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イベントは阻止するもの
ミリたそ絶対右固定(前編)※
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助けを求めるその華奢な背中が寂しそうに見えて、そっと手を添わせる。そのままゆっくりと撫でれば、首に回された腕に力が入った気がした。
「……でも、モーヴ君だけは違った。モーヴ君だけです、僕を助けてくれたのは」
「おれは、そんな、大層な人間ではなく……」
むしろ、ミリたそをそういう目で見ている、ミリたそにとって敵側の人間だ。
「いいえ。モーヴ君にとっては大したことないかもしれないけど、僕にとっては何よりも嬉しかったんです。だから……」
そこで一度言葉を切ったミリたそは、俺に凭れていた体を起こした。そして、俺の首に回していた手を首筋に這わすのだ。華奢な指先が首から胸元を通り過ぎ、下へ下へと下っていく。
その仕草に引いていた熱が再び蘇り、ごくりと喉が鳴った。
「だから……お礼、させて?」
愛らしい顔を妖艶に緩め、ゆったりと首を傾けたミリたその小さな手が、俺の股間を柔く撫でた。
「……っ、ミ、リエルさん、」
何だこれは夢か。だとしたら、なんて俺に都合のいい夢なんだ。
でも、股間を包む手の体温も、香る甘い香りもたしかにそこに存在していて、夢と言うにはあまりにリアルで吐く息が浅くなっていく。
このまま流れに身を任せてしまえば、毎日のように夢に見ていたミリたそとの絡みが叶う。絡みどころか、あのモブたちとのイベントを俺とのイベントに書き換えることができる。
それでも、さっきのミリたその本心を聞いてしまった今、顔を出した常識や良心が大きくなって罪悪感として俺を包み込んだ。
唇を噛み締め、ミリたその肩をそっと押す。しかし、ミリたその体は離れることなく、股間に這わせた手て円を描くように撫で、そして興奮を確かめるようにギュッと力を込めるのだ。
「んっ……!? あ、あ、これはっその……興奮した、とかじゃなくてですね……っ!」
体積を増し、服を押し上げる熱を隠すように身を屈めて、刺激を与える手を押しているのにミリたそは口角を上げて「違うんですか?」と顔をのぞき込んでくる。
キラキラと光る琥珀色の瞳に真っ直ぐ見つめられると、頭に靄がかかったように何も考えられなくなる。
「違わない、です……」
気が付くと、そう口にしていた。
その言葉に顔を緩ませたミリたそは、ベルトに手を絡ませる。
「よかった。……僕が全部気持ちよくしてあげます」
ズボンを開かれ、先走りの滲む下着越しに指が触れる。それだけで震える腰を後ろへ下げれば、すぐに壁に阻まれた。
「は、ぁ、待って」
「遠慮しないで。ほら、手伝ってあげます」
ゆるゆると首を振るがミリたその手は止まらず、下着のゴムに手がかかった。
「そんな……! だめ、だめだって」
「大丈夫です。すぐに気持ちよくなるから、ね?」
ふるりと飛び出た性器の先端、次々とカウパーが溢れだすそこをミリたその視線が捉える。その光景に目を緩めると、俺の顔を覗き込みうっそりと笑い、そして手を伸ばすのだ。
「待って、待ってほんとにだめだから――ッ」
手入れの行き届いた綺麗な手が鈴口に触れた時、体が沸騰したかのように熱くなる。一気に立ち込めたその熱は、興奮を示すように首を擡げた性器へ向かい駆け抜ける。
その勢いは、初めてミリたそを見つけたときと全く同じで。駆け上がる熱に体を丸め力を込めるがもう遅い。
自分のものなのに誰かに乗っ取られてしまったかのように言うことを聞かない体の中で弾けた熱、それは白濁となってびくびくと震える性器から吐き出されたのだった。
「……え?」
静かな教室にミリたその困惑が広がる。
穢を知らない綺麗な手には、今しがた俺が吐き出した……いや、吐き出してしまった精液に塗れている。
……死にたい。誰か殺してほしい。
憧れのミリたそとえっちなことができたらなんて愚かな夢を抱き続けていた俺の体は随分と正直者で、指先で軽く触られただけで呆気なく達してしまった。
性欲を持て余している、というか発散の場所が己の手か愛用のオナホくらいしかなかった俺にも最近は溜まっている自覚はあった。
この世界に前世の相棒はないし、そもそも隣の部屋でエリオットが寝ていると思うと満足にシコることも躊躇われるわけで。そのくせ学校に行けば推しの甘い声が鼓膜を揺らすのだ。
風呂やトイレで定期的に抜いていたが、若さゆえか、前世で中毒のように自らを擦り続けていた影響か。随分と敏感になっていたらしい己の痴態に、堪らず顔を覆い隠した。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「ぁー……そ、そういうこともありますよ。だから落ち込まないでくださいっ」
「うぅ……」
ミリたその気遣いが一層辛い。こんな幼気な子に俺はなんてものを見せてしまったんだ。ドン引きしているじゃないか。
持て余した羞恥心をどこにやればいいのか分からず呻く俺の二の腕を、ミリたそが慰めるように撫でる。
「えーと、ほら。前が敏感なら他の場所ですればいいと思いませんか?」
「……他の場所?」
何それと顔を上げれば、嬉しそうに顔を綻ばたミリたそが大きく頷く。
「はい! さっきのはお礼にならなかったから……代わりに教えてあげます」
俺の情けなさを暗に示すミリたそに再び顔を俯かせる。
あぁ、恥ずかしい。
敏感ですぐに達してしまうとゲーム内で描写されていたミリたそに言われるなんてよっぽどだ。こんなことなら我慢の練習でもしておくんだった。
だって、前世は恋人のいない寂しい人生だったし、最近は快楽処刑を逃れることとミリたそのことしか考えていなかったし。まさか、急にこんなことになるなんて思わないじゃないか。
時間を巻きもどす魔法を誰か開発してくれないかな、と考えているとイッたばかりで敏感になっている性器にミリたその手が伸びるのを見つけてぎょっとする。
「待て待て待て待て」
「どうかしましたか?」
「今触られるとちょっと……」
あの失態のあとに、すぐにイキそうです、なんて言うことができるわけなく言葉を濁せば、あぁ、と頷いたミリたそは「すぐ触られるとしんどいですよね」とにこやかに笑う。
「あぁ、はい、そうです……」
恥ずかしさでどうにかなってしまいそうになり、さっさとこの情けない下半身を隠そうと身動ぎすると、そっと制される。
「大丈夫ですよ、僕に任せてください」
「いや、もう大丈夫です……さっきので、あの、一生の思い出ができたので」
いろんな意味で……。
遠い目をしていそいそと服を手繰り寄せる俺の手を握り、どこか自信ありげなミリたそに顔を覗きこまれる。
「大丈夫ですから、ね?」
きらきらと光る目に見つめられると、あっという間に体の力が抜ける。その隙を逃さず、またの間に手を伸ばしたミリたそは、吐き出された精子を指に纏わせ、「うーん」と首を傾げる。
「何して……?」
すぐに返事はなく、代わりにじっと見つめられる。可愛い顔に正面から見つめられ、場違いにもデレデレと顔を緩ませていると、「そうだ!」と弾んだ声を上げた。
「ちょっと待ってください」
そう言ってポケットの中を漁ったかと思えば、やけに現代的なパウチのようなものを取り出す。何だそれはと聞くよりも早く、慣れた様子で封を切ったミリたそは、その中身――とろりとした透明な液を手の平に広げ始めた。
なんだか見たことあるようなその液体に嫌な予感がするのは、気のせいだろうか。
「……でも、モーヴ君だけは違った。モーヴ君だけです、僕を助けてくれたのは」
「おれは、そんな、大層な人間ではなく……」
むしろ、ミリたそをそういう目で見ている、ミリたそにとって敵側の人間だ。
「いいえ。モーヴ君にとっては大したことないかもしれないけど、僕にとっては何よりも嬉しかったんです。だから……」
そこで一度言葉を切ったミリたそは、俺に凭れていた体を起こした。そして、俺の首に回していた手を首筋に這わすのだ。華奢な指先が首から胸元を通り過ぎ、下へ下へと下っていく。
その仕草に引いていた熱が再び蘇り、ごくりと喉が鳴った。
「だから……お礼、させて?」
愛らしい顔を妖艶に緩め、ゆったりと首を傾けたミリたその小さな手が、俺の股間を柔く撫でた。
「……っ、ミ、リエルさん、」
何だこれは夢か。だとしたら、なんて俺に都合のいい夢なんだ。
でも、股間を包む手の体温も、香る甘い香りもたしかにそこに存在していて、夢と言うにはあまりにリアルで吐く息が浅くなっていく。
このまま流れに身を任せてしまえば、毎日のように夢に見ていたミリたそとの絡みが叶う。絡みどころか、あのモブたちとのイベントを俺とのイベントに書き換えることができる。
それでも、さっきのミリたその本心を聞いてしまった今、顔を出した常識や良心が大きくなって罪悪感として俺を包み込んだ。
唇を噛み締め、ミリたその肩をそっと押す。しかし、ミリたその体は離れることなく、股間に這わせた手て円を描くように撫で、そして興奮を確かめるようにギュッと力を込めるのだ。
「んっ……!? あ、あ、これはっその……興奮した、とかじゃなくてですね……っ!」
体積を増し、服を押し上げる熱を隠すように身を屈めて、刺激を与える手を押しているのにミリたそは口角を上げて「違うんですか?」と顔をのぞき込んでくる。
キラキラと光る琥珀色の瞳に真っ直ぐ見つめられると、頭に靄がかかったように何も考えられなくなる。
「違わない、です……」
気が付くと、そう口にしていた。
その言葉に顔を緩ませたミリたそは、ベルトに手を絡ませる。
「よかった。……僕が全部気持ちよくしてあげます」
ズボンを開かれ、先走りの滲む下着越しに指が触れる。それだけで震える腰を後ろへ下げれば、すぐに壁に阻まれた。
「は、ぁ、待って」
「遠慮しないで。ほら、手伝ってあげます」
ゆるゆると首を振るがミリたその手は止まらず、下着のゴムに手がかかった。
「そんな……! だめ、だめだって」
「大丈夫です。すぐに気持ちよくなるから、ね?」
ふるりと飛び出た性器の先端、次々とカウパーが溢れだすそこをミリたその視線が捉える。その光景に目を緩めると、俺の顔を覗き込みうっそりと笑い、そして手を伸ばすのだ。
「待って、待ってほんとにだめだから――ッ」
手入れの行き届いた綺麗な手が鈴口に触れた時、体が沸騰したかのように熱くなる。一気に立ち込めたその熱は、興奮を示すように首を擡げた性器へ向かい駆け抜ける。
その勢いは、初めてミリたそを見つけたときと全く同じで。駆け上がる熱に体を丸め力を込めるがもう遅い。
自分のものなのに誰かに乗っ取られてしまったかのように言うことを聞かない体の中で弾けた熱、それは白濁となってびくびくと震える性器から吐き出されたのだった。
「……え?」
静かな教室にミリたその困惑が広がる。
穢を知らない綺麗な手には、今しがた俺が吐き出した……いや、吐き出してしまった精液に塗れている。
……死にたい。誰か殺してほしい。
憧れのミリたそとえっちなことができたらなんて愚かな夢を抱き続けていた俺の体は随分と正直者で、指先で軽く触られただけで呆気なく達してしまった。
性欲を持て余している、というか発散の場所が己の手か愛用のオナホくらいしかなかった俺にも最近は溜まっている自覚はあった。
この世界に前世の相棒はないし、そもそも隣の部屋でエリオットが寝ていると思うと満足にシコることも躊躇われるわけで。そのくせ学校に行けば推しの甘い声が鼓膜を揺らすのだ。
風呂やトイレで定期的に抜いていたが、若さゆえか、前世で中毒のように自らを擦り続けていた影響か。随分と敏感になっていたらしい己の痴態に、堪らず顔を覆い隠した。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「ぁー……そ、そういうこともありますよ。だから落ち込まないでくださいっ」
「うぅ……」
ミリたその気遣いが一層辛い。こんな幼気な子に俺はなんてものを見せてしまったんだ。ドン引きしているじゃないか。
持て余した羞恥心をどこにやればいいのか分からず呻く俺の二の腕を、ミリたそが慰めるように撫でる。
「えーと、ほら。前が敏感なら他の場所ですればいいと思いませんか?」
「……他の場所?」
何それと顔を上げれば、嬉しそうに顔を綻ばたミリたそが大きく頷く。
「はい! さっきのはお礼にならなかったから……代わりに教えてあげます」
俺の情けなさを暗に示すミリたそに再び顔を俯かせる。
あぁ、恥ずかしい。
敏感ですぐに達してしまうとゲーム内で描写されていたミリたそに言われるなんてよっぽどだ。こんなことなら我慢の練習でもしておくんだった。
だって、前世は恋人のいない寂しい人生だったし、最近は快楽処刑を逃れることとミリたそのことしか考えていなかったし。まさか、急にこんなことになるなんて思わないじゃないか。
時間を巻きもどす魔法を誰か開発してくれないかな、と考えているとイッたばかりで敏感になっている性器にミリたその手が伸びるのを見つけてぎょっとする。
「待て待て待て待て」
「どうかしましたか?」
「今触られるとちょっと……」
あの失態のあとに、すぐにイキそうです、なんて言うことができるわけなく言葉を濁せば、あぁ、と頷いたミリたそは「すぐ触られるとしんどいですよね」とにこやかに笑う。
「あぁ、はい、そうです……」
恥ずかしさでどうにかなってしまいそうになり、さっさとこの情けない下半身を隠そうと身動ぎすると、そっと制される。
「大丈夫ですよ、僕に任せてください」
「いや、もう大丈夫です……さっきので、あの、一生の思い出ができたので」
いろんな意味で……。
遠い目をしていそいそと服を手繰り寄せる俺の手を握り、どこか自信ありげなミリたそに顔を覗きこまれる。
「大丈夫ですから、ね?」
きらきらと光る目に見つめられると、あっという間に体の力が抜ける。その隙を逃さず、またの間に手を伸ばしたミリたそは、吐き出された精子を指に纏わせ、「うーん」と首を傾げる。
「何して……?」
すぐに返事はなく、代わりにじっと見つめられる。可愛い顔に正面から見つめられ、場違いにもデレデレと顔を緩ませていると、「そうだ!」と弾んだ声を上げた。
「ちょっと待ってください」
そう言ってポケットの中を漁ったかと思えば、やけに現代的なパウチのようなものを取り出す。何だそれはと聞くよりも早く、慣れた様子で封を切ったミリたそは、その中身――とろりとした透明な液を手の平に広げ始めた。
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