147 / 174
第6巻 巨大、メビオス王国
第3章 魔王討伐No.1
しおりを挟む
「なんじゃこりゃ!!!!」
ここは“クロール城”の手前。
俺もシルバードラゴンも口が“ポカーーーン”と開いてしまった…まるで近未来版“浦島太郎”のようだ。
「……えらく、変わっちゃって…」
俺はその言葉だけしか言葉にならなかった。何故なら近未来に呈した物体が、そこにあるのだ。
「ひ、久しぶりなんだなぁ…」
背後から何だか久しぶりの声が聞こえてきた。その姿こそ“クロウ・サウルス”。
以前のクロウはどっちかというと引っ込み思案なイメージだったが、今のイメージだと積極的に行動する、いわば少し陽キャラのイメージのように感じた。
「お!おう!久しぶりじゃのう!……色々、話たいことがあるんじゃが…コレはなんじゃ?」
シルバードラゴンが“クイッ”と首を捻り指差した。そこには、巨大な建造物“工事”があったのだ。
「ん?あぁ…新しくしたから知らないよね。シルバードラゴン達が出てってたから、すぐ後に新しいラボが、か、完成したんだ…」
話によると俺が旅立った直後、スペニア国の大使が訪れて、武器、弾薬の代わりに“新製品の鉄”の技術提供してくれた。
ちなみに“新製品の鉄”というのは、従来なら鉄は重くて動きにくいのだが、新製品の鉄は軽くて動きやすくい!
しかも量産に適した鉄なのだ。
「…ほう、それは面白いのう……もう、鉄の技術は限界だと思ったが、まさか伸びしろがあったとはのう!」
「へーそうなんだ……」
興味がないのか、俺も空返事をした。だが、なぜか敏感なシルバードラゴンは“ギロリ”と睨みつける。
「……まぁ、いいじゃろ。本来なら許されないが、今は気分が良い……ところで、新しいラボは見学して良いかのう」
俺は一瞬“やべ……”と思ったが、シルバードラゴンがルンルン、気分なのでホッと胸を撫で下ろした。
「い、いいけど……ゴメンなさい!どうしても、謝らないといけないことがあ、あるんだ!」
そう言うと、クロウは土下座をして謝る。俺もシルバードラゴンも“何事か!?”と思い、動揺する。
「ま、前に話をしていたモビル○ーツが一つもか、完成してないんだ!しかも、当分は国の仕事で忙しいし……あっ、モビ○スーツは絶対完成する…ただ…」
「いいんじゃよ!いいんじゃ!…ワシもなぁ、新しい素材には苦戦しとってな…まぁ、お互いさまじゃ」
シルバードラゴンは暖かい目でクロウを見つめた……おそらくは、スペニア国のことで頭がいっぱいなのだろう。
ところで、俺が旅立った直後にスペニア国の大使が訪問って……いくらなんでも、出来過ぎじゃねーか?
「あ、ありがとう!では、今から新しいラボに行くね。どうぞ!」
よほど嬉しかったのかクロウは、まるで親友と過ごせることを嬉しがるように最高の顔で出迎えた。
俺は一通り見学したのだが、どれも新しい技術、ひらめきが目から鱗のようで、ドキドキ、ワクワクの連続だった。
ーーー数時間
深夜、俺はクロール城の個室に疲れ切ってイスに寄りかかった。
ゼットも大歓迎で“必要以上にお招きいただいている感”をヒシヒシと感じてしまった。
だが、シルバードラゴンはとういうと、全くと言っても良いほど社会には無関心なのだ。
「今日も疲れたし……明日はスペニア国の訪問じゃ。寝るとしようかのう」
俺は正直、ビックリした!!
“えっ…”と俺はとち狂ってしまったのか、凄く心配になってしまった。
「……なんじゃ?ワシが政に関心を持ったのは、そんなに悪いことか?」
「いやいや、そんなことはないよ!さぁ、すぐに寝よ!」
俺はシルバードラゴンの気が変わらない内に、すぐにベッドに入った。
ここは“クロール城”の手前。
俺もシルバードラゴンも口が“ポカーーーン”と開いてしまった…まるで近未来版“浦島太郎”のようだ。
「……えらく、変わっちゃって…」
俺はその言葉だけしか言葉にならなかった。何故なら近未来に呈した物体が、そこにあるのだ。
「ひ、久しぶりなんだなぁ…」
背後から何だか久しぶりの声が聞こえてきた。その姿こそ“クロウ・サウルス”。
以前のクロウはどっちかというと引っ込み思案なイメージだったが、今のイメージだと積極的に行動する、いわば少し陽キャラのイメージのように感じた。
「お!おう!久しぶりじゃのう!……色々、話たいことがあるんじゃが…コレはなんじゃ?」
シルバードラゴンが“クイッ”と首を捻り指差した。そこには、巨大な建造物“工事”があったのだ。
「ん?あぁ…新しくしたから知らないよね。シルバードラゴン達が出てってたから、すぐ後に新しいラボが、か、完成したんだ…」
話によると俺が旅立った直後、スペニア国の大使が訪れて、武器、弾薬の代わりに“新製品の鉄”の技術提供してくれた。
ちなみに“新製品の鉄”というのは、従来なら鉄は重くて動きにくいのだが、新製品の鉄は軽くて動きやすくい!
しかも量産に適した鉄なのだ。
「…ほう、それは面白いのう……もう、鉄の技術は限界だと思ったが、まさか伸びしろがあったとはのう!」
「へーそうなんだ……」
興味がないのか、俺も空返事をした。だが、なぜか敏感なシルバードラゴンは“ギロリ”と睨みつける。
「……まぁ、いいじゃろ。本来なら許されないが、今は気分が良い……ところで、新しいラボは見学して良いかのう」
俺は一瞬“やべ……”と思ったが、シルバードラゴンがルンルン、気分なのでホッと胸を撫で下ろした。
「い、いいけど……ゴメンなさい!どうしても、謝らないといけないことがあ、あるんだ!」
そう言うと、クロウは土下座をして謝る。俺もシルバードラゴンも“何事か!?”と思い、動揺する。
「ま、前に話をしていたモビル○ーツが一つもか、完成してないんだ!しかも、当分は国の仕事で忙しいし……あっ、モビ○スーツは絶対完成する…ただ…」
「いいんじゃよ!いいんじゃ!…ワシもなぁ、新しい素材には苦戦しとってな…まぁ、お互いさまじゃ」
シルバードラゴンは暖かい目でクロウを見つめた……おそらくは、スペニア国のことで頭がいっぱいなのだろう。
ところで、俺が旅立った直後にスペニア国の大使が訪問って……いくらなんでも、出来過ぎじゃねーか?
「あ、ありがとう!では、今から新しいラボに行くね。どうぞ!」
よほど嬉しかったのかクロウは、まるで親友と過ごせることを嬉しがるように最高の顔で出迎えた。
俺は一通り見学したのだが、どれも新しい技術、ひらめきが目から鱗のようで、ドキドキ、ワクワクの連続だった。
ーーー数時間
深夜、俺はクロール城の個室に疲れ切ってイスに寄りかかった。
ゼットも大歓迎で“必要以上にお招きいただいている感”をヒシヒシと感じてしまった。
だが、シルバードラゴンはとういうと、全くと言っても良いほど社会には無関心なのだ。
「今日も疲れたし……明日はスペニア国の訪問じゃ。寝るとしようかのう」
俺は正直、ビックリした!!
“えっ…”と俺はとち狂ってしまったのか、凄く心配になってしまった。
「……なんじゃ?ワシが政に関心を持ったのは、そんなに悪いことか?」
「いやいや、そんなことはないよ!さぁ、すぐに寝よ!」
俺はシルバードラゴンの気が変わらない内に、すぐにベッドに入った。
0
あなたにおすすめの小説
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あざとしの副軍師オデット 〜脳筋2メートル義姉に溺愛され、婚外子から逆転成り上がる〜
水戸直樹
ファンタジー
母が伯爵の後妻になったその日から、
私は“伯爵家の次女”になった。
貴族の愛人の娘として育った私、オデットはずっと準備してきた。
義姉を陥れ、この家でのし上がるために。
――その計画は、初日で狂った。
義姉ジャイアナが、想定の百倍、規格外だったからだ。
◆ 身長二メートル超
◆ 全身が岩のような筋肉
◆ 天真爛漫で甘えん坊
◆ しかも前世で“筋肉を極めた転生者”
圧倒的に強いのに、驚くほど無防備。
気づけば私は、この“脳筋大型犬”を
陥れるどころか、守りたくなっていた。
しかも当の本人は――
「オデットは私が守るのだ!」
と、全力で溺愛してくる始末。
あざとい悪知恵 × 脳筋パワー。
正反対の義姉妹が、互いを守るために手を組む。
婚外子から始まる成り上がりファンタジー。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる