ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第2章 ファビアンの異変No.12

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「なんじゃ?食わんのか……食っておいた方が良いぞ?」
「………」
「えぇい!ハッキリせんか!!男子たるもの、ハキハキしてこそ、ファビアン男児じゃ!」

アーリアは“イライラ”したのか、テーブルを“バンっ”と叩いた。それを見た俺は堪らずツッコミを入れた。

「だったら言わせてもらうわ!こんな戦争直前の時に“バーベキュー”なんだよ!!アンタ、アホか!?」

“ポカーーン”とアーリアは口をアングリしている…と同時に周り皆、全員が大爆笑!!
俺も“この状況を見てどうしたら良いのか?”を見て“キョロキョロ”するしかなかった。

「そなた面白いのう!!爆笑じゃ!!」
「イヤイヤ、爆笑を取ろうとした訳じゃ…」
「安心せい!おぬしの文化とファビアン文化には違いはあるんじゃ」

アーリアは爆笑から一変、真面目な顔でコチラへ向いた。

「何もおぬしの文化を否定する訳ではないぞ。ただ文化の違いはあるはずじゃ。たとえ、どんなに大きく離れても文化へ歩みよれば、きっと近くなるはずじゃ」

アーリアは“グビッ”とグラスを開ける。

「……で、何の話じゃたかな?」
「覚えておらんのかい!!」

“アーリアはあんな感動的で熱弁を振ってきたのに…こりゃ、酔っているな?”と俺は瞬時にツッコミを酔いしれると同時に不安が少し積もっていた。

「…おぬし、不安みたいな感じじゃな?」
「い、いや!そんなことはないですよ!!」

見透かされたのか俺は、すぐさま否定をする。

「ええんじゃ、ええんじゃ、ワッチにはこうすることしか出来ないからの…」
「えっ?どういう事?」

アーリアは寂しそうな顔をするから、俺は思わず尋ねてしまった。

「ファビアン国は男性は戦場へ行くとして、女性は戦場はいけないのじゃ……そやから……」

話はこうだ。
ファビアン国は女性の場合、女王がトップでその下に“軍”“政治”の2つの組織になっており、絶大な影響力を担っている。
ただ、初めては良かったのだが時間が経つにつれて日に日に不満が溜まり、苦肉の策として前日にバーベキューを開くことになったが、バーベキュー効果で良かったのか、連戦連勝で勝ち続けた……よって“前日にはバーベキュー”というのが根付いてしまったらしい…。

「おぉ、ミーたん!ミーたんではないんか!?」

“にゃ~”
と言って肩を“スリスリ”している、そしてアーリアは猫を抱き寄せておでこ同士“スリスリ”する…猫の名は“ミーたん”白猫で体型は“スラッ”としている…猫界ではトップクラスの美形だ。

「探してたんやぞ!…ん?腹が減っておるんか?よし!ワッチの部屋まで行くぞよ」

そう言ってアーリアは“スゥッ”と立ち上がりアーリアの部屋まで歩いていた。

「お待ち下さい!アーリアの部屋まで同行します」
「何を言っておる!ワッチとミーたんの秘密の部屋まで来ると言うのか?ならん!!」
「ですが……」

普段なら“女王のわがまま”通っていたのだろう…だが、戦時直前である。
“そんなワガママを通す訳にはいかない!”と兵士達は必死になって説得した。

「えぇい!ガルシアよ!おぬし、ワッチについてまいれ!ガルシアだったら、良かろう?」
「…仕方がありませんね。くれぐれも気付けて下さいね」

“……俺の意見は無視?”
何だか、やるせない気持ちになってしまった。


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