鳥籠姫は夢を見る

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第一章

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    急に引き戻される感覚の後、私は自室のベッドの上にいた。眠っていたにも関わらず凄まじい疲労感。そして身体中汗でびしょ濡れだ。

    一体あれは何だったの?
    私は何を見せられたの?

    死んだ後の世界を夢に見るなんて気持ち悪い。
    ………でもあれは本当に夢だったの………?
    あまりの生々しさに震えが走る。

    朝までまだ少し時間はあったがさっきの夢が頭の中をぐるぐると回り、とても眠る事は出来なかった。




    いつものように家族で朝食をとった後、私はお父様に時間を作って貰えるよう頼んだ。

    どうやって私の考えをわかって貰おうか色々と考えたが、やはり下手な小細工をしても伝わらないだろうと思い、私の能力に“予知夢”なるものが加わったと話してみることにした。
    あながち嘘でもない。一応未来を経験してここへと戻って来たのだ。

    その話を聞いた父はしばらく難しい顔をしていた。当たり前だ。娘に異能が追加されただけでも大騒ぎの事態だと言うのに、その能力が未来を予知し、しかもそれが国が滅ぼされてしまうと言うショッキングな内容だったのだから。


    「お父様、信じられないのはわかります。けれど本当なのです。早く手を打たないとグレンドールは滅ぼされてしまう………!」

    しかしお父様は考え込んだまま動かない。
    どうすれば信じて貰える?どうすれば………。
    そうだ!!

    「お父様!私の予知能力が本当だと証明出来れば信じて貰えますか!?」

    お父様は顔を上げる。これなら行けそうだ!

    「では今から近日中に起こる出来事を紙に記します。それが当たるかどうかその目で確かめて下さい!」

    そうして私はこれから起こる出来事を書き記して行った。


    …………何か地味ね…………。


    出来上がった【予言の書】を見ると、内容が地味すぎて“これ、ダメじゃない?”と思えてならない。でもしょうがないわ。グレンドールは何てったって平和な国なんだもの。…だから一晩で滅ぼされちゃったんだけどね。

    予言の書の成功を祈りつつ私は父の部屋を後にした。




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