2 / 20
第2話、陽キャな委員長。その名はタカシ
しおりを挟む
身長165、体重69Kg。
いつだって子供のような笑顔、鋭い八重歯が特徴。
タカシといえば、この学校はおろか周囲の学校も知る人物である。
良い言い方をすれば誰とでも仲良くなれる奴、悪い言い方をすれば軟派者って奴だ。
恐ろしいところは、相手に不快感を与えることがないことだ。他人との距離を置く俺でさえ、タカシには仲良くして頂いている。
仲良くしてもらってるだけで、こちらから仲良くしようとは全く思ってないところは、今の所秘密ではある。
「おい鳥手、その子は何だ」
「こいつはアゲハだぞ」
『私アゲハ!!』
「そういうことを聞いてるんじゃない」
「登校中に会ったんだ。連れて来たらダメだったか?」
「いやダメだろう。ペットか何かなのか?」
三限目、鳥手は授業開始早々アゲハの事で先生に目をつけられた。
さっきまでの先生なら睨むだけで終わったのだが、やはり国語教師ゲンゴロウ。一筋縄では行かない。
「こんな可愛い子が俺のペットなわけないだろうが。ふざけてんのかテメェ」
「いやどっちがだよ。ペットじゃないなら部外者はお引き取り願う。学校とはそういうもんだ」
「まーまーゲンちゃん先生もジョージも落ち着いて、な?」
見かねたタカシが仲裁に入ってくれる。
学級委員。それも人望のありすぎるタカシは、そのフレンドリー能力を先生にまでも発揮する。
先生達の家に泊まり、一晩中麻雀やったり朝から釣りに行くこともあるようだ。
『私、帰った方が良い?』
「大丈夫だよジョージ、アゲハちゃん。僕に任せて」
「そうは言ってもな委員長。学校とは部外者が来れないようなシステムになっていてだな」
「先生だってたまに娘を連れて来て、一緒に授業受けさせてるでしょうに」
「え!いや、それは」
「ゲンちゃん先生ならいいんすか?そりゃあ事情があるのかもしれない。奥さんが幼稚園の送り迎え厳しいとか、そういうどうしようもない事情があったのかもしれない。でも違うっすよね?少なくとも学校や僕らにとってそんなの関係ない。でも許されたのは、周りの人の優しさじゃないんすか?ジョージとアゲハちゃんの間にだって、何か特別な事情があるかもしれない。だったら、一回くらい優しさの恩返ししたっていいじゃないですか」
「……すごいなやっぱ」
言葉こそ優しいものの、タカシのやり方は弱みに付け込んでいるそれである。
しかもここでアゲハを帰せば、次もうゲンゴロウは子供を連れてこれなくなる。
そして何よりこの【脅迫】を、【脅迫】だと思われてないところがすごい。
「そう、なのか?まぁそうか。そうだな。先生たるもの、寛容な心を見せなければな」
『やった!じゃあいていいね!』
「ありがとな」
「いいんだよジョージ。でも貸し1つだかんね?」
「借り?」
『ふっふっふ。放課後に借りを返してもらう。カラオケについて来てもらって、僕らと一緒に騒いでもらうんだ』
そんなんで借りを返したことにしていいのか。
いつだって子供のような笑顔、鋭い八重歯が特徴。
タカシといえば、この学校はおろか周囲の学校も知る人物である。
良い言い方をすれば誰とでも仲良くなれる奴、悪い言い方をすれば軟派者って奴だ。
恐ろしいところは、相手に不快感を与えることがないことだ。他人との距離を置く俺でさえ、タカシには仲良くして頂いている。
仲良くしてもらってるだけで、こちらから仲良くしようとは全く思ってないところは、今の所秘密ではある。
「おい鳥手、その子は何だ」
「こいつはアゲハだぞ」
『私アゲハ!!』
「そういうことを聞いてるんじゃない」
「登校中に会ったんだ。連れて来たらダメだったか?」
「いやダメだろう。ペットか何かなのか?」
三限目、鳥手は授業開始早々アゲハの事で先生に目をつけられた。
さっきまでの先生なら睨むだけで終わったのだが、やはり国語教師ゲンゴロウ。一筋縄では行かない。
「こんな可愛い子が俺のペットなわけないだろうが。ふざけてんのかテメェ」
「いやどっちがだよ。ペットじゃないなら部外者はお引き取り願う。学校とはそういうもんだ」
「まーまーゲンちゃん先生もジョージも落ち着いて、な?」
見かねたタカシが仲裁に入ってくれる。
学級委員。それも人望のありすぎるタカシは、そのフレンドリー能力を先生にまでも発揮する。
先生達の家に泊まり、一晩中麻雀やったり朝から釣りに行くこともあるようだ。
『私、帰った方が良い?』
「大丈夫だよジョージ、アゲハちゃん。僕に任せて」
「そうは言ってもな委員長。学校とは部外者が来れないようなシステムになっていてだな」
「先生だってたまに娘を連れて来て、一緒に授業受けさせてるでしょうに」
「え!いや、それは」
「ゲンちゃん先生ならいいんすか?そりゃあ事情があるのかもしれない。奥さんが幼稚園の送り迎え厳しいとか、そういうどうしようもない事情があったのかもしれない。でも違うっすよね?少なくとも学校や僕らにとってそんなの関係ない。でも許されたのは、周りの人の優しさじゃないんすか?ジョージとアゲハちゃんの間にだって、何か特別な事情があるかもしれない。だったら、一回くらい優しさの恩返ししたっていいじゃないですか」
「……すごいなやっぱ」
言葉こそ優しいものの、タカシのやり方は弱みに付け込んでいるそれである。
しかもここでアゲハを帰せば、次もうゲンゴロウは子供を連れてこれなくなる。
そして何よりこの【脅迫】を、【脅迫】だと思われてないところがすごい。
「そう、なのか?まぁそうか。そうだな。先生たるもの、寛容な心を見せなければな」
『やった!じゃあいていいね!』
「ありがとな」
「いいんだよジョージ。でも貸し1つだかんね?」
「借り?」
『ふっふっふ。放課後に借りを返してもらう。カラオケについて来てもらって、僕らと一緒に騒いでもらうんだ』
そんなんで借りを返したことにしていいのか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる