亡国の姫と財閥令嬢

Szak

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水無月家と四瑞財閥の持ち出したもの

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如月きさら達がブリティッシュ王国のあったとされる地の調査を終え設備と資材を伊351型に積み込んで伊404と併走させている。実は伊351型の操船はアルテミスが行っており、なぜアルテミスが操船出来るかというと弥生が万が一何かで動けなくなった時の事を考えてアルテミスに操船技術を教え込んでいた為ある程度の操船は出来る様になっている。

 「奈木さんもタヌキよね、艦の中に夏葵嬢いたの隠してたんだから!」

 「如月きさらさんいつ気付いたんですか?私にはまったくわかりませんでしたが?」

 「ああ、普通はわからなくて当たり前なのよ!(弥生は相変わらず抜け目がないわね、如月財閥と水無月家から支給されてる端末のみ情報が送られるようにするなんて!)」

 「そういえば最初にドッグから出したふねは大丈夫なんですか?なんかバタバタしてましたけど大丈夫なんですよね?」

 「アルテミスが心配することじゃないわ!それに四瑞財閥むこうもちゃんと訓練積んで来ただろうしね!」

 「そうですか、では如月きさらさんの方も出航したようなのでここを廃棄処分にしたいのですがよろしいですか?」

如月きさらの乗艦する艦がドッグから出たのを確認したアルテミスは艦内から通信設備を使い如月きさらに廃棄処分をしていいか許可を得ようしているところだった。本来水無月家の許可など取らずにアルテミスの一存で廃棄処分出来るのだがドッグの設備を持ち出したいと言ってたことから必要なはもうないのかと確認の意味でアルテミスは聞いているのだが如月きさらは何を勘違いしたのか私の許可なんて要らないでしょ?と言い出したのでアルテミスは本当に良いんですねと尋ね残った設備は2度と使えなくなるけどかまいませんか?と聞く。如月きさらは慌てて持ち帰る設備は大丈夫なのかとアルテミスに尋ねると設備を切り離した時点で王家の所有物ではなくなっているので問題ないということだった。

 「そう、持ち出した設備が問題なく使えるなら何の問題もないわ!欲しいと思う設備は後数点あったけど積んで持って帰れないならしかたないもの」

 「伊58あちらの方も幾つかお持ちになったようですが、それは把握済みということでよろしいのですね?」

 「相変わらず抜け目がないわね、でもあのふねには大したものは積めないでしょうにね。」

 「それはそうとあの奈木という方おもしろいものを持っていかれましたよ!あんなモノ何に使うんでしょうね?」

 「ねぇ、アルテミスさん奈木は四瑞財閥は何を持ちかえったというの?良かったら教えてもらえるかしら流石のわたしも気になるのよ無理かしら?」

 「いいですけどもう手には入りませんよ、それだけはご理解していただけるというのなら教えてもかまいませんけど?」

 
アルテミスは如月きさらに対して教えることは出来るがそれを後から欲しいと言われてももう無理だということを理解した上で聞いて欲しいということだった。如月きさらは、それが何を指しているのかこの時はまったく気付いていなかった。アルテミスにしてみればすでに廃棄処分したものを後から言われても困るので始めから了承を得ておきたかったのだった。

 「では、あの方たちが何を持ち出したかを如月きさらさんに教えますね!あの方たちが持ち出したのはあの大陸にしか存在しないという金属で加工がとても難しいとされているものです。いわゆるインゴットと言われる状態のものを数kg持ち出したようですよ!」

 「ねぇ、それってどういうものかわかる?インゴットに出来るということは加工のしかたを知っているのよねアルテミス?」

 「そうですね細かいことはあちらに着いてからでもいいですか?さすがに通信で話す内容ではないので・・・」

 アルテミスに提言されたことを如月きさらは呑まずを得なかった。なぜなら、アルテミスが廃棄処分の確認をしたときにそのことを聞かなかった自分にも非があるからである。それに弥生がすぐに帰れる準備にあの伊401を出して来ていた事が気になっていたのだが、今は四瑞財閥が持ちかえったとされる金属らしき物が気になってしかたがないのである。

 「奈木さんこれどうやって加工出来るかわかっているんですよね?加工も出来ないものを持ち帰っても意味が無いことくらいわかるわよね?」

 「夏葵お嬢様、これは持ちかえるだけでも意味のある物です!それに加工するよりも調べる方が先になりますよ。」

伊58の中から出してもらえなかった夏葵は奈木に噛みつくのだが奈木にあっさり躱されてしまう。奈木は持ちかえった物は調べるだけの価値があり、実用化するよりも研究材料にしたいと夏葵に言うのだが夏葵自身は納得してないと言わんばかりの表情をしているのだった。そして、持ちかえって調べた結果思ってもみない結果が出て来て困惑する四瑞財閥の研究員たちだったのだが、この研究結果ををどうするか上の者も含めて会議することになり研究施設は今日も慌ただしく動いていた。この結果が世に出るのはかなり後になるのだがそれはまたの機会に。
 
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