13 / 107
13話 秘密のスキル会議②
----(清見視点)----
ドドから見せられたスマホの画面はツッコミどころが満載だった。
【第四スキル】
物理攻撃 ※疲れると使用不可 体力スキルとセットが好ましい
魔法攻撃 ※魔力が切れると使用不可 魔力スキルとセットが好ましい
物理防御(パッシブ)
魔法防御(パッシブ)
「待った待った待った、待って」
「シショー、落ち着いて。待ってますから」
俺はスマホ画面から目は離さずに深呼吸を繰り返した。看護師長直伝の呼吸法だ。
ふぅふぅはぁぁぁぁ、ふぅふぅはぁぁぁぁ。
「…………兄貴、それ、妊婦の柱の呼吸法」
クサが呆れた感で何か言ってきたが聞こえないふりで流す。いや、待って、流せない。妊婦の柱? ナニソレ。
「まぁまぁ、クサちゃん。シショー、落ち着きました? 画面スクロールしていいっすか?」
「待って。ダメ。第四スキルってなんだよ」
「えっ?…………四番目?の、スキル?」
「クサぁ、4番目じゃないだろ。それじゃその四つが一位二位三位四位になっちまうぞ」
「あ、そか。じゃあ、ええと。上から4番目の位に位置するスキル群か?」
「だな。あ、正式な表現じゃないです。俺らが聞きかじって繋ぎ合わせたやつなんで」
「つまり、この世界にあるスキルで、上から4番目のスキルグループに入るのが、この、物理攻撃、魔法攻撃、物理防御、魔法防御なのか」
「あ、でも、他にもあるっぽかったです。デスエ人の言葉が日本語に変換されないのもあって、そこらがちょっと未解読のままっす」
「それな。自動翻訳機って完璧じゃないのかな」
「お前の耳がへっぽこなの」
「お前もな」
「こらこら。喧嘩しない。多分、俺たちが実践もしくは経験、または見聞きしないと翻訳されない言葉があるのかもな。イギリスだってさ、俺たち普通にイギリスって言ってるけど、本当はユナイテッドキングダムオブグレートブリテンアンドノーザンアイルランドだからな」
「シショー、よく覚えられましたね」
「うんまぁ、俺の中で、ユナイテッドなキングダムで、グレートなブリテンと北のアイルランド、で、ようやく覚えた。イメージは王様と愉快な仲間たち。全然愉快じゃないけどな。これあっちの人に言ったらコロ……怒られるから言わないけどな」
「なるほど~」
「その長い国名がイギリス、たまに英国の漢字ふた文字まで縮まると」
「デスエも、本当は、デスエ……ヒィンイーンだっけ? ちゃんと勉強しないとだよなぁ。今までは日々生きていくための生活でいっぱいいっぱいだったけど、この世界の勉強も本当はちゃんとしないといけないんだよな。
「小中の子供らはちゃんと学んでいそうだよな。俺らは違う意味で早くこの世界に馴染みたいんだ。スパイ活動もその一環」
ドド、今ハッキリとスパイ活動って言ったよ。
と、話が逸れた。
「でさ、その第四スキル群に、みんなが持ってる物理攻撃が入るんだ。第四より下はあるのか?」
「第四群が一番下みたいっす。デスエじゃ物心ついた赤ん坊にも覚えさせるって言ってたから」
そういえば、以前にそんな話を聞いた。大島氏からだったか、ママさんの井戸端会議でだか。
「魔法攻撃ってスキル名を聞くと凄そうだけど第四なんだ……」
「そうっすね。ただスキル習得が第四ってだけで、物理も魔法もその後の訓練次第なところもあるって言ってましたね。それと魔力スキルとセットじゃないと、すぐに魔力が尽きて魔法が撃てなくなるって」
「物理攻撃も体力とセットか。その体力や魔力ってスキルも第四?」
「いえ、それは第三なんですけど、画面スクロールしてもいいっすか?」
「待って、まだ一番大事なとこを聞いていない」
「一番大事…………」
ドドとクサが神妙な面持ちで俺の顔を見た。
「…………なんすか」
「物理防御と魔法防御の後ろのカッコ書き」
「…………カッコ、パッシブ?」
「うん。パッシブ。パッシブがあるって事は、アクティブも存在するのか? 攻撃系にカッコ書きが無いのはなんでだ?」
「え……?」
「そういえば、なんでだ? ソレどこ情報だっけ、クサちん」
「クサちん言うな。………あっ、アレだ!」
「どれよ」
「ほら、デスエvsニッポンでサッカーやったじゃん」
「ああ、あのサッカーもどきね」
「あんとき、ベンチで隣に居たローシャンとの話に出た。あっちチームが蹴る前にボールが弾かれてるから何でだって話になって」
「そうだったそうだった。それでボールが飛んでくると攻撃と見做して防御に弾かれるって。それでパッシブを外してもらったんだった」
ちょっと待て、情報が多いぞ。
そもそもスキルにパッシブ、アクティブがある事。
防御系はパッシブだけど、『外せる』つまり、オンオフの切り替えが出来る?
「攻撃系はカッコ書きがないけど?」
「やだな、清見兄貴。攻撃は普通にアクティブでしょ。パッシブで攻撃する奴いたら怖すぎだよ。アタタタタタタタとかそこらじゅう攻撃しまくる痛い奴じゃん」
「そっか。攻撃はする時にスキル発動だからアクティブかパッシブかは不要なのか」
これ、物すごい情報じゃないか?
俺が知らないだけ? 俺以外は誰でも知っている事?
「ドド、クサ、この秘密会議に大島氏も召喚していいか?」
ドドから見せられたスマホの画面はツッコミどころが満載だった。
【第四スキル】
物理攻撃 ※疲れると使用不可 体力スキルとセットが好ましい
魔法攻撃 ※魔力が切れると使用不可 魔力スキルとセットが好ましい
物理防御(パッシブ)
魔法防御(パッシブ)
「待った待った待った、待って」
「シショー、落ち着いて。待ってますから」
俺はスマホ画面から目は離さずに深呼吸を繰り返した。看護師長直伝の呼吸法だ。
ふぅふぅはぁぁぁぁ、ふぅふぅはぁぁぁぁ。
「…………兄貴、それ、妊婦の柱の呼吸法」
クサが呆れた感で何か言ってきたが聞こえないふりで流す。いや、待って、流せない。妊婦の柱? ナニソレ。
「まぁまぁ、クサちゃん。シショー、落ち着きました? 画面スクロールしていいっすか?」
「待って。ダメ。第四スキルってなんだよ」
「えっ?…………四番目?の、スキル?」
「クサぁ、4番目じゃないだろ。それじゃその四つが一位二位三位四位になっちまうぞ」
「あ、そか。じゃあ、ええと。上から4番目の位に位置するスキル群か?」
「だな。あ、正式な表現じゃないです。俺らが聞きかじって繋ぎ合わせたやつなんで」
「つまり、この世界にあるスキルで、上から4番目のスキルグループに入るのが、この、物理攻撃、魔法攻撃、物理防御、魔法防御なのか」
「あ、でも、他にもあるっぽかったです。デスエ人の言葉が日本語に変換されないのもあって、そこらがちょっと未解読のままっす」
「それな。自動翻訳機って完璧じゃないのかな」
「お前の耳がへっぽこなの」
「お前もな」
「こらこら。喧嘩しない。多分、俺たちが実践もしくは経験、または見聞きしないと翻訳されない言葉があるのかもな。イギリスだってさ、俺たち普通にイギリスって言ってるけど、本当はユナイテッドキングダムオブグレートブリテンアンドノーザンアイルランドだからな」
「シショー、よく覚えられましたね」
「うんまぁ、俺の中で、ユナイテッドなキングダムで、グレートなブリテンと北のアイルランド、で、ようやく覚えた。イメージは王様と愉快な仲間たち。全然愉快じゃないけどな。これあっちの人に言ったらコロ……怒られるから言わないけどな」
「なるほど~」
「その長い国名がイギリス、たまに英国の漢字ふた文字まで縮まると」
「デスエも、本当は、デスエ……ヒィンイーンだっけ? ちゃんと勉強しないとだよなぁ。今までは日々生きていくための生活でいっぱいいっぱいだったけど、この世界の勉強も本当はちゃんとしないといけないんだよな。
「小中の子供らはちゃんと学んでいそうだよな。俺らは違う意味で早くこの世界に馴染みたいんだ。スパイ活動もその一環」
ドド、今ハッキリとスパイ活動って言ったよ。
と、話が逸れた。
「でさ、その第四スキル群に、みんなが持ってる物理攻撃が入るんだ。第四より下はあるのか?」
「第四群が一番下みたいっす。デスエじゃ物心ついた赤ん坊にも覚えさせるって言ってたから」
そういえば、以前にそんな話を聞いた。大島氏からだったか、ママさんの井戸端会議でだか。
「魔法攻撃ってスキル名を聞くと凄そうだけど第四なんだ……」
「そうっすね。ただスキル習得が第四ってだけで、物理も魔法もその後の訓練次第なところもあるって言ってましたね。それと魔力スキルとセットじゃないと、すぐに魔力が尽きて魔法が撃てなくなるって」
「物理攻撃も体力とセットか。その体力や魔力ってスキルも第四?」
「いえ、それは第三なんですけど、画面スクロールしてもいいっすか?」
「待って、まだ一番大事なとこを聞いていない」
「一番大事…………」
ドドとクサが神妙な面持ちで俺の顔を見た。
「…………なんすか」
「物理防御と魔法防御の後ろのカッコ書き」
「…………カッコ、パッシブ?」
「うん。パッシブ。パッシブがあるって事は、アクティブも存在するのか? 攻撃系にカッコ書きが無いのはなんでだ?」
「え……?」
「そういえば、なんでだ? ソレどこ情報だっけ、クサちん」
「クサちん言うな。………あっ、アレだ!」
「どれよ」
「ほら、デスエvsニッポンでサッカーやったじゃん」
「ああ、あのサッカーもどきね」
「あんとき、ベンチで隣に居たローシャンとの話に出た。あっちチームが蹴る前にボールが弾かれてるから何でだって話になって」
「そうだったそうだった。それでボールが飛んでくると攻撃と見做して防御に弾かれるって。それでパッシブを外してもらったんだった」
ちょっと待て、情報が多いぞ。
そもそもスキルにパッシブ、アクティブがある事。
防御系はパッシブだけど、『外せる』つまり、オンオフの切り替えが出来る?
「攻撃系はカッコ書きがないけど?」
「やだな、清見兄貴。攻撃は普通にアクティブでしょ。パッシブで攻撃する奴いたら怖すぎだよ。アタタタタタタタとかそこらじゅう攻撃しまくる痛い奴じゃん」
「そっか。攻撃はする時にスキル発動だからアクティブかパッシブかは不要なのか」
これ、物すごい情報じゃないか?
俺が知らないだけ? 俺以外は誰でも知っている事?
「ドド、クサ、この秘密会議に大島氏も召喚していいか?」
あなたにおすすめの小説
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。