playball~この手で掴む~

雲母なぎ

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幸side

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私はいろんな人に守られてるよ
ありがとう、大丈夫だよ


俺はまた守ることが出来なかった…
手を伸ばすキミさえも俺は手をとることが出来なかった。
あの時雄一の部屋で大きな音がしてもしかしたらとおもってドアを開けると
そこには雄一の名前を呼び手を伸ばして倒れている乙葉がいた
「お、おとは…?」
俺は動揺して助けることが出来なかった
そして乙葉は意識を失った
「幸?乙葉ちゃんは?」
そう言いながら母さんがこっちに向かってきた
「母さん…」
俺と目があった母さんは何かを察したのか急いでこちらに来るなり
「乙葉ちゃん!!!!!」
俺を払いのけ乙葉を抱き抱えた
「あんたなにしてたの?!早く救急車呼んで!!」
俺は震える手でスマホを取り出した
それからあまり覚えてなくて救急車のサイレンと救急車の人が話して乙葉を連れて行った
俺は乙葉が伸ばしている手がただただ俺に向けたものではないという事が
悔しくてつらかった。そんなことを今平気で思っている自分にも腹が立っていた


それから
乙葉が入院している病院に行くが会わせる顔がないので病室まで足を運ぶことが出来なかった
それが毎日続いた
二週間がたった日のこと乙葉が目を覚ました
電話で母さんから聞いた
「行ってあげな!てか行きなさい」
俺の言い分も聞かないで切ってしまった
無理だろ…どのツラ下げて行けばいいんだよ
乙葉のお見舞いに行くため部活を休むと新太と爽花に連絡をいれた
「俺たちも早く部活切り上げていくから」
「おう」
そして乙葉の好きなりんごを買って乙葉の病室に向かった
開ける前に俺は少し深く息を吸った
ドアを開けた
「幸だけど入るよー」
返事はなかった。寝てるのか?
なんだ起きてたのか…
「もう元気なのか?」
………?
返事がない
「乙葉?」
すると乙葉は少しかなしい顔をして
ノートに
〔声が出ないの〕って書いて
おれに見せてきた
「嘘だろ?」
おれは持ってきたりんごを置いた
すると乙葉はノートに書いてみせてきた
〔本当だよ起きたらこんなことになってた〕
「俺のせいか…?」
心の中で言ったつもりが出てしまった
乙葉は俺の袖を掴んで首を振った
「ち、ちょっと顔洗ってくる」
俺は乙葉の顔を見ずに振り払うようにでていった

(吐き気がする…)
俺はトイレの洗面所の鏡で俺自身の顔を見た
「なんだよこの顔……うぅ」
急いで水を出した
俺こんなにクマできてたのか
そういえば最近寝てないっけ?もうわけわかんねー。
そのあと俺は乙葉の所には戻らず家に帰った
「おかえりー乙葉ちゃんに会ってきた?元気だった?」
母さんの声が遠く感じるくらい小さい声に聞こえた
「幸?あんた顔色悪いよ?大丈夫?」
俺は返事もせずに部屋に向かった
「ち、ちょ!幸!」
もうなにも聞きたくない。
なんでだよどうしておれはこんなに無力なんだ。
あの事故の時だって俺は…俺は…










どうして助ける事が出来なかったんだ
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