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1章 贖罪の憤怒蛍
4 君がいないと
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鈍痛に目を覚ます。
ぼやけた視界に広がるのは素朴な印象な木目が広がる天井だ。後頭部の痛みに眉を寄せつつ身体を起こそうとしたが、その前に横から伸びてきた手がレイの左肩を押さえる。
そんなに力は入っていなさそうだったが、たったそれだけで動けなくなる。
驚愕に一瞬声が詰まるレイに降りかかったのは、案外優しい声だった。
「まだ動かない方がいいよ。軽傷とはいえ、無傷ではないのだから」
「エルデ、さん?」
視線だけを寄こせば、レイが横たわるベッドの横に腰掛ける男がそこにいる。
漆黒の髪と、静謐を孕む赤い瞳。白皙の容貌に安心させるような微笑みを湛え、その男――ラエティティア王国の外交官エルデは手を離す。
「あの、」
「君が聞きたいことはなんとなく分かるよ。順を追って説明しよう、そのまま聞いていておくれ」
その声音は子どもを諭すかのように優しく、レイは小さく頷くしかなかった。
エルデが語るには、ここはロンガの診療所であるらしい。カフェの事件において負傷者が多く出たため、大きな病院はてんてこまいとのことだ。
レイに大した負傷はなかったが意識が戻らなかったため、こうして小さな診療所に運ばれて安静にされていたらしい。
そこまで聞いて、レイは違和感を覚える。視線をエルデの後ろへ向けて、しっかりと部屋の様子を窺う。
彼の後ろにはあまり広くはない空間が広がり、清潔感のあるベッドが三台。そのどれもに、人はいなかった。――レイの他に、患者はいない。
これは偶然だろうか。
「……俺の近くに、金髪の女の子と黒髪の男の人はいませんでしたか? 一緒に祭りに来ていたんです」
「そのことなのだが」
言葉にできぬ違和感を秘めつつ、とりあえず気になることを聞いてみる。
何よりも知らなければいけないことだ。
どうか無事でいてほしい。そんなレイの祈りを針で突くように、エルデはどこか淡々と告げる。
「男の方は無事だ。今は別の病院にいるようだね。大きく負傷しているが、死に至るほどではないよ。そして、少女のことだが」
「……」
「彼女は、連れ去られたよ。あの白衣の男にね」
「え……」
白衣の男。間違いなくシトロンのことだ。
レイたちの前に現れ、なんとかつなぎ止めていた均衡を粉々に破壊していったあの男。温厚なレイでも嫌悪を抱かずにいられなかったあの男が、シャルロットを連れ去った?
頭が真っ白になったかのようだった。
蒼穹の瞳が動揺に震えた。
それを見て取ったエルデは、淡く薄く微笑む。「安心しなさい」とでも言っているかのように。しかし、それでレイの心が落ち着くはずもなく。
「行かないと、彼女を助けに行かないと……!」
「落ち着きなさい。あの少女は生きている」
「なんでそんなこと分かるんですか!? ……いや、こんな質問している暇はありません。早く彼女を探しに――」
「レイくん」
欠けられた敷布を蹴り飛ばし、勢いよく身を起こしたレイの肩を押さえるエルデ。
静かで、重い声が耳を穿つ。
「……彼女は、君の全てなんだね。まるで――のようだ」
「え?」
「いや、なんでも。いいかい? まずは共にいた彼女の兄を訪ねなさい。そうすれば行くべき場所が分かるはずだ。安心なさい。あの少女はまだ大丈夫。君がそれを信じなくてどうする」
「あ……」
「それと、もうひとつ伝えておくことがある」
刹那、深紅の隻眼が少し揺れた気がした。
「女神の子たる少女を救えたならば、その後、現世の炎姫にこう言いなさい。――『かの神は、器を諦めてはいない』と。理由はいずれ理解出来るようになる。君は聡い子だから」
「なん、で」
「無知でいられる時間はあと僅か。君は『知る者』にならなければならない」
炎姫、という単語を聞いたときにぞわりと寒気の波が襲い来る。
現代において、炎姫とはソフィア一人のことを指す。
それに、レガリアの名も。
大神子。炎姫。レガリア……それらをただの外交官が知るはずがないのだ。障壁を生み出したあの事件の真相は秘められたまま、直接の関係者しか彼女のことを知らないはずなのに。そもそも、大神子や炎姫は存在すら広く伝わっていない伝承なのに。
「エルデさん……貴方、何者なんですか」
黒衣の男は立ち上がり、背を向ける。
「死ぬことは許さないよ。……まぁ、死ねないはずだけれど」
かつ、と革靴の踵を鳴らして数歩。
空気に溶けるように掻き消えた存在を、レイは黙って見送ることしか出来なかった。
***
道中、思い知らされる。
隣を歩く少女の姿がないと、自分はこんなに不安に駆られてしまうのだと。綺麗に輝く白金の髪に、透き通る翡翠の目に、その笑顔に、綺麗な場所へ引っ張っていってくれるその手に、名前を呼んでくれるその声に。
『一緒にいてください』
自分はどれだけ依存していたのか。
どれだけ焦がれていたのか。
失うことを、恐れていた。
***
エルデが教えてくれた病院へと来てみれば、大きな街の施設だけあって立派な造りだった。思わずごくりと息を呑む。
ここにルシオラが搬送されているはずなのだが、果たして怪我の具合は如何なものか。もし動けないようなら安静にしろと言い含めて一人でも動くつもりだった。
意を決して踏み出す。門をくぐって、よく整備された道を進む。
建物の前庭には入院患者用の散歩コースだろうか、他にも整備された道と薔薇の垣根が広がっている。季節になれば満開に咲き誇り、さぞ美しい光景を生み出すことだろう。
その茂みの一部、ちょうど通りがかった部分でがさりとわざとらしい葉擦れの音が聞こえ、レイは思い切り肩を跳ねさせた。
「おい」
「は、はい!? ……って、ルシオラさん?」
「あぁ。こんな早く会えると思わなかったが……とにかくここから出るぞ」
「あ、待ってください!」
「裏門がある。そっちから行く」
垣根からこっそりと顔を出す男がいた。ルシオラだ。
水色の病院着の上からいつもの赤いシャツを羽織った彼の黒髪には何枚か葉がくっついている。隠れているように見えなくはないが……。
垣根に上手に隠れつつ、歩きながらてきぱきと着替えていく手際の良さは感嘆に値するほどだった。もしかしたら、今までも逃亡しながら着替えるなんて状況を経験したことがあるのかもしれない。
話を聞くに、医師にさっさと出たい旨を伝えたところ拒否されたらしく、こうして勝手に部屋から抜け出してきたのだという。とりあえずレイを探すか、と考えていたところに当人が来たものだから、なんと運の良いことか。
「あの、シャルロットが」
「知っている。目の前で見たにも関わらず何も出来なかった屑だから」
「……屑だなんて」
「お前も知っているだろう。俺が、多くの人を殺すことに何のためらいも持たない研究者であることを。その結果を、目の前でも見たことがあるはずだ」
「……」
着替える最中、胴に巻かれた包帯が嫌でも目につく。
重傷だったのがありありと伝わる赤さに、レイは再び無力感に苛まれた。
「怪我の具合は」
「腹を少し切られた。……そんな顔をするな、鎮痛剤は盗れるだけ盗ってきた。派手な動きは出来ないが、心配されるほどでもない」
歩いているうちに大通りに出る。
すっかり着替え終わったルシオラは大幅で雑踏の中を歩く。一般人から見れば、彼が怪我をしているようには見えない動きだ。
レイはその後ろを必死に着いていく。どこに行くかは分からなかったが、有無を言わせぬ背中に黙って従うしかなかった。
黙って着いていった先は、どこからどう見てもただの民家といった風貌の家屋だ。大通りから住宅街よりに一本近い道に面している。
大きくも小さくもなく、二階の窓際に花――鮮やかすぎる色からして、おそらく造花――が飾られているなど小綺麗な印象を受ける。
ルシオラはどこからか鍵を取り出すと、流れるような仕草で玄関扉を開いた。
視線で促され、レイも中に入る。
きちんと整理されて清潔な内装だ。ここが空き家ではなく、誰かが手入れしていることが窺える。
「ここは……」
「俺の隠れ家の一つだ。長居はしない」
「準備、ですか」
待っていろ、と言い残してルシオラは二階へと姿を消す。
どうしていいか分からずリビングらしき空間で彼の帰りを待つ。
ふと、飾り棚の上に何かが置かれているのが視界に入る。
おにいちゃんへ、と書かれた可愛らしいメッセージカードが添えられた熊のぬいぐるみ。首元には赤いリボンが巻かれている。
「待たせたな」
そこへ、腰に新しいポーチをくくりつけたルシオラが戻ってくる。
歩きながら取り付けていたのか、最後にパチンとボタンを付けて居住まいを正す。
「では、今後のことを軽く話そうか。もちろんだが、君にも協力してもらうぞ」
「――はい」
ぼやけた視界に広がるのは素朴な印象な木目が広がる天井だ。後頭部の痛みに眉を寄せつつ身体を起こそうとしたが、その前に横から伸びてきた手がレイの左肩を押さえる。
そんなに力は入っていなさそうだったが、たったそれだけで動けなくなる。
驚愕に一瞬声が詰まるレイに降りかかったのは、案外優しい声だった。
「まだ動かない方がいいよ。軽傷とはいえ、無傷ではないのだから」
「エルデ、さん?」
視線だけを寄こせば、レイが横たわるベッドの横に腰掛ける男がそこにいる。
漆黒の髪と、静謐を孕む赤い瞳。白皙の容貌に安心させるような微笑みを湛え、その男――ラエティティア王国の外交官エルデは手を離す。
「あの、」
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その声音は子どもを諭すかのように優しく、レイは小さく頷くしかなかった。
エルデが語るには、ここはロンガの診療所であるらしい。カフェの事件において負傷者が多く出たため、大きな病院はてんてこまいとのことだ。
レイに大した負傷はなかったが意識が戻らなかったため、こうして小さな診療所に運ばれて安静にされていたらしい。
そこまで聞いて、レイは違和感を覚える。視線をエルデの後ろへ向けて、しっかりと部屋の様子を窺う。
彼の後ろにはあまり広くはない空間が広がり、清潔感のあるベッドが三台。そのどれもに、人はいなかった。――レイの他に、患者はいない。
これは偶然だろうか。
「……俺の近くに、金髪の女の子と黒髪の男の人はいませんでしたか? 一緒に祭りに来ていたんです」
「そのことなのだが」
言葉にできぬ違和感を秘めつつ、とりあえず気になることを聞いてみる。
何よりも知らなければいけないことだ。
どうか無事でいてほしい。そんなレイの祈りを針で突くように、エルデはどこか淡々と告げる。
「男の方は無事だ。今は別の病院にいるようだね。大きく負傷しているが、死に至るほどではないよ。そして、少女のことだが」
「……」
「彼女は、連れ去られたよ。あの白衣の男にね」
「え……」
白衣の男。間違いなくシトロンのことだ。
レイたちの前に現れ、なんとかつなぎ止めていた均衡を粉々に破壊していったあの男。温厚なレイでも嫌悪を抱かずにいられなかったあの男が、シャルロットを連れ去った?
頭が真っ白になったかのようだった。
蒼穹の瞳が動揺に震えた。
それを見て取ったエルデは、淡く薄く微笑む。「安心しなさい」とでも言っているかのように。しかし、それでレイの心が落ち着くはずもなく。
「行かないと、彼女を助けに行かないと……!」
「落ち着きなさい。あの少女は生きている」
「なんでそんなこと分かるんですか!? ……いや、こんな質問している暇はありません。早く彼女を探しに――」
「レイくん」
欠けられた敷布を蹴り飛ばし、勢いよく身を起こしたレイの肩を押さえるエルデ。
静かで、重い声が耳を穿つ。
「……彼女は、君の全てなんだね。まるで――のようだ」
「え?」
「いや、なんでも。いいかい? まずは共にいた彼女の兄を訪ねなさい。そうすれば行くべき場所が分かるはずだ。安心なさい。あの少女はまだ大丈夫。君がそれを信じなくてどうする」
「あ……」
「それと、もうひとつ伝えておくことがある」
刹那、深紅の隻眼が少し揺れた気がした。
「女神の子たる少女を救えたならば、その後、現世の炎姫にこう言いなさい。――『かの神は、器を諦めてはいない』と。理由はいずれ理解出来るようになる。君は聡い子だから」
「なん、で」
「無知でいられる時間はあと僅か。君は『知る者』にならなければならない」
炎姫、という単語を聞いたときにぞわりと寒気の波が襲い来る。
現代において、炎姫とはソフィア一人のことを指す。
それに、レガリアの名も。
大神子。炎姫。レガリア……それらをただの外交官が知るはずがないのだ。障壁を生み出したあの事件の真相は秘められたまま、直接の関係者しか彼女のことを知らないはずなのに。そもそも、大神子や炎姫は存在すら広く伝わっていない伝承なのに。
「エルデさん……貴方、何者なんですか」
黒衣の男は立ち上がり、背を向ける。
「死ぬことは許さないよ。……まぁ、死ねないはずだけれど」
かつ、と革靴の踵を鳴らして数歩。
空気に溶けるように掻き消えた存在を、レイは黙って見送ることしか出来なかった。
***
道中、思い知らされる。
隣を歩く少女の姿がないと、自分はこんなに不安に駆られてしまうのだと。綺麗に輝く白金の髪に、透き通る翡翠の目に、その笑顔に、綺麗な場所へ引っ張っていってくれるその手に、名前を呼んでくれるその声に。
『一緒にいてください』
自分はどれだけ依存していたのか。
どれだけ焦がれていたのか。
失うことを、恐れていた。
***
エルデが教えてくれた病院へと来てみれば、大きな街の施設だけあって立派な造りだった。思わずごくりと息を呑む。
ここにルシオラが搬送されているはずなのだが、果たして怪我の具合は如何なものか。もし動けないようなら安静にしろと言い含めて一人でも動くつもりだった。
意を決して踏み出す。門をくぐって、よく整備された道を進む。
建物の前庭には入院患者用の散歩コースだろうか、他にも整備された道と薔薇の垣根が広がっている。季節になれば満開に咲き誇り、さぞ美しい光景を生み出すことだろう。
その茂みの一部、ちょうど通りがかった部分でがさりとわざとらしい葉擦れの音が聞こえ、レイは思い切り肩を跳ねさせた。
「おい」
「は、はい!? ……って、ルシオラさん?」
「あぁ。こんな早く会えると思わなかったが……とにかくここから出るぞ」
「あ、待ってください!」
「裏門がある。そっちから行く」
垣根からこっそりと顔を出す男がいた。ルシオラだ。
水色の病院着の上からいつもの赤いシャツを羽織った彼の黒髪には何枚か葉がくっついている。隠れているように見えなくはないが……。
垣根に上手に隠れつつ、歩きながらてきぱきと着替えていく手際の良さは感嘆に値するほどだった。もしかしたら、今までも逃亡しながら着替えるなんて状況を経験したことがあるのかもしれない。
話を聞くに、医師にさっさと出たい旨を伝えたところ拒否されたらしく、こうして勝手に部屋から抜け出してきたのだという。とりあえずレイを探すか、と考えていたところに当人が来たものだから、なんと運の良いことか。
「あの、シャルロットが」
「知っている。目の前で見たにも関わらず何も出来なかった屑だから」
「……屑だなんて」
「お前も知っているだろう。俺が、多くの人を殺すことに何のためらいも持たない研究者であることを。その結果を、目の前でも見たことがあるはずだ」
「……」
着替える最中、胴に巻かれた包帯が嫌でも目につく。
重傷だったのがありありと伝わる赤さに、レイは再び無力感に苛まれた。
「怪我の具合は」
「腹を少し切られた。……そんな顔をするな、鎮痛剤は盗れるだけ盗ってきた。派手な動きは出来ないが、心配されるほどでもない」
歩いているうちに大通りに出る。
すっかり着替え終わったルシオラは大幅で雑踏の中を歩く。一般人から見れば、彼が怪我をしているようには見えない動きだ。
レイはその後ろを必死に着いていく。どこに行くかは分からなかったが、有無を言わせぬ背中に黙って従うしかなかった。
黙って着いていった先は、どこからどう見てもただの民家といった風貌の家屋だ。大通りから住宅街よりに一本近い道に面している。
大きくも小さくもなく、二階の窓際に花――鮮やかすぎる色からして、おそらく造花――が飾られているなど小綺麗な印象を受ける。
ルシオラはどこからか鍵を取り出すと、流れるような仕草で玄関扉を開いた。
視線で促され、レイも中に入る。
きちんと整理されて清潔な内装だ。ここが空き家ではなく、誰かが手入れしていることが窺える。
「ここは……」
「俺の隠れ家の一つだ。長居はしない」
「準備、ですか」
待っていろ、と言い残してルシオラは二階へと姿を消す。
どうしていいか分からずリビングらしき空間で彼の帰りを待つ。
ふと、飾り棚の上に何かが置かれているのが視界に入る。
おにいちゃんへ、と書かれた可愛らしいメッセージカードが添えられた熊のぬいぐるみ。首元には赤いリボンが巻かれている。
「待たせたな」
そこへ、腰に新しいポーチをくくりつけたルシオラが戻ってくる。
歩きながら取り付けていたのか、最後にパチンとボタンを付けて居住まいを正す。
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