ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第1章 プロローグNo.1

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「いや~マジで、助かったよ」
「いや!いいて!いいて!人類は皆ブラザーだろ?気にすんな!」

カーリムという男はコチラへ向いて笑顔を見せた。ここはファビアン砂漠。
ゴビール砂漠との違いは“ぬめーーッ”として、暑さから体力を奪う。しかも、スタートして数日後、シルバードラゴンが水を忘れてしまったものだから、シルバードラゴンとの大喧嘩。それに加えて退却して180度帰るのも数日……まさに“帰るのも地獄。行くのも地獄”という感じた。
本来なら、数十人、数百人のキャラバンが群がって移動するのだが、カーリム1人で移動するらしい…。
“本人言わく、俺1人ならお金を儲けようが、死のうが本人の自由。だから、勝手気ままに自由になるのさ(^^)”とのことだ。

「いや~死ぬかと思ったぞ!」

“グビッ”
とシルバードラゴンは水筒を飲み干す。

「やぁ、起きたか?ダメドラ君?」
「だ~れがダメドラじゃ!!」

“アンタだよ!!”
との言葉を皮切りに血で血を洗う死闘……だが、本来ならカーリムは俺とシルバードラゴンに対して怒鳴り散らすか、ビビッて静観し出すという2パターンなのだが、百戦錬磨のカーリムは違っていた。

「まぁ……喧嘩するのはいいけど、そんなに暴れていたら砂船が壊れるよ?今、壊れたら砂漠の真ん中で野垂れ死ぬよ?」

“なかなか、だぜ……”
あまりにも現実的な恐怖体験を言うもんだから、両者とも“ピタッ”止まった。

「フン、ここは休戦協定と行くのはどうかのう…?」

シルバードラゴンは怒りで“プルプル”震えていたが、頭の片隅にある“破壊”というワードが暴走を抑止し、このような協定を結ぶのである。

「……あぁ、いいぜ休戦協定を結ぼうぜ……言っとくが“休戦”だからな」

以下同文。俺もあまりにも怒り狂って暴言を吐きそうになるが“グッ”と堪えて、笑顔の作り笑いでコチラへ向いた。

“ガッチ!!”
俺とシルバードラゴンはお互い握手をして“休戦協定”が成立した。
隣に居た、カーリムも“ウンウン”と頷いて感動のあまり拍手をしていた…だか、相手側は知らないがシルバードラゴンの青筋を見ると“この街に着いたら、ゼッテー喧嘩してやる!”という顔みたいな作り笑いをしているようだ……俺も何か対策をしておこう…。

「いや~良かった!良かった!じゃぁ、ここで皆さんの絆をより強固になるために、乾杯といこう!」

そう言って、カーリムは持っていた水筒を各自に渡し“グビッ”と飲み干した。

「ぷはぁ……水をもう一杯くれんかのう」
「無いよ」

“ふぇ?”
とシルバードラゴンはカーリムに対して奇妙な言葉を発していた。

「だから無いよ。あと数日間、絶食だね(^^)」

カーリムはソレはソレは最高の笑顔で微笑みを浮かべた。その瞬間、無言で起き上がったシルバードラゴンは高速で頭突きを見舞う……。

「おのれは、アホか!!!!」

まるで砂船から見事な放物線を描いたような体の吹っ飛び方をしたのであった。
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