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0 プロローグ エミリアside
しおりを挟む―――この言葉を使えばこの国だけじゃなく、大陸中の人と話せる。
私はわくわくしていた。
教えてもらえることが嬉しくてしかたなかった。
覚えるのが楽しくて、楽しくてしょうがなかった。
いつか
大人になったら
この小さな修道院を出る日が来たら
いろんなところへ行って
いろんな人と話すんだ。
この言葉で。
高い塀に囲まれた修道院の中から空を見上げて抱いた夢は
10年経って、私には不相応なものだったのだと思い知った。
……仕方がないわよね。
だって私はいつも、誰かの身代わり―――――
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