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2章 誰が為の蛇
6 穏やかな爪痕
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翌日。
晴天で風が気持ちいい。
宿を出たソフィア達は、アングの案内でクローロン村へと向かっていた。歩いて一時間ほどの近い場所にあるようだ。一度滅んだせいもあるのだろうが、森の中に伸びる小道はあまり広くはない。手入れもされていないようで雑草が生い茂っている。しかし、ある程度踏みしめられた跡が残っており、村へ人が訪れていることが窺えた。
森独特の湿ったニオイを味わいつつ歩いていれば、やがて木製の門が見えてくる。焦げて黒くなった、異様で無残な門だった。
そこへ辿り着くやいなや、アングは舞うようにソフィア達の前へ歩み出る。
「ようこそ我が故郷、クローロンへ!」
よく通るその声に反応したのか、ぽつぽつと建っている民家から人々が姿を見せた。老若男女の偏りはあまりないように見える。強いて言うならば、子供の姿はほとんど見えない。
既に滅んだ村と聞いていたのだが、また新たに人が住み始めたのだろうか。
彼らはみな不思議そうな顔でソフィア達を眺めていたが、アングの姿を確認すると警戒心を弱めたようだった。にこにこ笑顔を浮かべながら皆が近づいてくる。
「まぁアング、今日のお客様ね?」
「ここまでお疲れだったでしょう、ごゆっくりお過ごしくださいね」
思わぬ歓迎ムードだったが、ソフィアはどこか不気味さを感じて眉をひそめそうになった。いかにも怪しい話の出所だというのに、住民に邪気がなさすぎるのだ。
しかし、それをあからさまに顔に出すのは失礼に値する。ポーカーフェイスを保ちつつ、村の様子を窺った。
本当に一度は滅んだ村なのだろう。簡易的に建てられた木造の家と、見るも無惨な家の焼け跡が無造作に並んでいる。このほのぼのとした空気の中に確かに残っている爪痕を片付けるつもりはないらしい。
「アング、さっそくお連れしたらどうだ? この方々もお疲れなのだろう?」
「おう、もちろんさ」
初老の男性がアングに進言すると、彼は当たり前だとばかりに頷いた。
兄と全く同じ深碧の髪を揺らしながら振り向いて、彼は村の奥を指さした。まるでビシッという効果音がしそうなほど勢いが良い動きだ。その表情は期待に満ちてキラキラした光が見えるようである。
「ここから真っ直ぐ行った先にな、紹介したいものがあるんだ。着いてきてくれ」
そう言って鼻歌交じりに歩き出すアングの背を、何の疑いもなくノアが追いかけていく。セラフィがそれに続き、ラルカが歩きだそうとしたところで彼女はふと立ち止まる。隣に立っていたセルペンスが立ち尽くしたままだったからだ。殿に立っていたソフィアがこっそり様子を窺えば、彼はぼんやりと遠くを見ている。その方角は、アングが進む方とは少し異なっていた。
「懐かしい?」
「え? ……あぁ。もちろん違うところはあるけど、雰囲気は昔と変わらないと思っただけ」
声をかけてみれば、彼は我に返ったように一瞬肩を跳ねさせた。それから淡く笑んで歩き出そうとする。
ソフィアは肩をすくめ、彼の袖を軽く引っ張った。
「行きたいところがあるなら先に行ってしまってもいいんじゃないかしら」
「え……」
「態度に出ているわよ。別に急ぎじゃないのだし、村の中だったら寄り道したって構わないでしょう」
この村の出身であるならば、多かれ少なかれ思い出の地というものがあるのかもしれない。彼が望むのなら仲間のよしみで叶えてあげたい。それに、彼の過去を垣間見ることができるかもしれない。この村にまつわる黒い噂の情報を得に来たのだ、聞けたならソフィアとしても有り難い。
そこへ着いてこない彼女達を心配したのか、アングが走って戻ってきた。不思議そうな顔で三人を見回して首を傾げる。その後ろでは同じく戻ろうとしているノアをセラフィが首根っこを掴んで止めている様子が見て取れた。何か騒いでいるようだが、何を言っているかは分からない。
「おーい、どうしたんだ?」
「彼、少し寄りたいところがあるみたいなの。用が済んだらそちらへ行くわ。アング、目的の場所はどこなの? 先に教えて貰えるとありがたいわ」
「えーと、元々俺と兄ちゃんが住んでいた家だよ。……兄ちゃんは行きたくないかもしれないけど」
アングの言葉尻が萎んでいく。しかし聞こえないほどではなかった。
言葉から察するに、どうやらこの村にセルペンスにとってあまり良い思い出はないのかもしれない。
「とにかく、分かったよ。先に行って待ってるからな」
にっこり笑い直してアングは再び歩き出した。
いつの間にか周りの住民たちも散り散りになり、それぞれの生活へ戻っている。
セルペンスは小さく「ありがとう」と呟き、先ほど視線を向けていた方へと歩き出した。ソフィアとラルカはその背に黙って着いていく。ラルカの歩調に合わせてか、少しゆっくりめに歩みを進めている。
数分歩いた先には、家も建っていない小さな丘が存在していた。大樹が一本そびえ立ち、木の葉を風に揺らしている。
セルペンスは迷うことなくその大樹の側へと近寄り、おもむろに根元へ腰を下ろした。ソフィアとラルカも、彼を挟むようにしてそれに倣う。
丘の下、視界に映る位置に大きな瓦礫が積み上がっている場所が見える。さほど遠くはなさそうだ。彼は細い指で場所を指し示す。
「あれが、俺とアングが住んでいた家」
「小さい村にしては大きな建物に住んでいたのね」
「そうだね。あそこは村の役場……村長の家でもあったから」
「村長?」
それは初耳だ。今度こそ眉をひそめ、ソフィアは思案する。
脳裏に女将の姿がちらつく。彼女はなんと言っていただろうか。
『クローロン村には、あるしきたりがあったそうです。――曰く、村長家の子供たちは決められた者と結婚し、子孫を残すこと。そしてその候補は……精霊によって決められる、ということです』
あの残骸が生家だというのならば、セルペンスとアングは村長家の子供ということになる。村が滅びることなく存続していたとしたら――彼らは精霊が選んだ女性を配偶者として村のしきたりに縛られる人生を歩んでいったのだろうか。
ソフィアは神子だ。血の呪いに縛られて生きている。他の神子も、見えないだけで同じ呪いを背負っている。
しかし今隣に座る彼には特別な血は流れていない。それなのに、ソフィア以上に窮屈な道を歩まされる運命だったのは同情してしまう。憐憫は時に毒となる。決して口には出さないようソフィアは唇を噛みしめた。
「そう」
短い返事だけを残して彼は微笑み、風に乱れそうになる髪を抑えた。
「あ、可愛いお花が咲いてる」
ふいにラルカがそう言った。彼女は噂にまつわる不穏な空気をよく理解していないらしく、ニコニコしながら側に咲く小さな花を愛でていた。彼女の指先は白い花が揺れている。
刹那、ソフィアは見逃さなかった。楽しそうなラルカを一瞥したセルペンスの双眸に、確かな寂寥の光が宿ったことを。
(もしかして、ここは)
これはただの勘だ。何の確証もない。
けれどソフィアはそうであると、心の奥底でそう思ってしまった。
――ここは、彼と彼女の思い出の地なのかもしれない。
***
十数分後。
しばらく座って過ごしていた三人だが、セルペンスが立ち上がったことで保たれていた静寂が破られた。服についた芝を払い、髪に飾られた金色のヘアピンの位置を直す。
「そろそろ行こうか。これ以上待たせるのも悪いし、ソフィアも調べたいことがあるだろう?」
「……貴方が良いのなら別に」
大人二人が動いた気配に、船をこいでいたラルカが驚いて目を覚ます。過ごしやすい気候なのだ、眠くなっても仕方ない。慌てて立ち上がろうとしてうっかり姿勢を崩してしまった彼女を支え、セルペンスは苦笑した。
「そんなに慌てなくても良いんだよ」
「うう……ごめんなさい……」
ほんのり頬を染め、目尻にうっすら涙を湛えた彼女の顔は――恋する少女のものだ。
その姿にあるはずもない残滓を見たような気がして、ソフィアは瞼を閉じた。いい加減切り替えなければならないだろう。
「それじゃあ行きましょうか」
三人は大樹に背を向け、丘を下っていった。
目指すは――黒き救いの手、だ。
晴天で風が気持ちいい。
宿を出たソフィア達は、アングの案内でクローロン村へと向かっていた。歩いて一時間ほどの近い場所にあるようだ。一度滅んだせいもあるのだろうが、森の中に伸びる小道はあまり広くはない。手入れもされていないようで雑草が生い茂っている。しかし、ある程度踏みしめられた跡が残っており、村へ人が訪れていることが窺えた。
森独特の湿ったニオイを味わいつつ歩いていれば、やがて木製の門が見えてくる。焦げて黒くなった、異様で無残な門だった。
そこへ辿り着くやいなや、アングは舞うようにソフィア達の前へ歩み出る。
「ようこそ我が故郷、クローロンへ!」
よく通るその声に反応したのか、ぽつぽつと建っている民家から人々が姿を見せた。老若男女の偏りはあまりないように見える。強いて言うならば、子供の姿はほとんど見えない。
既に滅んだ村と聞いていたのだが、また新たに人が住み始めたのだろうか。
彼らはみな不思議そうな顔でソフィア達を眺めていたが、アングの姿を確認すると警戒心を弱めたようだった。にこにこ笑顔を浮かべながら皆が近づいてくる。
「まぁアング、今日のお客様ね?」
「ここまでお疲れだったでしょう、ごゆっくりお過ごしくださいね」
思わぬ歓迎ムードだったが、ソフィアはどこか不気味さを感じて眉をひそめそうになった。いかにも怪しい話の出所だというのに、住民に邪気がなさすぎるのだ。
しかし、それをあからさまに顔に出すのは失礼に値する。ポーカーフェイスを保ちつつ、村の様子を窺った。
本当に一度は滅んだ村なのだろう。簡易的に建てられた木造の家と、見るも無惨な家の焼け跡が無造作に並んでいる。このほのぼのとした空気の中に確かに残っている爪痕を片付けるつもりはないらしい。
「アング、さっそくお連れしたらどうだ? この方々もお疲れなのだろう?」
「おう、もちろんさ」
初老の男性がアングに進言すると、彼は当たり前だとばかりに頷いた。
兄と全く同じ深碧の髪を揺らしながら振り向いて、彼は村の奥を指さした。まるでビシッという効果音がしそうなほど勢いが良い動きだ。その表情は期待に満ちてキラキラした光が見えるようである。
「ここから真っ直ぐ行った先にな、紹介したいものがあるんだ。着いてきてくれ」
そう言って鼻歌交じりに歩き出すアングの背を、何の疑いもなくノアが追いかけていく。セラフィがそれに続き、ラルカが歩きだそうとしたところで彼女はふと立ち止まる。隣に立っていたセルペンスが立ち尽くしたままだったからだ。殿に立っていたソフィアがこっそり様子を窺えば、彼はぼんやりと遠くを見ている。その方角は、アングが進む方とは少し異なっていた。
「懐かしい?」
「え? ……あぁ。もちろん違うところはあるけど、雰囲気は昔と変わらないと思っただけ」
声をかけてみれば、彼は我に返ったように一瞬肩を跳ねさせた。それから淡く笑んで歩き出そうとする。
ソフィアは肩をすくめ、彼の袖を軽く引っ張った。
「行きたいところがあるなら先に行ってしまってもいいんじゃないかしら」
「え……」
「態度に出ているわよ。別に急ぎじゃないのだし、村の中だったら寄り道したって構わないでしょう」
この村の出身であるならば、多かれ少なかれ思い出の地というものがあるのかもしれない。彼が望むのなら仲間のよしみで叶えてあげたい。それに、彼の過去を垣間見ることができるかもしれない。この村にまつわる黒い噂の情報を得に来たのだ、聞けたならソフィアとしても有り難い。
そこへ着いてこない彼女達を心配したのか、アングが走って戻ってきた。不思議そうな顔で三人を見回して首を傾げる。その後ろでは同じく戻ろうとしているノアをセラフィが首根っこを掴んで止めている様子が見て取れた。何か騒いでいるようだが、何を言っているかは分からない。
「おーい、どうしたんだ?」
「彼、少し寄りたいところがあるみたいなの。用が済んだらそちらへ行くわ。アング、目的の場所はどこなの? 先に教えて貰えるとありがたいわ」
「えーと、元々俺と兄ちゃんが住んでいた家だよ。……兄ちゃんは行きたくないかもしれないけど」
アングの言葉尻が萎んでいく。しかし聞こえないほどではなかった。
言葉から察するに、どうやらこの村にセルペンスにとってあまり良い思い出はないのかもしれない。
「とにかく、分かったよ。先に行って待ってるからな」
にっこり笑い直してアングは再び歩き出した。
いつの間にか周りの住民たちも散り散りになり、それぞれの生活へ戻っている。
セルペンスは小さく「ありがとう」と呟き、先ほど視線を向けていた方へと歩き出した。ソフィアとラルカはその背に黙って着いていく。ラルカの歩調に合わせてか、少しゆっくりめに歩みを進めている。
数分歩いた先には、家も建っていない小さな丘が存在していた。大樹が一本そびえ立ち、木の葉を風に揺らしている。
セルペンスは迷うことなくその大樹の側へと近寄り、おもむろに根元へ腰を下ろした。ソフィアとラルカも、彼を挟むようにしてそれに倣う。
丘の下、視界に映る位置に大きな瓦礫が積み上がっている場所が見える。さほど遠くはなさそうだ。彼は細い指で場所を指し示す。
「あれが、俺とアングが住んでいた家」
「小さい村にしては大きな建物に住んでいたのね」
「そうだね。あそこは村の役場……村長の家でもあったから」
「村長?」
それは初耳だ。今度こそ眉をひそめ、ソフィアは思案する。
脳裏に女将の姿がちらつく。彼女はなんと言っていただろうか。
『クローロン村には、あるしきたりがあったそうです。――曰く、村長家の子供たちは決められた者と結婚し、子孫を残すこと。そしてその候補は……精霊によって決められる、ということです』
あの残骸が生家だというのならば、セルペンスとアングは村長家の子供ということになる。村が滅びることなく存続していたとしたら――彼らは精霊が選んだ女性を配偶者として村のしきたりに縛られる人生を歩んでいったのだろうか。
ソフィアは神子だ。血の呪いに縛られて生きている。他の神子も、見えないだけで同じ呪いを背負っている。
しかし今隣に座る彼には特別な血は流れていない。それなのに、ソフィア以上に窮屈な道を歩まされる運命だったのは同情してしまう。憐憫は時に毒となる。決して口には出さないようソフィアは唇を噛みしめた。
「そう」
短い返事だけを残して彼は微笑み、風に乱れそうになる髪を抑えた。
「あ、可愛いお花が咲いてる」
ふいにラルカがそう言った。彼女は噂にまつわる不穏な空気をよく理解していないらしく、ニコニコしながら側に咲く小さな花を愛でていた。彼女の指先は白い花が揺れている。
刹那、ソフィアは見逃さなかった。楽しそうなラルカを一瞥したセルペンスの双眸に、確かな寂寥の光が宿ったことを。
(もしかして、ここは)
これはただの勘だ。何の確証もない。
けれどソフィアはそうであると、心の奥底でそう思ってしまった。
――ここは、彼と彼女の思い出の地なのかもしれない。
***
十数分後。
しばらく座って過ごしていた三人だが、セルペンスが立ち上がったことで保たれていた静寂が破られた。服についた芝を払い、髪に飾られた金色のヘアピンの位置を直す。
「そろそろ行こうか。これ以上待たせるのも悪いし、ソフィアも調べたいことがあるだろう?」
「……貴方が良いのなら別に」
大人二人が動いた気配に、船をこいでいたラルカが驚いて目を覚ます。過ごしやすい気候なのだ、眠くなっても仕方ない。慌てて立ち上がろうとしてうっかり姿勢を崩してしまった彼女を支え、セルペンスは苦笑した。
「そんなに慌てなくても良いんだよ」
「うう……ごめんなさい……」
ほんのり頬を染め、目尻にうっすら涙を湛えた彼女の顔は――恋する少女のものだ。
その姿にあるはずもない残滓を見たような気がして、ソフィアは瞼を閉じた。いい加減切り替えなければならないだろう。
「それじゃあ行きましょうか」
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目指すは――黒き救いの手、だ。
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