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13話 秘密のスキル会議②
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----(清見視点)----
ドドから見せられたスマホの画面はツッコミどころが満載だった。
【第四スキル】
物理攻撃 ※疲れると使用不可 体力スキルとセットが好ましい
魔法攻撃 ※魔力が切れると使用不可 魔力スキルとセットが好ましい
物理防御(パッシブ)
魔法防御(パッシブ)
「待った待った待った、待って」
「シショー、落ち着いて。待ってますから」
俺はスマホ画面から目は離さずに深呼吸を繰り返した。看護師長直伝の呼吸法だ。
ふぅふぅはぁぁぁぁ、ふぅふぅはぁぁぁぁ。
「…………兄貴、それ、妊婦の柱の呼吸法」
クサが呆れた感で何か言ってきたが聞こえないふりで流す。いや、待って、流せない。妊婦の柱? ナニソレ。
「まぁまぁ、クサちゃん。シショー、落ち着きました? 画面スクロールしていいっすか?」
「待って。ダメ。第四スキルってなんだよ」
「えっ?…………四番目?の、スキル?」
「クサぁ、4番目じゃないだろ。それじゃその四つが一位二位三位四位になっちまうぞ」
「あ、そか。じゃあ、ええと。上から4番目の位に位置するスキル群か?」
「だな。あ、正式な表現じゃないです。俺らが聞きかじって繋ぎ合わせたやつなんで」
「つまり、この世界にあるスキルで、上から4番目のスキルグループに入るのが、この、物理攻撃、魔法攻撃、物理防御、魔法防御なのか」
「あ、でも、他にもあるっぽかったです。デスエ人の言葉が日本語に変換されないのもあって、そこらがちょっと未解読のままっす」
「それな。自動翻訳機って完璧じゃないのかな」
「お前の耳がへっぽこなの」
「お前もな」
「こらこら。喧嘩しない。多分、俺たちが実践もしくは経験、または見聞きしないと翻訳されない言葉があるのかもな。イギリスだってさ、俺たち普通にイギリスって言ってるけど、本当はユナイテッドキングダムオブグレートブリテンアンドノーザンアイルランドだからな」
「シショー、よく覚えられましたね」
「うんまぁ、俺の中で、ユナイテッドなキングダムで、グレートなブリテンと北のアイルランド、で、ようやく覚えた。イメージは王様と愉快な仲間たち。全然愉快じゃないけどな。これあっちの人に言ったらコロ……怒られるから言わないけどな」
「なるほど~」
「その長い国名がイギリス、たまに英国の漢字ふた文字まで縮まると」
「デスエも、本当は、デスエ……ヒィンイーンだっけ? ちゃんと勉強しないとだよなぁ。今までは日々生きていくための生活でいっぱいいっぱいだったけど、この世界の勉強も本当はちゃんとしないといけないんだよな。
「小中の子供らはちゃんと学んでいそうだよな。俺らは違う意味で早くこの世界に馴染みたいんだ。スパイ活動もその一環」
ドド、今ハッキリとスパイ活動って言ったよ。
と、話が逸れた。
「でさ、その第四スキル群に、みんなが持ってる物理攻撃が入るんだ。第四より下はあるのか?」
「第四群が一番下みたいっす。デスエじゃ物心ついた赤ん坊にも覚えさせるって言ってたから」
そういえば、以前にそんな話を聞いた。大島氏からだったか、ママさんの井戸端会議でだか。
「魔法攻撃ってスキル名を聞くと凄そうだけど第四なんだ……」
「そうっすね。ただスキル習得が第四ってだけで、物理も魔法もその後の訓練次第なところもあるって言ってましたね。それと魔力スキルとセットじゃないと、すぐに魔力が尽きて魔法が撃てなくなるって」
「物理攻撃も体力とセットか。その体力や魔力ってスキルも第四?」
「いえ、それは第三なんですけど、画面スクロールしてもいいっすか?」
「待って、まだ一番大事なとこを聞いていない」
「一番大事…………」
ドドとクサが神妙な面持ちで俺の顔を見た。
「…………なんすか」
「物理防御と魔法防御の後ろのカッコ書き」
「…………カッコ、パッシブ?」
「うん。パッシブ。パッシブがあるって事は、アクティブも存在するのか? 攻撃系にカッコ書きが無いのはなんでだ?」
「え……?」
「そういえば、なんでだ? ソレどこ情報だっけ、クサちん」
「クサちん言うな。………あっ、アレだ!」
「どれよ」
「ほら、デスエvsニッポンでサッカーやったじゃん」
「ああ、あのサッカーもどきね」
「あんとき、ベンチで隣に居たローシャンとの話に出た。あっちチームが蹴る前にボールが弾かれてるから何でだって話になって」
「そうだったそうだった。それでボールが飛んでくると攻撃と見做して防御に弾かれるって。それでパッシブを外してもらったんだった」
ちょっと待て、情報が多いぞ。
そもそもスキルにパッシブ、アクティブがある事。
防御系はパッシブだけど、『外せる』つまり、オンオフの切り替えが出来る?
「攻撃系はカッコ書きがないけど?」
「やだな、清見兄貴。攻撃は普通にアクティブでしょ。パッシブで攻撃する奴いたら怖すぎだよ。アタタタタタタタとかそこらじゅう攻撃しまくる痛い奴じゃん」
「そっか。攻撃はする時にスキル発動だからアクティブかパッシブかは不要なのか」
これ、物すごい情報じゃないか?
俺が知らないだけ? 俺以外は誰でも知っている事?
「ドド、クサ、この秘密会議に大島氏も召喚していいか?」
ドドから見せられたスマホの画面はツッコミどころが満載だった。
【第四スキル】
物理攻撃 ※疲れると使用不可 体力スキルとセットが好ましい
魔法攻撃 ※魔力が切れると使用不可 魔力スキルとセットが好ましい
物理防御(パッシブ)
魔法防御(パッシブ)
「待った待った待った、待って」
「シショー、落ち着いて。待ってますから」
俺はスマホ画面から目は離さずに深呼吸を繰り返した。看護師長直伝の呼吸法だ。
ふぅふぅはぁぁぁぁ、ふぅふぅはぁぁぁぁ。
「…………兄貴、それ、妊婦の柱の呼吸法」
クサが呆れた感で何か言ってきたが聞こえないふりで流す。いや、待って、流せない。妊婦の柱? ナニソレ。
「まぁまぁ、クサちゃん。シショー、落ち着きました? 画面スクロールしていいっすか?」
「待って。ダメ。第四スキルってなんだよ」
「えっ?…………四番目?の、スキル?」
「クサぁ、4番目じゃないだろ。それじゃその四つが一位二位三位四位になっちまうぞ」
「あ、そか。じゃあ、ええと。上から4番目の位に位置するスキル群か?」
「だな。あ、正式な表現じゃないです。俺らが聞きかじって繋ぎ合わせたやつなんで」
「つまり、この世界にあるスキルで、上から4番目のスキルグループに入るのが、この、物理攻撃、魔法攻撃、物理防御、魔法防御なのか」
「あ、でも、他にもあるっぽかったです。デスエ人の言葉が日本語に変換されないのもあって、そこらがちょっと未解読のままっす」
「それな。自動翻訳機って完璧じゃないのかな」
「お前の耳がへっぽこなの」
「お前もな」
「こらこら。喧嘩しない。多分、俺たちが実践もしくは経験、または見聞きしないと翻訳されない言葉があるのかもな。イギリスだってさ、俺たち普通にイギリスって言ってるけど、本当はユナイテッドキングダムオブグレートブリテンアンドノーザンアイルランドだからな」
「シショー、よく覚えられましたね」
「うんまぁ、俺の中で、ユナイテッドなキングダムで、グレートなブリテンと北のアイルランド、で、ようやく覚えた。イメージは王様と愉快な仲間たち。全然愉快じゃないけどな。これあっちの人に言ったらコロ……怒られるから言わないけどな」
「なるほど~」
「その長い国名がイギリス、たまに英国の漢字ふた文字まで縮まると」
「デスエも、本当は、デスエ……ヒィンイーンだっけ? ちゃんと勉強しないとだよなぁ。今までは日々生きていくための生活でいっぱいいっぱいだったけど、この世界の勉強も本当はちゃんとしないといけないんだよな。
「小中の子供らはちゃんと学んでいそうだよな。俺らは違う意味で早くこの世界に馴染みたいんだ。スパイ活動もその一環」
ドド、今ハッキリとスパイ活動って言ったよ。
と、話が逸れた。
「でさ、その第四スキル群に、みんなが持ってる物理攻撃が入るんだ。第四より下はあるのか?」
「第四群が一番下みたいっす。デスエじゃ物心ついた赤ん坊にも覚えさせるって言ってたから」
そういえば、以前にそんな話を聞いた。大島氏からだったか、ママさんの井戸端会議でだか。
「魔法攻撃ってスキル名を聞くと凄そうだけど第四なんだ……」
「そうっすね。ただスキル習得が第四ってだけで、物理も魔法もその後の訓練次第なところもあるって言ってましたね。それと魔力スキルとセットじゃないと、すぐに魔力が尽きて魔法が撃てなくなるって」
「物理攻撃も体力とセットか。その体力や魔力ってスキルも第四?」
「いえ、それは第三なんですけど、画面スクロールしてもいいっすか?」
「待って、まだ一番大事なとこを聞いていない」
「一番大事…………」
ドドとクサが神妙な面持ちで俺の顔を見た。
「…………なんすか」
「物理防御と魔法防御の後ろのカッコ書き」
「…………カッコ、パッシブ?」
「うん。パッシブ。パッシブがあるって事は、アクティブも存在するのか? 攻撃系にカッコ書きが無いのはなんでだ?」
「え……?」
「そういえば、なんでだ? ソレどこ情報だっけ、クサちん」
「クサちん言うな。………あっ、アレだ!」
「どれよ」
「ほら、デスエvsニッポンでサッカーやったじゃん」
「ああ、あのサッカーもどきね」
「あんとき、ベンチで隣に居たローシャンとの話に出た。あっちチームが蹴る前にボールが弾かれてるから何でだって話になって」
「そうだったそうだった。それでボールが飛んでくると攻撃と見做して防御に弾かれるって。それでパッシブを外してもらったんだった」
ちょっと待て、情報が多いぞ。
そもそもスキルにパッシブ、アクティブがある事。
防御系はパッシブだけど、『外せる』つまり、オンオフの切り替えが出来る?
「攻撃系はカッコ書きがないけど?」
「やだな、清見兄貴。攻撃は普通にアクティブでしょ。パッシブで攻撃する奴いたら怖すぎだよ。アタタタタタタタとかそこらじゅう攻撃しまくる痛い奴じゃん」
「そっか。攻撃はする時にスキル発動だからアクティブかパッシブかは不要なのか」
これ、物すごい情報じゃないか?
俺が知らないだけ? 俺以外は誰でも知っている事?
「ドド、クサ、この秘密会議に大島氏も召喚していいか?」
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