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2話、魔法少女の儀式

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みやびに向かって飛んできたものを、ウィンちゃんのトップウで弾きます!
方向が変わって横に飛んで言ったのは、なになに?黒猫のコスプレ?
「キル!ビャク!こいつも野良の【妖怪憑き】だニャー!」
くるくるん!と空中で回った黒猫さんは、そのまま機に着地。
えー!なにこれ!
「つみきちゃんどうしたらいいの!?」
「……マスター」
「とりあえず、後ろのウサギを守ってあげて」
ウサギさん!?
最初に飛んできたの、ウサギさんなんだ!
「わかった!守るんだよ!頑張るよウィンちゃん!」
『ウィンに任せるのよ!』
ウィンちゃんが霧のように消えました。
代わりにみやびの靴が、なんかすごいブーツ(語彙力)になりました!
「くつー!なにこれー!!」
「黒猫【不吉の砕牙】!」
「え!?」
木に捕まっていた黒猫のコスプレさんが突撃してきます!
でも、あれ?

みやびは横っ飛びで回避!
うぉ!わかったんだよ!
黒猫さんが遅いんじゃなくて、みやびが早いんですね!
『蛇龍ウィンの風霊術なのよ!』
「チィ、避けるニャー!!」
黒猫さんはそのままさらにみやびに襲いかかってきます。
でもみやびにとってはゆーっくりと見えるので、全然当たらないです!
喰らえ!反撃だよ!
「ひっさつ!みやびキーックスタンピングクラッシュ!!」
避けた後、背中にキックをお見舞いしてやりました!
吹っ飛ぶ黒猫さん!
おや、猫耳がなくなりました!?
今までとは違い受け身が取れない元黒猫さんは、そのまま地面を転がります!
「ニャー!?変身が!」
「キュルルゥ、この男、素人じゃないじゃん!?」
「ガウガウ!!撤退!撤退ガウー!!」
見れば、東城お兄さんがつみきちゃんを庇いながら、白虎コスプレの子と変な角のライオンみたいなコスプレの子とにらみ合っていました!
白虎コスプレの子の号令と共に、2人は元黒猫さんを抱えて猛スピードで逃げていきます!
追うのかな!?
「いや、追わなくていいよみやびちゃん。さっきのウサギは、君が保護してくれたみたいだしね」
「ほご?」
そういえばウサギさん、全然喋りませんね?
後ろを見ます。
いません!!
「……契約が成立したのよ。襲われて困ってるウサギの妖怪と、助ける意思を見せたあなたとで。今は腕輪の中ね」
「そーなのねー!!」
「とりあえずは契約完了、さっきのやつらが来ないうちに逃げよう」
「はーい!ありがとだよウィンちゃん!」
『楽しいね!これからもよろしくなのよ!』
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