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2章 誰が為の蛇
8 影煙る宴
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その夜は新クローロン村住民による宴が行われた。宴とは名ばかりの小さな飲み会である。村の規模が小さいため仕方のないことだろう。
村人が楽しげに広場にテーブルを運び、手製の料理を並べていく。ソフィアは村の女性に混じって料理を手伝っていた。かつて迷いの森と呼ばれる場所で暮らしていた際は大抵の食事はレイが用意してくれていたのだが、彼女も多少の自炊くらいはできる。彼よりも腕前は劣るものの、消して下手なワケではない。
「貴女はどこから来たの?」
野菜が柔らかく煮込まれたスープを器によそいながら、三十代くらいの女性が話しかけてくる。それを受け取って盆に並べながら、ソフィアはしばし思案する。答えとしたのは、迷いの森ではなかった。
「マグナロアからです」
「あら、そう畏まらなくてもいいのよ。……マグナロア、ね。大変な場所だと聞いているわ」
「そうです……そうね。修行は厳しい。その分、強くなることはできる」
マグナロアはソフィアにとって大切な場所である。
強くなりたい。
その一心で単身訪れた幼い少女を馬鹿にせず、しかし甘やかしもせず厳しく鍛え、そして愛してくれた――長レオナを始め、マグナロアの人々はソフィアにとって全員が親のような存在なのだ。
しかし、女性はソフィアの思いとは真逆のことを考えているようだった。
「痛かったでしょう。でも安心して。この村にいればそんなことは忘れられるわ――さぁ、運びましょう」
「……えぇ」
沢山の器が乗った盆は二つ。一つは女性が、もう片方はソフィアが持って村の広場へと向かった。
***
外では既にどんちゃん騒ぎが始まっている。いくつか焚かれた篝火から火の粉が舞って彩りを添えていた。
アングの知り合いということで村人たちの警戒は非常に薄い。かつ客人の一人が彼の実兄だというものだから、もてはやされているようだった。どうやらこの村にとってアングは特別な存在のようだった。
その彼はというと、実兄セルペンスと何か話をしていた。小さなテーブルを挟み、酒を飲み交わしている。
そんな二人をチラチラと見ながらため息をつく少女がひとり。さっきまでは村の女性たちに囲まれて手作りの服をあれやこれやとあてがわれていた。おまけに髪も弄られ、今の彼女は一部を残してエメラルドグリーンの絹糸を高く結い上げ、黄色の花飾りを添えていた。服は淡い水色のワンピースへと姿を変えている。
塀に腰掛けて足をぶらぶらと揺らしていると、向かいに座っていた少年ノアと目があった。同じように退屈そうに唇を尖らせていた彼は、困ったように笑いラルカに近づいてきた。
「ラールカ」
「どうしたんです?」
「だってさー、兄ちゃんはあいつと話してるし、セラフィとソフィアも村の連中と一緒にいるし……」
「「つまらない」」
二人同時に顔をしかめ、そして吹き出した。
ノアは篝火の明かりが届かない方を指さす。
「せっかくだからさ、探検しようぜ。兄ちゃんの故郷、お前も興味あるだろ?」
「はい!」
若干食い気味に返された答えにのけぞりつつ、ノアは近くにあったランプを手に取る。
「それじゃ、いこっか。そんな遅くならないと思うし」
二人並んで暗闇を歩く。家が建ち並ぶ区間はそれなりに明るいのだが、他の場所は瓦礫が残るのみで暗い。そのためか、星の明かりが冷たくも美しく映えていた。
ラルカは棘が刺さらないように気を付けつつ、焼け焦げた木片を拾い上げる。ボロボロのそれは可愛らしく着飾った彼女とあまりにも不釣り合いだった。
彼女がほんの少し手に力を込めると、木片はいともたやすく崩れ去る。
「ノアはいつからセルペンスさんと一緒にいるんです?」
自然と漏れた問いに、ノアは同じように木片を拾いながら答えた。
「生まれたときから」
「そうなんですか? 初耳でした」
「正確に言えば、物心ついたときから。兄ちゃんは俺の面倒をずっと見てくれてたんだ。だから兄ちゃんって呼んでる」
ノアは生まれたその日に精霊ビエントに捕らわれた。彼自身は覚えていないが、生まれて間もない赤ん坊が突如部屋に放り込まれ、セラフィを始めとしたイミタシアたちは大変驚いたのだそうだ。散々聞かされた話である。その後、みんなで慣れぬ赤ん坊の世話をしてきたのだが、その中心となったのがセルペンスだったという。
朧気ながらもノアは覚えている。精霊の血を取り入れ、激痛に泣き叫ぶ日々を幼いながらに乗り越えることが出来たのはみんなが一緒にいたからだ。――たった一人、その中でどうしても好きになれない者はいたがそれは思考から省いておく。
「そうなんですね。昔から優しかったんだ……」
「あぁ。でも弱っちいから、その分俺が守ってやらないと! とは思ってるんだけどさぁ、歩いてる途中で寝ちゃったりしちゃって。俺もまだまだだな」
「そんなことないと思いますよ」
項垂れゆく黄色のくせ毛を面白がりつつ、ラルカは空を見上げた。
満点の星空だ。どこか寂しそうな雰囲気を纏う……ラルカの救世主に、この美しい景色を見せてあげたかった。
「私もノアみたいに、あの人のことを守れたらいいな」
「ラルカは真面目だからなー。きっとできるよ。なんなら俺が師匠になってやろうか?」
ノアはふっと笑い、ぴょこんと跳ねた髪を指に巻き取りながら続ける。
「俺さー、フェリクスにも剣の稽古つけるって言っちゃったんだけど、まだ実現できてないな。いつか顔を出しにいかないと」
「フェリクス……?」
「そ。この国の次の王様なんだって。初めて会った時は弱っちい奴だと思ったけど、それ以上にすんごい奴だったみたいだ」
その名を聞いたとき、つきんとラルカの脳が痛んだ。
聞き覚えがあるような気がする。どこで聞いたのだったか。あれは、確かここみたいに暗い場所で、でもここみたいに綺麗な場所ではなくて――。
『第三王子フェリクスが今は不在らしいし、忍び込むのは別に大変でもなんでもないと思うよ。あの街は第三王子がいてこそ警備とか、その辺がきちんと機能するみたいだからね。やる気ないのかな。まったく謎過ぎる現象だ』
『そんなことは知らん。シャーンスはここ数十年で精霊の被害に全く遭っていないそうだ。これまでの記録ではなんどか破壊に巻き込まれたそうだが……ならば、王家と精霊が秘密裏にやりとりをしていたとしても可笑しくはない。合成獣をけしかけるなら今だな』
『だねー。ならあのお人形ちゃんに躾をしないと。あの子、オリジナルの被検体よりも本当に目つき悪くて――腹立つし』
ぼんやりと蘇るのは暗くて淀んだ空気が満ちた部屋だ。成人した人間一人がすっぽり入ってしまいそうなほど大きなガラスの筒、原色のコード、怪しい光を放つ何かの装置……そして、ラルカのことを冷たく見据える、二人の――。
これ以上は思い出してはいけない。脳内で警鐘が鳴る。
いつの間にか息が浅くなっていたようだ。それに気付いたノアが木片を手放してラルカの肩を揺さぶった。
「ラルカ、大丈夫か?」
「え、あ、はい……なんでもありません」
嫌に高鳴る鼓動を抑え込むように胸に手を添えて、ラルカは頭を振る。
薄く化粧を施された額に汗が浮かんでいることに気付き、震える指先でそっと拭った。
無性に、抱きしめて貰いたくなった。柔らかい声音で「大丈夫だよ」と言って欲しくなった。優しく頭を撫でて貰って、隣で眠って欲しい。もちろん、何もかも失って倒れていた彼女を最初に見つけてくれた彼に。
ラルカはノアに向かって微笑んだ。
「戻りましょう、ノア」
「そうだな。お前、あんまり体調良くなさそうだし、後で兄ちゃんに診て貰うといいよ」
「そうします」
二人は踵を返そうとした。
刹那、ノアは気配を感じて立ち止まる。今は愛用の大剣を持ってきていない。しかし、代わりに短剣を腰に佩いてきていた。その柄に手を掛け、ラルカを立ち止まらせる。
「ノア?」
「誰だ、そこにいるのは」
気配の主は最初こそ気配を消そうとしたのだろう。しかし、動揺のせいかガラスの破片を踏み、ピキと小さな音を立ててしまう。
本当に誰かがいたと分かり、ラルカは青ざめる。こんな暗い場所にいるのだ、村人ではないのだろう。
気配の主はふらふらと瓦礫の影から出てきた。瞠目しながら見つめる先は――ノア。
「お前、何故ここにいる……?」
くすんだ黄緑色の髪、顔の下部分を隠すマフラーと腕を覆う包帯。特徴的な見た目を持つ少年は、驚愕と嫌悪の眼差しをもって挨拶代わりとした。
対するノアも全身の毛をネコのように逆立てつつ、苛立ちを顕わに少年の名を呼んだ。
「それはこっちの台詞だ、ヴェレーノ!」
村人が楽しげに広場にテーブルを運び、手製の料理を並べていく。ソフィアは村の女性に混じって料理を手伝っていた。かつて迷いの森と呼ばれる場所で暮らしていた際は大抵の食事はレイが用意してくれていたのだが、彼女も多少の自炊くらいはできる。彼よりも腕前は劣るものの、消して下手なワケではない。
「貴女はどこから来たの?」
野菜が柔らかく煮込まれたスープを器によそいながら、三十代くらいの女性が話しかけてくる。それを受け取って盆に並べながら、ソフィアはしばし思案する。答えとしたのは、迷いの森ではなかった。
「マグナロアからです」
「あら、そう畏まらなくてもいいのよ。……マグナロア、ね。大変な場所だと聞いているわ」
「そうです……そうね。修行は厳しい。その分、強くなることはできる」
マグナロアはソフィアにとって大切な場所である。
強くなりたい。
その一心で単身訪れた幼い少女を馬鹿にせず、しかし甘やかしもせず厳しく鍛え、そして愛してくれた――長レオナを始め、マグナロアの人々はソフィアにとって全員が親のような存在なのだ。
しかし、女性はソフィアの思いとは真逆のことを考えているようだった。
「痛かったでしょう。でも安心して。この村にいればそんなことは忘れられるわ――さぁ、運びましょう」
「……えぇ」
沢山の器が乗った盆は二つ。一つは女性が、もう片方はソフィアが持って村の広場へと向かった。
***
外では既にどんちゃん騒ぎが始まっている。いくつか焚かれた篝火から火の粉が舞って彩りを添えていた。
アングの知り合いということで村人たちの警戒は非常に薄い。かつ客人の一人が彼の実兄だというものだから、もてはやされているようだった。どうやらこの村にとってアングは特別な存在のようだった。
その彼はというと、実兄セルペンスと何か話をしていた。小さなテーブルを挟み、酒を飲み交わしている。
そんな二人をチラチラと見ながらため息をつく少女がひとり。さっきまでは村の女性たちに囲まれて手作りの服をあれやこれやとあてがわれていた。おまけに髪も弄られ、今の彼女は一部を残してエメラルドグリーンの絹糸を高く結い上げ、黄色の花飾りを添えていた。服は淡い水色のワンピースへと姿を変えている。
塀に腰掛けて足をぶらぶらと揺らしていると、向かいに座っていた少年ノアと目があった。同じように退屈そうに唇を尖らせていた彼は、困ったように笑いラルカに近づいてきた。
「ラールカ」
「どうしたんです?」
「だってさー、兄ちゃんはあいつと話してるし、セラフィとソフィアも村の連中と一緒にいるし……」
「「つまらない」」
二人同時に顔をしかめ、そして吹き出した。
ノアは篝火の明かりが届かない方を指さす。
「せっかくだからさ、探検しようぜ。兄ちゃんの故郷、お前も興味あるだろ?」
「はい!」
若干食い気味に返された答えにのけぞりつつ、ノアは近くにあったランプを手に取る。
「それじゃ、いこっか。そんな遅くならないと思うし」
二人並んで暗闇を歩く。家が建ち並ぶ区間はそれなりに明るいのだが、他の場所は瓦礫が残るのみで暗い。そのためか、星の明かりが冷たくも美しく映えていた。
ラルカは棘が刺さらないように気を付けつつ、焼け焦げた木片を拾い上げる。ボロボロのそれは可愛らしく着飾った彼女とあまりにも不釣り合いだった。
彼女がほんの少し手に力を込めると、木片はいともたやすく崩れ去る。
「ノアはいつからセルペンスさんと一緒にいるんです?」
自然と漏れた問いに、ノアは同じように木片を拾いながら答えた。
「生まれたときから」
「そうなんですか? 初耳でした」
「正確に言えば、物心ついたときから。兄ちゃんは俺の面倒をずっと見てくれてたんだ。だから兄ちゃんって呼んでる」
ノアは生まれたその日に精霊ビエントに捕らわれた。彼自身は覚えていないが、生まれて間もない赤ん坊が突如部屋に放り込まれ、セラフィを始めとしたイミタシアたちは大変驚いたのだそうだ。散々聞かされた話である。その後、みんなで慣れぬ赤ん坊の世話をしてきたのだが、その中心となったのがセルペンスだったという。
朧気ながらもノアは覚えている。精霊の血を取り入れ、激痛に泣き叫ぶ日々を幼いながらに乗り越えることが出来たのはみんなが一緒にいたからだ。――たった一人、その中でどうしても好きになれない者はいたがそれは思考から省いておく。
「そうなんですね。昔から優しかったんだ……」
「あぁ。でも弱っちいから、その分俺が守ってやらないと! とは思ってるんだけどさぁ、歩いてる途中で寝ちゃったりしちゃって。俺もまだまだだな」
「そんなことないと思いますよ」
項垂れゆく黄色のくせ毛を面白がりつつ、ラルカは空を見上げた。
満点の星空だ。どこか寂しそうな雰囲気を纏う……ラルカの救世主に、この美しい景色を見せてあげたかった。
「私もノアみたいに、あの人のことを守れたらいいな」
「ラルカは真面目だからなー。きっとできるよ。なんなら俺が師匠になってやろうか?」
ノアはふっと笑い、ぴょこんと跳ねた髪を指に巻き取りながら続ける。
「俺さー、フェリクスにも剣の稽古つけるって言っちゃったんだけど、まだ実現できてないな。いつか顔を出しにいかないと」
「フェリクス……?」
「そ。この国の次の王様なんだって。初めて会った時は弱っちい奴だと思ったけど、それ以上にすんごい奴だったみたいだ」
その名を聞いたとき、つきんとラルカの脳が痛んだ。
聞き覚えがあるような気がする。どこで聞いたのだったか。あれは、確かここみたいに暗い場所で、でもここみたいに綺麗な場所ではなくて――。
『第三王子フェリクスが今は不在らしいし、忍び込むのは別に大変でもなんでもないと思うよ。あの街は第三王子がいてこそ警備とか、その辺がきちんと機能するみたいだからね。やる気ないのかな。まったく謎過ぎる現象だ』
『そんなことは知らん。シャーンスはここ数十年で精霊の被害に全く遭っていないそうだ。これまでの記録ではなんどか破壊に巻き込まれたそうだが……ならば、王家と精霊が秘密裏にやりとりをしていたとしても可笑しくはない。合成獣をけしかけるなら今だな』
『だねー。ならあのお人形ちゃんに躾をしないと。あの子、オリジナルの被検体よりも本当に目つき悪くて――腹立つし』
ぼんやりと蘇るのは暗くて淀んだ空気が満ちた部屋だ。成人した人間一人がすっぽり入ってしまいそうなほど大きなガラスの筒、原色のコード、怪しい光を放つ何かの装置……そして、ラルカのことを冷たく見据える、二人の――。
これ以上は思い出してはいけない。脳内で警鐘が鳴る。
いつの間にか息が浅くなっていたようだ。それに気付いたノアが木片を手放してラルカの肩を揺さぶった。
「ラルカ、大丈夫か?」
「え、あ、はい……なんでもありません」
嫌に高鳴る鼓動を抑え込むように胸に手を添えて、ラルカは頭を振る。
薄く化粧を施された額に汗が浮かんでいることに気付き、震える指先でそっと拭った。
無性に、抱きしめて貰いたくなった。柔らかい声音で「大丈夫だよ」と言って欲しくなった。優しく頭を撫でて貰って、隣で眠って欲しい。もちろん、何もかも失って倒れていた彼女を最初に見つけてくれた彼に。
ラルカはノアに向かって微笑んだ。
「戻りましょう、ノア」
「そうだな。お前、あんまり体調良くなさそうだし、後で兄ちゃんに診て貰うといいよ」
「そうします」
二人は踵を返そうとした。
刹那、ノアは気配を感じて立ち止まる。今は愛用の大剣を持ってきていない。しかし、代わりに短剣を腰に佩いてきていた。その柄に手を掛け、ラルカを立ち止まらせる。
「ノア?」
「誰だ、そこにいるのは」
気配の主は最初こそ気配を消そうとしたのだろう。しかし、動揺のせいかガラスの破片を踏み、ピキと小さな音を立ててしまう。
本当に誰かがいたと分かり、ラルカは青ざめる。こんな暗い場所にいるのだ、村人ではないのだろう。
気配の主はふらふらと瓦礫の影から出てきた。瞠目しながら見つめる先は――ノア。
「お前、何故ここにいる……?」
くすんだ黄緑色の髪、顔の下部分を隠すマフラーと腕を覆う包帯。特徴的な見た目を持つ少年は、驚愕と嫌悪の眼差しをもって挨拶代わりとした。
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