ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第2章 ファビアンの異変No.11

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アーリアはようやく落ち着いたようで、コチラへ向けて集中する。

「ようやく本題に入るのじゃが……本来なら大きいテーブルに入って会議をするのが筋じゃが、今回はそうしなかった…分かるな?レイラ」
「それは当然分かりますわ!女王…いや、お姉様、ズバリ!スパイがいることですわ!」

俺はアーリアの表情が一瞬曇っていたのを見逃さなかった。
俺も“この会議の重要性は何なのか?”を注意深く見守ろうとする。

「そう!どんなに完璧な作戦を練っても、筒抜けならば失敗に終わる…そこでじゃ!あえて“猫耳族”ということをバラした上で、セルブ国に報告をする…こんな重要な国を知っとる訳いかんからのう」

アーリアは鋭い眼光がますます鋭く光っている…まるで、獲物を見つけた猫のようだ。猫だけに(笑)


ーー

ーセルケト視点

“ヤバイ!ヤバイ!!”
私は凄く焦っていた…凄く焦っていた!
私は個室の部屋を行ったり来たりして、小走りに回転する。

「……まさか、こんなことを公表するなんて……」

そう呟いて再び行ったり来たり……やがて“ピタッ”と立ち止まる。
“まさか、シルバードラゴンは幸運……いや、不幸をもたらそうとは……”

私は大きくため息をついた。
“覚悟を決めなければならないのだ…シルバードラゴンの一国は兵士の1万以上……いや、それ以上の戦力と聞いている。
だが、魔法協定により人間には手出しはできないはず!”

「コンス!コンスはおらんのか!?」

“確かコンスの近くに居たはず…”
使いのものに、すぐに“コンスに来るよう”にと指示を出す。
数分後“コンコン”ドアが軽く叩く。

「およびでしょうか?セルケト様」

“慎重に行動をするセルケトではこんな事はなかった。必ず意図があるのだ!”と思い、コンスは優先順位を引き上げてセルケトの元へ向かってきたのだ。

「おぉ、コンスよ。待ち侘びたぞ!では、早速だが本題に入るぞ。女王が“猫耳族”ってことは知っているな?」
「えぇ、そのことでカミングアウトしたのでしょ?」

“そう!アーリアは猫耳族ということをカミングアウトしたのだ……ひた隠していた国民は熱狂的に歓迎をしたのだが、セルブ国にとっては大打撃になってしまった……下手したら権力争いが影響しているかもしれない…”
俺は“グッ”と拳を握り締め、セルケトを見つめる。

「それを早急に教えて欲しいのだ。普段なら風の噂で放置すれば良い。だが、今は違う」
「というのは…?」

“ゴクリッ”とコンスは首の唾を飲み込む。

「あぁ、今すぐに戦争が始めてしまうからだ。今、戦争を勃発するとマズイ」

たとえ、小国ファビアン国でも国民の一致団結を見れば五分五分、もしくは少し上にしか見られない。

「なので、早急にセルブ国に派遣して欲しい。それと……」

コンスとセルケトは慎重に且つ大胆な作戦を念頭に話し合った……茂みから小さな物体が目を光らせているのを知らずに…。

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