亡国の姫と財閥令嬢

閑話 水無月家とお参りの作法

「「「新年明けましておめでとうございます！」」」


新年のあいさつと共に周りを見渡すアルテミスと学園生徒たちなのだが、

自分たち以外誰も居ないようでどうしたらいいのかと騒ぎ出す者たちもいる。

ここ飛鳥学院のある国では新年を祝うという習慣があり、

飛鳥学院の生徒は基本参加することになっているのだが水無月如月きさらと理事である水無月文乃の姿がなく生徒たちは戸惑いを隠せずにいた。

　「これは随分と凝った嗜好のようね？何をさせたいのか見届けるとしましょうか？」

　「お嬢様も参加されないと後々困ることになりますよ」

　「わかってるわよ、でもこれから何をするのか？させられるのかすら明かされてないのよ！」

　
　「ねぇ、これっていつものアレじゃないの？だって外に鳥居らしきものがあったしさ？」

　「じゃあ、今年も着替えてアレやるのかな？」

　「ねぇ、あなた達なにか知ってるのかしら？知っているなら教えてくれるかしら」

　「教えるも何も見たままよ！冷水で禊ぎをして巫女装束に着替えて出来るだけ参道の端を歩いてお参りをするだけのことよ！」

　ある女生徒が作法や禊ぎのしかたを説明してくれているのだが興味のないお嬢様達は耳に入っておらず自分たちの順番が来た時に大恥を掻きながら禊ぎや作法を教わりながらなんとかお参りすることが出来たのだが、この時の態度がのちに重大な事件に発展することになるとは本人たちは知る由もなかった。
　


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新年明けましておめでとうございます！

今年も執筆を出来る限り頑張ってまいりますので応援のほどよろしくお願いします！

この話しは敢えて短くしてあります。