ガルシア戦記

千山一

文字の大きさ
150 / 198
第6巻 巨大、メビオス王国

第3章 魔王討伐No.4

しおりを挟む
「おい!シルバードラゴン、何してんの?」
「…すまんのじゃ」

ここは再びゲルドの船…ゲルドの船は味をしめたのか、初めては敬語で話していたが段々、酷くなり
敬語→タメ口→命令口調
になっていた。流石に俺がシルバードラゴンに“レッドを使おう!”と頼んでも“いや…まだじゃ…レッドは使わん”と頑なにレッドの依頼を拒否した。
何故なら、レッドを使うと黙って食事が出来ず味が半減になってしまうからだ。

「ん?シルバードラゴン。敬語という言葉を知らんのか?……知るわけねーよな!だって、シルバードラゴンはトップに君臨する実力者だもんなぁ!」

ゲルドは顔を睨みつけ、シルバードラゴンの顔を近づけるようにしていった。
“ピキッ”
シルバードラゴンは一瞬、怒りそうになったが“今は我慢だ!”と思い“グッ”と堪える。

「ゴメンなさい…」
「宜しい…ただ、バツとして俺の部屋を綺麗にしておくように」
「はぁ?なぜじ…なんでですか?」

頭の回転が早いのか、シルバードラゴンは敬語を使うことができるが咄嗟にビックリするとタメ口になってしまうのは、たまに傷だ。

「りょ、了解しました……」

シルバードラゴンは
“こんなに怒り印があるんだ…⭐︎”と思えるぐらい、無数の怒り印が浮かび上がる…だが、世界最高峰のスペニア国の食事にありつけるために我慢しなければならない…。

「ガルシアさん、アナタもですよ。黙って聞いてりゃ、敬語もせず会話して…バツとして、アナタも俺の部屋を綺麗にしな……なんですか?その顔は?」

“無意識のうちに睨みつけていたのだろう…”
俺は慌てて作り笑いをし機嫌取りに徹した。

「ガルシアさん…まぁ、いいでしょう。今度、そういう顔になったら、ただじゃおかないですから」

“コイツ、○す…”
そう思った、俺は心の中では睨みつけ、表では営業スマイルに徹した。
だが、よくよく考えたらある疑問にぶち当たる。それは“なぜ悪魔なのにビビってしないことが多いのか?”である。
悪魔は自由で策略で、どんな相手でも蹴散らすというイメージがあったのだが、悪魔界の関係には上下関係が絶対である。もちろん“上下”とは、例え若かろうが相手の実力が上ならば絶対“上”である。話を戻してみよう。
シルバードラゴンは、あんなちっこいナリだがシルバードラゴンの方が圧倒的に上。
では、何故…命令口調なのか?それを聞いてみた。

「……あのさぁ…なんで、シルバードラゴンに対して命令口調なの?」

ゲルドは“ビクッ”として、しばらく黙っていたが“ここでお別れになるんだし…”と覚悟を決めたように重い口を開いた。

「……クリフォト様って、知っているだろ?」
「あぁ、知っているよ」

話を戻すが“クリフォト”とは魔族界No.2で、世界征服を目論む野心家である。
ちなみに、シルバードラゴンは上で魔王: デビルガゼルと拮抗した実力の持ち主である。

「そのクリフォト様が納めている国……つまり、アナタとシルバードラゴンが絶対に乗せてっちゃダメな存在!
だから“死”を選ぶのか?とことん謝って帰ってもらうのか?の2つの選択がある。
…実質、1つしかないなと判断して徹底的にいじめることにした」

ヤケクソになっているのか、ゲルドは続けて口を滑らせる。

「だから!アナタと!シルバードラゴンをいじめ抜いてやることにしたんですよ!ヒャハハハ!!!」
「……おい、後ろを見てみろ」

“凄く凄く嫌な予感がする……”
ゲルドは恐る恐る後ろを見てみると……そこには、邪悪なオーラをまとったシルバードラゴンがそこにはいた。

「ほれ、レッドよ。出てこい!」
「はっ、お久しぶりでございます。シルバードラゴン様」

シルバードラゴンは冷静にしかも、冷徹にに言い放った。

「レッドよ。このバカを痛めつけろ。ただし、殺すなよ…後からタップリと味わって欲しいからのう……死というものな」

シルバードラゴンは“ニヤリ”と不敵な笑みを思い浮かべた。そして、レッドはシルバードラゴンに対して一礼をし、ゆっくりとゲルドの元へ歩いていた。

「わ、わかった。話せば分かる!いや、お願いします!!…ぎゃ~!!!」

この大きな海原で1人激しい惨劇がそこに存在していた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……

泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。 一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。 やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。 蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。 ……けれど、蘭珠は知っていた。 夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。 どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。 嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。 ※ゆるゆる設定です ※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています

記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。 名前も年齢も住んでた町も覚えてません。 ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。 プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。 小説家になろう様にも公開してます。

借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった

夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。

処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~

キョウキョウ
恋愛
 前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。  そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。  そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。  最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。 ※カクヨムにも投稿しています。

あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜

南 鈴紀
キャラ文芸
 妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。  しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。  掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。  五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。  妖×家族の心温まる和風ファンタジー。

【完結短編】真実の愛を見つけたとして雑な離婚を強行した国王の末路は?

ジャン・幸田
恋愛
真実の愛を見つけたとして政略結婚をした新妻を追い出した国王の末路は、本人以外はハッピーになったかもしれない。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...