ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第2章 ファビアンの異変No.10

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「なにを言っておる!人とネコが戯れるのは人の道理であろう?」
「………」

“……あぁ、分かっているよ!ただなぁ…人として数十年生きていると1つや2つ、人には言えない秘密の事情があるんだよ!!”
そう言って俺は心のパニックが暴れ出さないように言い聞かせながら、そっと閉じようとしていた。

「そんな、恥ずかしいことはなかろう?…実際、今晩はワッチとカーリムで夜の営みをするし…」
「ああ!!!ストップ!!ストップ!!」

“この住民はなんなんだよ!!アーリアは当然のようにしているし、カーリムも恥ずかしいながらも“うんうん”としているし……ファビアン国はバカばっかりなの?”

「それは置いといて、他にも色々話し合わないことがある」

“……あーー置いといてなのね。こんな重要なことだと自分は思っても、他人から見ればそんな軽い感じなのね…”
俺は怒りと共に凄く落ち込んでしまった。
それを見かねたシルバードラゴンが肩を“ポンポン”と軽く叩く。

「人は人、ドラゴンはドラゴン、生物はそれぞれじゃ……」
「シルバードラゴン……」
「ガルシアよ……」

2人はゆっくりと歩み寄り、両手で握手……もとい、首根っこを掴んでこう言った。

「テメー人ごときが言ってんじゃね!!このクソドラが!!!」
「やかましいわ!!!ボケ!!!」

俺とシルバードラゴンは突然、取っ組み合いの喧嘩を始める……カーリム普段なら気にも止めてなかったのだが……。

「止めんか!!ここで取っ組み合いの喧嘩をしようものなら、どんな権利も使っても全力で叩き潰すぞ!それでええんかの!?」

一瞬で大きく威圧的なアーリアの声。
俺とシルバードラゴンはその瞬間“シュン…”となってしまった。

「それでええんじゃ……何を話をしたんじゃっけ?………そうそう、ワッチは秘密裏にこのシルバードラゴンと会談を持ち“ある条件”で合意したのじゃ!」
「……なぁ“ある条件”ってなんだよ?」
「フン!それは秘密じゃ!」

“……秘密って…秘密にするほど持ち合わせてないだろう…どうせ、ろくなもんじゃないし”と俺は大きくため息をついた。

「あ、バカにした…ワシをバカにしたのじゃ!」

“あ~あ…あのクソドラ。いらん所に気づいてやがる”
俺は“シラーッ”と白い目でシルバードラゴンを見つめる。

「なんじゃ!?ゴミ虫みたいな……」
「やかましいわ!!おぬし、ワッチの言うことが聞けのか!?」

アーリアは大きい声で怒鳴り散らす。その他、面々も呆れたような、諦めたような顔でコチラを見つめる。

「よし!静かになったのう……もし、再び騒いでいるように感じたら……レイラ、ハナ!」

アーリアは2人を呼んだと同時に“スッ”と立ち上がって別の場所へ行き、再び戻ってくる…しかも、五段のレンガらしきものを持って…。

「こうなるのじゃ!」

アーリアの声を合図にハナは五段レンガを粉々にする…まるで、脅迫に似た怪物のようだ。

「頼むから、静かに座ってくれんかのう」
『はい』

威圧する女王アーリアの目に怯えた俺とシルバードラゴンが座っていた。
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