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【19】若山優斗からの取材記録 2025年5月20日(火)
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以下は神戸日日新聞社会部記者五十嵐慎哉による、若山優斗氏への取材時の録音記録である。
尚、録音に関しては、神戸日日新聞社の取材規定に則り、事前に取材対象者からその旨了解を得ている。
***
「若山さん、本日はお時間取ってもらって、ありがとうございます」
「いえ、どういたしまして。
けど仕事もあるんで、出来るだけ手短にお願いしますね」
「分かりました。そしたら早速、始めさせてもらいますね。
時間も限られてますんで端的に言いますと、今日は若山さんの中学時代に起きた事件のことをお訊きしたいんですよ。
先ずは一年の時に起きた、花山沙織さんの縊死についてなんですけど。
当時のことは他の方からお聞きしたんで、若山さんには<廉井徳夫>という人物について教えて頂きたいんです。
<廉井徳夫>いう名前は憶えてはりますか?」
「勿論憶えてますよ。
何しろその名前を見つけたんは、僕やったんですから」
「ええ、その話は杉村さんからお聞きしました。
何でも<2ちゃんねる>で見つけはったとか。
でも、よう見つけはりましたね」
「普通やったら、よう見つけんかったと思いますよ。
あの時まで<廉井徳夫>なんて名前、聞いたこともなかったですから。
けど、あれについては情報源があったんですよ」
「情報源ですか?」
「ええ。僕の鞄の中にメモが入ってて、そこに『廉井徳夫、2ちゃんねる』って書いてあったんです。
それ見て検索したら、あのスレッドが見つかったんですよ」
「鞄の中にメモですか。誰が書いた物かは分からんですよねえ」
「さすがに、そこまではちょっとね。
ただ朝家出る時には、そんなもん入ってなかったから、入れたんは僕が学校来てからになりますね。
ということは、犯人は確実に学校の人間やったということになるでしょうね」
「成程。そうなりますかね。
それでそのスレッドには、何て書かれてたんですか?」
「もう25年も前の話ですから、完全には憶えてないんですけど、確か『神戸市立東中学校の花山沙織は、同じ中学の廉井徳夫に殺された』みたいなことが書かれてたと思いますよ」
「同じ中学の<廉井徳夫>って書かれてたんですか!それ確かですか?」
「ええ、今言うた部分は、はっきり憶えてますよ。
何しろそれが元で、幽霊話が出来上がったんですから」
「ああ、その幽霊話は杉村さんたちから聞きました。
何でも、震災で亡くなった東中生の幽霊やとか」
「そうですね。僕らが通ってた頃に、<廉井徳夫>いう名前の生徒はおらんかったんで、そしたら卒業生ちゃうか言うことになって、それからどんどん話に尾鰭が付いて行ったんやと思います」
「成程。そういう経緯があったんですね。
ところで、これも杉村さんから聞いたんですけど、その<2ちゃんねる>のスレッドを同級生やった苅田孝雄さんに見せはったそうですね」
「ええ、見せましたよ。僕がスレッドの話を学校でしたら、どうしても見せてくれって言われたんですよ。
気持ちは分からんでもなかったから、家に呼んで見せたりました。
もう杉村から聞いたと思いますけど、あの時苅田の奴、警察に疑われてたみたいやし」
「それで、その時の苅田さんの様子はどうでした?憶えてはりますか?」
「かなり興奮してましたね。『やっぱりか』みたいな感じで。
苅田はあの頃、亡くなった花山さんと付き合ってたんは聞いたでしょう?
せやから、彼女が自殺したとは思いたなかったんでしょうね」
「分かりました。そしたら次に移りますね。
若山さんが二年の時に、薄永登紀子先生が刺殺された件なんですけど。
その時も<廉井徳夫>の名前が出て来たそうですね」
「ええ、誰かが黒板に書き込みよったんですよ。
それを僕のせいにされて、外山とか杉村に詰め寄られて、えらい往生しました。ほんまに」
「若山さんは黒板に書き込んだ人に、心当たりはありませんかねえ?」
「僕は、あれ書いたんは森本やないかと思うんですよ」
「森本さんいうのは、森本優香さんのことですか?結婚されて、今は立花姓になってはる」
「そうそう。今は立花優香になってるんですね?」
「何でそう思いはるんですか?」
「森本はね。薄永先生殺した高木に惚れとったんですよ。
本人は隠してるつもりやったかも知れんけど、傍で見てたら丸分かりでしたわ。あんなもん。
せやから、高木を庇うつもりで書いたんちゃいますかね。
一年の時の花山さんの事件のこと思い出して、<廉井徳夫>の名前を利用したんとちゃいますか。
あの書き込みを発見したん、森本やったいうことになってるんですけど、自分で書いて見つけた振りしたんやと思いますよ。
怒った振りして消したんも、自分の筆跡やとばれるのんが怖かったんやないですかね」
「そうですかあ。立花さんが高木さんをねえ」
「まあそれは兎も角、あの事件の犯人は高木やと裁判所が判断したんですから、そこは間違いないでしょう。
いくら森本が庇おうとしたって、無理ですわ」
「高木さんは、自分はやってないって、一貫して主張されてたみたいなんですけど」
「それは罪を逃れるためでしょ。
あいつ、普段からナイフ見せびらかして、いきってるような奴やったし。
死んだ薄永先生に、結構叩かれてたから、動機もありましたしね」
「そのナイフのことなんですけど、高木さんは学校に没収されたと言われてたそうなんですよ」
「ええ、憶えてますよ。没収されるとこ見てましたもん」
「え?そうなんですか?
誰に没収されたか憶えてはりますか?」
「国語の糸谷いう先生ですわ。授業中にあいつが当てられた時に、立ち上がった拍子にポケットから落としよって。
そこを糸谷先生に見つかって、取り上げられたんですよ」
「その糸谷先生言うんは、翌年事故で亡くなった方ですよね?」
「そうです。そう言えばあの事故の時も、<廉井徳夫>の噂が立ったなあ」
「そうですかあ。糸谷先生が高木さんのナイフを没収したんですね」
「えらい拘りますね。何かあったんですか?」
「いや。先程仰ってた、糸谷先生の事故の後に、<廉井徳夫>の噂が立った件なんですけどね。
他の方からお聴きした話では、噂の内容は、<廉井徳夫>の正体は実は糸谷先生で、先生が亡くなったことで<廉井徳夫>もいなくなったということやったんですよ。
僕の理解で合ってますかね?」
「ええ。確か、そんな噂やったと思いますよ」
「それが事実やったら、薄永先生を殺した真犯人は糸谷先生いうことになって、高木さんから没収したナイフで、犯行に及んだいうことになりませんかねえ」
「いくら何でもそれは勘ぐり過ぎちゃいますかねえ。<廉井徳夫>なんて架空の人物ですやん。
大方、森本辺りの作り話ちゃいますかね。二年の時みたいに。
高木のこと庇おう思て、そんな話でっち上げたんやと思いますよ」
「そうですかあ。ところで話は変わるんですけど、中学の同級生やった紀藤宗也さんのこと憶えてはりますか?」
「紀藤?ああ、紀藤ね。
体でかいくせに、大人しい奴でしたわ。
中学卒業して以来会ってませんけど、あいつがどうかしたんですか?」
「実は<廉井徳夫>のこと調べ始めたんは、紀藤さんからの依頼なんですよ。
紀藤さんの出張先に、突然廉井から伝言があったらしいんですね」
「いや、そらないわ。きっとあいつ、同級生の誰かにおちょくられてるんですよ」
「ただね。その日出張でそのホテルに泊まること知ってる人に、紀藤さんは心当たりがないそうなんですよ。
せやから気になって調べようとされたみたいなんです。
それで、そのホテルが福岡のSSホテルらしいんですわ」
「五十嵐さん、もしかして僕のこと疑ってます?
紀藤のことなんか、今名前聞いて思い出したくらいで、あいつに悪戯する理由なんかないですよ」
「そうですよねえ。いや、ホテルのシステム使ったら、五十嵐さんの宿泊予定が分かるんちゃうかと勘繰ってもうたんですわ。
変なこと言うてすみません」
「ああ、そういうことですか。
けど、うちのホテルチェーンは全国で一日一万人以上も宿泊客がいるんですよ。
その中から紀藤の名前見つけ出すんは、殆ど無理ですね」
「そうですよね。ほんま、すみませんでした。
そしたら若山さん。
今日はお忙しいとこ、時間取って頂いてありがとうございます。
これでお終いにさせて頂きますわ」
尚、録音に関しては、神戸日日新聞社の取材規定に則り、事前に取材対象者からその旨了解を得ている。
***
「若山さん、本日はお時間取ってもらって、ありがとうございます」
「いえ、どういたしまして。
けど仕事もあるんで、出来るだけ手短にお願いしますね」
「分かりました。そしたら早速、始めさせてもらいますね。
時間も限られてますんで端的に言いますと、今日は若山さんの中学時代に起きた事件のことをお訊きしたいんですよ。
先ずは一年の時に起きた、花山沙織さんの縊死についてなんですけど。
当時のことは他の方からお聞きしたんで、若山さんには<廉井徳夫>という人物について教えて頂きたいんです。
<廉井徳夫>いう名前は憶えてはりますか?」
「勿論憶えてますよ。
何しろその名前を見つけたんは、僕やったんですから」
「ええ、その話は杉村さんからお聞きしました。
何でも<2ちゃんねる>で見つけはったとか。
でも、よう見つけはりましたね」
「普通やったら、よう見つけんかったと思いますよ。
あの時まで<廉井徳夫>なんて名前、聞いたこともなかったですから。
けど、あれについては情報源があったんですよ」
「情報源ですか?」
「ええ。僕の鞄の中にメモが入ってて、そこに『廉井徳夫、2ちゃんねる』って書いてあったんです。
それ見て検索したら、あのスレッドが見つかったんですよ」
「鞄の中にメモですか。誰が書いた物かは分からんですよねえ」
「さすがに、そこまではちょっとね。
ただ朝家出る時には、そんなもん入ってなかったから、入れたんは僕が学校来てからになりますね。
ということは、犯人は確実に学校の人間やったということになるでしょうね」
「成程。そうなりますかね。
それでそのスレッドには、何て書かれてたんですか?」
「もう25年も前の話ですから、完全には憶えてないんですけど、確か『神戸市立東中学校の花山沙織は、同じ中学の廉井徳夫に殺された』みたいなことが書かれてたと思いますよ」
「同じ中学の<廉井徳夫>って書かれてたんですか!それ確かですか?」
「ええ、今言うた部分は、はっきり憶えてますよ。
何しろそれが元で、幽霊話が出来上がったんですから」
「ああ、その幽霊話は杉村さんたちから聞きました。
何でも、震災で亡くなった東中生の幽霊やとか」
「そうですね。僕らが通ってた頃に、<廉井徳夫>いう名前の生徒はおらんかったんで、そしたら卒業生ちゃうか言うことになって、それからどんどん話に尾鰭が付いて行ったんやと思います」
「成程。そういう経緯があったんですね。
ところで、これも杉村さんから聞いたんですけど、その<2ちゃんねる>のスレッドを同級生やった苅田孝雄さんに見せはったそうですね」
「ええ、見せましたよ。僕がスレッドの話を学校でしたら、どうしても見せてくれって言われたんですよ。
気持ちは分からんでもなかったから、家に呼んで見せたりました。
もう杉村から聞いたと思いますけど、あの時苅田の奴、警察に疑われてたみたいやし」
「それで、その時の苅田さんの様子はどうでした?憶えてはりますか?」
「かなり興奮してましたね。『やっぱりか』みたいな感じで。
苅田はあの頃、亡くなった花山さんと付き合ってたんは聞いたでしょう?
せやから、彼女が自殺したとは思いたなかったんでしょうね」
「分かりました。そしたら次に移りますね。
若山さんが二年の時に、薄永登紀子先生が刺殺された件なんですけど。
その時も<廉井徳夫>の名前が出て来たそうですね」
「ええ、誰かが黒板に書き込みよったんですよ。
それを僕のせいにされて、外山とか杉村に詰め寄られて、えらい往生しました。ほんまに」
「若山さんは黒板に書き込んだ人に、心当たりはありませんかねえ?」
「僕は、あれ書いたんは森本やないかと思うんですよ」
「森本さんいうのは、森本優香さんのことですか?結婚されて、今は立花姓になってはる」
「そうそう。今は立花優香になってるんですね?」
「何でそう思いはるんですか?」
「森本はね。薄永先生殺した高木に惚れとったんですよ。
本人は隠してるつもりやったかも知れんけど、傍で見てたら丸分かりでしたわ。あんなもん。
せやから、高木を庇うつもりで書いたんちゃいますかね。
一年の時の花山さんの事件のこと思い出して、<廉井徳夫>の名前を利用したんとちゃいますか。
あの書き込みを発見したん、森本やったいうことになってるんですけど、自分で書いて見つけた振りしたんやと思いますよ。
怒った振りして消したんも、自分の筆跡やとばれるのんが怖かったんやないですかね」
「そうですかあ。立花さんが高木さんをねえ」
「まあそれは兎も角、あの事件の犯人は高木やと裁判所が判断したんですから、そこは間違いないでしょう。
いくら森本が庇おうとしたって、無理ですわ」
「高木さんは、自分はやってないって、一貫して主張されてたみたいなんですけど」
「それは罪を逃れるためでしょ。
あいつ、普段からナイフ見せびらかして、いきってるような奴やったし。
死んだ薄永先生に、結構叩かれてたから、動機もありましたしね」
「そのナイフのことなんですけど、高木さんは学校に没収されたと言われてたそうなんですよ」
「ええ、憶えてますよ。没収されるとこ見てましたもん」
「え?そうなんですか?
誰に没収されたか憶えてはりますか?」
「国語の糸谷いう先生ですわ。授業中にあいつが当てられた時に、立ち上がった拍子にポケットから落としよって。
そこを糸谷先生に見つかって、取り上げられたんですよ」
「その糸谷先生言うんは、翌年事故で亡くなった方ですよね?」
「そうです。そう言えばあの事故の時も、<廉井徳夫>の噂が立ったなあ」
「そうですかあ。糸谷先生が高木さんのナイフを没収したんですね」
「えらい拘りますね。何かあったんですか?」
「いや。先程仰ってた、糸谷先生の事故の後に、<廉井徳夫>の噂が立った件なんですけどね。
他の方からお聴きした話では、噂の内容は、<廉井徳夫>の正体は実は糸谷先生で、先生が亡くなったことで<廉井徳夫>もいなくなったということやったんですよ。
僕の理解で合ってますかね?」
「ええ。確か、そんな噂やったと思いますよ」
「それが事実やったら、薄永先生を殺した真犯人は糸谷先生いうことになって、高木さんから没収したナイフで、犯行に及んだいうことになりませんかねえ」
「いくら何でもそれは勘ぐり過ぎちゃいますかねえ。<廉井徳夫>なんて架空の人物ですやん。
大方、森本辺りの作り話ちゃいますかね。二年の時みたいに。
高木のこと庇おう思て、そんな話でっち上げたんやと思いますよ」
「そうですかあ。ところで話は変わるんですけど、中学の同級生やった紀藤宗也さんのこと憶えてはりますか?」
「紀藤?ああ、紀藤ね。
体でかいくせに、大人しい奴でしたわ。
中学卒業して以来会ってませんけど、あいつがどうかしたんですか?」
「実は<廉井徳夫>のこと調べ始めたんは、紀藤さんからの依頼なんですよ。
紀藤さんの出張先に、突然廉井から伝言があったらしいんですね」
「いや、そらないわ。きっとあいつ、同級生の誰かにおちょくられてるんですよ」
「ただね。その日出張でそのホテルに泊まること知ってる人に、紀藤さんは心当たりがないそうなんですよ。
せやから気になって調べようとされたみたいなんです。
それで、そのホテルが福岡のSSホテルらしいんですわ」
「五十嵐さん、もしかして僕のこと疑ってます?
紀藤のことなんか、今名前聞いて思い出したくらいで、あいつに悪戯する理由なんかないですよ」
「そうですよねえ。いや、ホテルのシステム使ったら、五十嵐さんの宿泊予定が分かるんちゃうかと勘繰ってもうたんですわ。
変なこと言うてすみません」
「ああ、そういうことですか。
けど、うちのホテルチェーンは全国で一日一万人以上も宿泊客がいるんですよ。
その中から紀藤の名前見つけ出すんは、殆ど無理ですね」
「そうですよね。ほんま、すみませんでした。
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