立たぬ生活を送ってきたわけだが。そんな俺にも譲れないものはある。
人気のない廊下の中腹、そこに聳えるやたら豪華で立派な柱の陰に身を貸した俺は、誰にも見つからないよう影を薄くして廊下を覗き込んだ。
譲れないこと。そう、つまり、イベントである。
ジェイドとの治療イベの次は、モブ姦イベだ。複数プレイが嫌いなわけではないが、このスチルのミリたそはかなり嫌そうな顔をしていたのでどうにかして助けてあげたい。可哀そうなミリたそを助けたいだけで合って、決して俺と同じモブでありながらミリたそとまぐわうヤツらが恨めしいわけではない。本当に。
エリオットとの約束を破ってしまうことになるのだが、3日坊主どころか3時間坊主と名高い俺が1週間も約束を守ったのだから大目に見てほしい。
ちなみに、モブ姦イベ阻止のため、こうして毎日見張っていることはここだけの秘密である。
該当ストーリーでは、ミリエルの甲高い嬌声がマイクに乗って部屋中に響いた、とあったし、スチルの背景的にも舞台が視聴覚室であることは間違いない。人気のない廊下で絡まれるところから始まるこのイベントのスタートは、今俺がいる視聴覚室前の廊下だと思ったのだが読みが外れたのだろうか。
「――、――!」
腕を組んで頭を捻っていると、どこかから話し声が聞こえてきた。
「今日もはずれかぁ」
こうしてミリたその到着を待っているうちに、生徒が来てしまうのだ。人気のいない廊下と言う条件が外れてしまうため、今日もモブ姦イベは始まりそうにない。
でも、一応見ておくかと、声の方へ足を延ばした。
長く続く廊下を進んだ突き当り、そこを左に曲がったところから聞こえる声に、何となく身を隠して様子を窺った。
「やめて! 放してください」
「ケチくせぇこと言うなよな。どうせさっきまで違う男のチンポ咥えてたんだろ?」
「そろそろ、ここ疼いてくる頃じゃない?」
「なっ……! そんなわけない!」
廊下の突き当りを曲がった先。そこで目にしたのは、天使の輪が光るピンク色の髪に庇護欲をそそられる華奢な体。と、その両脇を固める2人の生徒。
「はいはい、俺らがハメてあげまちゅからねぇ」
「あんまり抵抗しないでよ。ひどいことしたいわけじゃないからさ」
「いやだ! ふざけるのも大概にしてください! 放して、先生を呼びますよ!」
「呼びたきゃ勝手にしろって。どうせ誰も気づかねぇよ、こんなとこ――」
「イベントが始まってる!!!!」
ついうっかり出してしまった大声。それは、少し離れたところで言い争っている3人にもしっかり届いていたようで。こちらを睨みつける一般生徒その1その2に、背筋に冷たい汗が流れた。
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