亡国の姫と財閥令嬢

Szak

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王家の秘密と補給

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弥生と雙葉が水無月家で話し合いをしている頃ブリティッシュ王国のあった大陸だった島の調査を始めた如月きさらたちだったのだが、ここに来て調査を一時中断せざるを得ない状況に陥ていた。それというのも海の中だというのに人工的に造られた何かが存在しており大陸が4つに割れたことが無かったかのようになっているのだがこれに近付こうとすると得体の知れない何かが飛んで来て調査させないようにしている。なぜ、こんなものがあるのか未だに調査が進んでいない。

 「しかし、参りましたねアレ、人工物のようですけどアレなんでしょうね?」

 「何を言っているの、それを調査するのが私たちの仕事でしょうに!取りあえずステルス機体で上から大陸だった頃からどれくらい縮小したのか確かめましょう!」

 「ステルス機体をですか?それには浮上しないといけないのですが?」

 「浮上なんてまったく必要ないわ!第7射出口から射出すればいいのよ」

 「はい、第7射出口ですね了解しました。」

 「如月きさらお嬢様第7射出口とはなんですか?」

 「その話はあとでするわ!ステルス機体射出準備出来た?」

 「はい、第7射出口にステルス機体の射出準備完了しました、いつでも射出出来ます。」

 「じゃあ、射出して!射出後オートモードで陸地全体の把握開始以上!」

 「そこのあなたは私とちょっとお話するからこっちに来てもらえるかしら?」

 「はあ~?」

 如月きさらになぜ呼び出されたのかイマイチよくわかっていない船員に対して如月きさらは、あなた如月財閥もしくは水無月家の関係者ではないわね!如月きさらは更に続けて言う、どうしてここに蒼井グループの人間がいるのかしら?と言われ、言われた船員は蒼い顔をしながら反論しようとするも如月きさらにはっきり言われてしまう。如月財閥と水無月家の人間ならこの艦艇の設備を把握してない方がおかしいと!実はこの船員水無月から水上になった皐月の関係者であり、元蒼井グループの人間で今は個人で何かしているらしい人物でもある。

 「そう、話す気は無いのね?まあ、いいわ。あなたをここの海に放り出して行くだけだしね。本国に帰れるといいわね?」

 「ちょ、ちょっとお待ちください!私は確かに元蒼井グループの人間ですが今は違います。」

 「そう、それで皐月叔母様に何を言われて来たのかしら?この船はね水無月家の関係者しか乗れないようになっているのに乗れたということは絶縁状態とはいえ水無月家に連なる者の関係者以外あり得ないのよ」

 「なぜ、そんなことがわかるかお聞きしても?」

 「この船を誰が手掛けたと思ってるのよ?あの神無月かんなと弥生よ、セキュリティ対策に抜かりがある訳無いじゃない!(むしろ、やり過ぎなくらいなレベルなのよ、あの2人は・・・)この船に乗る時に何をしたか覚えているわよね?」

 「はい、確かなにかの端末に手をかざしたような記憶がありますが、それが?」

 「内容は機密事項なので言えないけどアレは選別するための機械よ!」

 そんなやり取りをしているところに艦橋から通信が入り至急艦橋に戻って確認して欲しいとの事だった。如月きさらは突然の呼び出しに何事かと尋ねると先ずはモニターを見てくださいと言われモニターに映し出されたものがブリティッシュ王家の紋章の形をした人工物であったのだが地上からは先ず見ることが不可能な大きさでありこれを扱えるのは王家の血筋のみだと如月きさらは気付くが現在ここにブリティッシュ王家の血縁者は乗っていないのだから確かめようがなかった。

 「如月きさら様こちらに近付く艦影らしきものがります!識別コード不明ですが潜水艦のようです。」

 「は?この水深まで潜航出来る潜水艦は水無月家の艦艇以外ではあり得ないのだけど、どういうことかしら?」

 「所属不明の艦影の型は伊54型級伊58と判明しました。」

 「ちょっと待って、その艦影って本当に伊58なの?(おかしいわ?伊54と伊56は先の戦いで戦没して船体を回収出来ていないはずだし伊58もまともな状態で見つかったなんて話し聞いていないんだけどな?)」

 「さらにも1隻艦影あり、こちらは潜補型伊351型と判明しました!」

 「今、潜補型って言ったわよね?伊351型は補給を積んでると見ていいのかしら?(なんでこのタイミングで補給船が来るのかしら?)」

この時如月きさらは気付いていなかった。自分たちが調査に出て2年ほど経っていることに。なぜならほぼ海中にいるため1日の時間が分かりづらくなっている。ましてや自分たちの国とは時間の流れが違う事すら気付いていなかった。何よりも艦艇が浮上しなかった理由は浮上出来る場所がなかったことが最大の理由なのだが補給をしようにも町はないというより国がそもそも無いのだから物資があるはずもなく補給は出来ていなかったため浮上は最終手段にしていた。

 「あれが如月きさらさんの艦艇ですか?随分古い型のようですが?」
 
 「ああ、見た目はね!あの潜水空母の中身は最新のものよ。それよりどうやって補給すればいいのかしらね?」

 「それは多分なんとかなると思いますよ!そのために私が来たんですから、おそらくですが如月きさらさんたちもアレをどうにか出来なくて手詰まりじゃないかと思うんですよ!(モニターに映る人工物を指さしながら)」

 「ねぇ、アルテミス貴女はアレがなんだかわかってるようだけど説明してもらえるのよね?」

 「アレですか?アレは大陸として維持させるための機能とでも言えばいいのでしょうか?詳しくはまだ聞かされていないのですが王家でも直系の子供にしか教えていないらしくアレが何のために存在してるかさえ知らない人が多いんですよ。」

 「アレはどうにか出来るものなの?とてもそうには見えないのだけど本当に大丈夫なのよね?」

 「はい、大丈夫ですよ!如月きさらさんも上から見たならもう気付いてると思うんですけどアレは直系の者以外の命令は受け付けないらしいんです。王家の直系というのは私みたいに髪の色が金色に近い者のことなんですよ、取りあえず浮上出来る様にしますね!」

アルテミスがモニターに映ってる人工物のとある場所に向けて手をかざすと今までそこに何もなかったかのように人工物が消え港のような形になっていく。それを見ていた弥生は何が起きたか分からずに茫然としていたのだった。アルテミスがいうには直系の者であれば動かすことは可能だが認識させるための儀式のようなものは産まれた時に行われるため覚えてることはないという。

 「な、何が起きてるの?(どうして突然人工物が動き出したのかしら?)」

 「当艦に対し通信が入ってます!どうしますか如月きさら様?」

 「繋いでくれるかしら(誰からなのか気になるところだけど潜補型ということは如月財閥か水無月家の艦艇よね?)」

 「如月きさら姉取りあえず浮上してくれる港はあるみたいだから話しはその後でもいいでしょ?」

 「弥生なんであなたがここにいるのよ?取りあえずどこに浮上させたらいいか誘導をお願い!」

弥生の乗る潜補型伊351型の外装をしてる潜水艦はアルテミスの誘導の下如月きさらの乗る伊404を無事に浮上させることに成功する。そして、護衛艦として付いて来た伊58の外装をした潜水艦も浮上しているのだが中から出て来た人物に驚きを隠せなかった如月きさらである。伊54型伊58の船体にはよく見ればわかる程度にある目印がついていたのだった。





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