生き血を吸いたい私と死にたい君と

koystory_maria

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そのはじまり

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彼はプロフィールに
看護学生/少林寺拳法/EOS7Dmark2

とただシンプルに書いていた。


どちらからフォローしたかも覚えてないけど、今年の初夏辺りからのようだった。



同じ福岡だし、
場所のハッシュタグとかから見掛けたんだと思う。



最初のアクションは彼が
私の上げた7月22日のストーリーズ(リアルタイムな今の状況を15秒の動画や写真でupする機能)にスマイルマークのスタンプを送信してきていた。




春の海浜公園のフォトコンテストに
私の写真が選ばれた、というストーリーズの内容だった。



それに対して
thank-youのスタンプを返しただけの、


そんなインスタグラムでよくある
ごく普通のやり取り。




初めてメッセージが入ったのは
2か月後の9月5日だった。




私が上げたストーリーズの
ハムスターの赤ちゃんの動画に




彼『もーちょい毛が生えて、お目目が開かないくらいの時が鬼かわいいですよねぇ…笑笑』


とDMが来た。







この人ハムスター好きなのかな。



というのが第一印象だった。






私は『そうそう🥺💓あと少ししたら…💕たまらん🐹』

と返事をした。





彼『また見せてくださいね。゚+.( °∀°)゚+.゚』


私『うんうん🥺💓成長記録を✨』





やっぱりこの人ハムスター好きなんだろうなぁ。



そして次の週に上げたストーリーズにまたリアクションがきた。




ハムスターの赤ちゃんが手の上で餌を食べているシーンに


😍


のスタンプがきた。






私『やばいでしょ🥺💖』

彼『何がやばいかって手のひらで飼えるっていうwwwww

間違いなく外出することなくなりますね








つかぬ事をお伺いしますが本名はまりささんではありませんか??🧐』








突然の事だったので、
誰か知り合いとか?いや、それとも私を知っていて何か探りを入れるために近い名前を聞いてきて確認しようとしているのか…?







私『まりさ?長女と次女の名前を足したような名前だね😂
違うけど、どうしたの?
知り合いに似てる人いるとか?』





彼『ふwwww
拝見するたびまーさりずむの語源を考えていただけです笑笑』



martha_rythemの語源を…?



そんな事を考えるなんて
変わった人だなー。


私『興味持ってもらえて嬉しいなぁ🥺🎶
まーさりずむは、
まーさが次女の名前で
リズムrythemは普通に音楽のリズムを着けただけ😂』






彼『長女さんと長男君のお名前はなんですの??🤔』







なんでこの人は
色々聞いてくるんだろう…?


聞いてくるのは
やっぱり興味があるからだけど。
でもインスタグラム上で子供の名前や誕生日とか
個人情報はあまり分からないようにしているので





私『マリとタカだよ~😊』







名前を愛称だけで教えた。







彼『まりさん、まーささん、たかくんですね
記憶の引き出しの上の方にしまっときます笑笑』



私『智也くんはともやくんて読むの?』


彼『です!はい!!』



私『少林寺拳法ってプロフィールずっと気になってたんたけど
カッコいいね!🥺💕』







そう…。


私は昔から中国拳法や合気道、少林寺拳法などの武術に憧れがあり、

それに関わるような映画、アニメなども大好きで

北斗神拳とか少林サッカーとか
酔拳とか見るのが好きだった。







彼『それですか笑笑
肩書きは一応日本5位になったことありますよ笑笑』




彼は日本5位、九州大会では1位を取っていた。






私『福岡でずっと習ってたの?
子供に習わせたいと思い…』






彼『んー、僕は幼稚園の頃から空手、弓道、中国拳法と続いて大学から少林寺拳法って感じですね。
少林寺拳法が1番気に入ってます笑

挨拶の声がおっきくなることだけは保証しますよ🧐』






へえ…❗️ありとあらゆる武術を習うなんて…
面白い人。
私の武術好きなアンテナが興味を示していた。 







私『女の子もいたかな🥺??
次女に習わせたいなぁ…って。
空手に中国拳法とか、
無敵過ぎる😱』






彼『一つに絞ってたらルール上でしか強くなれないので色々してみたかったんです笑笑

女の子全然いますよ!
ごつい人から華奢な方まで笑』





彼『強い男素敵だわ🥺💖
智也君考えもカッコいいね😊

ありがとう✨天神が1番近いし次女に習わせたい☺️』






彼『男子は大事な人を守る努力をするべきです、はい( ˙꒳​˙  )』






【男子は大事な人を守る努力…】



その言葉が
心に引っ掛かった。




私は…



守ってもらえた事なんか…





20歳の頃、
付き合っていた彼はDV男だった。


私は髪を捕まれた事もあるし
ひっぱたかれて唇を切って腫れさせたり
階段で思い切り蹴飛ばされて落ちそうになり太股には大きなアザも出来たりした。


暴力が怖くて包丁を持ち出して抵抗した事もあった。



四年前に離婚した夫だって、
私と子供達を守ることは出来なかった。




男に守られた事なんか…




私には1度も無いのに…




彼の言葉は私の暗く悲しい過去に
深く刺さって苦しかった。


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