ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第3章 世界秩序No.10

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ーレッド視点

「コラ!コラ!コラ!!!ここに在らせられるは〈世界の王 ポラール2世王様だ!〉
オマエ、失礼し過ぎるぞ!!」

と大声で叫び、怒鳴っていた……もちろん、積極的で声が大きい〈ガザル〉とか言う人間だ。
私は“チラッ”と一瞥し、ポラール王と向き合う。

「おい!おい!おい!!私を無視するか!?」

“イラッ”
とした私は“最後の我慢だ…”と思い、鋭くそして“人間のゴミ”をみるかのように冷たい目で睨む。

「ガザル!」

ポラール王は椅子から立ち上がろうとしたが、レッドの気迫によって躊躇してしまった…だが、後によって後悔してしまう。

「ポラール王様、大丈夫です!任せて下さい!」

“コイツはバカだ……”
周りの人間は威圧にビビって口を閉ざすのに対して、この人間(ガザル)ときたら……段々と拳を握りしめ、全身のオーラが邪悪になってくる。

「最後の警告です。申し訳ございません。黙ってくれませんか?」
「な~にが、黙ってくれませんか?だぁ!!おま……」

激昂したガザルが何か言おうとした矢先、胴体と頭が物の見事に切り離し、大量の血の海と化していた。
それまで応援し援護に周っていた、他の人々は、まるで血の気が引いたかのように黙りこくってしまう。

「初めから、そのようにすれば良かったんですよ…全く」

そう言い終えると、レッドはゆっくりとポラール王の方へ向き合った。

「では、交渉といきましょうか?」

“ゴクリ”
ポラール王はツバを飲む音がした。

「もちろん他の国々は知りませんが、ファビアン国との戦争は辞めていただきたい…もちろん、戦争を辞めた暁には重要な情報を伝えましょう」

ポラール王は難しい顔をして、しばらくは重苦しい沈黙を支配する…おそらくはファビアン国としてプライドは許さないのであろう。

「分かりました。ファビアン国との戦争は辞めにしましょう」

“王!!!”
と一瞬、大勢の幹部が声を荒げて大きい声で叫んだが、ポラール王は“ストップ”という合図を出し、幹部達に対して目で威圧をするかのように部屋が“シーーーン”と静まりかえる。

「あなた方の国の事情は知りませんが、私たちの国は戦争を辞めます…もし、少しでも反撃しようと物なら、すぐにでも再開しますが…」

“この人間の汚い所だ…”
私は呆れつつ周りを見る。“な~んだ、そういう事かぁ…”とありありと分かる、幹部達…中には不敵な笑みを浮かべるものもいた。

「了解致しました……なので“重要な情報”を伝えましょう!情報のキャッチによると、西部の国境沿い…つまりここの反対側ですね。戦争しようとしているそうですよ…特にスパニア国が有力ですね」

“スパニア国との戦争?”
一瞬、頭が真っ白になってしまった…何故なら、近隣の同盟国には“恐怖と寛大な協力関係”
、裏切れば徹底した報復処置……上手くいけば国を滅ぼす所までいくからだ。

「ま、まて……」
「重要な情報はここまでです」

そういうとレッドは一礼し、一瞬で消えて無くなってしまった…。

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