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色彩の彼
三、
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同情なんかしない。こんな奴なんか、潤一さんに嫌われてしまえばいいんだ。
「いいじゃないですか、同棲ができて、毎日のように顔を合わせることができて」
「うるさいうるさい! お前の話は聞いてない。俺がいま話してるんだ」
「――そんなんだから、潤一さんのことが判らないんですよ。潤一さんは歩み寄ってくれているのかもしれないのに、あなたがそんなんだから‥‥」
ぐずぐずと泣いていた橋本結城は、バッと顔をあげると、両手で俺の肩を強く押した。それに耐えられず、倒されてしまう。
馬乗りになってくる橋本結城を見て、初めてあのときのことが判った。俺が、生活係の教室で潤一さんを襲ったときのことが。とても怖かっただろう。それを、いまになってこんなやつの手で判るだなんて、世の中は皮肉で溢れている。
俺の肩をぎゅっと掴み、なにかを堪え、なにかと葛藤しているようだった。大粒の涙が俺の胸をさらに濡らす。
「もうさ、いいやお前で。潤一には俺じゃダメだったんだ。もっと良い人がきっと現れる。だから、俺を慰めてくれるのはお前しかいないや、原瀬――」
「いやだ、俺はあなたなんか厭だ! あなたが俺を嫌えばいいとずっと思っていたけど、本当は違った。俺があなたを嫌いなんだ。顔を合わせたくないのは、俺のほうだ」
「なにそれ。煽ってんの」
「ちが、待って――」
もう終わりだと思った。先生じゃない手で触れられるのがこんなに苦痛だとは思わなかった。行為そのものが気持ちの良いものじゃなくて、先生とだから気持ちが良いんだ。誰とだって良いわけじゃない。
ぎゅっと目をつぶった俺の耳朶が、奴の吐息で湿る。どうしたら、ここから逃げられるんだ。誰が助けに来てくれるんだ。
キスされる――と思ったそのとき、部屋のなかに冷たい風が一気に吹き込んできた。それと同時に、
「なにしてんの」
聴きなじんだ、そしてずっと聴きたかった声が降ってきた。
須堂先生が、立っていた。何ヶ月ぶりに見るだろう、その姿。すこし痩せただろうか。リビングの扉の取っ手を握ったまま俺と橋本結城を見ている。寒いから早く閉めてほしい。
「あっ‥‥須堂先生‥‥」
慌てて半身を起こした橋本結城は、酔いがまわった足取りでふらふらと立ちあがる。千鳥足になる暇もなく、その場にくずおれ、目をまわす。
「あーあ。こりゃダメだ。宮下、運んでやって。また汚されるの厭だ」
え。
先生の身体の陰から、潤一さんが顔を出した。ふたりとも髪やマフラー、コートに雪を乗せてきている。
潤一さんの真っ赤なマフラーが白くグラデーションされていて、ほんのちょっぴりサンタクロースのようだと思った。雪は降っているのか‥‥。自分の身に起きたことよりも、まだ雪が降っているということを、ずっと考えていたくなった。
「もう、結城! なんでここにいるんだよ。お前これから酒は禁止な。あと煙草も。髪に匂いが移るの本当に厭なんだからね」
両手首をがっしりと掴み、ずるずるとフローリングを滑らせて橋本結城を運ぶ潤一さん。あのままだと肩が外れやしないか。
「おまえこそ、なんで先生といっしょ、なんだよ‥‥うぇ」
「ばか。ぜんぶ結城のせいだよ。靴でも舐めさせてもらって許してもらいな」
潤一さんは俺らに会釈をすると、そのまま橋本結城を引きずりながら風呂場の方へ消えていった。
「ねぇ、君はどうしたの、原瀬くん」
バタン、と強い音で扉が閉められたのが判ったが、俺はまだ起きあがれないでいた。先生にこんなところを見られたくなかった。
わずかにはだけたシャツも、無防備になった下半身も、すぐになおしたいのに。不服そうに俺を見おろす先生の姿に、俺は安堵したまま動けない。
「やれやれ、君も介抱が必要?」
先生がソファに座り、俺の身体がちょっぴり沈む。先生は俺の服を整えると、そっと抱き起こした。気がつかなかったが俺は泣いていたようで、目尻に溜まった涙を先生の冷たい指が拭ってくれた。
「誰でもよくなっちゃったの? 僕じゃダメ? なかなか会えない恋人じゃダメか、やっぱり」
恋人という単語に心がざわつく。夏から会っていなかったのに、恋人だと思ってくれていたんだ。
「誰でもいいなんてことなかったです。先生じゃなきゃダメです。さっきのアレは同意の上とかいうわけじゃなかったけど、厭だと思っていても抵抗することもしないで、どうにか早く終われと、そればっかりで」
先生は俺の頭を優しく撫でてくれた。冷たい手のはずなのに、この温もりがずっと欲しくてたまらなかった。
「先生も、どうして潤一さんと」
「初詣に行った神社でばったり会ったんだよね。橋本とどうにもうまいこといかないことが増えてきたとかでさ。相談ってほどじゃないけど話をすこししてたんだ。外があまりにも寒いからうちにあがってもらって、って思ったんだけど‥‥来て正解だったかな」
俺がゆっくり深く頷くと、先生は初めて安堵したような表情を見せた。
「ほんっとうに、良かった‥‥良かったよ‥‥部屋に入ってきたらさ、君が襲われてるんだもん。相手が橋本じゃなかったら息の根を止めてたところだよ」
先生は俺を抱きしめ、弱弱しい声を出す。
「――あいつだったから、息の根を止めなかったと?」
「あたりまえだろ」
チクリと心臓が痛む。先生は俺のことを恋人だと言ってくれたが、やはり心のどこかにはあいつへの想いがまだこびりついているのかもしれない。俺だって、先生のことがいちばんに好きだが、自分の気がつかないところでは潤一さんを追いかけているのかもしれない。
「橋本をどうにかしたら、宮下に怒られるでしょ。それに、君だって‥‥」
「?」
「いや、いい」
先生は俺の肩をぎゅっと抱き寄せた。似たようなことを橋本結城にもやられたのに、こんなに感じ方が違うなんて。
「それより先生のほうこそいきなりどうしたんですか。電話もメールもちゃんと返してくれないし。忙しいだろうなって思ってたから俺は遠慮してたんですよ。電話くらい、ちゃんと出てほしかったです。来るなら来るって言ってくれないと」
いつ来てもいいように心構えはしていた。そのために食材を買いためておき、いつでも料理できるようにしていたのに、度々やって来る橋本結城に狂わされていた。
「あー‥‥悪かった。ダメだと思ったんだ」
「え?」
「電話越しでも君の声を聴いてしまったら、すぐに会いたくなるじゃないか」
「‥‥先生、どっかで一杯ひっかけてきました?」
「失礼だな! 僕は本気なのに」
「それで、ダメってなにがですか。俺に会うとなにがダメなんですか。俺がダメなんですか」
久しぶりに会って嬉しいはずなのに、どうして俺の口はこんな卑屈なことしか言えないのだろう。もっと甘えて、もっといろんなことを語りたいのに。それでも、なかなか連絡をくれなかった先生に恨み言のひとつやふたつ、言ってもいいじゃないか。
「君はダメなんかじゃないよ」
先生はいつもの笑顔を見せてくれた。嘘もほんとも全部を含んだ、なにを考えているか判らない顔。そんな顔を、俺は好きになった。
「いいじゃないですか、同棲ができて、毎日のように顔を合わせることができて」
「うるさいうるさい! お前の話は聞いてない。俺がいま話してるんだ」
「――そんなんだから、潤一さんのことが判らないんですよ。潤一さんは歩み寄ってくれているのかもしれないのに、あなたがそんなんだから‥‥」
ぐずぐずと泣いていた橋本結城は、バッと顔をあげると、両手で俺の肩を強く押した。それに耐えられず、倒されてしまう。
馬乗りになってくる橋本結城を見て、初めてあのときのことが判った。俺が、生活係の教室で潤一さんを襲ったときのことが。とても怖かっただろう。それを、いまになってこんなやつの手で判るだなんて、世の中は皮肉で溢れている。
俺の肩をぎゅっと掴み、なにかを堪え、なにかと葛藤しているようだった。大粒の涙が俺の胸をさらに濡らす。
「もうさ、いいやお前で。潤一には俺じゃダメだったんだ。もっと良い人がきっと現れる。だから、俺を慰めてくれるのはお前しかいないや、原瀬――」
「いやだ、俺はあなたなんか厭だ! あなたが俺を嫌えばいいとずっと思っていたけど、本当は違った。俺があなたを嫌いなんだ。顔を合わせたくないのは、俺のほうだ」
「なにそれ。煽ってんの」
「ちが、待って――」
もう終わりだと思った。先生じゃない手で触れられるのがこんなに苦痛だとは思わなかった。行為そのものが気持ちの良いものじゃなくて、先生とだから気持ちが良いんだ。誰とだって良いわけじゃない。
ぎゅっと目をつぶった俺の耳朶が、奴の吐息で湿る。どうしたら、ここから逃げられるんだ。誰が助けに来てくれるんだ。
キスされる――と思ったそのとき、部屋のなかに冷たい風が一気に吹き込んできた。それと同時に、
「なにしてんの」
聴きなじんだ、そしてずっと聴きたかった声が降ってきた。
須堂先生が、立っていた。何ヶ月ぶりに見るだろう、その姿。すこし痩せただろうか。リビングの扉の取っ手を握ったまま俺と橋本結城を見ている。寒いから早く閉めてほしい。
「あっ‥‥須堂先生‥‥」
慌てて半身を起こした橋本結城は、酔いがまわった足取りでふらふらと立ちあがる。千鳥足になる暇もなく、その場にくずおれ、目をまわす。
「あーあ。こりゃダメだ。宮下、運んでやって。また汚されるの厭だ」
え。
先生の身体の陰から、潤一さんが顔を出した。ふたりとも髪やマフラー、コートに雪を乗せてきている。
潤一さんの真っ赤なマフラーが白くグラデーションされていて、ほんのちょっぴりサンタクロースのようだと思った。雪は降っているのか‥‥。自分の身に起きたことよりも、まだ雪が降っているということを、ずっと考えていたくなった。
「もう、結城! なんでここにいるんだよ。お前これから酒は禁止な。あと煙草も。髪に匂いが移るの本当に厭なんだからね」
両手首をがっしりと掴み、ずるずるとフローリングを滑らせて橋本結城を運ぶ潤一さん。あのままだと肩が外れやしないか。
「おまえこそ、なんで先生といっしょ、なんだよ‥‥うぇ」
「ばか。ぜんぶ結城のせいだよ。靴でも舐めさせてもらって許してもらいな」
潤一さんは俺らに会釈をすると、そのまま橋本結城を引きずりながら風呂場の方へ消えていった。
「ねぇ、君はどうしたの、原瀬くん」
バタン、と強い音で扉が閉められたのが判ったが、俺はまだ起きあがれないでいた。先生にこんなところを見られたくなかった。
わずかにはだけたシャツも、無防備になった下半身も、すぐになおしたいのに。不服そうに俺を見おろす先生の姿に、俺は安堵したまま動けない。
「やれやれ、君も介抱が必要?」
先生がソファに座り、俺の身体がちょっぴり沈む。先生は俺の服を整えると、そっと抱き起こした。気がつかなかったが俺は泣いていたようで、目尻に溜まった涙を先生の冷たい指が拭ってくれた。
「誰でもよくなっちゃったの? 僕じゃダメ? なかなか会えない恋人じゃダメか、やっぱり」
恋人という単語に心がざわつく。夏から会っていなかったのに、恋人だと思ってくれていたんだ。
「誰でもいいなんてことなかったです。先生じゃなきゃダメです。さっきのアレは同意の上とかいうわけじゃなかったけど、厭だと思っていても抵抗することもしないで、どうにか早く終われと、そればっかりで」
先生は俺の頭を優しく撫でてくれた。冷たい手のはずなのに、この温もりがずっと欲しくてたまらなかった。
「先生も、どうして潤一さんと」
「初詣に行った神社でばったり会ったんだよね。橋本とどうにもうまいこといかないことが増えてきたとかでさ。相談ってほどじゃないけど話をすこししてたんだ。外があまりにも寒いからうちにあがってもらって、って思ったんだけど‥‥来て正解だったかな」
俺がゆっくり深く頷くと、先生は初めて安堵したような表情を見せた。
「ほんっとうに、良かった‥‥良かったよ‥‥部屋に入ってきたらさ、君が襲われてるんだもん。相手が橋本じゃなかったら息の根を止めてたところだよ」
先生は俺を抱きしめ、弱弱しい声を出す。
「――あいつだったから、息の根を止めなかったと?」
「あたりまえだろ」
チクリと心臓が痛む。先生は俺のことを恋人だと言ってくれたが、やはり心のどこかにはあいつへの想いがまだこびりついているのかもしれない。俺だって、先生のことがいちばんに好きだが、自分の気がつかないところでは潤一さんを追いかけているのかもしれない。
「橋本をどうにかしたら、宮下に怒られるでしょ。それに、君だって‥‥」
「?」
「いや、いい」
先生は俺の肩をぎゅっと抱き寄せた。似たようなことを橋本結城にもやられたのに、こんなに感じ方が違うなんて。
「それより先生のほうこそいきなりどうしたんですか。電話もメールもちゃんと返してくれないし。忙しいだろうなって思ってたから俺は遠慮してたんですよ。電話くらい、ちゃんと出てほしかったです。来るなら来るって言ってくれないと」
いつ来てもいいように心構えはしていた。そのために食材を買いためておき、いつでも料理できるようにしていたのに、度々やって来る橋本結城に狂わされていた。
「あー‥‥悪かった。ダメだと思ったんだ」
「え?」
「電話越しでも君の声を聴いてしまったら、すぐに会いたくなるじゃないか」
「‥‥先生、どっかで一杯ひっかけてきました?」
「失礼だな! 僕は本気なのに」
「それで、ダメってなにがですか。俺に会うとなにがダメなんですか。俺がダメなんですか」
久しぶりに会って嬉しいはずなのに、どうして俺の口はこんな卑屈なことしか言えないのだろう。もっと甘えて、もっといろんなことを語りたいのに。それでも、なかなか連絡をくれなかった先生に恨み言のひとつやふたつ、言ってもいいじゃないか。
「君はダメなんかじゃないよ」
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