ガルシア戦記

千山一

文字の大きさ
14 / 198

第4章 決戦突入No.1

しおりを挟む
グァ、グァ、グァ……。
「こら!ドラ!動くじゃない!」
「おーい!そこ取ってくれ!」

モスト帝国本部ーーー

多くの兵士が行き交う。
ダスク一世のご厚意により、竜騎士団の多くを貸してくれた。
これで、チャンドラ様も命の危険性が低くくなった。本当に喜ばしいことだ。
しかし、先に行っている部隊が多い人数が多いのが利点ではなるが少し欠点がある。
それは姫様すなわちチャンドラ様が不在という点である。
もし、クーデターと戦争になってもチャンドラ様がいた結束力があっただろうか?
ますます不安になってきた。今は準備する1分1秒が惜しい。
ところで、チャンドラ様はというとモスト帝国の兵士にワンツーマンでレクチャーをしていた。

「姫様、基本的には何もしなくても良いのですが、振り落とされないように首を“ガチッ”と掴んで欲しいのです」
「そう、こうかのう…」

チャンドラはゆっくり首を絞める姿勢をとる。そして、チャンドラの姿は男性陣の注目を集まる。ちなみに指導者をしている兵士はチャンドラの見えない所で下心丸出しの姿をしていた。

「カチンッ」

アゼルがいけないオーラを醸し出しながら、剣と鞘の擦るような金属が響き渡る。下心丸出しのオーラは一瞬して、緊迫感のオーラに代わた。

「コレ、アゼル!辞めんか!」

チャンドラは跨いでいたドラゴンを放り出し、アゼルに近づいて来た。アゼルもその様子を見て片足を立てて座り込む。

「1分1秒、争う状況じゃ!今はくだらない事はせず、スムーズに準備せい」

チャンドラは怒鳴り散らした。アゼルもその姿を見て“シュン”となっしまった。すると、チャンドラの方から近づき、そっとアゼルに呟いた。

「男はバカだからなぁ、少しお色気があっても良かったろう。それぐらいのお色気が円滑になるなら、いつでもお色気をやるぞよ」

そう言って、チャンドラはウイングをした。

「はっ、申し訳ごさいません!」

アゼルは頭を下げる。それを見たチャンドラは、ゆっくり頷き“クルリッ”と180度反対の方へ向き合う。

「さすが、サシル共和国の娘だよなぁ」

アゼルはビックリして声の方へ向き合った。その姿はベルだった。

「一件、何も考えいない、お転婆ぶりだが裏では、ちゃんと考えている。そして、どうすれば良い方向に向けば最善なのか?今の主張と照らし合わせいる。本当スゲーなぁ」

ベルは目を輝かせてアゼルに語っていた。

「そうなんだよ!そう言ってくれて嬉しいよ!」

アゼルは凄く共感してくれて嬉しい気持ちになった。

「いや~分かる人には分かるよね…ところで、何しに来たの?」
「ドラゴンの指導に」
「えっ!?」

アゼルはこの世とも思えない裏声で発した。

「だ・か・ら!ドラゴンの指導にだよ!俺は王に許可取れていないから、この軍には入れねーけど、ドラゴンの指導ならできるという許可をとったわけ!」

ベルは声を荒げてしまった。
“しかし、他の指導者の人から受けると思ったけど、まさかベルとは…”

「不満なわけ?」

ベルは“ジトーッ”とアゼルの顔を見る。

「そんなわけじゃないか!!さっ、ベル様、ご指導を宜しくお願いします!」

アゼルは焦って低姿勢を見せる。それに気分が良くなったのか、ベルが“ニコニコ”しながら、腕組みをする。

「任せなさい!大船にドーンと乗るような気持ちで任せなさい!」
「宜しくお願いしま~す!」

アゼルは“ハハハ”と作り笑いをした。
それから、アゼルはベルによるドラゴンの指導を実践した。ドラゴンの指導は思ったよりカンタンで、要は何もしなくても良いドラゴンの運転の仕方だ。例えば、車があるとする。車を運転するのが操縦管(ベルの場合だと操縦管がベル)。助手席は監督指導をする俺にあたる。
ちなみに、エロいことは一切関係なかった…◯す!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……

泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。 一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。 やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。 蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。 ……けれど、蘭珠は知っていた。 夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。 どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。 嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。 ※ゆるゆる設定です ※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています

記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。 名前も年齢も住んでた町も覚えてません。 ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。 プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。 小説家になろう様にも公開してます。

借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった

夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。

処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~

キョウキョウ
恋愛
 前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。  そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。  そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。  最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。 ※カクヨムにも投稿しています。

あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜

南 鈴紀
キャラ文芸
 妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。  しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。  掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。  五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。  妖×家族の心温まる和風ファンタジー。

【完結短編】真実の愛を見つけたとして雑な離婚を強行した国王の末路は?

ジャン・幸田
恋愛
真実の愛を見つけたとして政略結婚をした新妻を追い出した国王の末路は、本人以外はハッピーになったかもしれない。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...